フインキーのふんいき レビュー -73ページ目

DVD「小さな恋のメロディ」 レビュー

1971年公開作品。

ブランキージェットシティの歌にこんな歌詞があります。
”小さな恋のメロディという映画を観たとこがないなら早く観た方がいいぜ”
まさにその通り。
もっと早く観てれば良かった。。。

小さな恋のメロディ [DVD]/マーク・レスター,トレーシ-・ハイド,ジャック・ワイルド
スコア選択: ★★★★★

少年と少女の恋の話。


劇中、耳なじみのあるビー・ジーズの曲が流れ、可愛い二人につい笑みが溢れるような映画でした。
セリフ無し、音楽と映像だけでも一つの作品になるのではないと思うくらい全てのシーンが絵になります。
いつまでも色褪せない名作というのはこういう作品なんですね。もちろんセリフありますよ。

ストーリーは、ダニエル(マーク・レスター)がメロディ(トレーシー・ハイド)に一目惚れしてアタックをかけるという、いわゆる恋愛の王道ものです。

凄いのは何たってダニエルの純愛度。
この若さであの行動力は目を見張ります。
この時期は、好きな人がいても、恋なんてカッコ悪いぜ!友達と遊ぶぜ!って人が多い中、自分の信念をもって行動できてるのは凄いですよね。
そして周りを巻き込む力も屈しない力も全て愛の力に昇華させて、突き進んでいきます。

草食男子なんて、外国には皆無ですか、ですよね。
このダニエルのまっすぐな姿に胸キュンしちゃいましょう。

また、友のトムもいい奴なんですよ。
金持ちのダニエルとは対照的な貧乏でやんちゃなトム。
一見粗暴に見えて、彼はきちんと友としての分をわきまえダニエルと接しています。

それが伺えるエピソードがいくつかありました。
特に遊んだ後、別れ際でのお金の話は印象的。
正直、自分ならこうしたか、自信がないです・・・

監督が33歳のときに作った作品だそうで、若さが映像からも見られます。
とりあえず、観たことがない人は早く観ましょう。

小説「新参者」 東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ。

今年の4月18日からTBSでドラマ化するそうです。
加賀役は阿部寛。多分、顔が濃いから選ばれたんでしょう。

新参者/東野 圭吾
スコア選択: ★★★★★

日本橋でひとり暮らしの40代の女性が絞殺された。
日本橋署 に着任したばかりの加賀恭一郎は事件を追う。


東野圭吾には珍しく連作短編という形式。
また、被害者がここまでクローズアップされた作品も珍しいのではないでしょうか。

ストーリーは事件関係者である人々の日常に、加賀警部補がやんわり入り込んでいくというもの。
この”やんわり”というのが重要で、この物語はあくまで住人中心の話であることを示唆しています。
つまり、事件の捜査がメインではないということです。

各話は日本橋に住む人々によって紡がれます。
それぞれ問題を抱え、精一杯毎日を生きている彼らの姿はとてもリアルで身近なもの。
そこに加賀さんが現れ、問題に対していい風をもたらしてくれます。
第三者の存在がここまでプラスになるのも、緻密に計算されたシナリオが成せる技。
ラストには舌を巻くことマチガイなし。

次に被害者について。
この本は被害者の周りの人々を映すことによって、被害者の人となり、心情といったものを段々と見せていく構成となっています。
読むにつれ、被害者の人の良さや想いが分かり、心が痛い痛い。
筆者はこういった話を生み出すのが本当に上手ですよね。

この本は事件のトリックや犯人探しを楽しむものではなく、人々の生き様から秘めた想いや出来事を楽しむ作品でした。

DVD「クレイマー、クレイマー」 レビュー

1979年公開作品。
第52回アカデミー賞作品賞などたくさんの賞を受賞しています。

クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]/ジェーン・アレキサンダー,ダスティン・ホフマン,ジャスティン・ヘンリー
スコア選択: ★★★★

会社で成果が認められ満足気で帰宅したテッド(ダスティン・ホフマン)は妻に突然離婚を言い渡された。妻は家を出て行き、夫は幼い息子の面倒を見るのだが、仕事に家事になかなか上手く行かず…


