会社で仕事をしていると
今日、乳がんと告知されたことを
一瞬、忘れた。
ふと集中力が途切れると
突如襲ってくる、不安と悲しみ。
泣きながら仕事した。
合間にネットで
乳がん情報を検索、検索、検索。
ここにきて
わたしは本当に乳がんという病気について
全く知らなかったことを思い知らされた。
自分とは関係ないと思っていた。
乳がんとは、こんなに長い時間苦しまないといけないのか。
そして、乳がん経験者の方のブログを読むうちに
十人十色な闘病であることを知る。
何が大切なのか。
働きながら、今の生活水準を守る人もいる。
家族のために、命を一番に考える人もいる。
子どもが欲しいから、最低限の治療しかしない人もいる。
脱毛が嫌だから、抗がん剤を避ける人もいる。
女性を取り巻く環境や背景は、本当にバラバラで
その中で悩み、乳がんと闘う女性たち。
わたしはどうなんだろう?
どう生きるのか、生きたいのか。
自問自答を繰り返す。
出来る限り、女性としての機能を保ちたい。
きっと誰しも思うこと。
でも、目先のことに執着して
5年後、10年後…のことが、なかなか考えられない。
再発率、生存率、そんな言葉を目にしつつも
わたしは、『死』というものを意識出来ないでいた。
泣いて泣いて、泣いて悔やんだのも
『女』を失う喪失感が、とても大きかったからだ。
わたしの胸は、全然大きくないけれど
やっぱり自分の体は愛しい。
子どもを持ちたいという願望も
まわりの友達よりも大きくないけれど
いざ、産めなくなると言われると
この先、自分にはあたたかい幸せが来ない気がしてしまう。
治療するうちに、どんどん年をとってしまう不安もある。
死ぬこと、死ぬかもしれないこと
本気で考えられない。
というか、ピンとこない。
後から聞いた話だが
相談相手のMちゃんは、乳がん告知から
3日間、部屋に引きこもって泣きまくり
ふと、わたしいつ死んでもいいや、と思えて
ふっと気持ちが軽くなったそうだ。
結婚も出産も、あきらめた。
もう全部期待しない。
わたしは、そんな無欲な精神状態にはなれなくて
逆に未練や執着や、悔しさが先にたった。
でも、わたしのように
悔しいならそれをバネに克服するしかないと
今は思っている。
あきらめきれないなら、あきらめないこと。
わたしは貪欲な人間だから、
もっと、もっとで生きてきたと思う。
毎日、深夜まで仕事して
徹夜もしまくって、土日も働いて
自己満足だけれど、頑張ってる自分
評価される自分、認められる自分が好きだった。
でも、乳がんになって
仕事のことは、意外な程スッパリとあきらめがついた。
デザイナーという職業柄
つぶしが効かない仕事で、辞めてしまえば
わたしには何も残らないのだけれど。
あきらめきれないのは
『女』としての人生だった。
まだ『女』としての楽しみを味わいたい。
もし、結婚していたり、既に子どもがいたりしたら
考え方は、きっとまた違ったと思う。
これもMちゃんに言われたことだけど
告知されてからがスタート。
まわりには、
再発して亡くなった人もいる。
離婚して再婚した人もいる。
結婚して出産した人もいる。
乳がんを経て、いろんな人生があるけれど
みんなスタートラインは同じなの。
何を選択するかで、変わってくる。
わたしも、まだ模索している最中だけど
みんなが通ったように
これからについて迷う人へ伝えたい。
混乱してる時に、様々な選択肢があって
短い時間にいろんなことを決めなくてはいけなくて
戸惑うことも多いけれど…
シンプルに
何が大切か、どう生きたいか
これを問いかけて、向き合うこと。
わたしは、これから始まる
長い長い乳がんとの共存生活の中で
これを自分に問う場面がまだまだたくさんあると思う。
もっと潔く、ブレない自分でいたいけれど
根気よく、向き合っていきたいと思う。
今日、乳がんと告知されたことを
一瞬、忘れた。
ふと集中力が途切れると
突如襲ってくる、不安と悲しみ。
泣きながら仕事した。
合間にネットで
乳がん情報を検索、検索、検索。
ここにきて
わたしは本当に乳がんという病気について
全く知らなかったことを思い知らされた。
自分とは関係ないと思っていた。
乳がんとは、こんなに長い時間苦しまないといけないのか。
そして、乳がん経験者の方のブログを読むうちに
十人十色な闘病であることを知る。
何が大切なのか。
働きながら、今の生活水準を守る人もいる。
家族のために、命を一番に考える人もいる。
子どもが欲しいから、最低限の治療しかしない人もいる。
脱毛が嫌だから、抗がん剤を避ける人もいる。
女性を取り巻く環境や背景は、本当にバラバラで
その中で悩み、乳がんと闘う女性たち。
わたしはどうなんだろう?
