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諸々の昼休み

日々の諸々

今年はヤマジカズヒデ氏、
フジロック全日程に出演だそうで。
(Route17 R&R Orchestraと
苗場音楽突撃隊で)

そのお陰で、最終日のみ参加の私も
ライヴを観ることが出来ました!
嬉しい限りです。

そのライヴが先程
19:45 に終了した所。

取りまとめ、7/26(夜)
苗場食堂での画像を列挙します。

この日の
「苗場音楽突撃隊」の詳細は、
帰宅してからということで。

しかし最高だったぜ、
ヴィールス・カプセル!!

FRF15 苗場食堂01
ゲストは鮎川誠、花田裕之、keicot他


FRF15 苗場食堂02
鮎川さんに強引に(笑)、
ステージ最前へと
引っ張り出されたヤマジ氏!

FRF15 苗場食堂
リードを執り合ったよ!!
FRF15 02

今年もこの季節がやって来ました!

私は毎年、
フジロックは最終日のみ参加。
体調不安があって、
今年はどうするかギリギリまで
迷っていたのですが、
やっぱり来てしまいました。

只今、時刻は11:30AM

この後は
「フィールド・オヴ・ヘヴン」で
ジム・オルークを観る予定。

楽しみです♪

FRF15 heaven
<既に灼熱の"Field of Heaven">

スカート/ともす灯 やどす灯

前回のブログ記事を書きながら、
この曲が頭の中を
リフレインしていた。

曲名、ちょっとパクりました。
すみませんw

――――――――――――――――

澤部渡こと「スカート」。

澤部氏の唱法は独特でありますが、
私は世界で唯一の
鈴木慶一スタイルの
ヴォーカル継承者なのでは
ないかと思っています!

それが
良い事なのかどうかは
分かりませんがw

真面目な話、
ムーンライダーズの影響を
感じさせる音楽家の中では、
結構なキー・パーソンですよね、
彼は。

――――――――――――――――

この「スカート」をはじめとして、
「カメラ=万年筆」、
「アーバンギャルド」、
そして「入江陽」など、屈託なく
ムーンライダーズ・フォロワーを
表明するミュージシャンが
多くなりましたね。

これは世代的なことも
あるのだろうけど、
良い時代になったものです。

なんて、しみじみ思ったり。

――――――――――――――――

最後にMVに登場する
「イエティ(雪男)」について。

この画、澤部氏にそっくりだよw
2015年7月18日、
所は高円寺ペンギンハウス。

この日の対バンの
最後に登場した「らりは+α」。
α の正体は事前に告知された通り、
ヤマジカズヒデ氏でした。

初っ端から最後まで、
二人による演奏。

らりはさんはアコギによる
弾き語りを。
ヤマジ氏はそれに寄り添うように
ファズ・ギターを奏でました。

らりは+α 02
〈らりは+α〉

――――――――――――――――

ストーンズのカヴァーから始まった
この日の演奏ですが、
やはり白眉は
「The Velvet Underground」の
カヴァー群だったのでは?

