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THE BAWDIESのライブに行ってきたよ 【2011/11/27 日本武道館】

THE BAWDIES 「LIVE THE LIFE I LOVE」 TOUR 2011 -FINAL-
2011年11月27日 日本武道館 2階南西スタンド N列25番


いつも一人ぼっち・・・ライブ日記


THE BAWDIESのライブに行ってきたよ。
チケットは何かの先行で入手。忘れた・・・。


祝!ボウディーズ初武道館!
ライブハウスやフェス等で地道にライブを続けてきた彼らが、ついに武道館という大舞台に!
昨今、武道館なんてただの通過点で、思い入れも何にもないと言い切っちゃう人もいるけど、
インタビュー等を読むと彼らはそんなことはない感じ。
自分たちの音楽的ルーツともいえるバンドであるビートルズが初来日で立った場所、
そして彼らによって生のロックンロールが日本で最初に奏でられた場所という、
そういう思い入れが当然あるだろうし。
ということで、この大舞台ではたしてどういうライブを見せてくれるか楽しみ・・・。
ちなみに今回のライブはアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」を引っさげてのツアーのファイナル。
わたくしは7月のZEPP TOKYOに続いて今ツアー2回目の参加。


会場へは開演予定時刻の15分ほど前に到着しさっそく入場し席へ。
入場するときにシングル「RED ROCKET SHIP」がCM曲に使われてたということからか、
ポッキーのボゥディーズバージョンの試供品をもらう。(ページトップの写真がそれ。)

メンバーの写真の右横に、バッチリと武道館という文字と今日の日付が。
もしかしてグリコは今回の武道館ライブのスポンサーにもなってたのかな?
席へ移動すると2階スタンド南西の真ん中よりちょっと後ろの列。まあ、この席なら文句は言うまい・・・。
そう、今回のライブは360度客席を開放。ステージ裏の北スタンドまでお客さんが入ってます。
そのあたりの席はドラムのMARCYが見切れるので、

「MARCY見切れ席」なんで名前でチケット売ってたけど・・・。
席についてセットを見回してみると、シンプルなステージで、

ステージ上にあるのは楽器と「THE BAWDIES」という大きな電飾だけ。
ドラムは真っ赤な円形のドラム台の上に鎮座。

そしてポッキーカラーということからなのか赤と黒を中心にした渋いカラーリングのステージ。


開演予定時刻を10分ほど過ぎた頃BGMの音量が一段と大きくなり、
お客さんが立ち上がってBGMに合わせて手拍子をはじめる。
そのBGMが止むと会場がパッと暗転し客席からは大歓声。
続けて聞こえてきたのはおなじみ「ソウルマン」。
と同時にステージ上方から大きなミラーボールが降りてきて会場を照らす。
そんな中メンバーがステージに次々に登場してスタンバイ。
そしてまだSEの「ソウルマン」が流れる中、ドラムのカウントから始まったのは、
ロックンロールな曲「I BEG YOU」。これでライブはスタート。


そして「ボウディーズです!武道館へようこそ!楽しんでください!」というROYの言葉に続いて、
ギターリフが印象的な曲「JUST BE COOL」、

ROYのシャウトからはじまる「SHOW ME UP」とアップテンポな曲が続く。


続いてAIとのコラボ曲でソウルな雰囲気のミドルテンポの曲「LOVE YOU NEED YOU」をはさんだ後は、
「KEEP ON ROCKIN'」「I'M A LOVE MAN」「WHAT A LONELY NIGHT」「EVERYDAY'S A NEW DAY」「ANNE」と、
再びアップテンポな曲を続けて会場を盛り上げる。
「KEEP ON ROCKIN'」ではお客さんがコール&レスポンスと手拍子で盛りあがる。
「WHAT A LONELY NIGHT」はギターのTAXMANがメインボーカルに。


次はアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」からのスロー・ミドルテンポな曲を続けて。
TAXMANがアコギに持ち替えての「THANKS BILL」、そして「BITTER BUTTER」へ。


続いてROYの、

「ドラムのMARCYが今日は絶対オレにコレをやらせてくれなきゃ嫌だ!って言ってるんだけど」という、
本当に言ったかどうかわからないようなネタ振りから、MARCYがさっそく「それをやります!」と宣言。
そしてドラムセットを降りたMARCYが、

