群馬の夏が終わって、はや一週間。
今年も、またこの時が来てしまった。
今日は
健大高崎ー高崎商
誰が予想しただろう
同じ高崎同士の対決。
公式戦で当たるのは、93回大会の決勝以来?
ここ数年は健大高崎と前橋育英が群馬の高校野球を牽引しているけれど
高崎商も、なんども甲子園に出ている…いわゆる古豪ってやつだ。
勝てると思って余裕こいてると負ける
それが今年のトレンド。
特にこの夏は…大本命が1回戦で負けたりしてるしね。
私が見始めてからは、健大高崎はずっと決勝までいってるし
今年は特に負けの少ないチーム。
油断大敵とはわかっていても
心のどこかで負けるわけないという気持ちもある。
きっと私だけじゃない。
コールド試合になるだろうと予想しているのは。
試合開始。
先攻は高崎商。
試合は1回から動いた。
四球で走者を出し、高崎商の4番渡辺。
真ん中高めを弾き返し、レフトスタンドへの2ランホームラン!
その後も連打で攻めを続けるも、得点は許さず。
高崎商は、しっかり球を選んでくる。
思っているよりもずっと強いぞ。
健大高崎の攻撃。
話題のスラッガー1番山下は四球で出塁。
この大会1人で投げ抜いている高崎商のエース小澤。
今朝は少し制球が定まらない模様。
2番小林は、フルカウントから打った球はセカンドへ。
完全なる併殺コースだったけれど、取りこぼしオールセーフ!
このプレーが、生死を分かつプレーだったんじゃないか。
今大会4HRと一騎当千の活躍を見せている3番大越。
振ってくるかとおもいきや、素晴らしい犠打で走者を進め一死二三塁に。
さらに4番高山の犠飛で静かに1点を返す。
ミスターセンター前こと5番大柿。
左フェンス直撃のタイムリーでさらに1点をかえり、同点とする。
本塁打量産のメンバーの中で5番をやっているのは、本塁打に期待しているからじゃない。
大事なところで仕事をできる勝負強さ、だよな!
さらに6番嶋本。
日本一背の低い一塁手説まである嶋本くん。
流れを止めず勝ち越しの右適時打で3-2とした。
打者一巡で迎えた3回表 高崎商。
第1打席で本塁打を放った4番渡辺。
今度は低めのスライダーを打ち、再びレフトスタンドへ!
2打席連続弾。
すっかりお株を奪われちゃったな( ´•_•ก)
ソロだったのが救いか、試合は3-3の振り出しへ。
2本塁打に、もう勝ったような盛り上がりの高崎商スタンド。
同点なのに負けているような気持ちにさせられる健大高崎スタンド。
今日は暑さの関係で健大高崎ブラスもおやすみ。
応援の意味を感じる試合だ…
まだ負けちゃいない。頼むよ!
なんとか攻撃をしかけたい健大高崎だけれど
走者を出すも、併殺をとられあっという間にチェンジ。
その後チャンスでバントを仕掛けるも
153の併殺をとられたりと、うまくいかない。
これが、守備からリズムを作るってことだな。
機動破壊もなりを潜めるどころか、何もさせてもらえてない感じさえある。
いまいち乗り切らないまま、試合は後半戦へ。
高崎商のエース小澤
エンジンがかかってきてからは素晴らしい投球をしてる。
じゃあ健大高崎の先発投手久保田はというと
決して悪くない投球なんだ。
ネームバリューで、簡単に勝てるなんて思っちゃダメだね。
準決勝までくるチームなんだ。
弱いはず、ないよな。
締まった展開が続く7回裏 健大高崎。
打席には、この回表でスイッチし好投ぶりをみせる9番藤原。
初球で左中間を真っ二つ!
無死二塁。
打順は再び1番へ。
反撃の鐘が鳴るか?
