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まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,268号)
 

○「袴田事件」と呼ばれる殺人事件は58年前に静岡で起こった。4人が殺害された。袴田巌氏が死刑判決となり、昨日静岡地裁で無罪が言い渡された。

 

○判決では、捜査当局が証拠を捏造したとし、証拠能力を否定。あまつさえ袴田氏の自白調書も「捏造」と指摘。非人道的な方法で取り調べられたという。

 

○再審開始後、静岡地裁・東京高裁でも同じ指摘をしたが、いずれも検察が反論している。「捏造の利益はない」と。しかし、事件を「解決」させるのは裁く側の明らかな「利益」だと思う。

 

狭山事件でも、物理的にどう考えてもあり得ない場所から「証拠」が出ている。石川一雄さんが「捏造の利益」の犠牲となった。

 

○袴田氏の無罪が確定すれば、証拠を捏造した司法側は罪に問われないのか。これも明らかに罪ではないのか。

 

○同時に4人を殺害した真犯人は誰なのか。4人を殺害し、袴田氏の人生の大半を奪った。時効になっているとはいえ、その罪を償う必要はある。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,267号)

○ドラマ「極悪女王」。ゆりやんレトリィバァが、ダンプ松本を演じた。80年代のバブリー感、空気感、高揚感が完全濃縮されて詰まっている。

 

○松本香は、ビューティーペアに憧れてテストを受ける。極貧でもあり、稼げるプロレスに憧れた。同期にライオネス飛鳥長与千種、後のクラッシュギャルズが居た。

 

○先輩のいじめ、理不尽な扱い、コンプラゆるゆるの時代に歯を食いしばって耐えた。「全日女子」の上層部は相当な山師で「ブック」と呼ぶ八百長を仕掛ける。同年代のピンクレディーの事務所は山師×反社であった。

 

○松本香は「ヒール」の道を選び、ダンプ松本となって反則攻撃でクラッシュを攻め倒し、血みどろにした。世間からもマジで嫌われたが、クラッシュ人気を上げ、自身ものし上がるため私生活でも悪役を演じた。

 

○ラスト、会場の外から見ていた少女を社長が中に入れてやる。1950年の米映画「イヴの総て」だ。

 

○ゆりやん、唐田えりか、そして剛力彩芽らが全霊で全身を挺して演じ切った。本年の最高傑作で必見の作品だ。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,266号)

サザンオールスターズの最後の夏フェスをライブビューイングで参加した。フェスというものには40年以上前に万博記念公園でのジャズフェスティバル「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」でハービー・ハンコックを聴いた思い出がある。

 

○また、六甲山上「カンツリーハウス」野外ステージでフォークのジャンボリーがあって、大塚まさじ、西岡たかし、有山淳司などを嗜んだ。こういうのは「フェス」なのか何なのか。

 

○桑田佳祐は私の5歳上なので、誕生日が来ておれば69歳だ。途中で演歌調に「夏フェスは暑すぎておじいさんとおばあさんはグッバイ」と歌う。酷暑続きの夏場の野外はさすがにキツい。

 

○このフェスも昼に開演し、サザンは18時前の出演だ。半日以上の炎天下での鑑賞はキツい。空調の効いた映画館で100分座ってるだけでもキツいんだから、屈ッ。

 

○とまれ、アンコールを含め19曲を全力で歌い切った。会場で5万人が参加し、全国の映画館で20万人が目撃した。

 

地球温暖化がサザンの夏フェスも終わらせた。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,265号)

○高知からのバスで空を見た。九月だが空は真夏だ。積乱雲入道雲か、夏雲がモックモクしておる。

 

○空の青色も濃ゆい。群青に近い空にモックモク雲。冷静になってみると、青色が濃いのは窓の色の加減もある。

 

高村光太郎に「あの雲を見たまへ」で始まる「雲」という詩がある。「地面からたつ水蒸気の冷えてできた小さな小さな水玉の集團があの雲だ」「見ているうちに形をかへてぐんぐんと進んでゆく」「太陽に色どられた空中のパレット」「光とかげとの運動會」そして「雲はいいなあ。おもしろいなあ」で終わる。

 

寺田寅彦は「茶碗の湯」で、それを見るだけで「自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物です」という。雷雨のときの渦などの壮大な話に譬え「ちょっと見ただけではまるで関係のないような事がらが、原理の上からはお互いによく似たものに見える」と。

 

○こうなってくると、山村暮鳥のように、「おうい雲よ」と叫びそうになる。岬めぐりのバスは走る。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,264号)

有吉佐和子「青い壺」。陶芸家の省造が量産品と共に焼いた一点物の内青磁の経管が存外の佳い出来であった。

 

○道具屋の安原は、常には茶碗に古色をつけさせ「江戸初期」として商売している。安原は壺を「譲ってえな」と言い「古色つけといてんか」と帰った。

 

○省造は何の罰かと「いつまでも撫でまわし」ていた。が、外に出ている間に「デパートの片岡さん」が壺を持って出たことを知らされる。古色付けからは免れたが「しばらくでも手許に置いておきたかった」と考える。

 

○この一話から十三話までを使い、壺は数奇な運命を辿る。譲られ、売られ、盗まれ、海を越え、様々な人に影響を与えていく。

 

○文庫解説の平松洋子さんは「第一話はことのほか重要な役目を担ってい」るという。あまつさえ「有吉佐和子が培っていった自身への問い」と考える。

 

○十余年後の十三話で、評論家が省造に件の壺を見せた。省造は「僕が焼いたものです」と言ったが「南宋浙江省の竜泉窯だね。十二世紀でも初頭の作品だろう」と断言される。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,263号)
 