おもむろにドラムセットが乗ってる円形の台を手で押して回転させ始める。
途中、その回す用の取っ手がポッキリ折れてしまうなんてこともありつつ、
ついにはドラム台を180度回転させると、ドラムセットの正面が1階北スタンドの客席の方向に。
そのまま始まったのは「I'M IN LOVE WITH YOU」。
そして1曲終わるとまた台を手動で回転させて元に戻すMARCY・・・。


ここでROYいわく「昔を懐かしむコーナー」へ。
「久しぶりにインディーズ時代の曲をやります」という話から、
「この曲はビートルズ初来日した時にこの武道館でやった曲です」という紹介から、

ビートルズの「I'M DOWN」へ。
この曲、メインボーカルがTAXMANだったんだけど、これがなかなかイイ!
ROYとはまた違う感じのシャウトなボーカルでかっこよかった・・・。
この曲ばかりは通常はROYの位置であるステージセンターのマイクに陣取ってボーカルを取るTAXMANでした。
そのTAXMAN、曲が終わってもセンターに居続けて離れたくないよという雰囲気・・・。
するとROYがおどけた調子で「早くあっち行け!」という感じの一芝居も。

続いてボウディーズがインディーズで一番最初に作った曲という紹介から、
ロックンロールな曲「SHAKE IT BABY」へ。


続いてROYが「昔を懐かしむコーナーも終わったということで、あなた方が乗るのはタイムマシンじゃなくて、
赤いロケットじゃないんですかぁぁ!!」という煽りから「RED ROCKET SHIP」へ。
そしてライブでは同じみの「EMOTION POTION」へと続き、アップテンポな2曲で会場は再び盛り上がる。
「EMOTION POTION」ではブレイクしてROYがシャウトをする場面で、
メンバー全員とお客さんがシャウトを披露というちょっとしたミニコーナーもアリ。
ROYが「シャウトしたい人!」を募り、手を上げたメンバーを一人ずつ指名し各人がオフマイクでシャウト。
メンバー全員がシャウトを済ませると、次はお客さん全員でシャウト。
そんな感じでメンバーとお客さんのシャウトが終わると、最後はROYのシャウトでバッチリしめる・・・。


次にアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」からのダンサブルなリズムのファンキーな曲「YEAH」、
そしてスローな曲「SAD SONG」へ。「SAD SONG」ではミラーボールが再び登場。


そしてここからはライブ後半の盛り上げタイム。
屋台がどうのこうのというよくわからない強引なネタフリから、
「ホットドッグ召し上がれぇぇ!カモンッ、マーシー!」のいつもの曲ふりから「HOT DOG」がスタートすると、
再びTAXMANがメインボーカルを取っての「B.P.B」、
そして「IT'S TOO LATE」「YOU GOTTA DANCE」とライブではおなじみの曲が続く。
「YOU GOTTA DANCE」ではMARCYのドラムソロもアリ。
最後は「A NEW DAY IS COMIN'」で、ROYのブチかましシャウトでバッチリとシメ。
これで本編は終了。


アンコールに答えてメンバーがステージに登場すると、来年のライブの告知。
震災の影響で中止になったザ・ソニックスとの対バンツアーをやりますとのこと。
それと対バンといえば、ちょっと前に対バンした毛皮のマリーズの志摩君が、
ぜひ武道館でやって欲しいと言ってた曲という「BECAUSE」へ。これはカバー曲かな?
続いて「KEEP YOU HAPPY」をはさんだ後、
「最後はロックンロールで終わりましょう」というROYの言葉から「SHAKE YOUR HIPS」。
ここで客電がいっせいに点灯。

そして曲中には再びドラム台が回転・・・。今度は自動で回転してたのかな?
ということで最後はロックンロールな盛り上がりを見せて、アンコールも終了。


そしてメンバー全員がステージ前方に出てくると、
ボウディーズのライブのシメではおなじみの「わっしょい!」コールを会場のお客さんと一緒に。
が、今回はスペシャルな武道館公演ということで、スペシャルな「わっしょい!」をやりましょうとのこと。
まずはメンバーがステージ上に縦に1列に並んで座って、順番に立ち上がっていって一人づつのウェーブ。
一番後ろのメンバーがそのウェーブを終えると、それに引き続きアリーナ1列目のお客さんから順番にウェーブ。
アリーナ最後列の人が終わると、スタンド南の真ん中のお客さんから左回りにウェーブ。
そうしてスタンドのお客さんのウェーブ一周が終わると同時に、
TAXMANの音頭で「わっしょーい!」を会場みんなで。
これでバッチリとライブ最後のシメも決まり、今回の武道館公演も終了。