1番山下は、どうも奮わずセンターフライ。
さらに2番小林はショートライナー。
ここで手痛い3つめの併殺を食らう。
ここは、1点でも取っておきたかった…!
辛い展開が続く。
私の中では
チャンスは1試合に2回まで、って認識がある。
根拠はないんだけどさ。
拮抗した試合では、2度チャンスが巡ってくる。
それで逃してしまったら、勝利の女神はにげてゆく。
1度目は、1回の裏。
2度目は…ここだったんじゃないか?
私の背に冷たい汗がはしる。
耐えてくれ、みんな。
8回。
健大高崎リリーフの2年生投手藤原は
この上なく安定した投球を見せている。
久しぶりの走者をだし反撃の兆しをみせる高崎商。
打席には連打男の4番渡辺が立つも、空振り三振で難を逃れた。
健大高崎スタンドの雰囲気が変わってきた。
みんなが口々に、選手達に声援を送るようになってきた。
選手達だけじゃなくて、保護者の皆様からも。
去年は私ひとりで大声出てたけど、今は違う。
本当は部外者の私じゃなくて
今しかない皆さんが選手達に声援を送ってあげてほしかったんだ…!
本当にいいチームになったよ!
だからこそ、勝ってほしい!!
四球で出塁し、4番高山。
今日はいい所がない。
ここで君がやらないと!
という想いが迷いを生ませたのか
打球はたかーくあがってレフトフライ。
5番大柿。
打つよりも早く、一走がスタート。
打った球は…三遊間を抜く!
君は本当に苦しい時に打ってくれる男だ…!!
その間一気に三塁に到達し、一死一三塁。
ここしかない。
ここしかないよ!!
6番嶋本。
ここで初球スクイズか?と思うも、左打者の嶋本に代打は出ない。
なんでもいい、なにか打って!
そして振った球はショートフライ。
それだけはダメだ…!
走者動けず二死一三塁。
7番今井。
最近あんまりよくなくて、昨日のフリーバッティングでも首を捻ってた。
だけど。
値千金のバッティングで、打球をレフト前へ!
走者1人帰って4-3、ついに均衡が破られた!!!
今井くんは、春からものすごくよくなった。
もっと良くなるという所で夏を迎えるのは惜しいけれど
すごく幅のある選手になったよ!
よくやってくれたね!!!!!\(^^)/
迎えた9回 高崎商の攻撃。
まだ負けない、という想いを感じて仕方が無い。
これが夏なんだ。
サードに飛んだ球を弾いてしまい、今大会初失策で出塁。
慌てちゃだめだよ!
さらに次の打者ではバントホップフライ。
一塁手が思い切り飛びつくも、届かずファール。
結局スリーバント成功で一死二塁。
お願い、守って…!!
一球ごとに歓声が上がり声援がとぶ。
続く代打野村は、空振り三振。
あとひとつ!!
まだ勝ってない!!!
8番に経つのは、投手の小澤。
死球を受け、二死一二塁。
頼む、頼む…!!!
9番にたった代打は長谷川。
弟は、健大高崎にいる。
なんの巡り合わせだろうな。
ストライクだと思ったら、ボール。
三振だと思ったら、ファール。
あとひとつが遠い。
さらに気合の一発はよもやホームランかと思わせるも、わずかに切れてファール。
負けられない。
負けたくない。
そんな想いが交錯し続ける
そして外野に飛んだ打球は…
センターフライ!!!!!
最後は、センターを守る今井君が
大事そうに捕球をして。
ゲームセット!!!!!!!
高崎商業 201 000 000
健大高崎 300 000 01×
いつもなら負けている試合あった。
だけど今は。
山下くんが打てなくても、勝てる力があるんだよ!
ここまでコールドで勝ってきたけれど
こで辛い戦いになったことが、明日の決勝で必ず意味を為してくる。
必ず、甲子園に"戻ろう"な!!!
