窓の設置
窓の搬入が始まりました。
戸と窓は、外部ドア・内部ドア・折戸・窓の4梱包。窓が最初に開封され、しっかりと固定された枠を外していきます。
全て頑丈な木製ペアガラスで、重いのなんの・・。
それぞれ設置場所に置かれました。手前の梱包は網戸です。
和室に付く大型の両外開き窓。
バルコニーの手摺柱は丸太を加工します。
二階北側に大きな窓四枚が設置されました。
その回りにはタイベックシートが張られ、今後防水の役目を担います。
内外から二人で、トイレの窓を取り付けています。
左の浴室窓には、アルミサッシペアガラスの予定です。
洗面脱衣室の上部、洗面鏡の上にフィックスの窓。
キッチンの背面収納の間には三連窓。中央がフィックスで両側が外開きです。
玄関収納には、換気も兼ねた下滑り出し窓。
和室の窓もしっかりと取り付けられました。
浴室回りで電気配線が進んでいます。
外部ドアも搬入されました。
二階トイレの配管は、一階収納の隅を利用して設置予定です。
バルコニーには水切りの隙間を空けて、注入材の床板が張られました。
その下ではU字形の金物が、しっかりと床根太を支えています。
内部造作スタート
野地板の上一面に、ゴムアスルーフィングが張られました。これで雨模様でも心配は少なくなります。
車用のジャッキが登場。
家全体がしっくり安定するまで、沢山ある梁をしばらく支えておきます。
上下のログが一体化するよう、ボルトをしっかり締めて緊結していきます。
仮り舞台を支えていた二階の床根太45×170mmを立てて、取り付けが始まりました。
頑丈な金物で、柱とログをしっかりと固定。
要所では更に大きな金物が使われています。
筋交にも柱とログの交差部に専用の金物が付きました。
筋交は6ヶ所。
全ての棟木・母屋にも固定されて、南北の力に対応します。
二階の床下地が一部出来上がりました。
更に床根太が固定されていきます。
南側の妻壁に横架材が載りました。中央二ヶ所には台形フィクス窓が載りますので、二段にしてあります。
北側には4ヶ所の窓枠が準備されました。ここから四季折々の自然を眺めながら、娘さんたちは成長していきます。
屋根造作
好天の中、屋根垂木が一本ずつ架けられていきます。
45×195mmの分厚い垂木。先端は45度にカットされ、棟木・母屋・桁に載る部分には欠き込みが入れられて、メーカーから届きました。
8m近い垂木には反りやねじれも多少あり、所定の場所にしっかり固定する為に、上中下三人で微調整しながら架けています。
十分に叩き込んで棟木・母屋二本・桁に合わせ、取り付けられている金物に垂木を固定していきます。
最頂部の棟木と上段の母屋
更に下段の母屋
下段の母屋から桁
最下部を支える桁
それぞれに大ぶりの金物が取り付けられ、垂木をしっかりと固定します。
手間の掛かる作業ですが、一本ずつ時間を掛けて丁寧に設置されていきます。
東側の屋根垂木も大分架かって、家全体の形が姿を現してきました。
1cmの誤差の有った母屋の先端をカット。
埴輪にあるような逆台形の屋根で、南側の棟木は最下部の桁より1m、北側は0.5m出ています。
他より少し長い南端の垂木には欠き込みは無く、その場で合わせながらカットしていきます。
この作業で全ての屋根垂木を架け終わりました。
ラフターは今日までの出動です。ログや垂木の梱包が無くなって空いた場所に、使う順番を考えながら梱包が移動されています。
屋根下地となる野地板が張られています。
二階の舞台でカットされて一枚ずつ屋根へ
上で受け取り、実加工と端を合わせ
上からしっかり叩き合わせて、上下をきっちり組み合わせ
連射式の釘打ち機で垂木に留めていきます。
必要な野地板は作業前に足場に準備されて、二階の舞台へ引き上げられています。
順調に西側の野地板が張り終わりました。
東側も同様に、下から一枚ずつ張り上がっていきます。
上下をしっかり噛み合わせ
垂木に釘打ち機で固定
この一連の作業が流れるように進みます。
最下部の野地板は一番雨水の影響を受けやすいので、クレオソートをたっぷりと滲み込ませた野地板を張りました。
これで完了です。
仕上げへ
岩風呂の主役「鉄平石」が登場しました。
東西の出窓二ヶ所の屋根は、モスグリーンの加工板金。
南側に広く張り出したウッドデッキの先端部の基礎は、法面の途中にあり、見栄え良く仕上げが施されています。
天気を見ながら、吹き付け前のシーリング工事が続いています。
主寝室の収納には二段棚にパイプハンガーが付きましたが、反対側の水廻りにある収納には、ご希望通り出幅の異なる三段の棚が造作されました。
玄関横の折戸付きの靴箱兼収納は、さらに上部にも収納を追加してもらいました。
ウッドデッキに手摺りが付いています。
水抜きを考えながら見栄え良く出来上がりました。