という感じで、本人たちも散々MCで言ってたようにロックンロールなボウディーズを満喫できたライブでした。
武道館とういうことでコール&レスポンスなんかのお客さんとのコミュニケーションするところが増えてたり、
インディーズ時代の曲やビートルズ他のカバー曲をやったりと多少スペシャルなところもあったけど、
いい意味でいつものライブハウスのボウディーズだったなぁという印象のライブでした。
他のバンドだと武道館ということで演出面に凝ったりする人たちもいるけど、
ボウディーズというバンドの魅力はそういうところじゃないと本人たちもわかっているのか、

あくまでもバンド、そして楽曲・パフォーマンスで見せますというライブだったかと。

武道館と言えども魅せる箇所はブレなかったなぁという感じ。


しかしライブがよくなったなぁと。
ツアーファイナルということもあってこなれてたってのもかもしれないけど。
前に見た時は妙にガチャガチャしたライブという印象を持ったこともあったけど、
今回は貫禄さえ漂う堂々としたパフォーマンスでした。
ROYのMCはいつものちょっとチャラい感じではあったけど・・・。


セットリストの方はアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」からの曲を中心にしつつ、
ライブの定番曲で盛り上げるといった感じに。
アルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」は好きなアルバムだったので、今回のツアーでたくさん聞けて満足。
そんなアルバムの中で好きな曲だった「SHOW ME UP」はやっぱりライブでもかっこいい・・・。
サビの黒っぽい?メロディーとうねるベースラインが気持ちいい。
というか、これはROYのボーカルのかっこよさなのかなぁ。
これからのライブの定番曲になってくれるとうれしいかも。
それからインディーズ時代に最初に作った曲をこの武道館で演奏したってのは、
本人たちにはきっと、感慨深いものがあったんだろうなぁと想像・・・。


メンバーの様子はというと、いつもと変わらない感じ。
ROYの声の調子もよさそうだったし。MARCYのドラムも安定してたし。
そしてそのドラムのMARCYさん、相変わらずのイジられキャラのようで・・・。
前に見たライブほどじゃなかったけど、今回も事あるごとにイジられてました。


さて、今後の彼らはとりあえずは来年3月のザ・ソニックスとの対バンツアー、
そしてまた、ライブハウスをめぐるツアーがあるのかなぁ。
アルバムは当分先だろうし。


=セットリスト=


1.I BEG YOU
2.JUST BE COOL
3.SHOW ME UP
4.LOVE YOU NEED YOU
5.KEEP ON ROCKIN'
6.I'M A LOVE MAN
7.WHAT A LONELY NIGHT
8.EVERYDAY'S A NEW DAY
9.ANNE
10.THANKS BILL
11.BITTER BUTTER
12.I'M IN LOVE WITH YOU
13.I'M DOWN
(カバー曲)
14.SHAKE IT BABY
15.RED ROCKET SHIP
16.EMOTION POTION
17.YEAH
18.SAD SONG
19.HOT DOG
20.B.P.B
21.IT'S TOO LATE
22.YOU GOTTA DANCE
23.A NEW DAY IS COMIN'
~アンコール~
24.BECAUSE
(カバー曲)
25.KEEP YOU HAPPY
26.SHAKE YOUR HIPS


山下達郎のライブに行ってきたよ 【2011/11/13 ベイシア文化ホール】

山下達郎 TATSURO YAMASHITA PERFORMANCE 2011-2012
2011年11月13日 ベイシア文化ホール(群馬県民会館) 2階41列36番


*以下の内容はネタバレを含みます!


