感謝のブログ

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日々の生活は感謝すべき人やモノにあふれてます。
でもヒトの話は個人情報保護ホニャララとかあるので、
モノ・コトへの感謝話をメインにして参ります。

今どき驚くほどのアナログ人間が、無料AIシンガーで急にボカロPデビュー!

 

そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏の各作品を一覧化しました。

新作が出る都度、このページを更新(一覧に作品追加)していきます。

 

 

作品一覧

  感謝の歌

■母へ (2024/7/1 発表)

 

 

  応援ソング

■「明日へ」(コーラスバージョン)(2022/4/14発表)

 

■「明日へ」(オリジナルバージョン)(2022/3/31 発表)

 

■お祭り漢(おとこ)(2022/10/22発表)

 

■「炎たこ」の歌(2022/8/10 発表)

 

  【動物のひみつ】シリーズ

■#8: キミがいたら ~サカバンバスピスの歌~(2024/4/3 発表)

 

■#7:「ショクダイオオコンニャクの歌」(2023/7/17発表)※最新

 

 

■#6:「ぼくはシイラ」(2023/5/9発表)

■#5:「キリンのうた」(2023/3/25発表)

 

■#4: 「かわいいウォンバット」(2022/9/3発表)

 

■#3: 「めんこだ、メンダコ」(2022/7/29発表)

 

■#2: 「コアラ行進曲」(2022/7/3発表)

 

■#1:「ナマケモノの歌」(2022/6/14発表)


 

  ジャンル未定

■明るい ひなまつり節(2024/3/2発表)

 

■正調ひなまつり節(2024/2/24発表)


 

 

  感謝の歌

 

驚くほどのアナログ人間が、無料AIシンガーで急にボカロPデビュー!


そんな宝昌 尚輝(ほうしょう・なおき)氏の作品ですが…今回は、そこそこ問題児であったらしい彼が、自身の母のために作詞・作曲をした作品となります。
 

■母へ (2024/7/1 発表)

 

 

 

そもそも、(欧米人ならともかく)日本人男性にとっては、親、特に母親に対して面と向かって感謝の気持ちや愛情を伝えることってなかなか難しいですよね。

ましてや日本人の中でも特に不器用で頑固、ずっとアナログ派を通してきたような宝昌氏は(沢山の素晴らしい「詩」とは裏腹に)家族、特にご両親との会話に関しては絶望的に下手だったそうです。実際、彼の不器用さは私ですら感じます。(笑) 

この「母へ」は、そんな彼から母君に対する真に心のこもった贈り物です。
歌詞や旋律に飾り気が少ないところも何か、彼の本心を見るようで私は胸を打たれました。
そのため、伴奏のほうもシンプルにピアノのみとし(間奏は少しだけ花を添えさせて頂きましたが)、世界観を壊さないよう注意したつもりです。
このような「魂の作品」の編曲と動画を任せてもらえたことは、私の一生の誇りであり、宝です。

 

この歌は「親を思って子が作った歌」ですが、聴くたびにむしろ吉田松陰による和歌の一節である「親思ふ心にまさる親心」(子が親を思う心よりも、子を思いやる親の心のほうがはるかに深い)という言葉を噛みしめる気持になります。
(→参考

 

ちなみに動画と言えば…実は、宝昌氏の歌(作詞および作曲)自体は母の日よりも前に完了していたのですが私(河津)の動画作成が間に合わず、公開が今になってしまいました…。

(宝昌さん、お待たせして本当に申し訳ございませんでした。)

m(_ _)m
 

宝昌氏のその他の作品は、こちらをご覧下さい♪

↓ ↓ ↓

サカバンバスピスの名前の由来について、複数の「微妙に異なる説」が様々なサイトやSNS等で流れていたためどれが本当に正しいのかを検証しました。
(※2024年の3月初頭に投稿した後、同3月の19日に追記した当記事ですが…読み返してみたら分かりづらくなっていたので大幅改訂しました。)
 

 

  当記事の主な内容

昨年(2023年)の夏前に、SNSを発端として大ブレークしたサカバンバスピスという古代生物の、名前の由来を調べました。地図や論文等の客観的な根拠も提示します。

 

 

