「Riesling & Co. World Tour 2007」でRheingauラインガウのSchloss Reinhartshausenシュロス・ラインハルツハウゼン醸造所の社長Walter Biboワルター・ビボさんとセラーマスターとして働いている日本人のKazuyuki Kaiseさんと話す機会がありました。
一度訪ねてみたいワイナリーですので大変貴重な話が聞けました。
この醸造所Website:www.schloss-reinhartshausenはEltville-Erbachに在って、Erbachとその近くのHattenheimやKiedrichに約80ヘクタールの畑を持っています。Erbachにある畑Schossbergはここのモノポールです。
試飲したすべてリースリングの6種類のワインとも大変綺麗で酸味が効いていてバランスが良い素晴らしい風味でした。
ところで、Classicを試飲しましたが、Selectionは造らないのか、質問した所、Erstes Gewächsを名乗るのでSelectionという名前は使わないそうです。以前、Erste Lageを名乗る生産者に質問した時もSelectionの名は興味が無い、いずれ使われなくなると思う、と言っていました。どうも優良畑を所有している生産者には相手にされない名称のようです。本当にドイツワインはややこしいです。
さて、受験で5つのOrtsteillageオルツタイルラーゲの畑名を覚えますね。その一つにSchloss Reichartshausenシュロス・ライヒャルツハウゼンというのがラインガウのOestrich村にあります。
上記Reinhartshausenの西約3キロメートルの所で、European Business Schoolが所有するReihartshausenという城があり、この城の回りにある畑がHattenheimのBalthasar Ressが所有するモノポール畑Schloss Reichartshausenです。
ドイツでも沢山の人がこの二つを混同しているそうです。やはりドイツワインはややこしいですね。でもややこしさを解いていく楽しみもあります。
「Riesling & Co. World Tour 2007」というドイツワイン基金駐日代表部主催の会に行ってきました。15のブースで各地のドイツワインを試飲しました。
その時、2006/2007年度ドイツワインプリンセスのSandra Soldmannサンドラ・ソールマンさんと話す機会があり、ミーハー的に一緒に写真を撮りました。
ドイツワインクイーンコンテストは1949年に始まり、2006年10月6日にDresdenで58回目が開催されました。その前1年間、13のワイン生産地で各地のワインクイーンが選出されていて、この日各地の13人のワインクイーンの中から全ドイツ代表のドイツワインクイーンと二人のドイツワインプリンセスが選ばれました。
クイーンにはPfalz出身のKatja Schwederさん、プリンセスには上記Sandra Soldmann(Salle-Unstrut出身)さんとBarbara Fendel(Mittelrhein出身)さんが選ばれました。Sandraさんはドイツワイン宣伝大使として今回の試飲会に出席していたものです。
同じ会場にモーゼル-ザール-ルーヴァーのワインクイーンも来ていて彼女とも一緒に写真を撮りワインの試飲はかなりいい加減になってしまいました。
うん十年前に、24歳独身でドイツに住んでいた時にタイムスリップして、当時の美人の仲間達と話しているような幸福なひと時でした。
Côte Rôtie、Saint Joseph、Hermitage、Croze Hermitageは、ご存知のようにそれぞれ白ぶどうの混醸が許されていますが、現状につきギガル副社長から聞きました。
AOC制定時は、一つの畑にシラーと白ぶどうが一緒に植えられていました。年数が経つ間に、Saint Joseph、Hermitage、Croze Hermitageの畑では、白ぶどうの植え替えの時に代わりにシラーが植えられてきた結果、現在では、すべての畑でシラーだけになっているそうです。したがってこれらのAOCの赤ワインは100%シラーと考えていいそうです。
しかし、Côte Rôtieに関しては、伝統を重んじ、ぶどう樹植え替えの時、白ぶどう、即ちヴィオニエにはヴィオニエを植え替えてきているので、白ぶどうが混ざっている畑は残っている。このような畑では、収獲はシラーとヴィオニエ一括収獲して醸造しているそうです。
写真は、Condrieu la Doriane です。ラベルの絵は、ギヨ・サンプル仕立てを表わしているそうです。Cote Rotie la Turqueの絵(テュルクの畑の図案にぶどうを描かれている)と同じモレッティという人の作品だそうです。
イタリアのIndicazione Geografica TipicaのChardonnay Delle Venezieの産地についてです。
IGT "delle Venezie”は、Veneto、Friuli Venezia Giulia 及びTrentoで生産が認められている、白、ロゼ、赤ワインとスプマンテで大変な数の品種の使用が認められています。
パーカーポイントについては、私としてはあまり話題にしたくないのですが、先日パーカー100ptsのワインを4種類一度に飲んだのでご披露したくなりました。
E. Guigalギガル社のオーナー夫妻と長男と会食した時の一部が下記ワイン(いずれもパーカーポイント100)でした。
1. Côte Rôtie La Mouline 2003
2. Côte Rôtie La Turque 2003
3. Côte Rôtie La Landonne 2003
