昨日はなぜか、久しぶりに「普通のごはん」が食べたくて、イギリス来てまだ1回しか買ったことのない鶏ひき肉で、照り焼きつくねバーグ定食(食べかけの写真❗️💦)にしました❣️

付け合わせは、半端に残っていたニラとしめじで自家製ゆずポン酢のおひたし、ミツカンすし酢とゆかりで和えたラディッシュ。そして鉄板の茹でブロッコリー(今日はテンダーステム)でトータルで彩りよく。

ここしばらくベジタリアン・ビーガンが続いていたので、久しぶりのお肉は美味しかった〜😋

あと今日のお味噌汁は、イギリスのオーガニック食品メーカーClearSpringで買った八丁味噌とワカメに三つ葉代りのコリアンダー(パクチー)を入れました。お味噌詳しい人は「八丁味噌って岡崎から八丁(の距離)内で作られていないといけないんじゃ…」と思われるでしょうが、わが家にとっては正直オーガニックで安心・安全、美味しくて値段も手頃なら何でも大歓迎‼️です。


ちなみにウチは名古屋出身のわたしが八丁味噌派、イギリス出身京都大好きの夫は西京味噌派なので、赤白交互で作っています🎵🎹外国人夫と結婚して、味噌汁のカルチャーウォーに巻き込まれるとは思ってもいませんでした😅😂🤣


普通のごはんが一番❗️って思えた夕食でした🍽️




(わが家では珍しい刺身定食。久しぶりに食べたいなあ…)


イギリス(特にロンドンから遠いスコットランド)に住んでいると、年に数回、こちらでは絶対に買うことのできない、めちゃめちゃマニアックな日本のものがめちゃくちゃ欲しいときがある。一時帰国したくても、仕事やこちらの家族の予定もあって、そう頻繁に行くわけにもいかない…。

で、そんな時、わたし妄想ショッピングするのが大好きなんです。とにかくこれが食べたい、とか、こういうもの無いかしら、とか。欲望の赴くままに調べまくります。

 

そんな時わたしは「楽天グローバルエクスプレス」っていうサービスを利用して、日本から「究極のお取り寄せ」をしてしまいます。海外在住者の皆さんご存知でしょうか?ご利用されている方いますか??

 

(注:念のためこれ宣伝ではないです。単にわたし個人の趣味の世界です💕)

 

 

https://globalexpress.rakuten.co.jp/

 

初めて聞く方のために…イメージとしては、予め楽天グローバルにサービス登録しておくと「仮の住所」がアロケートされる。わたしの場合は神奈川県にある楽天グローバルの倉庫の一角(何丁目何番地みたいなやつ)が与えられた。で、日本のウェブサイト上(楽天でも楽天じゃなくも)でオンラインショッピングをすると、その住所に送られて、ある程度まとまったら倉庫からまとめて海外送付用にパッキングしてもらって荷物を送ってもらう仕組み。

 

わたしの場合、日本の家族に「送って!」と頼みにくい状況の時があって、もちろん一時帰国もできないので、その時に初めて利用したんですが、使ってみたらなんともまあ便利。さすが日本のサービスだけあってきめ細やかで、荷物ごとの細かいトラックもできて。でもやっぱりお値段(送料)は高いので(一時帰国しない年に限って)年に2回がせいぜい。

 

細かいことは直接サイトを見ていただきたい。


とにかく「楽天グローバルエクスプレス」はわたしにとって(約半年に1回くらい)訪れるもーれつな欲望を満たすための救世主💕精神安定剤💊として大活躍。

 

…ということで、今わたしが(スコットランドの片隅で)欲しいなあと思っているもの、探して集めてみました❗️初のmy pick上手くいくかなあ?まだまだ、次のショッピングまでの間時間があるので、しばらく妄想しまくりま〜す😍😁



こちらスコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿、今日はしっかり降りましたよー⛄️🌨️


お昼休みに少し降り始めていましたが、銀行とスーパー行って帰る時には車がギリギリ動くか動かないかくらい激しく降ってきた❗️大変‼️

こういう時スコットランドがすごいなあと思うのは、すでに昨日の時点で(凍結防止用の)塩を道路に巻いてあるのです。どんな小さな村でもメイン道路は普通タイヤで普通に走れる🛞家の前のほっそい道だけが凍りついてslippy💦怖かったー

ちなみにイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿(少なくともわたしの住んでいたオックスフォードでは)ではこういうことはなく、いつも後手後手。道路が凍りつくことが予報でわかっているのに、なぜかいつも大騒ぎして、道理閉鎖して、ものすごい渋滞ができて、それが夜のニュースとかになって。

一方スコットランドでは、前日から「塩巻き車」が忙しく稼働して。住民も天気予報を見ながら、多めに食料を買ったりなど予防措置を取るのが常識。今日みたいに、雪が降りそうな日に自分が買い物に行く時は、隣のおばあちゃんにも何か買ってきてほしいものあるか、聞いてから出かける。

スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿のこういうところが好きなんだよなあ〜😊


今日はわたしの更年期問題の話です。ちょっと暗くなってしまうけど、大事なことだと思うので、こちらに書かせてください。

 

東京からイギリス・オックスフォードへの移住後約10年ちょっと、経営コンサルタントとしてフルタイムの仕事(含む国内外出張)、心理学大学院でパートタイムの研究、ほぼ全ての家事を「うまく」「バランスをとりながら」やっていました。20代・30代は不死身だと思っていた自分の身体に次第にガタがきて、2020年に更年期症状を発生する頃には、心身の全てがボロボロになってしまい毎日生きた心地がしませんでした。

 

症状としては、身体的な痛み(頭、腰、足、肩、首)や機能異常(ホットフラッシュ、視力低下、認知機能・記憶力の異常な低下)などの身体的症状に加えて、躁鬱状態、激しいイライラからすぐ怒鳴る、すぐに涙が出る、眠れないなど精神的な苦痛がマックスで、自分で自分の身体と心がコントロールできなくなる、もうどうにもならない状態でした。

 

わたしはカトリック信者ですが、救いを求めて何人かの神父さんの元を訪ねました。そのうちの1人から聞いた話の中で、聖書の言葉に「神から与えられた体を粗末にしてはいけない。自分の体を粗末にすることは、神から与えられた命を粗末にすることである」というような一節がある、それについて何か思うところはないか?と聞かれたのです。

 

思わずその場で号泣しました。神父さんと2人きりだったので、そっとクリネックスボックスを持ってきてくださり、しばらく鼻をかみながらおいおい泣きました。


仕事・研究・自分・家族をどうやって並行してうまくこなすか、ではなく、明確な優先順位付けができていなかった。自分自身の心身の健康が、何よりも優先されるべきことだという当たり前のことに気づかなかったのです。そして、自分自身の健康は「こなす」ものではなく、毎日の小さな習慣づけによって「ノンネゴシアブル(絶対何があっても欠かせないもの)」として時間とスペースを確保しなければ、と思うようになりました。

 

自分の健康はノンネゴシアブル。人生の全てにおいて最優先事項。

 

こうして優先順位がはっきりすると、様々なことがはっきりし、意思決定がスムーズに進むようになりました。

 

①自分の命・健康・幸せは自分で責任を持って守る、と決める

②あらゆる面で周りのサポートを求め、恥ずかしいとか迷惑という気持ちを捨てる

③その上で自分ができること・治療法は全てやりまくり、うまくいかなくても「わたしには合わなかった、別の方法にしよう」と前向きに考える

 

まずは更年期のことを調べまくり、知識を増やしました。地元で信頼できるカウンセラー・オンラインコミュニティを探して、更年期について相談できる相手を確保しました。医療面での治療は、主に更年期のHRT(ホルモン代替療法)と腰のSpinal Stenosis(腰部脊柱管狭窄症)に対する骨髄ブロック注射及び術後の理学療法セラピーです。心の面では(Covidのため)オンラインで専任のカウンセラーをつけ、スコットランドのオンラインサポートグループに入り、それぞれ週1回ずつ話をする機会を設けるようにしました。西洋医療の限界を肌で感じ、あらゆる代替治療も試しました。中でもアロマセラピーと鍼(アキュパンクチャ)は(わたし個人にとっては)とても効果が大きかったように感じます。

 

