【Greco レスポールスタンダードレキシノカケラはこちらっ】
また、興味のない人にはどうでもいいお話を一席…
d( ̄  ̄)ナガクテスミマセン
正月の「なんか買いたい!」衝動で手にした…
Greco初のP.A.F.クローン、U-1000
1974年製です。
1980年頃にP.A.F.クローンを極めた「DRY」などと比べれば、コイルの選定も巻き方も、なまら稚拙なんではないかとは慮られますが…
このU-1000の音を聴いてみたいなぁと楽しみにしていたのですが…さて…
Gibsonのレスポールに付けて、JimmyWallaceやPURE-BUCKER、Dino Go 4 itなどの錚々たるP.A.F.クローンと比較するのか??
…それも違うなぁ…と勝手に思い込み…
ここはひとつGrecoのレスポールカスタムでも入手してみるか??
…と、フリマ&オークションパトロールを楽しんでおりましたとさ。
最近はジャパン・ビンテージのエレキギターも見直されていて、YAMAHAのSGや、TOKAIのレスポールなど、フリマ&オークションなどでも賑わっておりますが…
Grecoのギターも作りが良いと、未だジャパン・ビンテージギターの中心的存在でありますね…
興味が湧いたので、今回はGrecoのレスポール・カスタムモデルをヤホーでちょこっと調べてみました。
ネットで見つかるGrecoのカタログで一番古いものは…
1972年のもので、何故かアリアのギターも載っているものでしたが…
その冒頭にレスポールが登場してますね。
かわいいデザイン❤️
見るからにボルト・ジョイントネックの「レスポール風」ギターですね^ ^
カタログ記載「ロックミュージシャンのためにWコイル高性能ハンバッキングタイプマイクを使用した…」
(*´꒳`*)ホノボノ
リアだけオープンハムバッカーなのが何かエキゾチック(*⁰▿⁰*)
この頃のはこーゆーストラトスタイルのネックプレートに4本ビスのジョイント
最初最上位機種はEG-420で、カスタムが「B」、スタンダードが「Y」という型番違いになっていますが、カスタムの「B」は「BLACK」で解るとして…
「Y」は「Yellow」の「Y」かしら(*゚▽゚*)
カスタムのヘッドインレイのデザインはGibsonと同じで、これは後ほど問題になって変更になるようです。
次に見られるのが…
1974年のカタログ
3つのグレードのレスポールカスタムが乗ってますが…
最上機種のEG650Bのスペック欄赤線部分には…
「セットネック」とわざわざ書いてあります…
おそらくセットネックのスペックはこの頃から始まったのかな??
U-1000もこの年に発表されているので、Gibsonのコピーに力が入ってきたのでしょうね!
また「ネック・カエデ」の表記もありますが…
カエデ=メイプルと思って良いのでしょうね…
Gibsonの70年代のスペックであるメイプルネックの仕様のようです。
ボディ材が「バーチ」と記載されてますが、バーチは樺…
バーチ…あまり現在ではギター材としては聞きませんが…
ドラムの大手パールの新製品の説明に「バーチのハイとマホガニーのローが若干ブーストされたような、ブライトで広がりのあるサウンド」
…とあるので、ドラムのボディ材では使われているようです。
…この説明をギターに対しても真に受けると、メイプルネック+バーチ材ボディはトレブリーな鳴りがしそうですね^ ^
指板は650.550がエボニー、380はローズウッドと記載されてます。
この1974年カタログの真ん中の機種、EG550Bには「セットネック」の表記がありませぬが…
ネックジョイント部分の写真を比較してみると…
EG380Bは、明らかにネックプレートでのジョイントの段差が見えますが…
EG550Bは一見セットネック的に見えます。
これが面白いのですが…
こう言うビス一本でジョイントしている独特のモデルなんですねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
形はほぼセットネックで、ニカワ接着でなく、ビスで留めていると言う…
まぁ、作業にセットネックに比べれば高度な技術は要らなさそうですが…
ジャパンビンテージ面白し!
さて、この後1976年になると高級機種のEG-1500、EG-1000シリーズが登場してきますが…
ボディ材はこの頃は1000以上の機種が「メイプル短板削り出し」とありますΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
ネックもメイプルなので、この頃のGrecoのレスポールはオールメイプル???