  当記事を書いた背景

「サカバンバスピス」とは、4.5億年ほど前(オルドビス紀)に生息していた古代生物の一種です。
フィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されていた(想像)復元模型の写真がSNSで拡散されたところ、その何とも言えない顔が大人気を博しました。

<参考>

 

 

しかし、多くの人達がブログやSNSで紹介する中で、いつの間にか複数の、それぞれ微妙に異なる名前の由来」が出回るようになったのです。
具体的な「違い」は、以下の通りです。

■名前の由来となった、発見場所(町/村)の名前について
①「サカバンバ」(Sacabamba)
②「サカバンビラ」(Sacabambilla)
③「サカバン(b)」「サカバンブ」(Sacabamb)
④「サカバン」(Sacaban? Sacabam? Sacabamb?)

■名前の「後半」にあたる部分について
①「アスピス」(aspis)

②「スピス」(spis?)

■名前の後半部分の意味について
①「盾」
②「コブラ」

■命名に使われた言語について
①古代ギリシャ語
②ラテン語

 

これでは、一体何が、どれが、どっちが正しいのか困惑してしまいます。少なくとも私は困惑しました。

そして…以前に書いた「かえるのうた」の記事もそうなのですが、私はこういう時どうしても調べたくなる性分ですので、調べてみた…というのが背景です。

 

 

参考:WikiPediaの情報

 

ちなみに「ネット上の情報」の代表格と言えばWikiPediaだと思いますが、そこにはどう書いてあるのでしょうか。

 

(1)日本語Wikipediaの情報

日本語Wikiを読むと、以下の組合せである事が分かります。

■発見場所=①「サカバンバ(Sacabamba)
■名前の「後半」=①「アスピス(aspis)
■後半部分の意味=①「
■言語=①古代ギリシャ語

 

またもう1つ大事なのは、

・見つかった地層=アンサルド層

という情報です。

 

 

 

(2)英語版Wikipediaの情報

英語版のWikiには、以下のように書いてありました。

・地名=Sacabamba(サカバンバ)村

・見つかった地層=Anzaldo(アンサルド)層

Wikipediaでは、日本語・英語どちらを見てもSacabambillaという地名は登場しません。

そして実際に発見された地層は「Anzaldo」(アンサルド)。

ただ、英語版ですと「盾」「言語」についての記載は無いようでした。

 

さて、ではこれらWikiの情報も含め、ネット上の諸説を検証した結果はどうだったでしょうか?

 

 

  結論

先にまず結論を申し上げます。
正しい名前の由来は、全てWikipediaに書いてある通りでした。
すなわち、

■発見場所=「サカバンバ(Sacabamba)
■名前の「後半」=「アスピス(aspis)
■後半部分の意味=「
■言語=古代ギリシャ語

の組合せで、
Sacabamba(地名)+aspis(古代ギリシャ語で「盾」)

Sacabambaaspis

Sacabambaspis(サカバンバスピス)

(「aa」の部分が「a」に。)

というのが「正解」となります。他の説は、間違いです。

(「かえるの合唱」の場合、「厳密な正解はコレだけど、他のでも別に良い」みたいなユルさがありましたが、今回は「正解以外は、間違いです。)

 

 

  Wikipediaが正しいと言える根拠

 

 

 ■発見場所(町/村)について。

 

上述した通り、地名については「サカバンバ(Sacabamba)」説のみが正解であり、他の説は間違いです。

これを判断するには、主に2つのポイントがありました。

-------------
・ポイント(1):

「サカバンバ」と「サカバンビラ」の2つの地名が実在する。

(→【サカバンビラ】というのは、【サカバンバ村】の言い換えではない。また一方で、この2つ以外の地名はそもそも存在しない。)

 

・ポイント(2):

上述2つの場所(「サカバンバ」と「サカバンビラ」)のうち、最初にこの生物の化石が発見されたのは「サカバンバ」のほうである。(「サカバンビラ」でも化石が見つかっているが、タイミング的に「後」。)

-------------

 

それぞれのポイントについての根拠は以下の通りです。

-----

・ポイント(1):実在する地名についての根拠

根拠(1)-1:Googleマップ検索結果

根拠(1)-2:オルドビス期の生物に関する論文(2006年)

根拠(1)-3:スペイン語

 

・ポイント(2):化石の最初の発見場所についての根拠

根拠(2)-1:付近の地層

根拠(2)-2:サカバンバスピスに関する論文(1989年)

