秋の靴
どうやらマネしたいおじさんとマネしたくないおじさんがいるようだと思ったジケの靴工房です。
おじさんはこんな靴を履くんじゃないだろうかと、およそなんの役にも立たないことばかり考えております。
どうも違うと、もちゃもちゃやっておりますが、はたから見ればどうでもいいことはわかっとんがやちゃ。
と、もちゃもちゃやったにしては、その違いがよくわかりません。
ふと、お手入れのためお預かりした靴と比べてみます。
この違いはわかる。
すごい違う。
シュッとしとる。
こっちはぼてっとしとるね。
ミシンステッチがすごいきっちりしとられる。
こっちはいつ見ても笑ってしまいます。
行き過ぎたー、もうしらん、えいっと無理やりやった感じがよくわかる。
なんのせシュッとしとられる。
ずいぶん昔に作ってもらった靴とのこと。
その頃には「誂え靴」を作る靴屋さんが富山にも何軒もあったのだろう。
ソールのコテ仕上げも唐草模様で御洒落。
革底には菊割で刻印。
こういうところも御洒落。
ずっとしまいっぱなしだったとのこと。
履く時を選ぶ靴ってやっぱりあるのだろう。
靴って実用品でもあり、装飾品でもあるんですね。いろいろだ。
