達郎氏がネタバレにはご配慮をということなので一言書いておきます。
以下、ネタバレしても大丈夫という方のみ、ご覧ください。


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いつも一人ぼっち・・・ライブ日記


山下達郎のライブに行ってきたよ。
チケットは公式サイト先行で入手。


今回はアルバム「Ray Of Hope」を引っさげてのツアーの群馬公演。
ツアーもまだ今回が3箇所目で、これから来年にかけて60本近く全国を回る予定。
年のことを言うのはアレかもしれないけど、この年でこの気力はホントすごいっす・・・。
そんなたくさんの本数を回るツアーでも、関東公演はチケットがなかなか取れない・・・。
都内での公演はちょー激戦なので、埼玉県民にとっては実は行きやすい群馬公演に行くことに。
せっかく取れたチケットなので、これは楽しまねば・・・。


今回の会場であるベイシア文化ホールはちょっとアクセスが不便。
高崎駅まで出ると電車を乗り換えて前橋駅で下車。そこから20分ちょっと歩くとやっと会場へ到着。
到着したのは開場予定の10分ほど前だったけれども、早くも列ができてる様子。
素直に列に並ぶとほどなくして入場。そして15分ほど物販の列に並んでパンフレットを購入すると席へ。
今回の席は2階席の一番後ろの列。席としては一番悪い席だけど文句は言うまい・・・。
と思ったけど、小さいホールなのでこの席でもステージがよく見えていい感じかも。


席についてステージを見てみると、今回のセットは海の近くの街といった感じ。
ライブ中に達郎本人が言ってたけど、今回のセットは海辺のストリートがテーマだとのこと。
ステージ下手には「MUSIC INN」と看板がかけられた楽器屋、
ステージ上手にはガレージ、そしてそこに収まるギターとトランペット。
が、このギターとトランペットが巨大・・・。ガレージに収まるというかはみ出してる大きさ。
楽器屋のショーウィンドウには楽器が並べられていて、ドブロギターとかがあったかな。
そしてステージ後方にはベイブリッジといった感じの橋が見える・・・。


開演予定時刻を5分ほど過ぎたころ会場の照明が徐々に落とされていき、
聞こえてきたのはあのアカペラのフレーズ。
アルバム「Ray Of Hope」のオープニングと同様に、
「A Ray Of Hope For You,A Ray Of Hope For Me,For Everyone...」というフレーズが、
達郎の一人アカペラで繰り返される。
そしてそのフレーズに乗ってステージセット下手奥の階段からバンドメンバー、
続いて達郎がステージに登場。
スタンバイを済ませると「A Ray Of Hope For You ~」のSEにかぶせるようにイントロがスタート。
1曲目はちょっと意外な選曲の「THE THEME FROM BIG WAVE」。これでライブはスタート。
爽やかなコードと軽快とリズムでオープニングを華やかに彩る・・・。


そして「キターーー!」という感じのおなじみのギターカッティングから「SPARKLE」、
間奏では達郎の「右手と左手、合わせて手拍子!」という言葉から、
お客さんが「パンパン!」という手拍子で答えた「DONUT SONG」と、ライブの定番曲が続く。


次に達郎がギターをエレキからエレアコに持ちかえると「素敵な午後は」、
「すごく好きな曲」という達郎のコメントから「僕らの夏の夢」、
達郎のファンクラブ担当だった女性が寿退社する時に書いた曲で、
ループっぽいリズムの打ち込みに乗って始まった「プロポーズ」と、
ちょっと静かな感じの曲が続く。


と思ったら、ここからが濃い・・・。ファンク達郎が炸裂。
達郎のギターのカッティングから始まった「SOLID SLIDER」、
そしてアルバム「Ray Of Hope」の中である意味目玉曲ともいえる「俺の空」と続く。
「SOLID SLIDER」はSAXと鍵盤の長いソロ回しもアリ。
鍵盤のソロは難波弘之がお得意のオルガンを弾きながらのユニゾンのスキャットを披露。
「俺の空」は達郎の「プロポーズは女性に人気のある曲みたいだけど、
男性が聞きたい曲といえばこの曲でしょう」という話からスタート。
間奏では達郎とギターの佐橋佳幸がソロでハモリ、そしてソロの掛け合いも。
達郎がマイナーペンタで押しまくる姿・・・。ブルースだ・・・。
ちなみにこの時は二人ともピック弾きではなく指弾きでした。
そして曲の最後にちょっとやさぐれた言い方で「返せよ、このヤロウ!」の一言も。