長くなったので次回に続きます。

 

(近所の海辺の散歩道。辛い気持ちが写真にも現れている気がする?でもこんな雄大な景色を見ながら少しずつ癒されていくんですよね…。自然は偉大だなあ。)

 

先月のはじめ、夫と2人で近所の映画館にアジア映画を見に行ってきました。

あらすじ等は控えますが、ニューヨークを舞台にしたドラマで、幼い頃韓国から一家で移住してきた女性ノラの物語です。主人公を演じるグレタ・リーと、その幼馴染(child sweetheart )韓国人男性役ヘソンを演じるテオ・ユーの空気感が、何ともアジアン🇰🇷な雰囲気で、ニューヨーク・マンハッタンの風景に不思議にマッチして、移民ならではの葛藤する気持ちが上手く描かれているなあ、というのが(ネタバレしない範囲での)感想です😊

アジアの映画、特に韓国映画はイギリスでもだいぶ流行っていて、コンテンツの強さなんだろうなあって思います。日本はジブリがずいぶんがんばっているけど、今のところは映画と音楽については韓国勢が(日本や中国に比べても)優位な気がします。

ちなみに夫は「事前に思ってたより良かった❣️」と言って満足げでした。別の日にみた夫の友人のスコットランド人は「ずいぶんまどろっこしい映画だった」と言ってたとのこと。アジアの空気感、ちょっと難しかったかな❓

わたしは…ラブコメ好きなら断然オススメです❣️特に国際結婚組や海外移住組の人、ぜったい見てほしい🥰特に最後の10分😍😍😍


(ゴールデングローブ賞にあまり選ばれなかったのが、とても残念。やっぱりアジア映画の繊細さはアメリカ・アングロサクソン人中心の委員たちには理解されないのかなあ?)

イギリス人のパートナーを持つ方全員に聞いてみたい。

 

毎年クリスマスってどうやって過ごしますか?楽しみですか?憂うつですか?どうやって予定を決めますか?お子さんがいるとお子さん中心なのでしょうか??

 

わたしは…毎年楽しみと憂うつが半々です❗️

 

わたしたち夫婦は揃ってカトリック教徒なのですが、やはりクリスマスとイースターは自然と気持ちがとても上がる⤴️ハッピーな時期なんです。イギリスではメジャーなアングリカン(英国国教会)とは違うけど、同じクリスチャンとして何となく国全体がお祝いムードになるのは、とてもうれしいこと☺️

 

でも憂うつなことも。

 

毎年9月初旬のわたしの誕生日直後(時々8月のこともあるけど)には、もうクリスマスの予定を決めないといけないんです。どこで誰とどう過ごすか。そんな先のことどうして…?と思っているのはわたしだけではないはず(と信じたい)。

 

予定決めについて、義家族からはものすごいプレッシャーがかかります。こちらもいろいろあるので、もう少しゆっくりフレキシブルに決めたいと思うのですが、クリスマス前後の予定まで含めて、やれパント、ボーリング、映画館などを行きたいか行きたくないか、今すぐ決めろ、と言われるんです。予約しないと直前や当日では遅すぎるので。わたしは内向型なので「義家族の皆さんと家でのんびりお話ししたい」と毎年言っているんですが、それでも「どこにも行かないわけにはいかないでしょう?」という根拠が謎の主張をされてしまいます。

 

でもわたしの義家族が素晴らしいのは「ゆかはクリスマスに外に出るのが好きじゃないのね。じゃあお家でゆっくりしてなさい」という感じで、いい具合に放置してくれるので、それはそれでありがたいと感謝してます。でもやっぱり毎年必ず聞かれるには精神的にプレッシャーです💦

 

クリスマスの食事は楽しみの一つです。元々夫の父親がイギリスの某チェーンレストランを経営していたサービス業一家なので、いい意味で義家族全員食にうるさいんです。いわゆるイギリスの伝統的なクリスマス料理が並びますが、毎年少しずつ新しい要素を加えたり、バリエーションを増やしたり。試行錯誤しているようです。

 

例えばクリスマス前後・当時のメニューはこんな感じです。

 

