8月に納車したGSX-R125
現状はツーリング仕様ですがいずれはサーキットスポーツ走行仕様にする予定です。
(レースに出るかは未定)
マフラーが〜
とか
タイヤが〜
とか言う前に、サーキットを走行する前にやっておかなくてはいけない事がいくつかあります。
保安部品
ライトやウインカー、バックミラーなどの部品は転倒して破損すると割れて飛び散りますので、サーキットを走行するのであれば取り外す必要があります。
普段、街乗りしている仕様だったり自走でサーキットに行く場合はバックミラーは取り外しますがライトとウインカーは現地でテーピングして転倒時に飛散しないようにする方法もあるようです。
僕の場合は一応トランポがあるので以後街乗りをしないようであれば保安部品は取り外しても良いかと考えています。
ライト類を取り外す場合は配線の処理なども考えなければいけないのでレース用のハーネス(SPハーネス)が販売されている車種でしたら導入する方が手っ取り早いかもしれません。
レースによってはハーネスの変更が認められていない場合もありますので要確認ですが。
※GSX-R125でいうと関東のインポートミニクラスでは可だけど中部のN125では不可
ワイヤーロック
エンジンオイル交換時に締め忘れや締め付けトルク不足でオイルドレンボルトの緩みによるオイル漏れの防止処置です。
入り口はオイルフィラーキャップ、出口はオイルドレンボルトにワイヤーが通るように穴を開けてワイヤーを通し、ボルトが回らないように緩む方向とは逆方向に引っ張って固定する…
言葉にするとややこしいですが、要はワイヤーロックです笑
オイルフィルターカバーボルトやカムチェーンテンショナーシーリングボルトもワイヤーロックする必要がある車種もあります。
キャッチタンク
キャブレターのオーバーフローパイプとドレンホースに必要量のタンクと接続して転倒時にキャブレターからガソリンが漏れないようにする処置。
インジェクション車両では燃料タンクリザーバーパイプにキャッチタンクを設けて転倒時にガソリンがコース上にこぼさないようにする対策が必要になります。
チェーン&スプロケガード
チェーンとスプロケットに指を挟まないようにする為のカバー取り付け。
スイングアームにステーを溶接して取り付ける方法が一般的?ですがスイングアームに溶接を施す事を嫌う方もいらっしゃいます。そう言った場合にはボルトオンのスプロケガードキットが販売されている車種もあるので安心です。
転倒時に自身の指を守る物ですが、自分だけでなく巻き込んでしまった場合の他者をも守る物ですので取り付けておきたいです。
稀に純正のチェーンカバー(フェンダー兼)すら外して走行しているのを見かけますが近づかないようにしています汗
サーキットを走行するための基本的な処置は大体これくらいでしょうか?
レースに出場するとなれば上記事項は必須となり、更にクラス毎の車両規定もあります。
おまけでガチ勢向けのサーキット走行準備もご紹介します笑
最低限の予備部品
転倒時の破損で多いのはブレーキ&クラッチレバー、ステップ類。
L.Rレバーは予備で必ず持っていた方が良いと思います。
ステップ関係は転倒の状況によって破損具合が異なるのでどこまで用意しておけば安心というのはありません。持っていなくて破損して走れなくなっても自己責任である事を常に意識しておく必要があります。
仕様が異なるサスペンション
各サーキットによって足周りのセットが異なるので仕様が違うフロントフォークやリヤサスペンションを組み替えだけで済ます為に予備で持っておく。
例えばHRC GROMはフロントフォークとリヤサスのスプリング交換は非常に手間で時間がかかります。
特にフロントフォークは油面調整やオイル粘度変更程度なら現場で出来ますがスプリング交換は特殊な工具が必要になります。サーキットに走行しに来ているのにフロントフォークを分解までする時間は勿体無いので、予備で持てる余力があるようでしたら一式持っておくと良いでしょう。
でもこれは改造範囲が狭いHRC GROM Cupならではの事で、イニシャルアジャスター追加やリヤサスの変更が可能なクラスでは簡易的にサスの仕様変更が可能なので必要ないかもしれません。
これも最低限の予備部品と同様に持っていなくて破損して走れなくなっても自己責任である事を常に意識しておく必要があります。
予備ホイール
天候不順で急に雨が降ってきてしまったのでレインタイヤに変更。そんな時にタイヤを組み替えるよりレインタイヤが組んである予備ホイールがあった方が時間短縮ができます。
スポーツ走行だけの日でも予備を持っていれば現場でタイヤ交換をする手間が省けるので非常に便利です。
全部揃えるのが面倒だから予備車両
ガチ勢の極みです笑
同じ仕様の車両が一式あればとりあえずは予備部品を揃える手前が省けますし、万が一車両が全損するような転倒があった場合でも短時間で復帰できます。
予備エンジン
※予備車両を用意するよりエンジン単体を用意する方が難易度が高いのでこの順番になりました
※この手の話題は長くなりますので短縮
STやSPのカテゴリーではレギュレーション的に基本的な構造が異なるエンジンを用意する事は出来ませんが、レース用と練習用で運用するのであれば複数機持っていても良いかと思います。
レース用と練習用の運用の仕方ですが、レース用の方は比較的新しい部品で構成し、レース用で使った部品(クラッチなど)を練習用に回す。
基本的な構造はレギュレーション上変更できませんがフリクションロスを抑える為にレース用エンジンはエンジンオイルの量を調整したりします。
エンジンオイルの量を減らせば構成部品の消耗は早くなりますのでリスクが伴います。
レースという事を考えると一時だけ速く走れて一時だけ保てば良い訳です。現代のエンジンはストック状態なら極度にオイル量を減らさなければ突然ブローする事もありません。
OHのサイクルは早くなりますが部品消耗のリスクは頻繁に分解整備することで解決できます。練習用とレース用エンジンの載せ替えを怠ってレース用エンジンでロングランしたりするとレース用エンジンの意味すら無くなってしまうので、上手に運用出来ないのであれば絶対に壊れない規定オイル量を入れた一機だけ持っていれば充分です。
サーキット走行における基本的な下準備とガチ勢向けの準備をまとめてみました。
HRC GROMではガチ勢向けの準備をしてレース活動をしていましたが、GSX-R125ではそこまでやるつもりはありません。
転んで部品が壊れたら潔く帰る。
雨が降ったらレインタイヤ持っていないから帰る。
くらいのスタンスで緩くやっていきたいと考えています。