○映画「ぼくのお日さま」。チラシには「雪が降りはじめてから雪がとけるまでの小さな恋たちの物語。」とある。

 

○色がいい。雪国だからか、雪が、光が、物語が、思いが、優しさが、夢のように淡い。画面のサイズがいい。横4縦3比率の懐かしいサイズで切り取る。おそらく、いつも見ている16対9では説明過多になるのだろう。4対3の比率の中で舞台は白く冷たい北国であるが、あくまでも優しく冷静に。

 

○静けさがいい。アイスホッケーのシーンがあるが、それとて静かだ。子供チームだからという理由だけではなく、ド田舎なので余計な雑音がない。雪が音を吸っているのか。

 

○冷たさがいい。近現代は、熱く激しく燃える前向きな情熱を求められがちであるが、そうした感情の衝突が争いや揉め事をひきおこしているのかも知れない。北の雪国だからいつも冷たいが、その中にぽっと灯る微かな感情のともし火が愛おしい。

 

○この作品はハンバート ハンバートの同名楽曲から発想されたという。歌詞は「泣きたきゃ泣けばいいさ そう歌がぼくに言う」で終わる。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,262号)
 

有吉佐和子「恍惚の人」。84歳の茂造がボケる。舞台である1972年の平均寿命は女性74歳、男性69歳。

 

○今は65歳以上が3割居るが、茂造の息子・信利は「今から何十年後は60歳以上が全人口の80%を占める」という。そして「そうなるまでにはなんとか死んでいたい」と。

 

○茂造は「オルゴール入りガラガラ」を振り鳴らし「ひやぁ、ふやぁ」と言い不気味な体操をする。孫の敏は「パパもママもこんなに長生きしないでね」と信利と昭子にいう。

 

○茂造はかなり遠くまで徘徊する事もある。有吉佐和子「青い壺」では、50年勤続し会社を辞めて半年経つ68歳の山田寅三が、副社長に挨拶に行く。その後自分が居た庶務課の席に座り、捺印作業をした後に社員食堂で食べ、屋上で体操をする。

 

○「恍惚の人」文庫解説の森幹郎は、痴呆老人より寝たきり老人への施策が優先される実態に「政策はまだ本書の問題提起に答えていない」と記す。「恍惚の人」から半世紀以上経った今はどうか。

 

○昭子は「必要とされていない状態というのが老人の状況なのか」と考える。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,261号)

ハリスの旋風(かぜ)が吹いた。トランプ対ハリスの討論会を、NYのシェリーめぐみ氏がレポート。

 

○ハリスがほぼ初めて国民の前に現れた。分断している米国民がテレビの前に一堂に会して観た。

 

○最初の握手でハリスが主導権を握り、彼女のペースは最後まで続いた。

 

○トランプはやらかしてしまった。ハリスの挑発に乗ってしまった。移民の話でオハイオ州では移民が住民のペットを食べていると披露し、ハリスが大笑いした。モデレーターがその場で町長に事実確認をしたがそのような事は確認できなかった。

 

○事程左様に極端に言うと、誰も知らなかったハリスが、期待していなかった分逆に急激に評価が高まった。CNNの調査では63%がハリスが勝ったと考えた。ニューヨークタイムズはトランプを圧倒したと伝えた。

 

○しかし、この会で考えが変わった人は4%に留まる。トランプは「大勝利したからもう討論会はしない」と駄々をこねている。3億人弱のフォロワーを持つテイラー・スウィフトがハリスを推した。ハリスの追い風となった。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,260号)
 

○映画「エイリアン:ロムルス」。1979年に第1作が公開された「エイリアン」シリーズ最新作。監督のリドリー・スコットの名前と同時に第1作の衝撃が今も脳裏に焼き付いている。

 

○今作の舞台設定は2142年。第1作から20年後。あの(どの?)エイリアン達が、あの(どの?)宇宙空間の、あの(どの?)船に残っていたということかなるほど、って分かってるんか? 俺。

 

○エイリアンはH・R・ギーガーが造形したものであるが、基本的なフォルムは第1作からは変わっていない。そういう意味では45年前にあのクオリティとあの迫力を恐らくフィルムで撮影したリドリー・スコットが凄いという他ない。

 

○この映画で宇宙人のことをエイリアンということを知った。また高所・閉所・暗所・臭所恐怖症の身としては、映画館だからまだしも「エイリアン」のテーマパークが出来ても絶対に行かない。

 

○ギーガーは2013年に階段から落ちて亡くなっていた。中島らもさんも神戸で階段から転落して亡くなったことを思い出す。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,259号)
 

自民党総裁選の立候補者が過去最多になる。これまでは各派閥で調整したりしていたので、若干名で戦われてきた。

 

○立候補表明者の中で、下馬評では石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安保相の決選投票になるらしい。与党の総裁が日本国首相になる。総理になる人を総国民では選べない。傍観するしかない。週刊誌などでは「小泉総裁・即解散」と報じる。

 

○石破氏の言っていることが一番まともに思えるが「まんが日本昔ばなし」に出てきそうな顔なので笑ってしまう(失礼)。

 

トランプ大統領にきちんと対抗できるのは高市早苗であるらしいが、向こうはハリスが大統領になるので、こちらが早苗である必要はない。

 

○進次郎の記者会見でフリーの記者が「G7で無知がバレ、国力の低下にならないか」と聞いた。

 

○政治は民度の現れだと思う。小泉進次郎や自民党議員を選んだのは国民である。この記者はその人全員を敵に回した。記者は進次郎に「勉強してください」と言ったが、向天吐唾だし、「記者」というものへの信用度を下げた。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。