12/24: Christmas Eve

クリスマスイブは特に何も行事はありません。みんな翌日のために、いそいそとプレゼントを用意してツリーの下に置き始めます。晩ごはんは、翌日に備える意味も込めて全員で同じベジタリアン料理を食べます。今年はベジタリアン・チリビーンズ&ライスでした。

 

12/25: Christmas Day

朝は(子ども含めて)何も食べず、11時ごろからみんなでシャンパン🥂🍾とニブル(おつまみ)。ソーセージロールと言われるひき肉のパイ、クランベリーとブリー(ソフトチーズ)のパイ、スモークサーモンのカナぺ、ナッツなどをむしゃむしゃしながら、全員でプレゼントを開けます。すごくいいものでも、大したものじゃなくても、とにかくうれしそうにワーワー言いながら開けていくのが重要。午後2-3時ごろまで、うだうだプレゼントでもらったものを眺めたり、トランプやUNOやボードゲームをしたりして過ごします。昼ごはんはChristmas Dinnerと呼ばれ、メインのローストターキーの他、ガモンステーキと言われるハムの塊、ピッグス・イン・ア・ブランケット(ミニミニソーセージをベーコンで巻いたもの)、スタッフィング(ミートボールに似たもの、ターキーに詰めてローストするその中身)、付け合わせの野菜(ブラッセルスプラウトと言われる茹でミニキャベツ、ローストされたポテト・パースニップ・にんじん、蒸してクリームで和えた紫キャベツなど)、ヨークシャプディングにグレービー(ターキーの肉汁を使ったソース)という感じです。これをワインと一緒に3時間くらいかけて食べるので、夜は全くお腹が空かず、ほとんどの人は何も食べずに寝ます。が、わが夫はめちゃくちゃ食いしん坊(なのに痩せてる❗️なぜだ‼️)なので、毎年残ったターキーでサンドイッチを作って一人で食べています。

 

何とも肉肉しいクリスマス❣️ですが、ちなみに義母はベジタリアンなので、ターキーの代わりに毎年ナットローフというミートローフのベジタリアンバージョンのものを食べています。グレービーもベジタリアン用を用意していますが、それ以外の野菜類は全部同じものを食べています。

 

12/26: Boxing Day

クリスマスの翌日はイギリスではボクシングデーと言われる祝日です。その昔クリスマスにも働いた召使いが、翌日1日はご主人様からクリスマスのお祝いボックスをもらい仕事をお休みした習慣からきてるとか。

 

朝はなぜか全員でハムエッグとトースト。これはわが義実家の伝統のようです。ハムエッグといっても、ゆで卵に厚切りのハムスライスで、特にフライパンでソテーするようなことはしません。義実家ではこのスタイルが「ハムエッグ」だそうです。

 

ボクシングデーランチはここ最近ずっとわたしがジャパニーズを振る舞うことになっています。と言っても、万人受けするメニューが難しい。一番無難なのはイギリスで「カツカレー」と呼ばれているチキンカツのカレーです。ただ夫がジャパニーズカレーがそれほど好きではないのを知っているので、夫には毎年我慢してもらっています。奮発してマグロとサーモンのタルタルとか、手巻き寿司のようなメニューもやったことありましたが、何人か生魚は絶対NGという人もいて、結局数人向けに別メニュー(照り焼きチキンとか)を作ったりして、手間がかかるのでやめました。ちなみにカレーだと、義母にはバターナッツかぼちゃでカツを作って、同じカレールーとごはんが共有できるので便利でラクチン。大成功でした❣️

 

そんなこんなで、今年2024年のわが家のクリスマスは、どっぷりイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の義家族と過ごしました。具体的には12/22から12/31の10日間を義妹の家から義母の家へ渡り歩いて。例年と比べてもかなり長い日数のイングリッシュクリスマスでした🙃

 

あと…ウチだけじゃないとは思いますが、家族が集まると何かしらケンカやら討論が始まって、割と強い感情論が起こってしまう。わたし、そういうのちょっとニガテなんです…😞 だからその点かなり憂うつ。これって割と普通なことだと思うんですが、、、皆さんのご家庭ってどうなんでしょう??

