決戦の群馬 準決勝 | 社会の窓まで ―飽くなき探求心―

社会の窓まで ―飽くなき探求心―

くだらないことに全力を注ぐ女、荒木麻由のロマンあふれる妄想全開突撃系ブログ
   
類稀なる発想力とバイタリティを遺憾なく発揮し、その真実にせまる!

 

今年も、またこの時が来てしまった。

 

 

 

 
 
 
ガチで39度のとろけそうな日に
何が悲しくて、お金払って野球みないといけないのか!
 
でも、見ずにはいられないんだよなあ。
私の愛したチームの、夏の結末。
 
 
 

 

 

 

今日は

 

健大高崎高崎商

 

 

誰が予想しただろう

同じ高崎同士の対決。

公式戦で当たるのは、93回大会の決勝以来?

 

ここ数年は健大高崎と前橋育英が群馬の高校野球を牽引しているけれど

高崎商も、なんども甲子園に出ている…いわゆる古豪ってやつだ。

 

 

 
 

 

 

勝てると思って余裕こいてると負ける

それが今年のトレンド。

特にこの夏は…大本命が1回戦で負けたりしてるしね。

 

 

私が見始めてからは、健大高崎はずっと決勝までいってるし

今年は特に負けの少ないチーム。

 

油断大敵とはわかっていても

心のどこかで負けるわけないという気持ちもある。

 

きっと私だけじゃない。

コールド試合になるだろうと予想しているのは。

 

 

 

試合開始。

 

 

 

 

 

 

先攻は高崎商

 

 試合は1回から動いた。

 

四球で走者を出し、高崎商の4番渡辺

真ん中高めを弾き返し、レフトスタンドへの2ランホームラン!

 

その後も連打で攻めを続けるも、得点は許さず。

 

 

高崎商は、しっかり球を選んでくる。

思っているよりもずっと強いぞ。

 

 

健大高崎の攻撃。

 

話題のスラッガー1番山下は四球で出塁。

 

この大会1人で投げ抜いている高崎商のエース小澤。

今朝は少し制球が定まらない模様。

 

2番小林は、フルカウントから打った球はセカンドへ。

完全なる併殺コースだったけれど、取りこぼしオールセーフ!

このプレーが、生死を分かつプレーだったんじゃないか。

 

今大会4HRと一騎当千の活躍を見せている3番大越

振ってくるかとおもいきや、素晴らしい犠打で走者を進め一死二三塁に。

さらに4番高山の犠飛で静かに1点を返す。

 

ミスターセンター前こと5番大柿

左フェンス直撃のタイムリーでさらに1点をかえり、同点とする。

本塁打量産のメンバーの中で5番をやっているのは、本塁打に期待しているからじゃない。

大事なところで仕事をできる勝負強さ、だよな!

 

さらに6番嶋本

日本一背の低い一塁手説まである嶋本くん。

流れを止めず勝ち越しの右適時打で3-2とした。

 

 

打者一巡で迎えた3回表 高崎商

 

第1打席で本塁打を放った4番渡辺

今度は低めのスライダーを打ち、再びレフトスタンドへ!

2打席連続弾。

すっかりお株を奪われちゃったな( ´•_•ก)

 

ソロだったのが救いか、試合は3-3の振り出しへ。

 

 

2本塁打に、もう勝ったような盛り上がりの高崎商スタンド。

同点なのに負けているような気持ちにさせられる健大高崎スタンド。

 

今日は暑さの関係で健大高崎ブラスもおやすみ。

応援の意味を感じる試合だ…

 

 

まだ負けちゃいない。頼むよ!

 

 

 

 

 

 

なんとか攻撃をしかけたい健大高崎だけれど

走者を出すも、併殺をとられあっという間にチェンジ。

 

その後チャンスでバントを仕掛けるも

153の併殺をとられたりと、うまくいかない。

 

これが、守備からリズムを作るってことだな。

機動破壊もなりを潜めるどころか、何もさせてもらえてない感じさえある。

 

 

いまいち乗り切らないまま、試合は後半戦へ。

 

 

 

 

 

 

高崎商のエース小澤

エンジンがかかってきてからは素晴らしい投球をしてる。

じゃあ健大高崎の先発投手久保田はというと

決して悪くない投球なんだ。

 

ネームバリューで、簡単に勝てるなんて思っちゃダメだね。

準決勝までくるチームなんだ。

弱いはず、ないよな。   

 

 

締まった展開が続く7回裏 健大高崎

 

打席には、この回表でスイッチし好投ぶりをみせる9番藤原

初球で左中間を真っ二つ!

 

無死二塁。

打順は再び1番へ。

反撃の鐘が鳴るか?

 

1番山下は、どうも奮わずセンターフライ。

さらに2番小林はショートライナー。

ここで手痛い3つめの併殺を食らう。

 

ここは、1点でも取っておきたかった…!