-----

これら物理的な地図や、正式な論文から見て「Wikipediaの記載が正しい」と判断できました。

 

根拠(1)-1:Googleマップ検索結果

簡単です。Googleマップで

①「サカバンバ」(Sacabamba)
②「サカバンビラ」(Sacabambilla)
③「サカバン(b)」「サカバンブ」(Sacabamb)
④「サカバン」(SacabanおよびSacabam)

を全て検索しました。結果、

SacabambaSacabambillaの2つは「南米・ボリビア多民族国(※)のコチャバンバ県に存在する、別々の村である」事が分かりました。

一方、それ以外の「地名候補」はそもそも存在しませんでした。

SacabambaSacabambillaは、37.8km 離れた別々の場所の名前である事が分かります。

(※:ちなみにボリビアは、2009年に「ボリビア共和国」から「ボリビア多民族国」に国名を変更。)

 

 

根拠(1)-2:オルドビス期の生物に関する論文(2006年)

次にこちらの論文では、ボリビアのコチャバンバ付近に広く分布するオルドビス紀の地層と、主な化石の採取場所が地図で示されています。その中でSacabamba」と「Sacabambilla」の位置関係も明記されています。一方で、それ以外の「サカバン」的な地名は登場しませんでした。
http://paleopolis.rediris.es/BrachNet/REF/EMIG/EMIG_Reprints/Emig&Herrera_2006.pdf

 

<文章内の記述:両者は別々の場所である事が具体的に距離と方角でも分かる>

 

<地図>

 

 

根拠(1)-3:スペイン語

どうも一部の人達は、「billa」が、日本語で言うところの「ビラ」(≒別荘地、等)の意味ではないかと誤解し、「サカバンバ村(Sacabamba)」と「サカバンビラ(Sacabambilla)」が同じ意味だ、と思い込んでいるフシがありました。
しかし、ボリビアの公用語の1つであるスペイン語で「村」を意味するのは「villa」であって、「billa」や「illa」はありません。

 

 

以上の3つの根拠から、地名についてはSacabamba」と「Sacabambilla」の2者の勝負である(=他の地名は無い)事が証明できたと思います。

あとは「化石が発見された順序」ですが・・・

 

根拠(2)-1:付近の地層

上述した通り、日英どちらのWikiでも最初に化石が発見された地層は「Anzaldo(アンサルド)層」とされています。

 

そしてSacabamba」と「Sacabambillaの両者を見比べると、「Anzaldo(アンサルド)層」に近いのは「Sacabambaである事が分かります。

 

 

根拠(2)-2:サカバンバスピスに関する論文(1989年)

さらに、以下の論文には最初に発見されたのが「Sacabamba」(アンサルド層)である事、またそれとは別に「Sacabambilla」(Chuchupunata層)から、ほぼ完全な形の化石が出た事が述べられています。
https://hal.science/hal-03029368/document

 

 

 

以上の根拠をまとめると、

・ポイント(1):実在する地名についての根拠

根拠(1)-1:Googleマップ検索結果

SacabambaSacabambillaという別々の2つの村が存在。それ以外の類似地名は検索ヒットせず。

 

根拠(1)-2:オルドビス期の生物に関する論文(2006年)

→「コチャバンバ」を起点として、Sacabambaに60km、Sacabambillaに50kmの地点にあると明記。他の類似地名は登場せず。

 

根拠(1)-3:スペイン語

→スペイン語で「billa」や「illa」は「村」の意味ではない。ゆえに「Sacabambilla」は、「サカバンバ村」の意味でも「サカバン村」の意味でもなく、そのまま「サカバンビラ村」の意味。

 

・ポイント(2):化石の最初の発見場所についての根拠

根拠(2)-1:付近の地層

→化石が最初に見つかったのは「アンサルド層」だが、その「アンサルド層」付近に位置するのは「Sacabamba」。(「Sacabambilla」付近の地層は「Chuchupunata層」とされる。)

 

根拠(2)-2:サカバンバスピスに関する論文(1989年)

→「最初に化石が見つかったのはSacabamba、最も完全な状態の化石が見つかったのはSacabambilla」と明記。

 

という事で

■最初の発見場所=「サカバンバ(Sacabamba)

が確定します。

 

 

 ■「名前の後半部分」について。

 

名前の「後半部分」については、

 