 

ちなみに、イギリスのクリスマス休暇は長ーいです🎄一般的な会社員は12/20以降誰も働かない。いや、もっと言えば12月に入ると、まともに仕事している人は少なく皆さんアイドリングモード。初めは驚いたけど、気がついたらわたしもすっかり感化されて、過去10年くらい12月にまともに働いたことはない❗️と言いきれます😅

 

その代わりイギリスでは、ほぼ全員1/2から出勤です。日本人のわたしはいつも1/8ごろまでお休みもらうことにしているので、長い長い冬休みですね。

 

次回はスコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿のお正月、ホグマネーについて書いてみたいと思います❣️

 

(肉ばっか食べてると、野菜・魚・玉子のシンプルな食事が恋しい…という気持ちで食べたいつかのカフェめし。アボカドエッグトーストとディカフェのモカ☕️)

 

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大学院・スローキャリアの話の続きです。

 

2020年1月に発症した更年期。それなりに色々とあがいてはみたものの、2021年時点でのわたしは、身体面での健康状態が想像以上にひどかった。仕事・研究以前に、まずは「普通の人間として普通の生活を送れるレベル」に回復することが最優先になりました。

 

わたしはついに大学院を休学し、コンサルタントの仕事も休職する決断をしました。それまでは仕事も研究もやらない人生があるなんて、考えたことありませんでした。

 

更年期ジャーニーはまた別記事で書くとして、2023年になって初めて治療とリハビリをしながら仕事・研究をする生活に戻れることになりました。(2024年現在でもまだ治療・リハビリは続いています。)

 

2022年10月。久しぶりの大学院はまずは残り最後の1科目、オンラインで戻ることに。わたしの現状を伝え、スコットランドからのトラベル負担を減らすために大学院が認めてくれた措置でした。久しぶりに脳を使った❗️というあの感覚はいまだに忘れられません💕😊

 

2023年1月、いよいよ大学院最大の難関の修士論文に取りかかります。わたしはどうしてもやりたかったテーマがあり、第一希望の担当教官がそのテーマを気に入ってくださり、見てもらえることになったのです。修士論文は担当教官の割り当て上、必ずしも自分のテーマができるわけではないので、わたしはものすごくラッキーだったと思います。

 

いわゆる認知心理学、神経認知心理学と呼ばれる分野で、人間の脳と行動の関係性を科学的に分析する学問です。

 

テーマは「脳の高次機能(Executive Functions)は認知トレーニングで鍛えられるか?」というもの。小難しいことを言っていますが、要はいわゆる「脳トレ」の可能性について(学術的に)調べるものです。人間の脳の高次機能は、その人の行動・意思決定に深く関わっているとされ、動物の脳とは一線を画す根幹とも言われています。もし人間の脳が「(生物学的・進化論的に)自動的にある判断をしてしまう」ということならば、それをトレーニングしてうまくコントロールすれば、より良い判断ができるのでは?ということです。

 

例えばイギリスではいくつかの差別が明確に法律で禁じられていて、(公的な場で)ルール違反すると罰せられるのですが、それでも差別発言・行動が止みません。なぜか?人間の脳は生物学的に「脳の負担がかからない楽な方」に判断を促しているからです。同じような顔をした、同じような価値観を持った人たちだけで、同じような判断をしていればその人たちの「脳が楽できる」からです。イギリスでは人種、宗教、性的指向などは明確な差別禁止事項ですが、それでもやはり「脳が楽している」現場はかなり多くあり、それらを指摘し続ける人たち(アメリカではWokeと言われていますね)、逆にそれらを指摘されて怒っている人たち(Anti-Woke)もいます。

 

一方経営コンサルタントとしては、組織のパフォーマンスを最大化するというミッションが常にあり、一人一人がフルポテンシャル活躍できる組織とは?というテーマがあるのです。特に来る(Generative)AI社会において、人とAIの共存を考える時、人は何ができてやるべきなのか、AIは何ができてやるべきなのか、といったテーマは最近最もホットな研究トピックの一つでもあります。

 

大学院を通じて得られたもの。それは、今後のわたしの人生において最高にワクワクする研究・仕事のテーマであり、自分の健康はノンネゴシアブルで、人生の全てにおいて最優先事項であるという事実なのです。子供の頃スパイになりたかったわたしですが、人間の脳と行動の研究は、わたしが子供の頃夢見たスパイ活動そのものだったのかもしれません。

