民主党の人事もすべて決定したようです。

総選挙に向け先の先(せんのせん)を制すことができ、それをスムーズに継承できたわけですから、あとは着々と準備を進めるだけです。


今の自民党には後の先(ごのせん)を打ち込むだけの能力はありませんから、横やりが入らなければ選挙までは民主党がリードを保てるでしょう。


もはや自公は敵にあらず。


しかし確かに自民党にはその能力はありませんが、怖いのは再び検察とマスコミが束になって襲い掛かってくること。

奴等、真剣同士の勝負の場にミサイルを打ち込んできやがる。

民主党としてはこれら検察の政治に対する不当介入とマスコミの世論操作にも気を配りながらの3ヵ月となるでしょう。


さらに民主党にとって選挙対策だけをやっていればよい時期は過ぎたと思います。


もちろん選挙対策の手を緩めるわけにはいきませんが、同時に特にネクストキャビネットの方々は政権交代後を睨み政策面で着々と布石を打ち込んでいき、官僚に対して先手を取りに行かなければなりません。

あるいは、消費税論議などで先手を取られている点は全力で挽回しなければなりません。


また、今のバブルのような支持率に驕らず、確実に真の支持を手に入れていかなければなりません。

既得権益にしがみつく反改革派との戦いに勝つためには、ある程度の長期政権、そのためには真の支持はどれだけ貯金があっても足りません。


(我ながら最近ずいぶん偉そうに書いてますね。改めねば。)

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総じて今の(*)報道番組はレベルが低いのだが、朝ズバはレベルが低すぎる。

小学校の学級会?

みのは論外だが岸井にしてもこれで飯食ってるとは思えない。

朝ズバが報道番組と考える方が悪いのか?

金曜日にみのが民主党代表候補の二人が出演しないことにぼやいていたが、小学校の学級会に代表候補を呼んで何を聞くつもりだったのだろう(毒)。


*「今の」とは言うものの、昔の報道番組をそれほど知ってるわけではありません。


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やはり新型インフルエンザきましたね。

私も自身のブログ記事『、「まず大臣自身が落ち着いた方がいい」 』で国内に入れば広まるのは時間の問題と指摘しましたが 本来やるべき国内感染(国内段階)に対する備えが完全に後手に回ったのは、舛添厚労大臣が自分のパフォーマンスを第一に考え時間稼ぎにしか使えない水際にこだわった為と断ぜざるをえません。


インフルエンザ感染の場合の対応を周知徹底しきれなかった結果、最初に見つかった生徒さんは一般の開業医のところで診察を受け、発見が遅れその分感染を無駄に拡大させたという愚を犯してしまいました。
たまたま、入院患者などいない医院に行ったようですから良かったようなものの、総合病院などに直接行ってしまい、入院中の重病患者などに感染してしまえば命にかかわるのです。


いずれ、感染は全国に広がりますが、ある程度はコントロールしていかなければなりません。

そのための国内対応です。


生徒さんに非はありません。

舛添大臣及び厚労省の対応に問題があったのです。


さっそく、「首相にふさわしいのは?」の世論調査が行われたそうです。

麻生総理 鳩山代表

 21%    34% (2009/05/18 毎日新聞

 29%    40% (2009/05/18 朝日新聞 )


「首相にふさわしいのは?」という質問自体失礼な言葉だと思いますが、それはさて置き、単なるバブルの数字を出してくるのに何の意味があるのでしょうかね?

短期とはいえ散々民主党の宣伝をやった後で鳩山新代表や民主党の支持率が上がるのは当たり前。

せめて人事の後でも良かったのではないでしょうか?

見なくても人事の予想はできますが…。


ただ、自民党は世論調査の結果をやたらと意識する連中が揃っているので、一時期自民党から聞こえてきた「鳩山代表なら一刻も早く総選挙」の雑音は消えるかもしれません。

時間稼ぎができそうです。

「天の時」までも掴めるかもしれません。


どうせこの数字も次第に落ちてくるわけですから、民主党関係者は浮かれず粛々と選挙および政権運営準備を進めて真の支持を獲りに行かなければなりません。


私は自身のブログ「民主党代表選直前 」で、代表選出後まずやることは、選挙で争った岡田新幹事長の応援についた連中との関係修復などの党内の和、および友党との和の継承と書きましたが、流石に私が考える程度のことは百も承知のようで、まず代表に選出されて最初にマイクを持った時に言った言葉が「代表選が終わればノーサイド」。

さらに鈴木宗男氏の『ムネオの日記 』にありましたが、この日さっそく鳩山氏から電話があったそうで、友党との関係を継承していくのは間違いないでしょう。

人事においても小沢氏が筆頭代表代行で選挙対策とのことですが、小沢氏を重用すべきと主張 する私としては、まだ小沢氏の権限等不明ですが、概ね好意的にとらえております。

その上岡田代表を幹事長に据えており、他の議員に対してもそれなりのケアを施しておけば、次第に党内は安定するでしょう。

ここまでは、浮かれず淡々とこなしているようです。


次の一手はどう出ますか?