■名前の「後半」にあたる部分について
①「アスピス」(aspis)

②「スピス」(spis?)
■名前の後半部分の意味について
①「盾」
②「コブラ」

 

の2つの争点(?)があるのですが・・・

実は、2つ目の争点である「意味」が、「盾」であっても「コブラ」であっても、そのベースとなる単語は「アスピス(Aspis)」(もしくは「アスプ」)であって、「スピス(spis)」ではありません。

また「spis」という単語はラテン語にもギリシャ語にもありません。

ゆえに1つ目の争点については迷うまでもなく①「アスピス」(aspis)が確定する事になります。

 

恐らくですが、「スピス」説は単純に【「サカバンバスピス」という名前から、「サカバンバ」という地名を差し引いたら「スピス」が残った】という「カタカナでの文字列をイジってみた結果に基づく思い込みから生まれた説」に過ぎないと思われます。

 

では、その「Aspis」の意味についてはどうでしょうか?

一部サイトでは、「aspisとはコブラの一種であるアスプの事も指すので、【サカバンバのコブラ】と訳す事もできる」といった記載がされており、実際、「asp」が古代ギリシャで広く「毒蛇」を指したのは事実のようですが・・・

 

実際には前述した通り、(Wikiに述べられている)「盾」が正解です。主な根拠は2つあります。

-----

意味の根拠1:「Aspis」という言葉自体の検索結果

意味の根拠2:類似種の学名と特徴

-----

 

意味の根拠1:「Aspis」という言葉自体の検索結果

「Aspis」、という言葉自体を検索した所、それ自体のWikipediaがありました。(→リンク

「アスピス」とは古代ギリシャで使われた、重い木製の盾(Shield)である、と書かれています。
「古代ギリシャの、盾」…もう「使用言語」まで確定させてしまう、完璧な答えですね。

 

意味の根拠2:類似種の学名と特徴

一応、サカバンバスピスに近い仲間(や分類)も見てみると、以下のような感じでした。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

・類似種の学名には、「Aspis」だけでなく、「Aspida」(=現代のギリシャ語で「盾」を意味する言葉)も見られる

・共通した特徴が「大きくて平たい(盾のような形の)頭骨」である

・一方、体はそこまで特別に(蛇のように)細長いわけではない

・「蛇」でなく「コブラ(毒蛇)」を選択する理由も無い

といったポイントが分かります。

 

以上の点から、やはり「aspis」は「盾」の意味だと解釈するのが正しい事が分かります。
一方、これに対する「コブラと訳す事もできる」という説明は、例えるならば「カモノハシ」という動物に関して英語のサイトで

「日本語で【ハシ】とは【クチバシ】の意味だが、【橋】もしくは【箸】と訳す事もできる」

と書いてあるようなものと言えます。
(要するに、実際の意味とは何の関係もない、ただの雑学。)

 

 ■使用言語について。

「アスピス(aspis)=盾」というのが

①古代ギリシャ語
②ラテン語

のどちらなのか、については①の古代ギリシャ語が正解である、と述べました。

 

確かに、「学名=ラテン語」というイメージが強いのも事実ですが、実際には古代ギリシャ語も使われるようです。

 

 

 

ですから、勝手に「学名なんだからラテン語」と決めつけるのではなく、確認が必要です。

そして「サカバンバスピスについては、【古代ギリシャ語】が正解」と言える根拠は以下の2つです。

-----

言語の根拠1:「Aspis」という言葉自体の検索結果

言語の根拠2:「盾」という言葉の、各言語での翻訳結果

-----

 

言語根拠1:「Aspis」という言葉自体の検索結果

これは既に「Aspisの意味」の項で述べた通りです。

Wikipediaに「Aspis」とは古代ギリシャで使われた、重い木製の盾(Shield)の事である、と書かれています。(→リンク

 

言語の根拠2:「盾」という言葉の、各言語での翻訳結果

・現代ギリシャ語の翻訳結果

「古代ギリシャ語」はありませんが、現代のギリシャ語で「盾」を何と言うのかGoogle翻訳で調べた所、「Aspida」でした。

 

