建築現場へ梱包移動
建築現場から程近くの空き地で、コンテナ二台30梱包を荷降ろし致しました。
コンテナが帰った後、今度はユニックを使った現場への搬送です。
農道を避けて遠回りしてもらいましたが、大きな梱包を積み重ねた搬送も、慎重に用心しながらとなります。
広い空き地を拝借出来たのは幸運でした。一面に仮置きされた梱包が次々と積み込まれていきます。
総重量33トン。30個の梱包の中には、2~3トンの梱包も幾つかあります。
梱包物を少しでも汚さないように、ブルーシートが敷かれました。
ログ組み建ての時に5トンクレーンが来て、その時改めて使う順番に配列しますので、今日はログ梱包以外はひとまとめにして並べています。
最後の搬送は、戸・窓・折戸・階段などの小振りな梱包です。
時間の関係もあり、長尺物の棟木・母屋とログ梱包だけは、後日搬送致します。
コンテナ到着
北極圏の近く、サンタクロースの故郷間近にあるフィンランド工場で加工された、ログ・戸・窓・階段・柱や各種の材・専用金物などを満載したコンテナが、ヘルシンキ港を出港して約2ヵ月。
北海・北大西洋・地中海・スエズ運河・紅海・アラビア海・インド洋・南シナ海を渡って、6月7日予定通りに博多港に到着致しました。
そして、そのコンテナがついに宮崎にやって来ました。
ユンボとユニック車それにラフターを使って、コンテナ二台から梱包30個を降ろします。
頑丈な封印を切断して、一台目が開封されました。
最初の梱包は大型フレンチドアなどの外部ドアです。
倒れないようにラフターに吊るしたベルトで押さえながら、正面からユンボが引き出していきます。
今度は梱包に取り付けられてきたベルトをユンボが引き、ラフターも途中を吊り上げて加勢し、じわじわと三つの梱包が動き始めました。
最重量となるログ梱包三段は全く動きません。上の手前に載せられた柱を降ろしても、変わらずにビクともしません。
仕方なく上のログ梱包だけを、無理やり引っ張り出す作戦に変更されました。
真ん中のログ梱包の金属ベルトを引き千切りながら、何とか上段ログが出てきました。
厚手の包装紙と防水カバーも取れて、二段目は裸になっています。下の梱包は長尺ログ、約10mの長さです。
その右側奥からは、土台や大引などの床下材(防腐防蟻剤加圧注入材)の上に、間柱や床板や天井板。一台目は予定以上に時間を要し、約3時間半掛かりました。
二台目が開封されました。手前には、各種の窓や内部ドア、手摺りや折戸の梱包などが見えます。
12mのコンテナにようやく収まった長尺物は棟木と母屋4本。
大きな屋根の中央最頂部を走る棟木は、今回12mを超えますので、二本を大型金物で繋ぐことになります。
長い屋根垂木が下で、中央に内部板、その上には床根太。
ようやく30梱包を降ろし終わりました。
屋根仕舞
足場設置前に、横木の仮り足場を固定しながら、ルーフィングを下から張り上がりました。
仮置き場から運んだ戸・窓が、一階二階に分けて搬入されています。
奥行き約2mのバルコニーに注入の床材が張られました。
棟木を支えるラミネート柱(115×115mm)の間には、大きな筋交が二ヶ所。
母屋の上の屋根垂木は、両側から二種類のL形金物で固定されています。
棟木の上では、100×200mmの平板金物で両側の屋根垂木を緊結し、その反対側ではL金物で棟木と屋根垂木が固定されています。
屋根換気の出口として、棟木上の野地板には約6cmの隙間が用意されています。
二階床根太4本の先端に、階段の上部がくる予定です。
僅かな時間で屋根も含めた足場が全て架けられました。
完成までこの足場が十分に活躍してくれます。






