 

これで一旦大学院の記事は終わり。次回は健康面(特に更年期)のことについて書きたいと思います。

 

(昨日は久しぶりの雪。今日もうっすら残っています。)



 

大学院・スローキャリアの話の続きです。

 

わたしが通ったのはロンドン大学のバークベックというカレッジの心理学大学院です。

 

元々わたしが「仕事と研究は人生の両輪」という考え方なので、働きながら学ぶ人を応援する特長を持ったバークベックのポリシーが気に入って選びました。授業はすべて平日の6時以降のみ。パートタイムだったので授業は週2で計2年間、大変ながらもやれそう、やってみせる💪と決めました。

 

ロンドンという土地柄、生徒の年齢・国籍・職業もごちゃ混ぜ。共同研究・プロジェクトなどもあり、いい意味でクラスメイトから多くの刺激を受けました。何人かは今でもまだ交流が続いています😊

 

2019年1学期(10-12月)はフルでロンドンキャンパスに通学。時々落ちこぼれそうになりながらも、教授や友だちのおかげで何とか乗り越えました。

 
ところが2020年1月、わたし自身がいきなり更年期障害にかかってしまったのです。それもかなり重度の。
 

さらに直後の3月にはイギリス全土でCovidロックダウンがスタート。

 

どうなっちゃうの❓❓❓


…と思っていたら、大学院は素晴らしい適応能力で、即すべての授業・試験をオンラインに切り替え。唯一の統計学のオンライン試験も何とか上手くいって、あとはすべてオンライン授業+論文提出でいけるはずでした…。

 

結局2020年3月時点ですでに症状がひどすぎて、仕事や学業だけでなく、日常生活にも影響が出始めました。


症状としては、変な場所に汗をかく、継続的な全身の痛み(特に腰、足、肩、首)、激しい偏頭痛、視力低下、認知機能異常(記憶力の異常な低下、思ってもいないことを口にするなど)、睡眠不足などの身体的症状に加えて、心のムードがジェットコースターのように上下してすぐ怒鳴る、自分で自分の身体と心がコントロールできなくなる、すぐに涙が出る、眠れないなど精神的な苦痛がもうどうにもならない状態でした。

 

 
結局医者の勧めもあり、First Yearを終えた2020年5月、Second Year丸1年を休学し2021年10月から再開することに決めました。
 
でも相変わらずコンサルタントの仕事は続けていて、体調は悪くなる一方でした。なぜか仕事を休もう、という気持ちは起こらず、今振り返ってみると、なんだか不思議な責任感があって、自分の身体の声を聞かず、とにかく治療とセラピーを受けながら、ごまかしごまかし働き続けました。
 
結果2021年10月時点ではまだ微妙によくない症状が続いていましたが、何とかSecond Yearの1学期を再開できました。
 
久しぶりに戻ったキャンパスはなつかしくて嬉しくて。1学期かなりがんばっちゃいました。
 
でもやっぱりこんな生活やってて体調が良くなるわけない。予想どおり2学期の途中で脱落。2回目の休学はルール変更による追加料金が必要で、泣く泣くお金払って、2022年10月再開を決めました。
 
長くなったので次回に続きます。
 
(先日久しぶりにオンラインでオックスフォード大の授業に参加。心理学とは全く関係ない単発のレクチャーだったけど、めちゃくちゃ楽しかった❣️スコットランドの文学に関することで、スコットランド人の根本的な歴史観に触れることができて、とにかく素晴らしかったです😊)
 

 

大学院・スローキャリアの話の続きです。


そもそもなぜイギリスで心理学の大学院に行こうと決めたのか?