念のため、発音まで確認しましたが最初の「a」が無視されている事も無く、はっきり「アスピーダ」と読まれていました。

この「Aspida」という言葉は「Aspis(アスピス)」に近いだけでなく、一部の類似種の学名そのものに含まれています。
 

・ラテン語の翻訳結果

一方で、「ラテン語」での「盾」を調べてみた所、こちらは全く異なる言葉でした。

(発音は、見ての通りの「スクータム」という感じ。)

 

逆に、ラテン語で「aspis」を検索しても何も出てきません。
(ただ、カタカナになるだけ。)


これらを踏まえれば、やはり「ラテン語ではなく、ギリシャ語である」と判断するのが正しいと言えます。
 

  まとめ

サカバンバの名前の由来は、Wikipediaに書かれている通り

■発見場所=「サカバンバ(Sacabamba)
■名前の「後半」=「アスピス(aspis)
■後半部分の意味=「
■言語=古代ギリシャ語

が正解。


◆ポイント
最初に発見されたのは、Sacabamba付近の地層(アンサルド層)。
・しかしそもそも、コチャバンバ県付近はオルドビス紀の地層が大きく広がっている。
・そのため、40km近く離れた別の町、Sacabambillaからもサカバンバスピスの化石が出ている
・特に、後からSacabambillaで発見された化石は相当状態が良く、それを基にした論文も出回っている。(→恐らくコレが、Sacabambillaが名前の由来である」という間違った説の基になってしまった)

・平たくて大きい頭骨の形状から、古代ギリシャ語で「」を意味する「aspisという言葉が学名に使われた。

・類似種には、(古代でなく)現代のギリシャ語で、やはり「盾」を意味する「asipida」を学名に持つものもある。

 

  「動物のひみつ」シリーズ

 

驚くほどのアナログ人間が、無料AIシンガーで急にボカロPデビュー!

 

そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏による、動物ソングシリーズ。

第8弾のモチーフは、
「サカバンバスピス」です。

 

■#8: キミがいたら ~サカバンバスピスの歌~(2024/4/3 発表)

 

 

 

 

先日、サカバンバスピスの名前の由来について調べて記事にしましたが・・・

せっかくなので(?)、歌を作ってもらってしまいました。

(正直、もうブームは落ち着いてしまっているのに私のワガママを聞いてくれた宝昌さん、ありがとう!)

 

今回の曲は、何とも言えない「癒し感」「和み感」の漂う一曲だと思います。

また、今回から動画の作成ツールが変わった影響で映像も少しパワーアップしていますので、そちらも併せてお楽しみいただければ幸いです。

 

 

過去の動物ソングシリーズ等は、こちらをご覧下さい♪

↓ ↓ ↓

※※当記事はバックアップ用です。改訂版はこちら※※

 ↓ ↓ ↓

 

 

***************************

今回は、歌の話題ではありません。

昨年(2023年)の夏前に、SNSを発端として大ブレークしたサカバンバスピスについての記事となります。

 

サカバンバスピスとは、4.5億年ほど前(オルドビス紀)に生息していた古代生物の一種ですね。
フィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されていた(想像)復元模型の写真がSNSで拡散されたところ、その何とも言えない顔が大人気を博しました。

<参考>

 

 

・・・が、そのこと自体については既に色々な記事・情報があふれていますから、今さら私が語ることは無いと思います。
私が今回書きたかったのは、「サカバンバスピスの名前の由来について」です。

 

ネットにあふれるサカバンバスピス関連記事などを見ていたところ、どうもその名前について

「発見された地名+【盾】を意味する言葉」

という見解では皆さん合致しているものの、

①地名そのもの

②「盾」を意味する部分

③言語

についての認識がバラバラである事に気付きました。

 

具体的に言うと、

①地名の表記については

サカバンバ 

サカバン 

Sacabambilla(サカバンビラ)村

 

②「盾」を意味する部分については

アスピス

スピス

 

③言語については

・ラテン語

・ギリシャ語

 

という説が飛び交っていて、一体何が、どれが、どっちが正しいのか困惑してしまったのです。

 

以前に書いた「かえるのうた」の記事もそうですが・・・

私はこういう時、どうしても調べたくなる性分ですので、調べてみました。

 

◆結論…
地名=「サカバンバ(Sacabamba)」+
”盾”=「アスピス(A
spis)」で、
言語=古代ギリシャ語

というのが正解。

 

◆理由(根拠)

 