辛い展開が続く。

 

 

私の中では

チャンスは1試合に2回まで、って認識がある。

根拠はないんだけどさ。

 

拮抗した試合では、2度チャンスが巡ってくる。

それで逃してしまったら、勝利の女神はにげてゆく。

 

1度目は、1回の裏。

2度目は…ここだったんじゃないか?

 

 

私の背に冷たい汗がはしる。

耐えてくれ、みんな。

  

 

8回。

 

健大高崎リリーフの2年生投手藤原は

この上なく安定した投球を見せている。

 

久しぶりの走者をだし反撃の兆しをみせる高崎商

打席には連打男の4番渡辺が立つも、空振り三振で難を逃れた。

 

 

健大高崎スタンドの雰囲気が変わってきた。

 

みんなが口々に、選手達に声援を送るようになってきた。

選手達だけじゃなくて、保護者の皆様からも。

 

去年は私ひとりで大声出てたけど、今は違う。

本当は部外者の私じゃなくて

今しかない皆さんが選手達に声援を送ってあげてほしかったんだ…! 

 

 

本当にいいチームになったよ!

だからこそ、勝ってほしい!!

 

 

四球で出塁し、4番高山

今日はいい所がない。

ここで君がやらないと!

 

 という想いが迷いを生ませたのか

打球はたかーくあがってレフトフライ。

 

 

5番大柿

打つよりも早く、一走がスタート。

打った球は…三遊間を抜く!

君は本当に苦しい時に打ってくれる男だ…!!

 

その間一気に三塁に到達し、一死一三塁。

 

ここしかない。

ここしかないよ!!

 

 

6番嶋本

ここで初球スクイズか?と思うも、左打者の嶋本に代打は出ない。

なんでもいい、なにか打って!

 

そして振った球はショートフライ。

それだけはダメだ…!

走者動けず二死一三塁。

 

 

7番今井

最近あんまりよくなくて、昨日のフリーバッティングでも首を捻ってた。

だけど。

 

値千金のバッティングで、打球をレフト前へ!

走者1人帰って4-3、ついに均衡が破られた!!!

 

今井くんは、春からものすごくよくなった。

もっと良くなるという所で夏を迎えるのは惜しいけれど

すごく幅のある選手になったよ!

 

よくやってくれたね!!!!!\(^^)/

 

 

迎えた9回 高崎商の攻撃。

 

まだ負けない、という想いを感じて仕方が無い。

これが夏なんだ。

 

サードに飛んだ球を弾いてしまい、今大会初失策で出塁。

慌てちゃだめだよ!

 

さらに次の打者ではバントホップフライ。

一塁手が思い切り飛びつくも、届かずファール。

結局スリーバント成功で一死二塁。

 

お願い、守って…!!

 

一球ごとに歓声が上がり声援がとぶ。 

 

 

続く代打野村は、空振り三振。

 

あとひとつ!!

まだ勝ってない!!!

 

 

8番に経つのは、投手の小澤

死球を受け、二死一二塁。

 

頼む、頼む…!!!

 

 

9番にたった代打は長谷川

弟は、健大高崎にいる。  

なんの巡り合わせだろうな。

 

ストライクだと思ったら、ボール。

三振だと思ったら、ファール。

あとひとつが遠い。

 

さらに気合の一発はよもやホームランかと思わせるも、わずかに切れてファール。

 

負けられない。

負けたくない。

そんな想いが交錯し続ける

 

 

そして外野に飛んだ打球は…

 

 

センターフライ!!!!!

 

 

最後は、センターを守る今井君が

大事そうに捕球をして。

 

 

 

ゲームセット!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

高崎商業 201 000 000

健大高崎 300 000 01×

 

 

 

いつもなら負けている試合あった。

 

だけど今は。

山下くんが打てなくても、勝てる力があるんだよ!

 

 

ここまでコールドで勝ってきたけれど

こで辛い戦いになったことが、明日の決勝で必ず意味を為してくる。

 

必ず、甲子園に"戻ろう"な!!!

 

 

 

 

 

 

 

試合後。

 

 

 

 

 

 

これまで託された想いを持って

高崎商の皆様が選手を待ってた。

 

勝ちたかったよな…。

 

 

高校野球は感動だのなんだというけれど

私は何となく、そういう言葉を安易に使うのに抵抗があるんだ。

 

夏は、戦争だ。

甲子園に行くということは

ほかの全ての球児たちの夢を砕いていくということだから。

 

 

ごめんね。

それでも。

 

 

 

 

 

 

砕いた夢をこえ

みんなの想いを背負って

 

 

戦ってくれ。

 

そのために、みんなは群馬に来たんだから。

 

 

 

明日は決勝。

 

群馬の夏が、終わる。