ライヴの中盤に、3曲ほど
ヴェルヴェッツ関連のナンバーが
披露されたのですが、
そのどれもが鮮烈な印象でした。

――――――――――――――――

まず最初に登場したVUナンバーは、
「All Tomorrow's Parties」

詞は日本語に訳され、
「シンデレラ」の物語へと
翻案されていました。

柔らかな口調を思わせる、
らりは氏の歌唱。

そのソフトな唄の印象とは
裏腹に、彼の奏でる
アコースティックギターの音は、
ぶれのない強靭さを
纏っていました。

弾き語りに於いては
唄と演奏は相似するもの。

一見、
柔らかな印象の「唄」も、
その芯には硬質なものを
潜ませていました。

その証左は、
ヤマジカズヒデ氏のギター。

彼のファズの利いたギターに、
らりは氏の唄とギターは
埋もれはしなかった。

等しい熱量を抱えて、
両者は並立していたのです。

二人は共に、
同じ「鬼火」を宿す者。

それは
ヴェルヴェッツが灯した火。

――――――――――――――――

2曲目のVUナンバーは、
「Pale Blue Eyes」。
こちらは原詞のままで。

原曲のメロウな感覚は
さらに倍加されていた印象。

それは、らりはさんの
ヴォーカルがあったから
こそだろうね。

――――――――――――――――

そして3曲目はルー・リードの
「Walk On The Wild Side」。

こちらは日本語詞で。

もうこの時点で
私はメロメロでしたよ。

酔いによる勢いもあったけど、
一緒になってスキャットを
口ずさんでしまったりとw
(凄く小さな声でね...)

でも、
ここまで鉄板なVUナンバーを、
素晴らしい演奏で聴かされちゃあ
仕方がないよね。
そりゃあ、舞い上がるってモノさ!

この他にも、
VU以外の様々な楽曲が
披露されましたが、
らりは氏は終始にこやかな
笑顔の中に居ました。

そして、ヤマジ氏はそんな
らりは氏の弾き語りに対し
過不足ない、
クリティカルなギタープレイを
披露して行きました。

両者の「共鳴」は、
最後まで一貫していたな。

――――――――――――――――

1時間足らずのライヴでしたが、
十分に満足な内容でした。

ちょっと無理して足を運んだけれど、
その甲斐がありました。

やっぱりこういうセッション的な
ライヴは楽しいね。
観るまで何が出るか分からなくて。

又、こんな夜を楽しみたいものです。

高円寺ペンギンハウス02
〈当日の立て看板〉


〈追記1〉
この日のセットリストを
らりは氏が上げてくださっていた。
備忘録として転載。

2015年7月18日(土)
高円寺ペンギンハウス

らりは+α
1. no expectations
2. all tomorrow's parties
3. stompin'
4. pale blue eyes
5. walk on the wildside
6. note of my dreams



〈追記2〉
実はこの日のライヴ評を、
ペンギンハウスのジミー矢島氏も
書かれている。

含蓄のある言葉で綴られています。

是非とも読んで頂きたいビックリマーク

→リンクはこちら★
仕事終わりの週末、
パブかなんかで酒を飲みながら、
バンドの生演奏を聴く。

堪りませんね、
こんなシチュエーション。

ある種の至福でしょう。

…てな事を
私、久しぶりにしてみました。

2015年7月18日、
高円寺ペンギンハウス。

5組ほどの出演バンドを肴に、
美味しいお酒を飲ませて
いただきました。

実に楽しい夜でしたよ。

高円寺ペンギンハウス01
〈ペンギンハウス〉
――――――――――――――――

この日、
ペンギンハウスに出演したのは
5組のバンド。

詳細と登場順は以下の通り。

・VERNACK
・9413
・Ryu-Gu
・ハツ
・らりは+α


最初のバンドから
最後のらりはさんまで、
全て観させていただきました。

どのバンドも個性豊かで、
楽しかったですね。

以下、ざっと所感など。

――――――――――――――――

「VERNACK」は、
ジミヘンなギターを擁する
ファンクネス溢れるバンド。
演奏が非常にテクニカルで、
驚かされる瞬間も多かったな。
ベーシストはかなりの巧者!

「9413」は
泥臭さとセンシティヴが混淆し、
更に「強かさ」も備えている、
そんな感じの
3ピースバンドでした。
汗をかくエモーショナルな姿は
好感度◎

「Ryu-Gu」は男女デュオ。
ギターリスト男性と
女性ヴォーカリストの組み合わせ。
シンガーが描く繊細な世界を
丁寧に表現されていました。

そして「ハツ」。
こちらは結構な曲者バンドでしたね。
ギター×2、ベース、ドラムスの
4ピースバンドだったのですが、
サウンドからは
フィッシュマンズや坂本慎太郎的な
チルアウト指向が見て取れました。
ヴォーカルは楽曲ごとに入れ替わる。
そして、メンバーそれぞれが
独自の色を備えており、
内包するテンションは凄く高かった。
長いこと休眠されていたそうで、
バンドとしてのライヴは
久しぶりだったそうです。