(1)日本語Wikipediaの情報

まず、そもそも日本語のWikiを見るとこう書いてあります。
・地名=Sacabamba(サカバンバ)村

・「盾」=Aspis(アスピス)

・古代ギリシャ語

 

またもう1つ大事なのは、

・見つかった地層=アンサルド層

という情報です。

 

 

 

(2)英語版Wikipediaの情報

日本語版のWikiだけでは怪しいですから、英語版でも一応確かめます。

すると、以下のように書いてありました。

・地名=Sacabamba(サカバンバ)村

・見つかった地層=Anzaldo(アンサルド)層

Wikipediaでは、日本語・英語どちらを見てもSacabanbillaという地名は登場しません。

そして実際に発見された地層は「Anzaldo」(アンサルド)。

ただ、英語版ですと「盾」「言語」についての記載は無いようでした。

 

 

(3)Google Mapでの地名検索結果

せっかくですので、地図でSacabambaSacabanbillaを検索しました。

すると、「確かに両方とも南米・ボリビア多民族国(※)のコチャバンバ県に存在するが、しかし違う村である」事が分かりました。

→両者は、37.8km 離れた別々の場所の名前である事が分かります。

(※:2009年に、「ボリビア共和国」から「ボリビア多民族国」に国名変更されたのですね。)
 

そしてその両者を見比べると、

「Anzaldo(アンサルド)層」に近いのは「Sacabambaである事が分かります。

 

日英どちらのWikiでも「Sacabamba」。

地図を見ても、化石の見つかった地層付近の地名は「Sacabamba」。

従って、まず疑問点①の地名については「Sacabamba」が正解であると言えるのではないでしょうか。

 

 

そして、疑問点②「【盾】を指す部分」および疑問点③「言語」ですが…

 

(4)前提:一般的な学名の決定方法

「学名=ラテン語」というイメージが強いのは事実ですが、実際には古代ギリシャ語も使われるようです。

 

 

 

ですから、勝手に「学名なんだからラテン語」と決めつけるのではなく、確認が必要です。

 

 

(5)Google翻訳を用いた翻訳結果(現代ギリシャ語)

英語版のWikiでは見当たりませんでしたが、日本語版では「【Aspis】(古代ギリシャ語)」と書いてありました。

そこで実際、Google翻訳を用いて「現代ギリシャ語」を確認してみたところ「盾」は「Aspida」でした。

 

念のため、発音まで確認しましたが最初の「a」が無視されている事も無く、はっきり「アスピーダ」と読まれていました。

これは「Aspis(アスピス)」に相当近いと言えますね。

(6)Google翻訳を用いた翻訳結果(ラテン語)
一方で、「ラテン語」での「盾」を調べてみた所、こちらは全く異なる言葉でした。

(発音は、見ての通りの「スクータム」という感じ。)


「現代ギリシャ語が似ている」だけでは「だから絶対に古代ギリシャ語だ」とは言えないのでしょうが、しかしラテン語の「盾」は「バスピス」的な語尾と比較すると類似性が無さ過ぎます。
 

(7)「Aspis」という言葉自体の検索結果

「Aspis」、という言葉自体を検索した所、それ自体のWikipediaがありました。

古代ギリシャで使われた、重い木製の盾(Shield)である、と書かれています。
 

 

従って、結局はwikipediaにある通り
疑問点②、「盾」を意味する部分…”Aspis”(アスピス)という言葉。

疑問点③、言語…古代ギリシャ語

で、確定したと言えるのではないでしょうか。

 

◆まとめ

以上の根拠から言って、サカバンバスピスの名前の由来は

化石が発見された場所の名を示す「サカバンバ(Sacabamba)」

古代ギリシャ語で「盾」を意味する「アスピス(Aspis)」

である、というのが正解であるという結論に達しました。

 

いかがでしょうか?

(※何か有力な反証があったら是非、教えてください!!)

 

 

--------------<<3/19 追記>>------------------------

先日書いた(=この追記の上までの)内容ですと、
「なぜ【Sacabambilla】という情報が出て来たのか?」
が必ずしも明らかではありませんでした。
 

Sacabamba」と「Sacabambilla」の両者は確かに似てはいますが、しかし、そもそも複数の(かつ、極めて一般的な)ソース情報に「Sacabamba」と明記してある以上、本来なら「Sacabambilla」という別の村の名前が出てくる余地は無いのです。
そこがどうも腑に落ちず、もう少し掘り下げてみました。

そしてその結果、やっと本当に分かりました!!