そんな感じで濃い曲が続いたところで、
次の曲シュガー・ベイブの「雨は手のひらにいっぱい」で会場は一気にポップな雰囲気に。


そしておなじみ一人アカペラのコーナーへと突入。
MCで「今回のステージセットは海辺のストリートがテーマなんだけど、
私の好きなドゥーワップはもともと、そういうストリートから誕生した音楽で、
今回はそのストリートで歌ってる感じを再現してみようと」という話から、
PAを使わずにステージ上にセットされたラジカセからの音をバックにオフマイクの生声だけで、
「DON'T ASK ME TO BE LONELY」を披露。
そして途中からラジカセと達郎の歌声がオンマイクになりPAから音が。
ちょっとこれはなかなか面白い演出だったかも。
で、驚いたのが達郎の生声。2階席の一番後ろでもよく聞こえた・・・。
あまりによく聞こえたのでオフマイクとはいえ、
ちょっとだけマイクに声が乗ってんじゃないの?とか思ったけど、曲後のMCで達郎から、
「昔ながらのホールは生声でも一番後ろの人が聞こえるように設計されてる」という言葉があったから、
本当にラジカセと生声だけだったのかな。


引き続き一人アカペラの「おやすみロージー」「Have Yourself a Merry Little Christmas」と続くと、
「ジョーイトゥーザワールド♪」のアカペラの後に聞こえてきたのはあの曲のイントロ・・・。
次はまだちょっと時期が早い感じもする曲「クリスマス・イブ」。まあ、お約束の曲ということで・・・。
そしてリズムがブレイクして間奏の一人アカペラ状態になると、
会場が暗転してステージセットにいっせいに電飾がともる・・・・。
ステージ上手の巨大ギターと巨大トランペットにも電飾がピカピカ。


クリスマスソングが続き会場の雰囲気がパッと明るくなったところで次はグッと雰囲気を落として、
途中に「蒼氓」のフレーズを挟み込んだりした「希望という名の光」、そして「さよなら夏の日」へ。
MCでは今まで書いた曲の中で、震災後に最初に作った時から曲の意味合いが変わった曲があるという話。
「希望という名の光」もそういう曲の内の一つだそうで。


そしてここからは、ライブ後半の盛り上げタイム。
まずは達郎の軽快なギターカッティングからシュガー・ベイブの「今日はなんだか」でスタートすると、
「LET'S DANCE BABY」「高気圧ガール」「アトムの子」とお馴染みのライブの定番曲を連発。
「LET'S DANCE BABY」ではもちろん、曲中の「心臓に指鉄砲♪」でお客さんがクラッカーを鳴らす。
そしてこの曲を合図にするかのように立ち上がって盛り上がるお客さんも多数・・・。
ひとしきり盛り上がったところで、これで本編は終了。


そしてアンコールに答えてバンドメンバーと達郎がステージに再登場。
アンコールは「街物語」でスタートし「RIDE ON TIME」、
そしてアン・ルイスに提供した曲「恋のブギ・ウギ・トレイン」と続く。
「RIDE ON TIME」ではメンバー紹介から各楽器のソロ回しもアリ。
そのソロ回し、ベースの伊藤広規がジミヘンのパープルヘイズのリフを弾いたりも。
最後はお決まりの達郎がマイクから遠く離れたところからフェイク、
そして拡声器を持ち出してのフェイクとコテコテのままエンディングへ。
最後はバンドメンバーと達郎が前に出てきて肩を組んで一礼。
これで終わりかなぁと思うも、お客さんの拍手を受けて(という体で)もう1曲。
たぶん、レアな曲だと思われる「恋のブギ・ウギ・トレイン」。
途中には達郎のカッティングソロタイムも。
かなりの長い尺をカッティング一発だけで魅せる達郎・・・。
アップテンポな曲でひとしきり盛り上がって、
いつものお約束もきっちり済ませたところで達郎を残しバンドメンバーは退場。


達郎からの「つらい時代だけど、お互いがんばっていきましょう!」という熱いメッセージの後、
最後はSAXと一人アカペラのオケに乗って「YOUR EYES」を熱唱すると、これでアンコールも終了。
達郎がマイクスタンドに立てかけてあったミニタンバリンを客席へ投げて、
お客さんに一礼して退場するとライブも終了。
3時間10分ものライブでした。


ということで、もう、お腹いっぱい・・・。
約3時間もの間、達郎ワールドを満喫できたライブでした。
音楽がいいのは当然として、MCもまた達郎ワールド全開。
これがまたよく練られた話でまるで漫才のネタみたいな感じ・・・。