どう生きるのか、生きたいのか。
自問自答を繰り返す。
出来る限り、女性としての機能を保ちたい。
きっと誰しも思うこと。
でも、目先のことに執着して
5年後、10年後…のことが、なかなか考えられない。
再発率、生存率、そんな言葉を目にしつつも
わたしは、『死』というものを意識出来ないでいた。
泣いて泣いて、泣いて悔やんだのも
『女』を失う喪失感が、とても大きかったからだ。
わたしの胸は、全然大きくないけれど
やっぱり自分の体は愛しい。
子どもを持ちたいという願望も
まわりの友達よりも大きくないけれど
いざ、産めなくなると言われると
この先、自分にはあたたかい幸せが来ない気がしてしまう。
治療するうちに、どんどん年をとってしまう不安もある。
死ぬこと、死ぬかもしれないこと
本気で考えられない。
というか、ピンとこない。
後から聞いた話だが
相談相手のMちゃんは、乳がん告知から
3日間、部屋に引きこもって泣きまくり
ふと、わたしいつ死んでもいいや、と思えて
ふっと気持ちが軽くなったそうだ。
結婚も出産も、あきらめた。
もう全部期待しない。
わたしは、そんな無欲な精神状態にはなれなくて
逆に未練や執着や、悔しさが先にたった。
でも、わたしのように
悔しいならそれをバネに克服するしかないと
今は思っている。
あきらめきれないなら、あきらめないこと。
わたしは貪欲な人間だから、
もっと、もっとで生きてきたと思う。
毎日、深夜まで仕事して
徹夜もしまくって、土日も働いて
自己満足だけれど、頑張ってる自分
評価される自分、認められる自分が好きだった。
でも、乳がんになって
仕事のことは、意外な程スッパリとあきらめがついた。
デザイナーという職業柄
つぶしが効かない仕事で、辞めてしまえば
わたしには何も残らないのだけれど。
あきらめきれないのは
『女』としての人生だった。
まだ『女』としての楽しみを味わいたい。
もし、結婚していたり、既に子どもがいたりしたら
考え方は、きっとまた違ったと思う。
これもMちゃんに言われたことだけど
告知されてからがスタート。
まわりには、
再発して亡くなった人もいる。
離婚して再婚した人もいる。
結婚して出産した人もいる。
乳がんを経て、いろんな人生があるけれど
みんなスタートラインは同じなの。
何を選択するかで、変わってくる。
わたしも、まだ模索している最中だけど
みんなが通ったように
これからについて迷う人へ伝えたい。
混乱してる時に、様々な選択肢があって
短い時間にいろんなことを決めなくてはいけなくて
戸惑うことも多いけれど…
シンプルに
何が大切か、どう生きたいか
これを問いかけて、向き合うこと。
わたしは、これから始まる
長い長い乳がんとの共存生活の中で
これを自分に問う場面がまだまだたくさんあると思う。
もっと潔く、ブレない自分でいたいけれど
根気よく、向き合っていきたいと思う。