そして「らりは+α」。
これですよ、私の今回の本命は!
らりは氏のソロライヴに
ヤマジカズヒデ氏がゲストですよ、
デュオなんです!
こりゃあ、食指が動くってもの。

感想も別枠なのです♪

続きは次回!
ジム・オルークの新譜、
「Simple Songs」を聴いている。

現在、日本在住の氏ですが、
彼の中の「アメリカ」は
どんどん大きくなっているのでは
ないでしょうか?
聴いていて、そんな風に思いました。

ジム・オルーク01
Jim O'Rourke / Simple Songs

このアルバムに込められているのは、
オーセンティックな「米国音楽」。

そして、
バカラックとヴァンダイクを
結びつける横糸にもなっています。

非常に興味深い音盤なのです。


…しかし何だろうね。
ジム・オルークのアルバムって
どれも音が小さいよね。

確実に何かしらの意図が
あるのだろうけど、
それってどんな理由なのだろう?

解けない謎。
だけどそれは愉快なものでも
あります。

余り追求などせず、
謎は謎のままで良いのかもね。

――――――――――――――――

そしてジムの新譜と同じく
現在愛聴しているのが、
EXTRUDERSの「8 Queens」です。
(リリースは昨年ですけども)

8 Queens 01
EXTRUDERS / 8 Queens

この前のライヴ終わりに
物販で購入しました。

猛暑を冷やすクールネス。
それは海底に居るかのように。

意外とこの時期に合った
音盤だったりします。


これら2枚のアルバム、
それぞれの相性も良かったり
するのですよね。

しばらくは、
これで暑さを乗り切ろうと
思う次第です。

――――――――――――――――

そういえば、今年のフジロックには
ジム・オルークが出演するのですね。

私も例年通り、最終日に行く予定です。

となるとジムのライヴも観れる訳だな!

楽しみだ♪
dip のライヴが終わり、
セットチェンジの時間となる。

しかし、まだフロアには
先程の熱気とざわめきが
燻り続けていました。

そんな中、
私はバーカウンター周辺の
人いきれを抜け、
ステージ下手側の最前に陣取る。

そこでライヴの余韻と満足感に
浸りつつ、酒を飲っていました。
一人ニヤニヤとw

そんな幸せな気分と酒で、
気持ち良く過ごしていた私。

だが、そんなシチュエーションに
冷や水をぶっ掛ける不届き者が
居ました。

それは「EXTRUDERS」。

dip のステージが炎熱なら、
EXTRUDERSは酷寒の氷柱。

彼等は、
dip とは対照的なステージを
披露したのです。

それは静かにゆらめく、
「蒼き情熱」でした。

――――――――――――――――
EXTRUDERS01
〈EXTRUDERS〉

鳥山陽平(B&Vo)
岩科徹(Dr)
岡田了(G)

以上のメンバーを擁する、
3ピースのバンド「EXTRUDERS」

そのライヴの始まりは、
きわめて穏やかでした。

仄暗い水底から聴こえてくるような
ベースラインと歌唱。
それはこのバンドの基軸となり、
これ以降にも通低する基調となる。

そして、ステージとは正対せずに
あえて横を向いたまま
黙々と叩き続けるドラムス。
その音と姿は、職能的というより、
常軌を逸した風にも見て取れました。

ギターには余白がありました。
常に音を出すのではなく、
時に激しく、空間を切り裂くように
轟音を挙げる。
その姿はプレイヤーというより、
アクション・ペインティングに近い
印象でした。

とても個性的な3つの「彩り」。

他に類を見ない形の
3ピースバンドでしたよ、
「EXTRUDERS」は。

EXTRUDERS04
――――――――――――――――

寡聞にして、
EXTRUDERSのライヴや
音に触れるのは、
この日が初めてでした。
細かい楽曲の事などは
当然分かりません。
しかし、それでも全編を通し、
目を離すことが出来ない
魅力を感じました。

張り詰めた緊張感。
その上で彼等は
「侘び寂び」の世界を
現出させていた。
そういった意味では、
凄く日本的なのかもしれない。

そしてこの日の彼等ですが、
何がしかの覚悟を持って
ステージに立っていたのでは
ないでしょうか?