セットリストの方はいつもの定番曲プラス、ニューアルバム「Ray Of Hope」の曲からといった感じ。
意外な選曲と言ったところでは、
「THE THEME FROM BIG WAVE」「素敵な午後は」「雨は手のひらにいっぱい」「恋のブギ・ウギ・トレイン」
といったところだったのかな?
一応、「THE THEME FROM BIG WAVE」「素敵な午後は」は、
アルバム「Ray Of Hope」に付属の「JOY1.5」に収録されていたけど。
そしてポップ職人達郎とは違うもう一つの達郎の顔、ファンク達郎な曲は今回は「SOLID SLIDER」でした。
鍵盤とSAXのアドリブソロも楽しめたし熱かった・・・。
それと、アルバムからのファンクな目玉曲といえば「俺の空」。
オートチューンこそさすがにライブではかけてなかったけど、泥臭いファンク臭がプンプンな曲でした。
達郎とギターの佐橋のソロのかけあい、ハモリのツインリードも見所だったかな。


達郎の声の調子はというと、過去2回見たツアーよりも調子よさそうな感じ。
お得意のフェイクも何度も炸裂したし、低音から徐々に音程上げて高音に抜ける歌い方、
ポルタメントって言うのかな?ああいう歌い方もバッチリ決まってたし。
これも音がよかったからそう感じたのかもしれないけど。
そしてやっぱり、ギターのカッティング、うめぇ・・・。


そしてやっぱりバンドが素晴らしい。メンバーはここ最近のメンバーとほぼ変化なし。
ただ、SAXだけは若い人が今回新たに加入。宮里陽太という28歳のジャズプレイヤーだそうです。
バンドメンバーの長いソロ回しもあったりして、楽器好きの人も楽しめたでしょう。
ベースの伊藤広規が「クリスマス・イブ」でシンセベース?のペダルを踏んでるのが見えたりも。
それと、前々回のツアーから参加してるドラムの小笠原拓海のプレイがビシビシ来た・・・。
達郎がMCで「うまい」とは言ってるものの、
正直過去2回のツアーではイマイチ、プレイヤーとしての魅力が伝わってこなかったんだけど、
今回はカッコイイなぁと思った箇所が何箇所も。
ドラムの音が大きめor音がよかったからなのかなぁ。


そう、今回のライブはすごい音がよかった印象。
音量のほうも渋谷陽一がちょっと前に言ってた様に「適切な音量」だったし、なにより、各楽器がよく聞こえる。

特にリズム隊の音がカッコよかった・・・。
ベースのスラップもビンビン聞こえるし、ドラムのバスドラとかタムがブリッとした音で気持ちいいし。
まあ、今までも十分音よかったんだけど、今回はそれ以上に音のよさを感じたライブでした。
これはホールがよかったおかげなのかなぁ。


そうそう、渋谷陽一といえば達郎がアンコールのMCで言ってたんだけど、
今回のツアーパンフレットには達郎史上初めて、歌詞についての記事があるということで、
その記事が2万字以上あるという話から、
2万字インタビューとかロッキンオンジャパンかよっ!というつっこみがあったりも・・・。


さて、今後の達郎はというとこのまま来年前半までツアー。
関東は中野サンプラザ、NHKホール、大宮ソニックとかであるけど、チケット取れるかなぁ・・・。
せめてもう1回は行きたいなぁ・・・。


そしてその後はMCでも言ってたけど竹内まりやのニューアルバムと自身のライブアルバムJOY2、
そして去年から言ってたライブハウスでの公演が予定としてあるとか。
JOY2は4枚組みで2枚組みの値段で出したいとか言ってたかな?
それより注目なのはライブハウスの公演。
スタンディングじゃなくて椅子アリの公演で、キャパは小さい会場だけど結構本数やるとのこと。
とはいっても、ファンクラブに入ってないとチケット取れなさそうだなぁ・・・。
ちなみにそのライブハウス公演、ヒット曲は一切やらない!との達郎の言葉でした。


=セットリスト=


1.THE THEME FROM BIG WAVE
2.SPARKLE
3.DONUT SONG
4.素敵な午後は
5.僕らの夏の夢
6.プロポーズ
7.SOLID SLIDER
8.俺の空
9.雨は手のひらにいっぱい
10.DON'T ASK ME TO BE LONELY
11.おやすみロージー
12.Have Yourself a Merry Little Christmas
13.クリスマス・イブ
14.希望という名の光
15.さよなら夏の日
16.今日はなんだか
17.LET'S DANCE BABY
18.高気圧ガール
19.アトムの子
~アンコール~
20.街物語
21.RIDE ON TIME
22.恋のブギ・ウギ・トレイン
23.YOUR EYES

