母が亡くなってから、
叔母と二人で食事に行くことが増えました。
叔母と言っても叔父のお嫁さんなので
血の繋がりはないのですが、
すごく波長が合うので
人生の先輩としてさまざまな話ができます。
私は2月、叔母は3月、
いつもはお互いの誕生日祝いで
食事をしています。
今年はコロナ禍で
この時期になってしまいました。
遅めの母の日ランチです。
スタートはクレマン・ド・ブルゴーニュから。
すっきりとした泡は初夏にもピッタリです。
久しぶりの外ランチ&ワインでごきげんの叔母♡
話を聞けば来年は古希だとか。
「えーーーーーっ！もう70才ね？」
母が亡くなった年令を
みんな追い越していくんだな、と
時の流れの早さを感じます。
「シェフからのサービスです」
と提供されたのは、今年初めて作ったという
とうもろこしのブランマンジェ。
上にはウニも乗っています。
私、こちらの料理は以前食べたことがあって
とにかく大好きな一品。
とうもろこしのみずみずしい甘みと
なめらかなブランマンジェが
口の中で混ざり合い、
なんとも幸せな氣分にさせてくれます。
とうもろこし好きな方にはぜひ食べてほしい、
この季節ならではの料理です。
ボリューム満点のサラダと焼き立てのキッシュ。
「キッシュ苦手なんだけど、これはおいしい！」
と叔母もご満悦。
年令を重ねていくと心配になるのは
人生を締めくくるにあたって
どんな準備しておけばいいか。
我が家も母が突然亡くなったので、
いつ誰がどんなふうに亡くなるかなんて
誰にもわからないから、
もう準備しておく必要があるな、と。
おいしい料理を楽しみながら
叔母とそんな話で盛り上がりました。
「次のワインはいかがいたしましょう？」
とソムリエールのかおりさんが
ワインを4本並べてくれます。
その中から選んだのは南仏のヴィオニエ、
アルコールが14.5%あるそうです。
黄金色で華やかな香りがいいですね。
コンソメロワイヤルを食べていると、
「あちらのお客さまが
ちょっとポーションが大きくて
食べきれないからこちらに、と
おっしゃっておられますが…」
とカウンターを見ると、
いつも着物でワインを楽しんでいらっしゃる
高校の大先輩が。
「ありがとうございます！」
の思いを込めて会釈すると、軽く手を挙げ、
カウンターでワインを楽しんでおられます。
叔母も仕事で着付けをするので、
「あの人、ラク〜に着物着てるよね。
いつも着物着てる人ってあんな感じなんよ。
洋服と同じ。
おばちゃんたちが着物着ると、
『久しぶりに着物着てますっ！』
って感じになるけん、
あの人みたいになると粋だよね。」
と言っていました。
おすそ分けいただいたのは甘鯛のウロコ焼き。
取り分けができるよう、
カットして提供してくれました。
この甘鯛が絶品で、
私はこの料理が大好きです。
パリッパリに焼かれたウロコが香ばしく、
身はふわっふわで、
ソースを合わせるとワインにぴったり♡
普段の生活で甘鯛を買うことなんてないので、
先輩の分もおいしくいただきました。
そして次は鴨。
「お腹の具合はいかがですか？」
とシェフが鴨を1枚お持ちくださって、
お腹の具合に合わせて焼いてくれるとのこと。
こちらも先輩のお計らい。
皮目が香ばしく焼けた鴨に
テーブルでシェフ自ら仕上げのソースを。
こういった目で楽しませてくれるサービスって
いいですよね。
鴨に合わせた赤ワインは
マルス マスカット・ベーリーA、
いつメンではいつも注ぐ係なので、
こうした風景が見られるのは楽しいですね。
マルスのマスカット・ベーリーAは
いちごキャンディキャンディしておらず、
ほどよくタンニンもあり、
イメージとしては熊本ワインの
マスカット・ベーリーA樽熟成に近いかな。
それより少し軽めではありましたが、
ランチに楽しむにはぴったりでした。
「もうお腹いっぱ〜い」
といいつつ、出てきたデザートは別腹 笑
パンナコッタ ブルーベリーソース
オーナーの田中さんもご挨拶に来てくださり、
とても楽しくおいしいランチタイムを
過ごすことができました。
これから先、叔母とこうして食事に来れるのも
いつまでだろう、と思います。
年を重ねてもなお、
母の日には少しだけおしゃれをして
こうしてワインを飲みながら食事ができるよう、
いつまでも元氣でいてほしいと願うばかりです。
夢を追いかけるのに年令は関係ありません。
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人の夢にケチをつけたがる
心の狭い人間には近づくな。
本当に器量の大きい人間は
「あなたも成功できる」と
思わせてくれるものである。
(マーク・トウェイン)
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最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
今日もステキな一日を☆