私も含めた多くのマスコミ批判をしている方々が予想されていた通り、早速マスコミによる「鳩山批判」が続出ですね。

腹立たしさのあまり…というわけではないのですが、極度の頭痛のため昨日は臥せっておりました。


それにしても、代表が決まった途端にこの批判の嵐は何でしょうかね?

ちょっと小耳にはさんだのですが、記者クラブ廃止に言及したとのことですが、本当でしょうか

上のような事情で昨日記者会見見られなかったので確認できていないのですが、事実だとすれば今後のマスコミの攻撃は益々激化していくことは間違いありませんので即時対策をお勧めします。


これだけ、マスコミに叩かれれば、さぞかし不安になってることでしょう。

しかし、マスコミというのは単なる営利団体であり、自分の利益にならないことを認めないだけです。

どなたかも書いてらっしゃっいましたが「マスコミが代表を決めようとするなどとは思い上がりも甚だしい」


民主党関係者の方と民主党支持者の方は党所属の議員が下したこの結論を信じてよいと思います。


さてマスコミによる主な批判を挙げてみます。

1.「代表選はもっと時間をかけるべき」(全マスコミ)

2.「有権者の意見が届いたとはいえない」(2009/05/17 毎日新聞

3.「民主党の自浄作用は全く働いていない」(共産党の市田忠義書記局長の声として 2009/05/17 毎日新聞

4.「小沢前代表の説明責任は」(全マスコミ)

5.「鳩山は小沢の傀儡(かいらい)」(全マスコミ)

など。


これまでのブログ記事で言及してきた内容ばかりです。

それにしてもマスコミというのは批判に進歩がない


1.「代表選はもっと時間をかけるべき」及び、2.「有権者の意見が届いたとはいえない」の批判について

1.について、私は比較的早くから代表選の短期決戦に賛成を示しておりました

16日の代表選が決定したのが12日午後に対して、私は13日の夜の記事 で賛意を示しております。

そもそも党内の争いは短期ほど良いのは常識ですから、わざわざ書きこむ必要もないと思っておりましたが、12日以降鳩山氏批判、岡田氏賛美が熱を帯びてきたため世論操作が始まったことに対する危機感から、敢えて賛意を示したわけです。

私のブログが誰かに影響を与えるなどと思い上がるつもりはありませんが、世の中には賛成意見もあるということを示したかっただけです。

特に今回の場合は総選挙が間際でありそれから逆算すると、これでも遅いぐらいなのですが、国会会期中であれば土曜日投票はやむを得ないことでしょう。


代表選は長いほうが良いと言っている人は、飯の種が短期間でなくなることに不満を言っているのか、反民主党か、単なる不見識なだけかのいずれかです。

「鳩山」「岡田」の違いを浮き彫りにするために時間を使い亀裂を広げるぐらいなら、「自公」「民主」の違いを明確にすることに力を注ぐ方が重要であることは明らかな筈なのにコップの中の嵐にスポットを当てたがる感覚は理解ができない。


代表選が長くなればマスコミが取り上げてくれて選挙に有利と考えている議員がいるのであれば、政治家としての中身がないのだから、テレビに出たければ転職してタレントにでもなることをお勧めします。

そんな理由で膨れ上がった支持は綿飴のようなもので、自民党総裁選を見ればわかる通り時間とともにしぼんでいくだけです。


大事なのは綿飴の棒の部分です

2.「有権者の意見が届いたとはいえない」とも関係することですが、綿飴の部分の支持が「岡田氏」優勢だったからといって「鳩山氏」を選んだことを批判するのは愚かです。

飴の部分のこの世論は「親小沢」、「非小沢」というマスコミの論調に流された結果ですから気にする必要は全くないのです。

飴の部分は移ろいやすく形も変わりやすい。

ネットを見るにつけ棒の部分に「鳩山支持」が多かった(*)ことを考えれば、有権者の意識が反映しなかったとは必ずしも言えないでしょう。

短期間であったからこそ「人の和」の瓦解は最小限でとどまり、「地の利」の下地作りも遅滞なく続けられる

もし私が自公の関係者であれば、代表選が長期に及ぶ場合は「人の和」に手を突っ込み散々かき乱すことを考えます。

今回はその暇さえ与えなかった。

さらに、マスコミの世論操作も時間切れで民主党内部にまでは届かなかった

「見事」の一語に尽きます


代表選が短かったことを恥じる必要は全くありません


長くなりましたので、次回へ続くです。


*私も毎日のようにブログを書いているのでわかりますが、言論のプロでもない限り毎日毎日「小沢氏の秘書逮捕はおかしい」、「マスコミの世論操作は許せない」と書き続けることは、とても大変なのです。

私の場合、土日祝日であれば時間はありますが、それ以外の日は眠い中朝早めに起きて、あるいは夜うとうとしながら書いております。

「小沢問題」や「マスコミ問題」にこだわっている多くの人が鳩山氏を支持したという事実も見逃してはいけないと思います。

続きということで

3.「民主党の自浄作用は全く働いていない」(共産党の市田忠義書記局長の声として 2009/05/17 毎日新聞

4.「小沢前代表の説明責任は」(全マスコミ)