デフ・レパードのライブに行ってきたよ 【2011/11/7 東京国際フォーラム】

DEF LEPPARD MIRROR BALL JAPAN TOUR 2011
2011年11月7日 東京国際フォーラム ホールA 2階5列59番


デフレパードのライブに行ってきたよ。
チケットは一般販売で入手。


また来てくれた・・・。
前回のホワイトスネイクとのカップリングツアーで念願の初ライブを体験。
もうこれでライブは見られないんだろなぁと思ってたところ、またも来日決定。しかもワンマン!
一応、今回はライブアルバム「MIRROR BALL」を引っさげてのツアーってことなのかな?
ということでそのアルバム「MIRROR BALL」と同様に、ベストヒットなライブになるだろうから楽しみ・・・。


会場へは開演予定時刻10分ほど前に到着。
さっそく入場してパンフレットを買おうと思うも長蛇の列であきらめる。
開演予定時間もせまってるので、そうそうに席へ移動。
今回は2階の前のほうの列。ステージが見やすくてイイ・・・。


席に着くと開演を告げるアナウンスが流れ、BGMの音量が一段と大きくなる。
そしてAC/DCの「For Those about Rock」が大音量で流れ出し、
最後の「ファイヤー!」で曲が終わると同時に場内が暗転し客席からは大歓声が起こる。
むむ、この始まり方はかっこいい・・・。でも他のバンドの曲・・・。


そして何やらイントロらしきものが流れ出しドラムのカウントから曲がスタート。
1曲目はライブアルバム「Mirror Ball」に収録のスタジオ録音の新曲「UNDEFEATED」。
ミドルテンポな曲でまったりとした感じでライブはスタート。


と思いきや、「UNDEFEATED」から間髪いれずに始まったのが「LET'S GET ROCKED」。
これでお客さんに火がつき、サビでは早くも大合唱が発生。


そしてこの「LET'S GET ROCKED」を皮切りに、懐メロand大合唱大会に突入。
ファンが聞きたかったであろう、アルバム「PYROMANIA」「HYSTERIA」からの曲を中心に進行。
もう聞きたかった曲はほとんど聞けたという感じだったかな?


途中、アコースティックコーナーもアリ。
ボーカルのジョーもアコギを持ち竿隊4人が前に出てきて、
ジョーの「オオサカよりラウダーに歌ってくれー!」という煽りから、
「TWO STEPS BEHIND」「BRINGIN' ON THE HEARTBREAK」とアコースティックverで。
もちろん、お客さんは「トゥステップスビハ~イン♪」「ブリンギンオンザ ハァーブレーー♪」の大合唱。
「BRINGIN' ON THE HEARTBREAK」は途中からドラム他が入ってバンドverに。
そしてそこからインストナンバー「SWITCH 625」へなだれ込む・・・。
最後にはリック・アレンのドラムソロもアリ。


「GODS OF WAR」の前にはリック・サヴェージのベースソロもアリ。
モジュレーション系のエフェクトをかけてうねうねとしたベースソロを披露。
そしてそこからつながるように始まる「GODS OF WAR」。
曲中にはボーカルのジョーがその歌詞の内容からかピースサインを何度も掲げる・・・。


本編後半は怒涛の流れ。
デフレパードといえばこの曲っていう人も多いであろう「HYSTERIA」が終わると、
ボーカルのジョーがギターのヴィヴィアンを紹介。
「ヴィヴィアン、こんなバンドにもいたよねぇ」的な言葉をかけると、
ヴィヴィアンがDIOやホワイトスネイクの曲のギターリフをちょろっと弾いて見せる。
「でもデフレパードで20年やってんだぜぇ!」みたいな煽りから、
ヴィヴィアンのギターリフからガシガシはじまったのは「ARMAGEDDON IT」。
そしてこれも待ってましたのギターリフから「PHOTOGRAPH」、「POUR SOME SUGAR ON ME」と続く。
「POUR SOME SUGAR ON ME」はイントロと曲中にお客さんの「ヘイッ!」のシャウトで盛りあがる。
そしてジョーがドラムのリック・アレンを紹介すると、リックがパットを叩き聞こえてきたのはあのイントロ・・・。
そしてはじまったのが「ROCK OF AGES」。お客さんも大合唱・・・。
そんな感じで、ロックに盛り上がった本編最後でした。


