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フラッシュバックメモリーズ

GOMAちゃんの映画、「フラッシュバックメモリーズ3D」が、
昨日、東京国際映画祭でワールドプレミア上映された。

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GOMAちゃんは、2009年11月の事故によって、
高次脳機能障害になった。

記憶の一部が失われ、
そして新しい記憶も蓄積されていかない。

事故後、はじめて会って話したのが、2010年の3月6日だった。

「会話」というのは、
お互いの記憶を頼りに言葉を交換していく。

初対面であっても、
どんな体験をしていたのか、
どんな人に会ったことがあるのか。
そんなことが、会話のベースになる。

けれどGOMAちゃんとの会話は、
そのベースとなるものを探しながら続けていった。

記事にする目的はなく、
何度か会って話を続けた。

そしてその年の8月、
事故後に描きはじめた絵の展覧会を開催。
そのオープニングパーティーで、
事故後、はじめてディジュリドゥを吹いた。

最初、弱かった音が、
どんどん強くなっていくことがわかった。
それは、一日一日を過ごしていった日々が、
記憶には残されていなかったのだけど、
身体に蓄積されていったのだろう。

翌年3月、GOMAちゃんは復活を目指し、
ライブをしようとしていた。

そんなときに大震災が起こった。

みんなが未来を描けなくなっていたころ。
GOMAちゃんたちは、
友人や知人を呼んでの復活ライブの開催を決行した。

そのときのライブを見たひとりが、
映画「フラッシュバックメモリーズ」の監督、松江哲明さんだ。
(松江さんに直接お話を聞いていなくて未確認ですが…)

GOMAちゃんは、この復活ライブをきっかけに、
フジロックへの階段を上がっていく。


松江さんは、このライブを見て、
3Dの映像にGOMA ちゃんのことを残したいと思ったそうだ。

松江さんによる映画化のプロジェクトも進んでいったのだろう。

そして映像はスペースシャワーの番組として公開。
3Dとなって、映画となった。

3Dの映画は、わずか数日前に完成したという。

松江さんは、ワールドプレミアで見るのが2回目。
GOMA ちゃんにいたっては、はじめて見たという。

渋谷WWWでのシークレットライブの映像を主軸に、
過去の映像を加えていく。

3Dの映像は、実際に目の前でライブをやっているような感覚になる。
そして別の時間軸の映像が、もうひとつのスクリーンとなって現れる。

記憶という過去と、リアルなライブがクロスしていく。

ライブとは違う感覚。
映像で残されていく「記憶」。

松江さん、お疲れさまでした。
GOMAちゃんの記憶を映像として残してくれてありがとう。

僕らは、紙の媒体として、
GOMAちゃんの記憶を「言葉」で残そうとしている。

「記憶」ってなんだろう。
「未来」ってなんだろう。

I Believed The Future.

去年リリースされたGOMA&THE JUNGLE RHYYHMN SECITIONのタイトルだ。

はたして、僕らは未来を本気で信じているのだろうか。

GOMAちゃん、そしてGOMA ちゃんの家族は、
僕ら以上に未来を信じている。

だから、いつも勇気や元気を、僕らにもたらしてくれる。

映画を多くの人に見てほしいと願う。

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GOMAちゃんのインタビューはLj19号、
JRSのインタビューはLj24号、に掲載。


(TK)


