私たちの地球は、いつでも危うい状況に陥る危険性を持っています。その原因は人の存在です。全世界の保有している核弾頭は世界の主要都市を全滅させることが出来るほどの数と量なのです。世界の為政者は、「バランスが生み出す平和」という言い訳をしているのですが、一発即発の事態に対応できているかというと、そうでもないのです。
今は、核弾頭は言わば「脅しの道具」でもあるのです。核弾頭が兵器として使用された場合、それは大量の殺傷兵器になってしまいます。これまで多くの人たちが「そんな風にはならない」と思ってきました。しかし今になって「そんな風になるかもしれない」と思うようになったのです。
人類が最初に手にした武器は矢じりでした。矢じりに使っていたのは黒曜石です。粘板岩、頁岩を使うこともあったのです。切るための道具から発展し、さらに鎗や弓矢などに使われるようになりました。すでにこれらの武器は殺傷兵器でもあったのです。部族間の戦いに使用されていたのです。武器は、大砲から鉄砲へ、ピストルからライフル銃、さらに機関銃へと発展します。
さらに高射砲、レーザーガン、レールガンへと進み、核兵器を搭載できるICBMに到達しています。さらに衛星兵器では、地球上のどの場所でも的になってしまいます。
さらに意外なものが、人類というか生き物の存続が危ぶまれることが懸念されています。それはミツバチです。植物の交配を助けているのは主にミツバチです。もちろんその他の昆虫も多くの役目を持っています。交配が行われないということは、結実しないとこを意味します。つまり種が出来ないのです。これは大きな問題なのかもしれません。
さて、「高度文明が持っている潜在的な恐怖」とはなんのことでしようか。
一つの例としてエネルギーとしての電気やガスが上げられます。電気やガスが止まった場合、私たちは不便な生活を強いられます。原因が大きな災害でない場合、不便な生活はそんなに長くはありません。我慢できる程度なら、生存を心配する必要はないでしよう。
今問題なっているのは太陽風による強力な電磁波の影響です。実はこれまでにも大きな問題となったことがあるのです。幸いその影響はそんなに大きくはなかったものの、私たち人類は、大きな恐怖を感じたのです。私たちの身の回りのいろいろなものにはICチップが数多く使用されています。もちろん家庭だけでなく、職場も工場もです。交通機関、インターネットや電話やTVやラジオなどの通信網、衛星そのものも入ります。つまり太陽風による強力な電磁波の影響でICチップが破壊される可能性があるのです。今やそのような破壊を意図した衛星兵器まで存在するといわれています。結果としてわかるのは、動かない機械がその地域に存在しているという現実です。これまでの戦争と違い、破壊は全てではなくほんの一部です。でもその破壊はその機械やシステムにとって致命的でもあるのです。高度文明が抱えている恐怖とはそのようなものなのです。みずからが作り出して便利さと引き換えに危険性を抱え込んでしまったのです。
今や、インターネットの時代、いろいろなOSとコンピュータウィルスが存在しています。それはあたかも人間と癌の存在に似ています。現在は共存しているといって過言ではないでしょう。
もっと正確に言うと、OSとウイルスとウィルスソフトが共存しているのです。本来、ウイルスとウィルスソフトは必要なものではなかったのです。でもこの二つは人間の悪意と善意が作り出したものなのです。コンピュータの脆弱性と一言では片づけられない深刻な問題となっています。多分もこの状態はしばらく続くことになるでしょう。
このような状態を経済学的にみると、摩訶不思議な状況が見えてきます。ウイルスの出現によって、ウィルスソフトを提供する企業が存続しているともいえるからです。次から次へと新しいウィルスが出現することから、ウィルスソフトを提供している会社は儲かることになっているのです。つまりウイルスが存在しなければウィルスソフトを提供している会社は存続できないことになります。つまりこの二つは必然的な関係を維持しているのです。
このようなことは医学の分野でも起きています。病気が存在するから医術や医薬品が求められています。以前、日本薬剤師会会長は「患者よ、クスリを捨てなさい」と決意の告白を行っています。これは私たちにとって大きな衝撃でした。人は本来、健康であって、病気にかからないようにする必要があるということ主張しているように思えます。もっと正確に言うと、「薬を必要としない患者さんも多いのでは・・・」ということなのかもしれません。日本の医療制度の根本的な問題点に言及しているようにも思えます。私たちはこの会長の言葉を真摯に受け止める必要があるでしょう。
戦争によって儲かる会社があります。兵器を製造している会社は紛争や戦争が稼ぎの種なのです。兵器によって人が死ぬことには、目をつむっているのでしょう。「やられる前にやっつける」という言い訳もあります。
「目には目、歯には歯」ということばもあります。しかしこの言葉の意味を辿ってみると、「仕返しは受けた程度に止めよ、それ以上の仕返しをするな」というのが本来の意味です。本来、復讐の連鎖を防ぐための言葉だったのです。
人類は本当に賢くなっているのでしょうか?
過去より、紛争や戦争で命をなくし、負傷する人が多くなったのはどうしてでしようか?
人類は地球人として何故仲良くなれないのでしょうか?
何故一部の人たちに富が集中して、貧しい人たちが更に飢えてしまうのでしょうか?
私は、人類が何かを間違えているのではと思うようになっています。それともその間違いに気づきながら、直せないのでしょうか?でも、どうして直せないのでしょう。
私たちは同じ地球人なのでは・・・