皆様こんにちは。
怪我と向き合う
バイクに乗っている以上、怪我を完全に避けることは難しいです。
自分自身、これまで何度か怪我をしてきましたが、今回の左鎖骨骨折を経験して
改めて怪我とどう向き合うかということを考えるようになりました。
実は2年前にも、右鎖骨と大腿骨を骨折しています。
このときは、どちらも手術をせずに保存療法で治しました。
保存治療というのは、手術をせずに自然に骨が再生して付くの待つ治療です。
骨がある程度つながるまでは絶対安静。
身体を動かせば痛いし、寝返りを打つこともできませんでした。
結局、10日間ほど入院し、退院してからも約1ヶ月は痛い思いをしながら安静にしていました。
当時は「とにかく動かさず、時間をかけて治す」という感じでした。
そして今回。
レース中の転倒で、今度は左鎖骨と肋骨を骨折しました。
2年前とは反対側の鎖骨です。
今回は怪我をしてから2日後に手術を行いました。
手術をするまでの2日間は、とにかく痛かった。
痛み止めを飲み、点滴をしながら何とか過ごしていましたが、少し身体を動かすだけでも激痛が走ります。
寝るのも大変でした。
手術をして鎖骨にプレートが入ってからは、当然まだ身体の動きはぎこちないものの、痛み止めを飲んでいれば手術前のような激痛に襲われることはかなり減りました。
そして、6日間の入院で退院。
退院前には、すでに腕を動かすリハビリも始まっていました。
2年前の怪我とは、かなり違います。
ただ、手術をしたからといって、すぐに元通りになるわけではありません。
今回、手術の影響で左胸から左上腕にかけて、皮膚の感覚がほとんどありません。
触っても、つねっても、あまり感覚がない。
鎖骨の手術で切開する際に神経に影響することで起こることがある症状らしく、感覚が戻るまでには半年から1年ほどかかる場合もあるそうです。
普段なら何でもないことですが、実際に自分の身体で経験すると、少し不思議な感覚です。
退院後は、まず1ヶ月で左腕を90度まで上げられるようにすることを目標にリハビリを行いました。
現在は、120度くらいまで腕を上げられるようになりました。
まだ急な動きや激しい運動をすると痛みがあります。
もちろん、バイクにもまだ乗れません。
術後3週間でレースに出てしまいましたがw
バイクに乗れないというのは、正直かなりもどかしいです。
仕事でもバイクを扱っていますので早く乗りたいという気持ちは当然あります。
でも、今回は焦らないようにしています。
今は肩を回すリハビリをしたり、痛みがある範囲でも少しずつ動かしたりしながら、身体を元の状態に戻すための訓練をしています。
痛いから動かさない。
それだけではなく、医師やリハビリの指示を守りながら、動かせる範囲で少しずつ動かしていく。
今の自分に必要なのは、そういう地道な作業なのだと思います。
2年前は安静にして治す。
今回は治しながら少しずつ動かしていく。
同じ鎖骨骨折でも、治療方法や身体の状態によって、向き合い方は全く違いました。
そして、怪我をするとどうしてもいつ復帰できるのかという事ばかり考えてしまいます。
いつバイクに乗れるのか。
いつレースに戻れるのか。
いつ仕事を今まで通りできるのか。
でも、今は少し考え方が変わってきました。
「いつ戻れるか」ではなく、「戻ったときにちゃんと走れる身体にする」。
そのために、今できることを少しずつやっていく。
それが今の自分にできることだと思っています。
バイクに乗れない時間は、正直つらいです。
レースに出られないことも悔しい。
でも、今まで当たり前のように動いていた身体が、怪我をすると当たり前ではなくなる。
腕を上げる。
肩を回す。
寝返りを打つ。
服を着る。
そんな何気ない動作一つひとつが、以前とは違うものになります。
だからこそ、少しずつできることが増えていくことにも、以前とは違う喜びを感じています。
今回の怪我をしたことで、しばらくレースから離れることになりました。
ただ、バイクから離れるつもりはありません。
TSU GARAGEの仕事もありますし、お客様のバイクやレース活動をサポートすることも自分にとって大切な仕事です。
自分が走れない今だからこそ、できることもあると思っています。
まずはしっかり治す。
焦らず、でも止まらず。
少しずつ身体を動かしながら、またバイクに乗れる身体を作っていきたいと思います。
そしていつか、また普通にバイクに乗って、何事もなかったようにサーキットを走れる日を迎えたい。
その日まで、もう少しだけ怪我と向き合っていきます。

