◆最終的な結論
・やはり名前の由来は「Sacabamba」が正解。
他の説(「Sacabambilla」「サカバン村」等)は、間違い。



◆ポイント
最初に発見されたのは、Sacabamba付近の地層。名前もそこからついた。
・しかしそもそも、コチャバンバ県付近はオルドビス紀の地層が大きく広がっている。
・そのため、Sacabanbillaからもサカバンバスピスの化石が出ている
・特に、後からSacabambillaで発見された化石は相当状態が良く、それを基にした論文も出回っている。

■Sacabambilla説が出てきてしまった理由
・上述の通り、「Sacabambillaで発見された化石」に関する論文が出回っていた。
・「billa」が、日本語で言うところの「ビラ」(≒家、住宅地)の意味ではないかと誤解し、「サカバンバ村」と「Sacabambilla」が同じ意味だと思い込む人が複数いた??

しかし実際には上述の通り
①「Sacabamba」と「Sacabambilla」は別々の村(町)で、そのうち最初に化石が発見され、名前の由来となったのは「Sacabambaである。
②ボリビアの公用語の1つであるスペイン語で「村」を意味するのは「villa」であって、「billa」「illa」は無い

・・・というのが事実でした。

◆各種根拠

(①A)

まずこちらの論文には、最初に発見されたのは「Sacabambaである事、またそれとは別に「Sacabanbilla」という場所もあり、そこからはほぼ完全な形の化石が出た事が述べられています。
https://hal.science/hal-03029368/document

 

 

 

(①B)

次にこちらの論文では、ボリビアのコチャバンバ付近に広く分布するオルドビス紀の地層と、主な化石の採取場所が地図で示されています。その中でSacabamba」と「Sacabanbilla」の位置関係も明記されています。
http://paleopolis.rediris.es/BrachNet/REF/EMIG/EMIG_Reprints/Emig&Herrera_2006.pdf

 

<文章内の記述:両者は別々の場所である事が具体的に距離と方角でも分かる>

 

<地図>

 

この地図の内容は、私の本文でも掲示したGoogleMapの検索結果とも合致します。

コチャバンバから東にScabambilla、南東にSacabamba

 

 

(②)

スペイン語で、町や村を表す言葉は「villa」

 

 

以上の事から、記事本文の最初のほうに書いた

地名=「サカバンバ(Sacabamba)」
”盾”=「アスピス(Aspis)」で、
言語=古代ギリシャ語

というの結論が、そのまま「正解で、かつ、確定」という事になりました。

 

--------------------------------------------------------------

 

 

まとめ画像↓↓



【補足】
一部サイトでは、「aspisとはコブラの一種であるアスプの事も指すので、【サカバンバのコブラ】と訳す事もできる」という記載もありました。

"asp"が古代ギリシャで広く「毒蛇」を指したのは事実のようです。


しかし、サカバンバスピスに近い仲間(や分類)を見ると、こんな感じです。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

・名前に、「Aspis」だけでなく、現代ギリシャ語で「盾」を意味する「Aspida」も見られる

・共通した特徴が「大きくて平たい(盾のような形の)頭骨」である

・一方、体はそこまで特別に(蛇のように)細長いわけではない

・「蛇」でなく「コブラ」を選択する理由も無い

といったポイントが分かります。

 

以上の点から、「コブラと訳す事もできる」という記述は、

「カモノハシ」という動物に関して英語のサイトで

「日本語で”ハシ”とは"クチバシ"の意味だが、”橋”もしくは”箸”と訳す事もできる」

と書いてあるようなものであると言えます。

 


--------------<<4/5 追記>>------------------------

サカバンバスピスのためのオリジナルソングを作ってもらいました!!