鉄平石の張られる場所まで、防水下地がしっかりと施され、着々と進んでいます。手前右側に手摺りのご希望があり、ステンパイプを準備致しました。
洗面脱衣室に鉄平石が持ち込まれ出番を待っています。
東側には犬走りを広げて足洗い場が造作されました。
鳥の鳴き声に囲まれ、吹き渡るそよ風を受けながら、見晴らしの良いこのデッキが、至福の時と空間を提供してくれるものと確信します。
棟上げ
組み建ての三日目は、中空を走る「梁」架けからです。
縦横交互に次々と長尺のログが載せられていきます。田の字に梁二列が一般的ですが、今回は四列の梁となります。
バルコニーを支える部分も現れてきました。
東西二列の最上段ログには、屋根垂木を固定する金物が地上で付けられて上げられています。
いよいよ最後の17段目です。南側のバルコニーの先端から載せられていきます。
心配していた交差部分の加工ミスも無く、なんとか全て無事に載りそうな気配です。
二本や三本のログ梁は、上下のログを緊結して強度を増す為に、金属の短い通しボルトを何ヶ所も通して下からしっかりと締めます。
毛利三本の矢のたとえの如く、二本や三本のログを一体化させ、本数以上に力を発揮してもらいます。
電気穴や位置の少しずれたダボ穴を開ける為に、最後までドリルも働いています。
中央に最後のログが載りました。
何回も叩いて上下のログをしっかりと噛み合わせます。
残念ながらメーカーの穴開けに少し手抜きや不備があり、それを大工さんがカバーしています。問題点や改善すべき点は、遠慮なくメーカーに伝えています。
柱の立つ場所には、上げる前に下で加工されたホゾ穴が見えます。
ログの交差部で外に出る部分12ヶ所には、17段全てのログを一体化させる通しボルトが設置されています。
短い通しボルトもすべて所定の場所に設置され、全てのログがしっかりと組み建てられました。
高さ16cmのログ17段、一階の天井高は2m72cmになります。
二階の床根太が準備され、これから上げられるところです。
その上に構造用合板が並べられ、二階に仮り舞台が出来つつあります。
下でほぞ加工された柱が上がり、二階に柱が立ち始めました。
屋根には中央の棟木を挟んで、二本ずつ計四本の母屋が架かる予定です。
棟木・母屋計五本を支える五列計28本の柱が、次々と立てられていきます。
棟木を支える最後の柱が中央に立ち上がりました。
棟木から母屋そして桁へと、45度の傾斜で屋根垂木を架ける予定です。その屋根垂木を母屋に固定する金具が上に取り付けられ、最初の母屋が上げられます。
ホゾ穴に合わせて、柱と母屋が片方から組み合わされていきます。
棟木と中央側の母屋二本には、南北の計6ヶ所に頬杖が取り付けられます。
東側から二本目の母屋も載りました。
正確に加工されたホゾは、しっかり叩き込んでようやく一体化します。
いつもならすんなりとはいる通しボルトも、穴の位置がほんの少しずれている為に、二ヶ所で大工さんがえらく苦労しています。
西側の低い方の母屋が架かります。
さらに高い位置にも母屋が載りました。
長さが12mを超えてコンテナに入り切らなかった棟木は、二本に分けて到着。その一方が上げられます。
作業効率を考えて、工具を使う作業は極力地上で行われました。二本の棟木をつなぐ大きな二本の平板金物も一方に取り付けてあります。
4.5m近い柱と頑丈な棟木を、一ヶ所ずつ組み合わせていきます。
いよいよ最後の棟木が準備されました。
大きなスクリューボルトで平板金物をしっかと両側から棟木に留め、一体化した棟木も柱の上にどっしりと納まったようです。
好天に恵まれて立派に棟が上がり、建物の姿が漠然とながら見えてきました。
片付けや掃除も仕事の内です。現場の片付け具合や掃除の状況を見れば、仕事の良し悪しも分かると昔から言い伝えられてきました。
上棟飾りの弓矢が張られ、吹き流しも気持ち良さそうに風をはらんでいます。
南側がきれいに片付けられ、ブルーシートが敷かれました。これから濱川さんご一家と親しくお付き合い頂くことになるであろう近隣の方々も、たくさん集まってみえています。
二階では棟梁が祭主となって、故事に倣い「上棟式」が執り行われました。
そして、驚くほど大量の紅白餅やお菓子やお金などが盛大にまかれ、老若男女たくさんの方々の歓喜の声が響き渡りました。
これから数ヶ月、近隣の方々のご協力も頂きながら、濱川さんご一家の夢やご希望を十二分に充たせるような、立派な住宅が建築出来るよう、改めて心に誓う祭事となりました。






































































