一言で言うとコンプレックス克服・自己満足のため。しかも過去30年以上にわたる計画・実行・失敗・失望・路線変更・再挑戦の結果、小さな成功をいくつも積み重ねてきた結果なのです。


高校3年の冬。当時のわたしは日本の地方都市で地元有数の公立進学校に通う高校生だった。周りの優秀なお友達からはほぼ全科目で大きく成績を引き離されていて、常に学業最下位集団メンバーだったが、なぜか英語だけはずば抜けて良かった。


当時わたしの夢は スパイになることだった。今考えてもまだドキドキ💓するくらいホンキだった。映画が大好きで特に007ジェームスボンドに夢中だった。スパイになるために何ができるか。初めて自分の人生について真剣に考えた。


スパイは頭・身体・心を満遍なく鍛える必要がある。そして地味に努力してコツコツと成果を出す長期戦だ。心理学なら人間の行動について科学的に分析することができる。これだ❗️と。ボンドのように身軽にビルの屋上とかどこでも行けるようになるには、と思い、高校の器械体操部に入って真剣に自分を鍛えた。


そんなわけで地元の国立大学と私立大学の心理学科を1校ずつ受験した。あとは滑り止めで私立大学の英文科を。


結果は…心理学科は2校とも落ち、滑り止めの英文科だけ受かった。人生初の大挫折。自己肯定感は底辺だった。もうスパイにはなれない。幼い頃からの夢は儚く散った。


両親・先生・お友達全員から盛大にお祝いされた。受かった私大の英文科はたまたま偏差値が割と高かったので。それだけ優秀なら海外にも行けるかも、とも言われた。でもわたしは全然嬉しくなかった。


外交官だった祖父の影響もあり、幼い頃からイギリス特にスコットランドは常に身近な国・文化だった。祖父母の家にはいつも肌や目や髪の色の違うガイジンさんがいっぱいだった。祖父母の家でごはん食べたあとはいつも映画タイム🎞️🎬。ボンドガールが美人で頭脳明晰なのもすごいと思ったが、わたしが惹かれたのはむしろボンド本人およびオフィスにいる白いコートを着た研究者たちだった。


時はすぎ今から約15年前。イギリス移住してしばらく経ったある日久しぶりに007の映画を見に行った。幼い頃の思い出がものすごい勢いで蘇り「やっぱり心理学部にいきたい」と強く思うようになった。


当時は経営コンサルタントとしてちょうど脂がのった時期。ただのコンサルタントじゃなくて次世代のコンサルタントになるには、心理学の知識は役に立つはず、という若干むりくりな理由で、心理学の修士号をイギリスで取ることに決めた。


そこで初めて気づいたこと。20代で英語とビジネスを学び、40代半ばまでずっと愚直に仕事の中で実践し続けてきた経験が、今ならできるかも…という何にも代え難い「根拠のある自信」につながった。何をやっても失敗・中の下だったわたし。10代で日本の有名大学からNOを突きつけられたわたしが30年後イギリス大学院に。想像しただけで震えた😊


よし決めた。55歳までに心理学で博士号とる。15年かけてゆっくりキャリアシフトする。40歳の秋にそう決めて、まずは週末当時住んでいたオックスフォードの大学所属コミュニティカレッジに通い始めた。


結局フルタイムの経営コンサルタントという、それだけで忙しい仕事をやりながら、オックスフォード大で単位の取れる心理学科目すべてを5年半かけて受講し60単位を取得。当時付き合っていた現在の夫や大学の先生方の手厚いサポートで、わたしはますます心理学の世界にのめり込んでいった。


長くなるので続きはまた。


(本日のサンデーロースト。イギリスでは日曜日の昼ごはんはだいたいは肉の丸焼きにポテトと野菜の付け合わせ。今日は夫がステーキチップスとバナナフランベを作ってくれましたー💕)






今夜の晩ごはんはわたしが担当。



ひき肉とじゃがいもが大量にあったので、愛用の志麻さん本レシピよりアッシ・パルマンティエ❣️

要はミートソースxマッシュポテトx溶けるチーズを重ねただけ。

万人受けするメニューなので、週末のおもてなしでも大活躍👍

マッシュポテトでエネルギー使い切って副菜なし。かろうじて昨日買ったブロッコリー🥦だけ茹でて、「別皿に盛らないの?」という夫の言葉をガン無視して「お皿の上にforest🥦🥦🥦作りたかったの💕」と笑顔でがしがし並べておしまい。

お味は志麻さんだけあって、とっても美味しゅうございました😁

ちなみに今日のランチは鉄板の納豆ごはん+味噌汁。ひとりで1合きっちりいただきました😋