ソングオブジアース

忘れられない1日。
記憶に刻まれてしまった1日。
誰でも、そんな日を持っているだろう。

2004年10月23日も、僕にとってはそんな1日だ。

その年の夏、コベントリーへ行った。
PHISHの最後のショーを見るための旅。
その旅を、一冊の本にすることになった。

当時、バランスというフリーペーパーを不定期に発行していたものの、
「フリーライター」という肩書きだった。

フリーにとって、もちろん会社勤めの身分でも、
数週間、自分のために時間を作ることは難しい。

仕事、あるいは仕事になっていなくても、
次の仕事のきっかけとなることはしなればならない。

例えば誰かと打ち合わせをする、展示会などへ行く。
そんなことも「次の仕事」のきっかけ作りだ。
ライブに行くことも、もしかしたらそのなかに含まれるかもしれない。

PHISHの旅を本にしてもらえることにはなったのだけど、
なかなか原稿に迎えない。

そんな状況のなかにあって、
2004年10月22日に終わった仕事を境に、
本の原稿が終わるまで、
人に会うことをやめた。

つまり、2004年10月23日が、
PHISH本の原稿を書きはじめた1日目。

そんな日の夕方に、中越地震が起きた。


2007年2月、Candle JUNEに誘われて、
川口町中学校の仮説住宅地内で開催された、
復興イベントへ行くことになった。

行くきっかけの大きな要因となったのが、
10月23日から数日間の記憶だったのかもしれない。

原稿の進行とともに、
被害状況が明らかになっていく。
まったく関係ないふたつが、
なぜかクロスしている感覚。

ひとつの自然災害の復興に対して、
それほど関わったことがなかったけれど、
復興イベントは参加しなければならないと感じた。

寒い冬。けれど川口町は例年に比べて雪が少ない。
仮設住宅は、その年で閉鎖される。

仮説に住む方々とふれあい、
復興イベントをJUNEくんと一緒に立ち上げた地元の若い連中と語り合う。

ひとつのイベントに参加して、
あれほど多くの友人ができたのは、
この復興イベントがはじめてだった。

イベントが、どう未来を開いていくのか。
どう地域とコネクトしていくのか。
祭りの原型とは「祈り」なんじゃないのか。

そんなことを感じたイベントになった。

その復興イベントがソングオブジアースへと育っていった。
ソングオブジアース2012、明日21日に開催。

残念だけど、去年に続いて今年も行けない。
けれど、想いは新潟へ、川口へ向いている。


(TK)





勇気

特集巻頭に掲載した難波さんとMISAOさんの対談のなかで、
難波さんはこんなことを口にしました。
「脱原発の集会でステージに立ち歌を歌うことは勇気がいった」と。

難波さんでも「脱原発」という行動を示すには、
かなりに勇気が必要だったのでしょう。

対談での難波さんに勇気をもらい、
この特集が誕生しました。

「NO NUKES OUR FUTURE」

未来をどう描くのか。
そのために私たちが今やらなければならないこととは。

そんなことを、
ひとりひとりが考えるきっかけになってくれれば幸いです。


(TK)


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Lj28号発行記念イベント

Lj28号発行記念イベントを西麻布の新世界で開催します!

“夏フェス”シーズンもすぎて、秋が来ました。
夏の熱さも穏やかになり、秋の野外のフェスも少しずつ
落ちついて来たようにも感じます。

だけど秋フェス、今シーズンのフェスはまだまだ終わりません。

関東近郊のキャンプインフェスではおそらく一番遅い開催となる
フォレストジャムグランデ。

そのFOREST JAM オーガナイザー 迎忠男
  ×
Lj編集長 菊地 崇
  ×
キャンプよろず相談所 滝沢守生

このメンバーが秋の夜に 秋フェスの魅力をトークで伝え

晩秋のFOREST JAMを盛り上げる、
光風&GREEN MASSIVEの光風、そして青谷明日香がLIVE!!


   -以下詳細-

FOREST JAM × Lj

日時:10月16日(火曜) 19時開場 20時開演
会場:西麻布新世界

☆秋フェスの魅力

数年前までは10月上旬に開催される<朝霧JAM>までが、野外フェスシーズンと、多くの人は考えていた。けれど、野外の楽しさや自然の美しさを感じる野外フェスのシーズンは、より深く、より遅くまでなっています。11月に千葉で開催されるは、「関東で一番遅く開催されるキャンプインフェス」。FORST JAMのオーガナイザーとともに秋フェスの魅力を伝える一夜。
トークには<フジロック>や<朝霧JAM>などでキャンプサイトでのさまざまな問題を解決してくれる「キャンプよろず相談所」も参加。今年の夏フェスや秋フェスがどうだったのかを、現場からの目線で語り合います。

