現役医師による!抗がん剤治療相談室

現役医師による!抗がん剤治療相談室

がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。


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● ステージ3の胃がんの手術後の抗がん剤治療が、変わります。

こんにちは。加藤隆佑です。

9月に北海道では、地震が起きました。たまに余震はありますが、だいぶ落ち着きました。

ちなみに、我が家も、停電と断水がありましたが、今は大丈夫です。

まだ一部の地域では落ち着いた状況になっていないので、1日も早く安定することを願っております。

今日は胃がんのステージ3の治療の術後の補助化学療法に関しての内容です。

これまでは、手術後の再発率をさげるために、「TS-1」による治療が主流でした。

また、「ゼローダ+オキサリプラチン」という2種類の抗がん剤を組み合わせる治療もありましたが、十分なデータがない状況でした。

最近になり、新しいデータがでて、ステージ3の胃がんの手術後の再発を抑えるための抗がん剤の内容が変わりました。

そのことに関して、こちらで詳しく説明しています。


手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。

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● 収入が減りました。何か支援制度はありますか?

こんにちは。加藤隆佑です。


*がんを宣告されました。治療はどんなふうに進むの?

*お仕事は続けられますか?

*収入が減りました。何か支援制度はありますか?

*私の加入している保険、おりるのかな?

*治療が終わったものの体調不良。どう過ごせば?

*何となく不安、どうしたら解消できますか?


このような疑問を解消するためのセミナーが、開かれます。

開催してくださる方は、リンパ浮腫に用いる弾性ストッキングのことで相談にのってくださっている大塚さんです。

詳細はこちらをごらんください。


手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。
● がんの親が亡くなった場合で、その子供が障害を持っているときはどうした良い?

こんにちは。加藤隆佑です。

最近、気になる話題があります。「親なきあと問題」です。

身体的、精神的、知的障害を持っている子を親が介護していたとします。

その親が、亡くなったあとに、その子がどのような介護を受け、不自由なく人生を送ることができるか?

これが親なきあと問題です。

例えば、がんになってしまったシングルマザーのお子様が、自閉症といったようなケースは、あります。

そして、がんになってしまったシングルマザーは、日々の生活を送るのがやっとで、漠然とした不安を抱えたまま過ごしている方も多いです。

さて、親なきあと問題の可能性を抱えているならば、早めに信頼できる人に相談するのが良いでしょう。

そのことに関して、私が、弁護士の方から教えていただいたことが1つあります。

面倒を見てくれる人(ここでは後見人のこと)を、個人にお願いしない方が、良いとのことでした。

最近では、成年後見の申立を行ったケースの約60%で専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)が選任されているというデータが発表されています

仮に、専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)であったとしても、個人でやっている人に、依頼することは、非常に高いリスクがあります。

その理由は、専門職後見人の方が万が一、亡くなった時に、次にどんな人が後見人になるかが、全くの未知数だからです。

残念ながら、遺産が多ければ多いほど、お金目的の人が寄ってきます。そして、後見人のトラブルは多いです。だからこそ、信頼できる人にお願いしないといけません。

したがって、「次にどんな人が後見人になるかが、全くの未知数」というリスクを作ってはいけないのです。

頼むのであれば、数人のチームで動いている専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)の方が、良いとのことでした。

親なき後の問題は、非常に難しい問題です。だからこそ、困ったら、信頼できる困った方に相談するのが一番です。

ちなみに、札幌では、こちらの方が、力を入れて、この問題に取り組んでいます。


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● 肺がんに効果のあるオプジーボには、信じられない効果があります。

こんにちは。加藤隆佑です。

私は、昨日お盆のためお寺に行ってきました。そして、お経をあげていただきました。心がほっとした1日でした。

そして、今日は普段通りの仕事ですが、お盆のためか、病院にいらっしゃる方は少ないです。

さて、今日は、肺がんに関するお話です。

肺がんにオプジーボという免疫チェックポイント阻害薬が用いられることがあります。

オプジーボを投与された約2割の方に、非常に効果がでます。

そして、オプジーボをやめても、がんの大きさが、変わらないことが、それなりの割合であることが、判明しました。

この事実は、CA209-003という臨床試験から判明したことです。

CA209-003とは、「オプジーボの効果がある場合は、オプジーボを投与しつづけ、最長2年間投与する。その後は、オプジーボをとめて様子を見る」という臨床試験です。

この臨床試験では、2割弱の方が5年生存されました。

そして、その2割弱の方の大半の方が、オプジーボを投与終了後の3年近く、がんの大きさが変わらない状況が続いたという結果になったのです。

オプジーボなしでも、がんを制御する効果が、ずっと持続する割合が、それなりにあるということは、とてもすごいことです。

実際に病院でオプジーボを用いるときも、そのようなことを見かけます。

たとえば、以下のような事例です。

オプジーボを数回投与した結果、強い副作用がでたために、オプジーボを中止。その後、経過をみていたら、肺がんの大きさが、ずっと変わらない。


すべての方に有効な薬とはなりませんが、一部の方にとっては、オプジーボは夢のような薬になるのでしょう。

同時に、副作用に悩まされないようにしながら、がんを克服していきましょう。


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● がんは、がんにかかった方の子孫に影響を与えることがあります。

こんにちは。加藤隆佑です。

大腸がんは遺伝しやすいと言われるので、血縁者に大腸がんの方がいらっしゃる場合は、注意をしないといけません。

特に、大腸がんの人が父母、兄弟姉妹、子供にいる場合は、定期的に大腸カメラを受けてください。

そうすることにより、万が一大腸がんができてしまったとしても、早期発見できます。早期発見できれば、大腸がんは完治できます。

また、リンチ症候群という疾患があり、その遺伝子を持っていると、大腸がんになる可能性が高くなります。

リンチ症候群を疑う場合とは、以下のようなときです。

1、 家系内に少なくとも3名に大腸がん、子宮内膜がん、小腸がん、尿管あるいは腎盂のがんが認められる。

2、 そのうちの1名は、ほかの2名に対して第一度近親者(親、子、兄弟)である。

3.少なくとも、2世代にわたって発症している

4、少なくとも、1名は50歳未満で診断されている

さて、がんになりやすい家系であるならば、30歳代からがんの早期発見のための定期的な検査を受けていきましょう。

不安に思わせてしまう内容かもしれませんが、適切に対処していけば、がんにより命を奪われることを避けるようにできますよ。

昨年書いた記事ですが、こちらにもがんの予防のことを書いています。


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● ホルモン受容体陽性の乳がんに対して認可されたイブランスは、どの程度の効果があるのか?

