何故か全員死んでしまったキングオージャーとドンブラザーズ
ハーカ・バーカーで対面した両者は互いを敵とみなす
激しい戦いの中、乱入してきた王がいたが?
鑑賞日 2024年5月21日
映画館 キネマ館
日本の男子が通る登竜門の一つ、スーパー戦隊シリーズ。
(もう一つはもちろん仮面ライダー)
ジャッカー電撃隊の打ち切りにより一度放送は打ち切られたものの2年後に復活、以来ずっと放送し続けているという実は「サザエさん」や「ドラえもん」並みに凄いシリーズだったりします。
そんなスーパー戦隊シリーズで昨年まで放送されていたのが「王様戦隊キングオージャー」。
第1話からVFXを遺憾なく使用した展開で、また内容も年齢層が高めに設定されたため、大人がうなる展開となっていました。
特に主人公のギラの兄にして最悪の王とされたラクレスのエピソードは涙なしには見れません。
さて、スーパー戦隊シリーズと言えば以前は1月頃にその時の現行戦隊と昨年の戦隊によるコラボ作品加えて新戦隊のお披露目が行われていました。
ところが、コロナ過を契機にそれを見直し、放送終了後に前戦隊とのコラボとなっています。
という訳で、本作はキングオージャーと前戦隊だった「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のコラボ作品。
しかし、このドンブラザーズ
スーパー戦隊シリーズの中でもかなり異質だった作品。
正に混ぜるな危険です。
ポイント
本作のポイントはあの世での邂逅。
様々な事情で死んでしまったキングオージャーとドンブラザーズたち。
そして彼らは死者の国ハーカ・バーカーで再開してしまう。
死ぬ間際に因縁を持ってしまっていたため、お互いを敵として戦いは始めてしまう。
そんな折、臨死体験から王となったヒトツキが乱入、そこで両者は共同戦線を取ることになる。
果たして両者は無事現世に戻ることができるのか?
どの死因も実に情けないものなのですが、まあこれもドンブラのノリが入ってしまっているため。
スーパー戦隊シリーズの中でもとにかく勢い重視で展開の脈絡をぶっ飛ばしていたのがドンブラザーズ。
流石にキングオージャーもドンブラのノリに付き合わされることになっています。
見どころ
見どころは後半、ソノイとの出会い。
既に本編で絶命しているソノイ、そんな彼がどこにいたかというと・・?
ひと段落ついた後のシーンですが染みるシーンです、おでんだけに。
気になった点
気になった点はハーカ・バーカーの特徴が活かされていない事。
死者と会える場所なのですが、結局会えるのはソノイだけ。
折角ならデズナラクやハーカ・バーカーの守主であるデボニカも登場して欲しかった所ですが、本編の終盤に登場したからダメ?
とにかくドンブラザーズのノリが楽しい本作。
結局なんだったっけ?という感で終わるのも実にドンブラらしいです。
正直、ドンブラザーズは設定の未回収が多い作品なので、今後の展開を考えてほしい所です。
ライダーと同時公開だったキングオージャーの作品。
この時登場したメンツが本編にも関わってくるとは思いませんでした。