トーク出演:迎忠男(FOREST JAM オーガナイザー)× 滝沢守生(キャンプよろず相談所) × 菊地 崇
ライブ出演:光風、青谷明日香

前売り 1,500円/当日  2,000円 ※共に1D別
(前売りチケットの申し込みは、新世界へお願いします)


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光風 プロフィール

ジャマイカンルーツを全て詰め込み独自のリディムに昇華させ、魅せるCool Wise Man のトランペット奏者であり、自身がリーダーを務める“光風&GREEN MASSIVE”ではギター、そして味のあるヴォーカルとしてあらゆるルーツ・ミュージックを根ざして雑草ルーズ・グルーヴを奏で、民衆の民衆による民衆の為の音楽を展開。
光風&GREEN MASSIVEとして、昨年の震災直前の3/4に1st アルバム「民衆レベル」を全て自主制作(既存の流通無し)でリリース、
今年3/22に待望のニューアルバム「報いの唄」リリース。

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Life for Journey-青谷
青谷明日香 プロフィール

キーボードかついで街から街へ。旅する吟遊詩人、青谷明日香。
郷愁あふれる田舎の風景から、哀愁ただよう都会のビルの風景まで、
様々な主人公の物語を歌い紡ぐ。
笑いあり涙あり、じわじわと感情ゆさぶるステージで、じわじわと信望者を増やし続ける。
FUJIROCK FESTIVALに2011年、2012年と2年連続出演など、いま話題沸騰中。

2006年弾き語りとしての活動をスタート。
2010年1stミニアルバム「さようならくじらぐも」リリース。
2011年1stアルバム「夜はミカタ」リリース。
2012年3月2ndアルバムにしてピアノ弾き語りアルバム、「異端児の城」リリース。

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西麻布の音楽実験室・新世界 2周年

西麻布の新世界がオープンから2周年を迎えました!

11/2、3日に
2周年記念ファイナルイベントが開催されます。

今年も多くのフェスに出演し、西日本ツアーを終えたばかりの
渋さ知らズ
$Life for Journey

じゃがたらの南流石さん
$Life for Journey

ゲストヴォーカル!?にこだま和文さんが登場。
$Life for Journey

ジャンルにとらわれない渋さ知らズの演奏に
南流石さんが唄い舞う!
さらに
こだまさんが謳い上げるとの事だが
どう謳い上げるのか…

…まさに音楽実験室と言った感じ。


新世界には芸術の神様が居る
2周年を迎える新世界、
この記念パーティーも芸術の神様が音楽の実験を見届けると思います。

皆さんも是非、遊びに出かけて下さい。


以下詳細&オーガナイザーより。

11/2(金)&11/3(土)
新世界2周年スペシャルファイナル!!
「あのじゃがたらの名曲の数々を、南流石が舞い、渋さ知らズが奏で、そして、こだま和文が唄う」

3/11以降、故江戸アケミの予言的言霊はますます巨大化し、リアルな導きと成ってゆく。80年代最重要バンド、あの“じゃがたら”のゲノムを、未だ“本籍じゃがたら”の“南流石”が舞い唄い、じゃがたらを愛してやまない不破大輔率いる“渋さ知らズ”が奏で、なんとゲストヴォーカル!?として、江戸アケミの旧友こだま和文が謳い上げる!新世界2周年ファイナルは魂の超ヘヴィー級ライブで〆ます!!



●出演/南流石(Vo.Dance)、渋さ知らズ
スペシャルゲスト/こだま和文(Vo.) 
● 開場/19:00

●開演/20:00
● 料金/ご予約:4000円+ドリンク代

当日:4500円+ドリンク代
※限定80名

西麻布新世界
http://shinsekai9.jp