ライヴ中の鳥山陽平氏の
目の座り具合。

中空を見つめる眼差し。

ちょっと尋常ならざるものが
あったのですけどね。

気のせいかな。

――――――――――――――――

最後に、この日の
全ての映像を担当された
仙石彬人氏について。

彼は「Time Painting」と称する
ヴィジュアル・イフェクトを
駆使していた訳ですが、
それは何と、
「OHP」と呼ばれる旧式の機械を
駆使したものだったのです!

Time Painting01
〈仙石氏使用のO.H.P.〉

Overhead Projector
略してO.H.P.

40代以上の方なら、
学生時代の思い出として
御存知のはずでしょう。

かつては
学校教育や会議の場で使われていた
旧型のプロジェクター「OHP」。

透明なセルシートに
グラフや図版を描き、それを
OHP本体のガラスの盤面に載せ、
光の透過、
レンズによる縮尺の変更、
それらの反射/投射によって
スクリーンに映像を映し出す。

そんな懐かしい機材。
もう使われなくなった古き道具を
駆使されていたのです。

「Time Painting」に於いては、
OHPのガラスの盤面には
水を湛えた透明のアクリルケースが
載せられ、
そこに水性のカラーインクやオイルで
彩りを加えます。
時々刻々と、瞬間ごとに。

それによって描かれる映像は、
水泡であるような、細胞のような。

そんな、
液体にも固体にも見える
「ミディアム」な
ヴィジュアルでしたね、
Time Painting は。

仙石氏の映像は dip のライヴにも
似合ってはいましたが、
親和性に関しては
EXTRUDERSの時の方が
上だったかも。

終曲での
血しぶきのような映像効果は、
非常にマッチしていましたから。

EXTRUDERS02
血飛沫プロジェクション・マッピング!