こんにちは。加藤隆佑です。


昨年の12月に「ホルモン受容体陽性で、再発やステージ4の乳がん」に対して、イブランスというお薬が用いることができるようになりました。

フェマーラといった内分泌療法の薬と併用する前提でイブランスは用いられます。

臨床試験でも、非常に良い治療成績でした。

がんを制御している期間を2倍近く伸ばしています。

ある臨床試験では、以下のような結果でした。

フェマーラといった内分泌療法の薬のみで、14.5ヶ月がんを制御

イブランスを併用すると27.6ヶ月がんを制御

一方で、どの程度長く生きられるか?という視点でみてみると、イブランスを加えても、変わらないという結果になっています。

イブランスを併用するとがんを制御できる期間が長くなるのに、どの程度長く生きられるか?が変わらないのは、疑問に思われるかもしれません。

その理由の1つが、以下の通りであるとされています。

イブランスに耐性ができていないがん細胞に比べると、イブランスに耐性ができてしまったがん細胞は、どの薬物療法に対しても効果が出にくくなっている。

上記の問題と同時に、イブランスを足すことによる副作用の問題を考えると、イブランスを追加すべきかどうかは、慎重に判断しないといけません。

とても難しい問題点です。

1つ言えることは、イブランスを併用して、その副作用に悩まされず、あなたのしたいことができているならば、イブランスを足した治療を受けていくことに間違いはないであろうということです。

もう1つ知っておくべきこととしては、再発やステージ4の乳がんで、加えるべき治療は、薬物療法だけではありません。

こちらでお話している治療法で、加えるべきものがないかを、常に念頭に置きながら治療を受けていくとよいですよ。


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● 女貞子(じょていし)は、健康維持と体の若々しさの維持を支えてくれます。

こんにちは。加藤隆佑です。

体の健康維持を整えるのに有効な、食べ物があります。

女貞子(じょていし)です。

中国でも古来から、和漢の領域で用いられているものです。

あなたも、女貞子を取り入れると、よりよいでしょう。

こちらに、女貞子の詳しいことを書きました。


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● ロンサーフという抗がん剤の、治療効果をより良くする方法とは?

こんにちは。加藤隆佑です。

大腸がんの再発やステージ4の場合は、ロンサーフという飲み薬の抗がん剤が、用いられることがあります。

ただ、それほど、切れ味のよい薬とは、いえません。

しかし、少し工夫を加えることにより、ロンサーフの効果を、高めることは、できます。

また、ロンサーフを飲む段階になってしまうと、治療の選択肢がなくなってきている段階ともいえます。

そのようなときに、あなたが、今、取り入れていないことで、取り入れられることを、探してみましょう。

少しの工夫で、がんをグッと制御できることもあるのです。


治療歴16年目のがん治療専門医によるがん治療のサポート

抗がん剤治療の悩みをとる方法

抗がん剤治療を受けるときに読む本


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● 紛失していたエンゲージリングが見つかりました。

こんにちは。加藤隆佑です。

さて、数日前に、うれしいことがありました。

6年前の引越しのときに、紛失したエンゲージリングが、見つかりました。

無くしたときには、家中探しても見つからず、諦めてたのですが、押し入れの奥の方にあったのです。

もうしばらくしたら、再び、引越しをしないといけないのですが、再度、紛失しないようにしたいです。

さて、昨日は、公園で、子供と自転車の練習をしてきました。そして、バトミンをしました。

子供達と遊べたのは、数ヶ月ぶりです。とてもよい思い出になりました。

今週も仕事をがんばっていきたいと思います。


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こんにちは。加藤隆佑です。

昨日は、東札幌病院に職場のスタッフと一緒に、見学してきました。

緩和ケアに関しては、かなりの実績のある病院です。そして、非常に学ぶべきことがたくさんありました。

私が感じたことは、以下のようなことです。

スタッフの方が、とてもやりがいを持って働いている
患者さんのために、どうしたらよいかを、みんなが同じ足並みで、考える
理念が浸透していて、理念を、実際に、しっかりと実行に移している。


この病院だったら、私も、入院したいと思うような病院でした。

ちなみに、大きな組織ほど、足並みが、そろわないものです。足並みがそろわないと、患者さん目線のよい医療はできないのは明白です。

また、この病院の緩和ケア病棟に入る際には、「がんの告知を受けることを希望していない方」であっても、大丈夫とのことです。

「がんの告知を受けることを希望していない方」であっても、がんであることは察してはいます。

しかし、真っ向から、がんと言われることを希望しないわけですから、そのような気持ちを尊重することが大切という考え方です。

そして、本人が知りたいと思ったときには、がんのことを伝える心持ちで、緩和医療を提供するのだそうです。

緩和ケア病棟に入るとなると、がんの告知は必須と、私は思っていたのですが、そうではない施設もあるということなのですね。

とてもたくさんのことを学ぶことができました。

私の働いている病院にも、今回学んだことを取り入れていきたいと思います。