最初はタイトルとジャケットから家族で山に登る話だと思ってました。
”クライマー、クライマー”なんて。
これは日本でよく言う”クレーマー”、要求者の話なんですね。

離婚を言い渡された夫が苦労しながら子供を育てるという、今でさえありがちなストーリー。
家のことを放置していたテッドは妻のいない、この状況に慣れず家事は失敗ばかり。
子供のビリーは母親の愛情に飢え、テッドとの折り合いも悪い。
しかし、失敗や問題を起こしても、それを一つずつ解決してことによって、段々と二人の愛情も深まっていきます。

これを見ると、子どもにとって母親がいかに大切なものか気づかせてくれます。
しかし、それを感じさせない父・テッドの愛情も揺ぎないもので、母親がいなくてもこんなに幸せならいいんじゃないかとさえ思えてきます。

そんな平穏無事な生活が続くはずが…
この状況で真の父親の愛の深さが知れます。
ビリーが怪我をしたときには走って病院までおぶっていき、仕事を首になっても、一日で仕事を決めてしまう。
どれもビリーを失うことの怖さから。

この映画は子供持ちの人は共感できることばかりだと思います。
もちろん母親の言い分も。

かつて一番大切だった人と争うなんてしたくないですよね。
それゆえ、お互い許しあえたラストはとても印象的で、双方ともに素敵だと感じました。

愛っていいなぁ、と思える作品。

CD「MAIDEN VOYAGE」 Salyu

待望の3rdアルバム。
タイトルは処女航海という意味らしいです。

3年ぶりのオリジナルアルバム。
初回版DVD付きを購入しました。

MAIDEN VOYAGE 【通常盤】/Salyu
スコア選択: ★★★★★

14曲中シングル曲が6曲入ってます。
シングルが多いですが、通して聞いてみると統一感が無いといった感じはせず、むしろ流れが良く完成度の高い作品と言えます。
最初は明るく、途中しっとり、後半衝動的に展開します。

どの曲も意欲的で、Salyuの伸びやかな歌声をめいっぱい披露した曲が多いです。
今まで無かったような曲(BIRTHDAYなど)も中々グッド。
しかし、やはりシングル曲は頭一つ出た印象です。

流れとしては3~9曲目あたりの怒涛のシングル攻めが最高に心地よい。
本当Salyuは曲に恵まれていますね。
彼女だからこの曲が歌えるっていうのもありますが。

CDについては以上。
次は付属のライブDVD。

これは1年前の武道館でのライブをほぼノーカットで収録しています。
そのため、ボリュームは市販のライブDVDと比べても遜色なし。

映像は綺麗だし、Salyuも可愛いし、声のコンディションもいいし、MCも入ってるし、でファン大満足の内容となってます。
前作のベスト についていたDVDは小さいライブハウスだったので、若干抑えてたのに対し、こちらは本領発揮といったところでしょうか。
もちろん生の歌声には適いませんが、十分凄さは体感できると思います。
真骨頂はライブということで、予習するには最適な一枚。

初回版なので、早いうちにゲットすることをオススメします。

DVD「ブラブラバンバン」 レビュー

草野陽花監督。
原作は柏木ハルコの漫画。

ブラブラバンバン [DVD]/安良城紅,福本有希,岡田将生
スコア選択: ★★

芹生百合子(安良城紅)はある癖に悩まされている。
それはいい音楽を聴くと欲情するというもので、一人音楽室でホルンを演奏していたその日もついつい出てしまった。
そんな彼女は吹奏楽部に入ることになったのだが・・・


とりあえず言っときます。
なんじゃこりゃ(笑)

注意ですが、これは真面目な映画ではありません。
とはいえ、最高にぶっ飛んでるわけでもなく、良くも悪くも漫画チックなノリの映画でした。

青春ムービーの王道を意識しながら、意図的に外したいくつかの設定。
特に、主役の芹生百合子がおかしい。
欲情して演奏中にハァハァ言いながら、男の子の服を脱がす芹生先輩。
安良城紅のあられもない姿はこの作品でしか見られないよ!要チェキ。

そして彼女は幼少時代よりも日本語がヘタになってます。
いつの間にか顔も濃くなり、本当どうしちゃったの?成長ホルモン?

極めつけはラストのコンクールでのシーン。
これは一番の見せ場なので、実際に目で見て確かめてください。
終わった後は、きっと目も耳も安良城紅の虜になってることでしょう。

演技がヘタとか、登場キャラに魅力が無いとか、色々気になることはありますが、安良城紅の配役に免じて許しましょう。
寛大な心を以て鑑賞しましょうね。