――――――――――――――――

「EXTRUDERS, dip with 仙石彬人」

目も耳も満足な、
素晴らしいイヴェントでした。

因みにですが、
Mediumって「霊媒」という意味も
あるらしいですよ。

「常世」に触れた、
そんな夜だったのかな。
まだまだ続くdip LIVE。
ここで一旦、モードが替わる。

ハイエナジーでコンパクトな楽曲が
連なった前半から、
長尺の曲でジワリと攻め込む
後半へ。

dipという「鬼火」は、
その炎色を変えて行きました。

――――――――――――――――

dip&EXTRUDERS 02

後半戦、
まずはdip流クラウトロックの
最右翼ともいえる曲、
「underwater」から。

こちら、久しぶりの生演奏です。

このナンバーは、
先代ベーシスト・ヨシノトランス氏
在籍時のもの。

ベーシストが違うから
以前の印象と異なるのは
当然なのですが、
それにしても尚、その変容ぶりには
驚かされるものがありました。

所謂、
正調のクラウトロックに
変質しており、
以前に漂わせていた、
水面下にいるような揺らぎが消失。

もう昔とは別物の
「underwater」が、
そこにはあったのです。

まず特筆すべきは
リズムのキレの良さ。

やっぱりこの時、この楽曲の
肝となったのは、
ベース・ナガタ氏のプレイです。

いつも冷静で、不動の佇まいを
見せる氏ですが、
この日のクールネスは
飛び抜けていました。

とにかくブレない。

ドラムス・ナカニシ氏との
コンビネーションも最高。

そして、
音の引き際がとても美しかった。

蛮性を帯びながらも、
侘び寂びの境地に至る美しさが
あったのです。

そんな「美」を湛えたリズムの上で、
ギターのヤマジ氏は自由に動きまわり、
変幻自在の音を奏でて行く。

もうヤマジ氏、この時は
ギターによる全ての手の内を
見せるのではないか、と
思うくらいに
様々な手筋を繰り出していましたね。

この1曲に、
そこまで熱を注ぎ込むのか…。

感嘆と共に、震えを感じましたよ。

その「底」の見えなさに。

――――――――――――――――

そして次なるは、
こちらも懐かしいカヴァー曲、
「Harlem Nocturne」

三人の「鬼火」は、
その色を俄かに変える。

ここでは
「情念」の炎が燃え盛ったのです。

――――――――――――――――

「Harlem Nocturne」は
元々妖しげで、
「夜の艶」を帯びたナンバー。

そしてギターメインの
インストゥルメンタル曲。

ということもあってか、
ここではヤマジ氏のギターが炸裂!

ウェットで、繊細なタッチ。
そして絶妙な「抜き差し」で
音を繰り出す。

何度も、何度も。

これぞ
「官能の世界」とでもいうべき
「艶」を描き出していました。

…これやられたら、
他の男は堪ったもんじゃないです。
本当にw

――――――――――――――――

さて、ここからはライヴの終盤。
畳み掛けるように
音が繰り出されて行く。

まずはインストの「it's late」

そのストレートな情熱が、
空間を狂騒に染め上げる。

ナカニシ氏のドラムスが
盛り上げる、盛り上げる!

もうここに至っては、
客席も阿鼻叫喚ですよ。

なんだか凄すぎて、
私も前後不覚。
意味不明の
笑いがもれ出る始末でしたw

まあ所謂、
「魂抜かれる」って状態に
なったのですね。

――――――――――――――――

そして続けざまに終曲、
「Lust for Life」へ。

この曲も、最近の定番ですね。

今回、全般的にヤマジ氏の唄は
キーが低めだったけれど、
その所為か、
この「Lust for Life」は
ソロアルバム「400 moai eyes」の
ヴァージョンに近い印象だったな。

「魂抜かれた」頭でしたが、
そんなことを思ったりしました。

――――――――――――――――

これにて、この日のdipは終わり。

濃密なる1時間強でした。

大満足だったし、
すぐにでも次のライヴが観たいと
思った次第です。
(でもまだ予定はなし)

――――――――――――――――

多分、この日のライヴは
一夜のマジックではない。

この後もずっと続く気がするんだ。

それを確かめる為にも、
私はもうしばらくdipを追いかける。

そして、dipが今以上に
広く世間に知られることを
夢見ていたりします。

個人的な想いだけどね。

――――――――――――――――

〈備忘録〉
2015年6月25日(木)
EXTRUDERS Presents
"EXTRUDERS/dip"
with 仙石彬人
@新代田FEVER

dip
・ヤマジカズヒデ(Gt&Vo)
・ナガタヤスシ(B)
・ナカニシノリユキ(Dr)

セットリスト
01. krauteater
02. 9souls
03. Neurotic Mole
04. Ode
05. Hasty
06. underwater
07. Harlem Nocturne
08. It's Late
09. Lust for Life


――――――――――――――――

(dip編はここまで。この後は
 EXTRUDERSと仙石彬人編です)

Link→
dipとEXTRUDERSと仙石彬人(その3)
dip に関しては予感があった。

彼等は既に、
新たなるフェイズに
突入しているのではないかと。

4月末のARABAKI ROCK FES、
そして今回のステージを観た事で、
その予感は確信へと変わりました。

dipは、予想を遥かに越える
「先」へと到達していたのです。

そこはまさしく前人未踏の境地。

「驚異」と呼べるものでした。

――――――――――――――――

dip&EXTRUDERS 01

2015年6月25日、新代田FEVERにて
開催された、EXTRUDERSとdipの
ツーマン・ライヴ。
そしてイヴェント全体を通して、
映像クリエイター・仙石彬人氏が
参加。

そんな中で、
先に登場したのは dip でした。

――――――――――――――――

1曲目は、ここ最近の定番ともいえる
「krauteater」

このナンバー、
新曲ながらも安定感があります。

この時のドラムス・ナカニシ氏、
スタンディングで演奏されますが、
それが様になっていて凄く格好良い!

