こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、
リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。
プロフィールはこちら
2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリングも
担当しております。こちらもよろしくお願いいたします。
週末の金曜日、蒸し暑いですね?
いかがお過ごしでしょうか?
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自己愛性パーソナリティについてシリーズで書いていますが、
今日は6回目となります。
今日のテーマは、自己愛人間の世界⑥人は利用するもの
とても面白かった本を参考にしています。
こちらの本です。
↓
結局、自分のことしか考えない人達
自己愛人間への対応術
サンディ・ホチキス著
江口泰子訳
「自己愛人間」って言い方。。。
けっこう好きです
著者はアメリカの公認臨床ソーシャルワーカーで、
長年にわたって、自己愛の強い人たちの治療に携わってきた人です。
「自己愛性パーソナリティ障害」という診断は
米国精神医学会の診断基準である「DSM」に基づいて専門医がつけるものです。
私は「自己愛性パーソナリティ」と呼んでいます。
実際に専門医から「自己愛性パーソナリティ障害」と診断される人は
100人にひとり程度とのことです。
そこまで顕著ではなくても、
「自己愛の強いちょっと困った人達」は結構いますよね?
著者はそのような人のことを事例と共に解説しています。
自己愛人間の若者・恋人やパートナー・職場の上司や同僚・親との間に、
どんな問題が起きてどう関わっていったらいいかが書かれています。
自己愛人間とは、
家庭や職場、日常生活のいろいろな場面で、「自分が特別で、すばらしい人間だという
自分勝手な自己像を思い描き、その錯覚や幻想のなかで自己中心的に行動する人たち
ちなみに私の両親というのは、
父・・自己愛人間
母・・隠れ自己愛人間
でしてね
その両親から生まれた私も「自己愛人間」かもしれません。
もしくは反転で自分を責めるようになったのかもしれません。
この本を読み込むと両親とのことが思い出され
気持ち悪くなることたびたび
本著では、この「自己愛人間」の特徴を
大罪として7つあげています。
本著P19~
自己愛人間の大罪7つ
・恥を知らない
・歪曲して、幻想を作り出す
・傲慢な態度で見下す
・ねたみの対象をこき下ろす
・特別扱いを求める
・他者を平気で利用する
・相手を自分の一部とみなす
「恥を知らない」「歪曲して幻想を作り出す」「傲慢な態度で見下す」
「特別扱いを求める」「特別扱いを求める」については以前のブログで書いています。しつこく書いています
今回は、7つの大罪の6番目、他者を平気で利用する
について書きます。
大罪その6 他者を平気で利用する
P46~
恥に敏感な自己愛人間は、怒りや攻撃性を爆発させやすく、共感能力が低い
相手にも気持ちがあり、独自の欲求を持っていると認識する能力さえない。
情緒について言えば、彼らは1、2歳児の発達段階にとどまっているのだ。
相手は分離した個人ではなく、「自己の延長」でしかない。
相手は自分の命令に従うために存在する。
そのうえ、良心も未発達なために相手を利己的に利用する。
つまり自己愛人間は、
他者に共感できない
人を思いやる気持ちや良心がうすい
(皆無とまではいわないが…)
それは、
人と自分という区別ができない
自分と他者との境界線がない
ということ
他者は自分の延長上に存在する
他者は自分の為に存在している
だから
他者は都合よく利用(搾取)してもかまわない
他者に命令して従ってもらうのは当然
という認識
相手は自分にとって
都合がいいか?
or
都合が悪いか?
で捉える
都合よく利用できる時→自分を満たせるからご満悦
都合よく利用できない時→怒りを爆発させる
それはなぜなのかというと、
幼少期(1歳から3、4歳くらいまで)に、
親(おもに母親)や養育者との間で、
「自分」と「他者」という感覚を獲得し損なった。
自分の感情に共感してもらう経験がなかった。
(親に共感力がなかったor不適切な関わり方だった)
恥の感覚を処理する能力を獲得できなかった。
恥以外にも様々な感情に耐えられるだけの能力を獲得できなかった。
そのために、
↓のようになるのです。
P46~
恥の意識を回避して心の奥深く抑圧している自己愛人間には、共感という感情を発達させることができない。
共感がなければ、攻撃的な衝動をコントロールすることも難しくなってしまう。
このような自己愛人間と関わっていくのは大変です。
利用されるか、搾取されるか、
拒否したり、期待に応えられなくなると、
激怒されるか、攻撃されるかになって、
お互いが心地よい関係を保つのは至難の業だと思います。
自己愛人間について学ぶほどに、
幼少期のことが思い出されてしんどくなります。
よく母が私に嘆いていました。
あの人(自分の夫のこと)は、
「何で人の気持ちがわからないのだろう?」
「何であんなひどいことを言うのだろう?」
「何で?」
「何で?」
「何でなの???」
子供の私にわかるはずもなく、
ほんとにしんどかったです。
母の「何で?」「何でなの?」が私の頭の中をこだましてました。
この答えがわかったのは加藤諦三先生の著書でした。
「何で?」はその後も鳴り響き、
それが消えたのはリトリーブサイコセラピーに出会ってからでした。
本当に長い時間がかかりました。
また続きを書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
リトリーブサイコセラピーを作った人&セラピーの師でもあります、
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