すごいな…重そう…
1000の下は600になりますが、ボディが「カバ」…バーチだ!!!
600はセットネックでバーチボディ、480以下はまだボルトジョイントネックですね。
次は1979年のカタログを見てみると…
ヘッドの形状がGrecoオリジナルになってインレイもボンジュールなデザインになっております。
(^ν^)
EG1500は記載が無くなっています…
この頃にはボディ材はトップメイプル+マホガニーで安定してるようですね^ ^
でもネックは相変わらずメイプル
指板は1000と800がエボニー、500はローズウッド。
そして!
同じカタログの廉価版EG500Cもセットネックになりました。
ボルトジョイントの「レスポール風」文化はこの頃は終了しているようですね^…
そして、この直後1980年のカタログでは急に!
ネックがマホガニーに変更になり、ヘッドの形状とインレイもGibsonと同じに戻りました。
レスポール・スタンダードタイプにも1000の最上位機種が登場しますが、スタンダードタイプの型番がEGF…
私が最初に買ったギターはこの頃のEG800Cのブラウンサンバーストだったと思います。
指板は変わらず1000と800がエボニー、500はローズウッド。
さて、さらにこの翌年!
1981年のカタログでは…
スタンダードタイプに超高級機種EGF1800が登場!
定価¥180000-のコピーモデルっ!!!
Gibsonと同じだったヘッドインレイもGrecoオリジナルに変更になってます。
ここまででもすっげえ紆余曲折…
ここからエボニー指板は1000だけになるようです(T ^ T)
さらにさらに!!
この翌年1982年にはmint collectionシリーズがスタート!
これは当時も衝撃的でした!
…ですが、mint collectionはレスポールスタンダード中心のシリーズで、カスタムはちょっと置き去りの感が…(^◇^;)
ここから急に品番がEG(C)+年式+グレード
という形式に変わります。
1958年型のトップグレード=EGC 58-100
と言った形式
またここからスペック表記に「フィニッシュ=ラッカー塗装」など塗装のスペックも入って来ました。
基本、800以上がラッカー塗装のようで…
…それ以下と、それまでの旧モデルはおそらく全部ポリエステル塗装かと思われます。
でもまぁ、これがオールラッカーとも思えず…
下塗りのシーラーや色塗装はポリエステルのまま、トップラッカーだけ…という可能性も大きいかと…
さて、この後の年代で見られるGrecoのカタログにはしばらくレスポールが見られなかったのは…
ヘビメタムーブメントによる、やたら尖ったストラトタイプの台頭かとも…
ネットで次にGrecoのレスポールカスタムを見ることが出来たのは1989年のカタログに別枠で掲載されていたmint Collectionのページ…
強者っ!
ですが、シリーズは上位機種が消えて70と60のみ…
弱体っ!
これがmint collectionの終焉なのか…
1989年のレイアウト違いのようなカタログのデザインですが…
型番が「EGC-900D」などシンプルに戻ってます…
EGC900Dはセイモアダンカン搭載の最上位ですが、定価¥90000-なので、EGC800相当なのかな…
ヘッドインレイもGibsonコピーを少し変更したようなものに変更になってます。
そして、これはmint collectionではなく…
青春時代にトキメキを覚えたmint collectionはこの時はもう存在していないようです…
この後、Grecoはオリジナルシェイプのレスポール風シリーズ「LG」(ARIA Pro IIのPEっぽいやつ)を発表し、レスポールコピーモデルはカタログから姿を消してゆくようです…
あるにはあるのかもですが…
市場でも91年製以降はほとんど見かけなくなるので…
ジャパンビンテージのGrecoレスポールは91年位で落ち着いてしまった感があります…
ヤホーで見られるのカタログで、ざぁーっとGrecoの歴史を辿ってみましたが…
コピーモデルとしての紆余曲折、創意工夫が激しいですね(^◇^;)
さて、懐かしい思い出もある、Grecoレスポールカスタムモデル…
フリマポイントもまだまだ残ってるし…
良いのがあったら買っちゃおうかなぁ…
(*´∇`*)
あ、そういえば、このブログを初めるきっかけのIbanez AR-305も1983年製のジャパン・ビンテージでした…
ジャパンビンテージ…
良いなぁ(*´∇`*)