ドクターからのアドバイス | 雨の日も風の日もそして晴れの日も! In アメリカ

雨の日も風の日もそして晴れの日も! In アメリカ

1998年、国際結婚を機に渡米。 アメリカの企業で企業管理者として勤続25年。本業と並行して、英会話コーチしています。バリキャリアラフィフ女の笑える日常生活をアメリカからお届けします!私の詳細についてはプロフから!

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体調不良 

 

母親の勘 

 

私の全てをかけてこの子を守る 

 

少し希望の糸口が見えた 

 

ピーネスとの出会い 

 

ドクターとの会話 

 

この世で一番つらい事 の続きです。

 

 

ブログに書くつもりはなかったのですが、もし同じような状況にいる人がいたとしら、少しは参考になるかな?と言う思いで書いています。

 

過去を振り返って書いているので、今現在は全く持って大丈夫です。

 

2回目の診察。

 

あまりにも早くに2回目の予約を入れた私達に少し驚いた感じで、

 

ちょっと深刻そうな顔で、そしていつものように親身に話を聞いてくれました。

 

私 「あれからまだカウンセリングの予約は入れてません。

 

処方してもらった薬も飲んでみましたが、眠くなるだけでほとんど効果なかったんですが。。。

 

未だに症状は同じで、腹痛、頭痛、怠惰が続いています。」

 

今思えば、たった数日薬飲んですぐに効果が出るわけでもないのに、と思うのですが、

 

そこは全く責めないでくれた先生に感謝です。

 

先 「じゃあ、前回も同じ質問したと思うけど、今回はもう少し詳しく聞かせてくれる?

 

食欲はありますか?

 

バランスの取れた食事してますか?

 

十分な睡眠取れていますか?」

 

私 「はい。きちんと食べています。睡眠も取れています。

 

でも小学校の頃より始業時間が1時間半早まったので、朝早く起きるのと、

 

夜も塾に通っているので、前よりは睡眠時間が少なくなったと思います。」

 

先 「スポーツしてますか?」

 

私 「スポーツは苦手で、スポーツやる代わりに数学が好きなので数学の塾に行くことにしました。」

 

先 「それはFun(娯楽として)だから行っているの?それとももっと成績をあげる為?」

 

ト 「数学が好きだからFunで行ってます。」

 

私 「家に帰ってくると夜8時とかになっちゃうので、それを週3日となると、子供もそうですが、親の送り迎えも大変です。」

 

先 「そっか、それならいいけど、もし、既に成績いいのに、これ以上の成績を望もうと思っていくのなら、それが変なストレスになってもいけないからね。Then it's not worth it.」

 

確かに。

 

正直、トーマスよりも、毎日送り迎えする私が一番ストレスになっていたと思います。

 

朝は5時半起きで、夜は8時まで帰宅できない平日。

 

子供の為、と思うからこそやってきたけど、これを高校卒業まで続けるのかと思ったら、あまり未来の姿を想像できませんでした。

 

先 「勉強で夜遅くなったり、朝早起きしてるって言ってたけど、そんな無理しないで、出来た分だけ提出したっていいのよ。

 

まだ5年生なんだし、そんなに成績気にしなくてもいいんだからね。」

 

はぁ~?

 

いい加減な事言ってんじゃねーぞ、ばばあ!(やめなさい)

 

完璧主義者で、テストで95点取っても歯を食いしばって涙を堪えるようなトーマスにとっては、これはかなり難しいアドバイスだったと思います。

 

その場では言わなかったけど、後で「僕は先生のアドバイスには従わないよ。寝る時間を削ってでもやることはやる」と言っていました。

 

先 「これからは、あんまり学校の成績の事は家で話さないようにしてみたら?

 

お互いにそんなつもりは全くなくても、意外にストレスになってるってことあるから。」

 

正直、私はタイガーマムでは全くないけど、でも一人息子のトーマスには、将来自分の家族を支えていける経済力をきちんと持ってほしい、

 

その為にはやっぱり勉学は必要、と言う強い思いがあり、ひょっとしてそれが知らず知らずのうちにこの子にプレッシャーをかけていたのかも?と思ったりしました。

 

毎回100点じゃなくてもいい。

 

パーフェクトじゃなくてもいい。

 

私自身も完璧主義なところがあるからこれは私にとってもいいアドバイスでした。

 

完璧主義と言っても、あくまでも自分の中で、と言うことで、

 

決して私もトーマスも、東大、ハーバード並みの学力があるわけではありません^^

 

他人と比べてではなくあくまでも自分自身の中での戦い。

 

自分の敵は自分、みたいな。

 

私の場合、年取るにつれてだんだんだらける方法を身に着けたので今は結構楽ですが、

 

若いころは、そういうストイックな自分につかれることもありました。

 

もう一つ彼女が言った言葉で私の耳に残っている一言。

 

Give him some space to fail.

 

今までは、絶対にこの子には失敗させたくない、という思いで支えてきたけど、

 

これからはもうちょっと遠くから支えてみよう、失敗も経験させてみようと思いました。

 

あまりにも、完璧すぎる子で(親バカですみません)、

 

今まで失敗なんて言葉が頭になかった分、ドクターのアドバイスは新鮮でした。

 

後で知ったことですが、彼女はValedictorian、いわゆる首席で学校を卒業していた経歴のある優秀なお方。

 

完璧であり続けることの難しさを一番よく知る彼女のアドバイス。

 

そんな事知らないうちは、宿題はやった分だけ提出しろとか、成績気にすんなとか、Give him some space to failとか

 

てきとーな事言ってんじゃねーぞ、ばばあ!と思っていましたが(やめなさい)

 

Valedictorianのお言葉と知って、急にありがたいものに思えてきました(なんと単純)

 

でも、後にわかったことですが、トーマスの体調不良は学校や勉強から来るものとは全く違う理由から来ていたことが判明しました。

 

つづく