ということで、もう、お腹いっぱいのヒット曲満載のライブでした。
これだけ聞ければ、もう満足でしょ。
サビを合唱できる曲が多いので、コブシを上げて盛り上がれたし。
そして、デフレパードのメンバーがなかなか煽り上手。
盛り上がってほしい場面で手でジェスチャーしたり、拍手を要求したり。


ギター好きにもなかなか見所があったライブ。
おいしいギターリフ・アルペジオ満載だし、ギターソロな場面も多かったし。
「LOVE BITES」ではアウトロにヴィヴィアン・キャンベルの長いギターソロが追加。
「ROCKET」でも後半、ヴィヴィアン・キャンベルとフィル・コリンのギターソロの掛け合いがアリ。
そして、なんか久しぶりに聞いた作りこまれたハイゲインなリッチなギターサウンド。
たぶん、プリアンプとかラックエフェクター類でキッチリ作られた音。
今のバンドってほとんどが足元のペダルエフェクターとアンプの生の音を生かした音作りなので、
こういう作りこまれたギターサウンドを久しぶりに聞いたかも。
そして、フィル・コリンのサスティナー。
サスティナーいれてオクターブ上の音出しつつのロングトーン。
そしてアームダウン。おいしい・・・。


ジョー・エリオットの声の調子はというと、前回武道館で見たときよりはよかったかも。
ブレイクしてのロングトーンを披露する場面もあったし。
とはいえ、やっぱり高音でつらそうなところがいくつか・・・。
シャウトみたいなのも「すごい出てる!」って思う箇所もあったんだけど、
「アレ?」って箇所もあってよくわからない・・・。
まあ、こればっかりはこのキャリアの長さだと仕方ないんだろうけど。


他のメンバーの様子はというと、ギターのフィル・コリンはなんと登場から上半身裸!
そしてアグレッシブなステージング。
ベースのリック・サヴェージは一見クールな感じだったけど、
何度もステージ前方に出てきたは客席を煽ったり。
そして左右2箇所あるコーラスマイクの所を行ったり来たり・・・。
ヴィヴィアン・キャンベルは割とプレイに徹してたという感じだったかな。
ドラムのリック・アレンはドラムに張り付きだからステージングとかはないけど、
圧巻だったのが「SWITCH 625」の最後にあったドラムソロ。
まあ、よく片手両足であそこまで叩けるもんだ・・・。
ちなみに今回は2階席だったのでドラム叩いてるのがよく見えたんだけど、
スネアドラムにあたるパートは左足が担当してました。


さて、次回の来日はあるのかなぁ・・・。
今回、聞きたい曲はだいぶ聞けて満足だったんだけど、
もし今度来日してくれるなら「HIGH 'N' DRY」と「ADRENALIZE」の曲をもうちょっと聞きたいかなぁ。


=セットリスト=


1.UNDEFEATED

2.LET'S GET ROCKED
3.ANIMAL
4.C'MON C'MON
5.WOMEN
6.FOOLIN'
7.MAKE LOVE LIKE A MAN
8.TOO LATE FOR LOVE
9.SLANG
10.LOVE BITES
11.ROCKET
12
.ベースソロ
13.GODS OF WAR
14.TWO STEPS BEHIND
(アコースティックver)
15.BRINGIN' ON THE HEARTBREAK (アコースティックver → バンドver)
16.SWITCH 625
17.HYSTERIA
18.ARMAGEDDON IT
19.PHOTOGRAPH
20.POUR SOME SUGAR ON ME
21.ROCK OF AGES
~アンコール~
22.WHEN LOVE & HATE COLLIDE
22.ROCK! ROCK!(TILL YOU DROP)


↓全米で1300万枚以上売れた一家に一枚的なアルバム。
 ポップで聞きやすいうえ、日本人好みの叙情的なフレーズ満載でお勧め。
 一世を風靡したプロデューサ、マット・ラング印のサウンドも聞き所。


ヒステリア/デフ・レパード
¥1,680
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