↓ ↓ ↓

 

 


 

先日、「うれしいひなまつり」(1936年、JASRAC登録:010-0193-1)

の歌詞に演歌調の旋律を当てた「ひなまつり節」を公開した
宝昌 尚輝(ほうしょう・なおき)氏ですが・・・

 

 

今回は、それを長調に(明るく)した

明るいひなまつり節

です。

 

日本のひな祭りを象徴するとも言える

「うれしい ひなまつり」

の歌については、宝昌氏個人の幼少期の思い出として

「ひなまつりの歌なのに、暗い、悲しいのがイヤ」

という不満があったそうです。
そこで、今回思いついた演歌を長調に変えて

明るいひなまつりの歌」

も併せて出そうという結論に至ったとのこと。

 

実際、子供時代に宝昌氏と似たような思いを抱かれたり、
何なら「うれしいひなまつり」をそのまま転調して

長調で歌った思い出のある方々も多いのではないでしょうか?

 

■明るいひなまつり節(2024/3/2発表)

 

 

もちろん実際には、原曲である「うれしいひなまつり」とて
必ずしも「悲しいから短調」なのではなく
「日本の曲の音階の基本がそうだったから」

なのですが、まあとにかく明るい歌があっても良いよね、と。

今回はその明るさを前面に押し出すため、歌い手も

「ずん子」さんから「ずんだもん」に変更されました。



 

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そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏の
久しぶりの更新、そして動物ソング「以外」の作品となりますが、
少し特殊ケースですね・・・。


まず「ひな祭りの歌」と言えば、
ほとんどの日本人が思い浮かべるのは
作詞:サトウ ハチロー氏、作曲:河村  光陽氏 による

「うれしいひなまつり」でしょう。

(1936年、JASRAC登録:010-0193-1)

 

そして当然、この季節になると色々な所で
その曲が聴こえてきたりするワケです。

今回は、それをボンヤリ聞いていた宝昌氏の中で
何となく出来上がった「替え歌」となります。

(ただし歌詞ではなく、曲のほうを替えた歌。

 

■正調ひなまつり節(2024/2/23発表)

 

 

「こういう遊びも、アリかな」と楽しんでいただければ幸いです。

 

  「動物のひみつ」シリーズ

 

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そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏による、動物ソングシリーズ。

 

第7弾のモチーフは、
「ショクダイオオコンニャク」
・・・そう、植物です。

目の付け所がシャープ過ぎる??

 

■#7: ショクダイオオコンニャクの歌(2023/7/17発表)

 

 

 

 

これまた、知り合いのお子さんがテレビ番組(NHKか何か)を観て発案したようですが、

今回は「ちょっとした鼻歌」や「お題のリクエスト」にとどまらず、歌詞と曲を半分近くも作ったそうです。

ずいぶん、将来有望そうな子だなあ!

 

ちなみに編曲作業していて少し面倒だったのは「合いの手」の音声ですね。

不自然ですが大目に見て下さい。(苦笑

 

過去の動物ソングシリーズ等は、こちらをご覧下さい♪

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  「動物のひみつ」シリーズ

 

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そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏による、動物ソングシリーズ。

 

第6弾のモチーフは、「シイラ」です。

■#6: ぼくはシイラ(2023/5/9発表)

 

 

 

なぜ、数ある水生生物の中でも

「シイラ」という、どちらかと言えば

マイナーな魚を主役に選んだのかなと思ったら、

知り合いのお子さんが読んでいた釣り漫画に登場した事が

キッカケだそうで・・・

なるほど釣り漫画ならシイラが出てくるのも納得です。

 

軽やかなハワイアン調の歌となっており、

それ自体の楽しみもありますが

シイラの「トリビア」満載ですから

「動画」としても楽しめると思います!

 

 

過去の動物ソングシリーズ等は、こちらをご覧下さい♪

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  「動物のひみつ」シリーズ

 

驚くほどのアナログ人間が、無料AIシンガーで急にボカロPデビュー!

 

そんな宝昌尚輝(ほうしょう・なおき)氏による、動物ソングシリーズ。

 

第5弾は、「キリン」です。

■#5: キリンのうた(2023/3/25発表)

 

今回の作品も、例によって「動物の意外な一面」が歌になっており

歌って楽しく、しかもタメになる(?)1曲となってます。(笑)

 

また今作品のイラストは、「コアラ行進曲」や「かわいいウォンバット」等で
イラストをご提供くださった外部のイラストレーターさんが
ほぼ全面的にお力添え下さったものだそうで、確かに

歌だけでなく動画として観てとても楽しい作品です!
 

※シリーズ名が、従来の「勝手に動物ソングシリーズ」から

「動物のひみつシリーズ」に変更されました。

ある意味、ストレートになりましたね。

 

 

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