こちらの曲は
ドイツはベルリンのバンド、
「CAMERA」へのシンパシーを
素直に表出した楽曲ですが、
その屈託のなさは、観ている側さえも
高揚させてくれます。

何と言っても「新鮮」なんだよね、
このナンバーは。

そしてサウンド的には
クラウトロック的でサイケデリック。

ライヴの始まりを告げる、
素晴らしき小品なのです。

――――――――――――――――

そして、
ほぼシームレスに続く2曲目は
「9 souls」

ナカニシ氏は座りの姿勢になり、
前曲よりも肉感的なビートを
叩き出す。

この序盤の1,2曲の流れは
もう鉄板ですね。

ある種、合わせ鏡の様な2曲。

似て非なる双子です。

――――――――――――――――

そして3曲目は
「neurotic mole」

ここまでのモードからは
一転した、妖艶なナンバー。

そして、
こちらはなかなかの
難曲であったりします。

今回はどういった形で
披露されるのだろう?
そんな期待と不安が
入り混じる。

しかし、
それは杞憂であったと
すぐに気付かされました。

いつもより若干テンポを落とし、
腰の据わったリズムを奏でる
ドラムス&ベース。
そして、リズムは決して走らず、
もつれず。

ヤマジ氏のヴォーカルは
低くうねり、妖艶なるギターは
鮮烈な色合いを奏でる。

私の不安や予想など
嘲笑うかのように、
三人は遥かなる高みを
見せつけました。

痺れましたね、
これには。

そして恐れ慄きましたよ。

この時点でもう、今夜のdipは
尋常ではないということに
気付かされました。

――――――――――――――――

続く曲は、
「ode」と「Hasty」でした。
アップテンポでノリの良い2曲です。

そういえば、
ここ位からだったでしょうか?
段々と客席がざわつき始めたのは。

やっぱりね、
観客全員が気付いたんですよ。

この日のdipが、
常を超えたクオリティだという事に。

「ode」の演奏も
勿論凄かったのですが、
「Hasty」に至っては
更なる熱狂が渦を巻いて、
ギターのワンフレーズごとに
客席から嬌声が上がる始末。
(これ、冗談ではなく
 本当の事なんですw)

ライヴ会場は熱に浮かされ、
歓喜と狂騒の模様を
呈して来たのです。

しかし、まだこの時点で
ライヴは前半を終えたに過ぎません。

なのに、この盛り上がり!!

この後、一体どうなるの???

それはですね、
更なる熱狂が待っていたのですよ。

凄かったんです、
この後も。


(続く)

Link→
dipとEXTRUDERSと仙石彬人(その2)
「アメリカに於ける旭日旗問題」とも
いわれている、
レベルフラッグ(南部海軍旗)問題。

件の旗は、人種差別の象徴とも
捉えられているそうです。
(その由縁は南北戦争、
奴隷解放宣言の頃にまで
さかのぼります)

寡聞にて、
私はそういう問題がある事を
最近になって知りました。

私なんかの世代だと
レベルフラッグは、英国のバンド
Primal Scream のアルバム、
「Give Out But Don't Give Up」の
ジャケットで大きくあしらわれて
いたのが印象的ですが、
そういう問題が潜んでいたとはね。

確かに見逃せない問題では
あります。


Van Dyke Parks - Bing Crosby

From "Discover America"

せめて、
「夢の中のアメリカ」ぐらいは
美しくあって欲しいものです。


しかし他人事ではないよね、
本当に。