5.「鳩山は小沢の傀儡(かいらい)」(全マスコミ)

の部分。


3.「民主党の自浄作用は全く働いていない」及び、4.「小沢前代表の説明責任は」(全マスコミ)について

3.はよく意味がわかりませんが、多分4.と同じ意味なのかな?と思います。

この件については、今日テレビで亀井静香氏が頑張っておっしゃってる通りです。

「何を説明すべきなのか理解できない」

「説明責任という言葉だけが一人歩きしている」

まったく同意見です。

鳩山氏がテレビでおっしゃってましたが、「なぜもらったか」は「くれるからもらった」以上の答えようがないのです。

また、何に使ったかについては「政治活動に使った」以上の答えはありません。


ただし、私のブログ内の「政治資金規正法 」にも書いた通り自分のポッケにしまうこともできそうですし、それが違法とも言えないようです。

一件5万円以下の支出は「その他の支出」でまとめられるため、ほとんどの議員の場合、数百万~数千万かあるいはそれ以上の使途不明金があります

他の議員と小沢氏の収支報告はかなり異なる形式ですが、「その他の支出」欄を極力使っていないという事を考えると小沢氏の方がある意味正直なのかなという気すらします。


5.「鳩山は小沢の傀儡(かいらい)」について

民主党代表選直前 」の記事にごく一端を書きましたが、来る総選挙に向けて民主党は様々な手を打っておかなければなりません

悪い頭を働かせて 私なりの対策を様々に考えてみたことがあるのですが、ありとあらゆる点に小沢氏の布石が打ってあり先手を取られておりました。

背筋が凍る思いでした。

民主党県連に対するテレビ番組のアンケートに小沢氏のことを「選挙の神様」と評したものがありましたが、さもありなんです。


(抽象的すぎてわかりにくいでしょうから、民主党の選挙対策の邪魔をしない程度に一点だけ浅い内容の具体例をあげますと、野党間の結束を強めたことなども、「人の和」を得るために小沢氏が打った布石の一つです。

小沢氏がすごいのは、その行動の多くが選挙につながっていおり、自公は完全に後手に回っているということです。

だからといって国民利益に反するわけでもない。

文章力がなく、伝えきれないのがもどかしいところですが。)


もし私が自公の選挙対策を任されていたら、この陣取り合戦は完敗でした。

どうしても勝たなければならないということになれば、反則技の国策捜査に打って出るしかなかったでしょう。


民主党にとって、この小沢氏の布石を利用しない手はありません

それを傀儡と言うなら言わせておけばいいのです


傀儡という世論を高め、小沢氏が打ってきたこの布石を無に戻し、自公政権と自らの既得権存続を望むのがマスコミであるということがはっきりする批判内容です。


表で使うか、裏で使うかは鳩山新代表の判断次第ですが、小沢氏は重用すべきです。


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鈴木宗男氏が「小沢氏も私と同じく顔の準備ができていない」とおっしゃってました。

うまい表現です。


民主党政権ができた場合は小沢氏は勿論、鈴木氏や亀井静香氏の力も借りなければ改革はうまくいかないだろうと個人的には考えております。

しかし、揃いも揃って全員「顔の準備ができていない」


失礼しました。

鳩山由紀夫氏が民主党新代表に選出されました。

おめでとうございます。


毎日新聞の事前の調査 によると4割強が鳩山氏、3割強が岡田氏、3割弱が中間層ということでしたから中間層は五分五分、最初の固定票の差がそのまま最終的な差になったということになります。


マスコミに世論を誘導され「世論は岡田」とプレッシャーをかけられ続けた中での鳩山氏への投票は価値があると思います。

おそらく、マスコミが作った世論に抗うというのは、背中に刃(やいば)を突きたてられ、今にも命を取られるかもしれないといった感覚だったのではないでしょうか?


以前にも書いたかもしれませんが、マスコミが代表や総理大臣を決めるのが民主主義ではありません。

自らの信念に基づいた投票を行った民主党議員に、自民党議員には無い覚悟のようなものを感じました


自分が選挙に有利なようにという理由で党代表を選べば、その代表が総理になっても、結局マスコミに懐柔され改革など手をつける前にその内閣は潰されます。


自民党が反面教師です。


前のブログ記事 に書きましたが、まず「人の和」の修復とともに「地の利」を得る下地作りを進めなければなりません。

これは、反改革勢力との先手の奪い合いです。


現在の支持率頼みで選挙の時に風が吹くのを待っている政党は、いつまでたっても政権は取れません。

風は待つものではありません。

自ら起こすものです。


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敗北した岡田氏も今後必ず必要な人材なのですから、ゆめゆめ準備を怠りませんよう。

そもそもマスコミというのは単なる営利団体なのですから、その論調は常に疑う習慣をつけておいた方が良いかと…。