4. Ermitage Ex-Voto 2003
1はエレガントで女性的、3は筋肉質な男性的、2が中間のエレガントさとたくましさを兼ね備えていると言われています。私としては、1のLa Moulineラ・ムーリーヌのエレガントさが一番好きでしたが、一般的な評判を長男のフィリップに聞いてみましたところ、「フランスでは、ギガルで一番古い銘柄のLa Moulineラ・ムーリーヌが、アメリカでは一番新しいLa Turqueラ・トゥルクが、アジアではパーカーが好きだと言っているLa Landonneラ・ランドンヌだ。」という面白い説明でした。
Ermitage Ex-Votoエルミタージュ・エクス・ヴォートはどっしりとした貫禄を感じさせました。Ex-Votoとは、(感謝又は願掛けのための)奉納品という意味で、ギガル社がエルミタージュに最良の畑を見つけ手に入れることができたので、そこからのワインをEx-Votoと名づけたそうです。キリスト教の教会内部両側にその種のものが飾られていますが、フィリップが日本の神社で絵馬を見つけ同じようなものだと説明していました。
すべて2003年ヴィンテージで若すぎるという印象はありませんでしたが、更に30年以上も熟成する可能性を感じました。
3月の北フランス編に続いて、南フランス編を大阪京町堀にあるフレンチレストラン「グラース」http://www.grasse.jp/top/index01.htm で行いました。
レストランは、オーナーシェフ信田氏の確かな腕が評判で今年のHanakoで準グランプリに入賞しています。
グラースの名前の由来は、上記websiteより信田氏の説明を拝借すると、 『グラースというのは、南フランス コート・ダジュールの玄関 ニースから約40キロのなだらかな丘の中腹にある町の名前。水が豊かなこの町は 12世紀頃なめし皮の産業で栄えていたが、16世紀の末 ヨーロッパで皮手袋が流行すると同時に皮の悪臭を消す為に必要な 香料を作る町となり、今でも 世界中の香水(ジバンシィ、イヴ・サンローラン、ランコム、ニナリッチ等)の原料を作る産地として有名である。』
何時ものとおり、南フランスのワインの解説を40分ほど行いました。
提供ワイン:
1.AOC Côtes de Provence rose 2005, Baron Gassier
2.AOC Condrieu Les Cassines 2004, Paul Jaboulet Aine
3.AOC Coteaux du Languedoc La Clape 2004, Ch.Capitoul Lavandine
4.AOC Cahors 2004, Ch. St.Didier-Parnac
5.AOC Châteauneuf-du-Pape 1999, Clos Saint Jean
6.AOC Côte Rotie Cuvée Terroirs 2002, R. Rostaing
10人当たり各1種類、合計6本提供。
4本が赤ワインでしたので、少し重過ぎるかなと心配しましたが、皆さん料理と共に楽しんでいただけたようです。何時もの会より会話がはずみ、飲むペースが速いように感じました。
Condrieu、Châteauneuf-du-Pape、Côte Rotieが人気でした。
A.O.C. Muscadet Sèvre et MaineでおなじみのMaineメーヌ川の写真です。Château Thébaudの村にMaine川を展望できるという標識がありそこから撮った写真です。
対岸の崖はGneiss片麻岩だそうです。ナント地方は古代ローマ時代からワインが造られていましたが、その当時から、この川がSèvreセーヴル川と合流してロワール川に注ぐため交易に貢献してきました。
現地の説明資料によれば、1635年頃、ブルゴーニュからの旅行者がMelonと呼ばれるぶどうの木をナント地方に持ってきて植えましたが、原産地のブルゴーニュと違ってこの地に良くなじみました。1709年の冬、マイナス20度にもなる寒気に襲われ、ワイン樽が破裂したり海岸沿いに氷がはりだしたりしましたが、このMelon種はこれに耐え抜きました。これがMuscadetです。
A.O.C.認定年は、Muscadet Sèvre et MaineとMuscadet Coteaux de la Loireが1936年、Muscadetが1937年、Muscadet Côtes de Grandlieuが1994年です。
2月8日:今回旅行で初めてのドメーヌ訪問です。Domaine de la Chauvinièreといって昨晩泊まったシャトーホテルから車で数分のMaine川沿いにあるChâteau Thébaudという町にあります。
YvesとJérémieというHuchet父子が経営している個人ワイナリーです。3つのテロワールの49ヘクタールの畑を所有しMuscadet Sèvre et Maineを造っています。ワイナリーと畑を見た後、2006年から1996年までのワインを試飲しました。
2002年Granit de Ch. Thébaudは4年間sur-lieをして、コラージュ無し、フィルター無しで瓶詰めしたもので、ラベルにはsur-lieとは書かれていません。樹齢40年の樹からのぶどうで、私にとってMuscadetワインの新しい味わいの発見でした。
Sur-lieワインの瓶詰めは、収穫翌年の3月1日から11月30日までに実行しなければならず、販売は、3月の第1木曜日からとなっています。従って、4年間もsur-lieしたワインにはラベルにsur-lieと書けないということです。
85%はステンレスタンクで醗酵されますが、樽醗酵も行われていて、写真の様に樽の中の滓の様子が見える樽があり興味深いものでした。

