運命的?に入手したTrue Historicスペックのレスポール Historic Selectに噂のJimmy WallaceのPAFを搭載!
楽器店での試奏ではレスポール専用弦、その名も「Les Paul」の驚くべき仕様で好みの音に届かず…(前回ブログ参照)
苦笑いでハードケースを抱え、急ぎ足で家に帰っていつもの弦:Gibson SEG-700ULMCに張り替えました。
購入時に貼ってあったダダリオと比べるとストレートな生鳴りは少し控えめになりますが、アタックのスピード感とビブラートのうねりが増し、超高音の倍音も増してリバーブが心地よく響く感じがします。
ニッケルを磁化しているそうで、それが影響してるのでしょう。
ダダリオの生鳴りも気持ちよかったので、次はダダリオに戻そうかな…とか思いながらアンプに繋いでみます。
JimmyWallaceピックアップ、如何程のものぞ!
おお!音の立ち上がり早く分離感ありつつも、クランチの歪みの粒が粗くてローポジのコードをガーンと鳴らすと音が揺れる感じがします。
流石「漢のギター」。
倍音的には、痛くないトレブルがグッと前に出て、バンドでコード弾いてもしっかり聴こえてくるような印象が第一ですが、フロントではそのトレブルの前後に「ヒューン」という気持ち良い倍音がまとわりついて気持ち良い!
言われているより荒々しいが中心な音ではなく、繊細な倍音もしっかり鳴っています。
記憶の中のPAFの朧げな音色や、さまざまなPAFクローンと比べると辛口というか、特徴はやはりトレブルで、抜けの良いPAFに比べトレブルのピークの周波数が絶妙に良い位置で低めなのだと思います。
一聴、硬質で荒々しいかな?と思いつつ、基本非常に澄んだ音色が故に、気持ち良い倍音が繊細に響くピックアップだと思います。
そう、上手くセッティングするとブーミーさが全然無いのです。
ピックアップの位置が弦に近すぎると急にブーミーになりますので、ご注意を。
PAFが純米大吟醸酒だとすると、ものすごく美味い焼酎というか…PAFがワインならバーボンと言うか…酒飲めないのでわかりませんが(^◇^;)
でも、PAFっちゃPAFでもある気もします…。
そう!ボリュームとトーン10だと澄んでハードな蒸留酒感が強いのですが、ボリューム、トーンとも少しだけ下がるとコンデンサーの甘さが加わってグッとPAF感が強まります。
トレブルがしっかりしてて、低音弦がこもる感じがPAFっぽい!
これは合わせるコンデンサーで影響大きいピックアップかも知れません。
ちょっと絞った時の旨味が多いコンデンサーが必要かも。
今回はドンズバのbamble bee 0.022μF400Vを選びましたがバッチリです。
よく好きで0.022μF200V使うのですが、Les Paulにはやはり400Vが良いかと!
キレイな配線♡
リアピックアップもボリューム、トーン全開だと歪みの粒が粗く暴れたJimmyWallace感満載ですがトーンを6〜7くらいまで絞ると歪みの粗さが整ってアルニコ3とかのPAFっぽい雰囲気が出てきます。
因みにJimmyWallace PAFはアルニコ5のみです。
リアではトーン6くらいで並のピックアップくらいの暴れ感かな…
どのトーンでも痛くないトレブルが気持ち良く、それが何よりすごいピックアップだなぁと思います。
また、センターでの音がすごい!
Jimmy Wallace PAFはフロントピックアップ7.2kΩ、リア8.2kΩと1kΩの差があるからか、デフォルトでテレキャスター的な音が出ます!
しかも粒の粗い歪み感がテレキャスターっぽい音をグッと引き上げ「弾き手が作ったピックアップ」だなぁ〜…と感心しました。
1kΩの差があってもフロントとリアの音量差は全然気になりません。
ちな因みに、多分ですが、フロントのコンデンサーを200Vとか低めにするか、リアを600Vとか高めにするとさらにテレキャス感増す気がします。保証出来ませんが(^◇^;)
コンデンサーオタクでもある。
記憶の中の PAFと、お気に入りの PAFクローンなどは中域にもっと甘みがあって、トレブルが控えめでその分トレブルのグッと上の超高音がキンと鳴って旨味が多い気がして、JimmyWallaceは辛口でスッキリし過ぎてる気もするのですが…どちらもいつまでも弾いていたくなる気持ち良さなので、そこは好みだと思いますが、市販のものとしては物凄くおすすめなピックアップです!