試合後。
これまで託された想いを持って
高崎商の皆様が選手を待ってた。
勝ちたかったよな…。
高校野球は感動だのなんだというけれど
私は何となく、そういう言葉を安易に使うのに抵抗があるんだ。
夏は、戦争だ。
甲子園に行くということは
ほかの全ての球児たちの夢を砕いていくということだから。
ごめんね。
それでも。
砕いた夢をこえ
みんなの想いを背負って
戦ってくれ。
そのために、みんなは群馬に来たんだから。
明日は決勝。
群馬の夏が、終わる。
群馬の夏も、あと2日。
激戦の前の日。
学校によってみた。
悪くない雰囲気で、軽く調整をしている選手たち。
明日は準決勝。
ほどよい緊張感。
明日はいい試合になりそうな気がする。
みんな、がんばってね。
選手たちの様子も確認し、私の心も決まったところで。
メロディーロードを通って
激戦の前の一息をつきに向かったのは…
四万温泉!
「四万の病に効く伝説の湯」
草津・伊香保に続いて、上毛三名湯の一つ。
草津も伊香保も、たいへんな賑わいの温泉街だから
ここもどんな観光地なのかと思ったら…
昔から時間が進んでいないような
ひっそりとした温泉街。
今日が平日だからかもしれないけれど…
こういうのすごい好き♥
私は第一線級の有名温泉郷より
PR下手だけどポテンシャルは高い、こういう静かな温泉が好きなんだよ!
この景観を独り占めして、誰にも影響されずに羽を伸ばせる
私だけの場所、って感じでさ♪
車を止めて、少し歩いて。
朱い橋が見えてきた。
ここ、何を隠そう
「千と千尋の神隠し」のモデルになった湯屋なのだ!
千と千尋といえば、九份!と思う人も多いけれど
一つの作品の中でも、いろいろな場所がモデルになってるのです。
ここは、千が働いていた油屋のモデルの場所ね。
ここに来るまでに通ったメロディーロードも
いつも何度でも、だったな。そういえば。
その場所こそーー
善が積もる館。
ここら辺ではかなり大きな旅館らしい。
本館、別館といくつかの建物があって、すごく敷地が広いみたい。
浴衣を着て建物を見に来てる人もいる。

蛇口が劣化して析出物が付着して、劣化してる。
ここから温泉が出てくるのかと思いきや
湧いているのは湯船の底かららしい。
ふむ、確かに1箇所だけ熱いところがある。
じゃあこの蛇口は何なんだろう…?
温泉といえばやっぱり露天!が好きだけれど
屋内は屋内の、隔離される魅力があって。
ダンスホールみたいな高い天井に音がよく響くから
貸切状態なのをいいことに、軽く歌とか歌ってみたりして
すっかりご機嫌のまぁゅん氏。
小一時間お風呂にはいって
手のひらまでふやけた所で、お湯から上がった。
ふろ場を出て、外の風を…。
涼し!!!
四万温泉は、山の上。
同じ群馬でも、前橋に行けば40℃近いけれど
山に来たら10度ちかくも違うんだね!
ミンミンゼミの鳴き声を聞きながら
うちわでパタパタ仰ぎながら風にあたると
はやくも夏の終わりさえ感じる。
都会に戻りたくないなぁ…。
かき氷でも食べながら
ずっとここに住んでしまいたいよ。
高崎から、小一時間。
ほんの少し走るだけで見つかる、ひと時の休息。
明日からは、戦場だ。
だけど今だけは。
こんな夏だって、いいじゃないか
朝。
旅館の近くで朝市があるっていうから、行ってみることに。
近くに朝市やってそうな広場なんてあったかな?

なんかもう引くくらい水キレイ。
沖の方の水底の石が見える。
キレイすぎて魚とかも住めなそうな勢い。
人が住んでないというだけで、こんなに綺麗になるのか?
それとも、人云々関係ないのかな?
妖精とかいるよ、ここ。

