こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、
リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。
プロフィールはこちら
2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリングも
担当しております。こちらもよろしくお願いいたします。
__________________________
自己愛性パーソナリティについてシリーズで書いていますが、
今日は5回目となります。
今日のテーマは、自己愛人間の世界⑤魔の2歳児のように幻想に生きる
とても面白かった本を参考にしています。
こちらの本です。
↓
結局、自分のことしか考えない人達
自己愛人間への対応術
サンディ・ホチキス著
江口泰子訳
「自己愛人間」って言い方。。。
けっこう好き![]()
![]()
著者はアメリカの公認臨床ソーシャルワーカーで、
長年にわたって、自己愛の強い人たちの治療に携わってきた人です。
「自己愛性パーソナリティ障害」という診断は
米国精神医学会の診断基準である「DSM」に基づいて専門医がつけるものです。
私は「自己愛性パーソナリティ」と呼んでいます。
実際に専門医から「自己愛性パーソナリティ障害」と診断される人は
100人にひとり程度とのことです。
そこまで顕著ではなくても、
「自己愛の強いちょっと困った人達」は結構いますよね?
著者はそのような人のことを事例と共に解説しています。
自己愛人間の若者・恋人やパートナー・職場の上司や同僚・親との間に、
どんな問題が起きてどう関わっていったらいいかが書かれています。
自己愛人間とは、
家庭や職場、日常生活のいろいろな場面で、「自分が特別で、すばらしい人間だという
自分勝手な自己像を思い描き、その錯覚や幻想のなかで自己中心的に行動する人たち
ちなみに私の両親というのは、
父・・自己愛人間
母・・隠れ自己愛人間
でしてね ![]()
![]()
その両親から生まれた私も「自己愛人間」かもしれません。
もしくは反転で自分を責めるようになったのかもしれません。
この本を読み込むと両親とのことが思い出され
気持ち悪くなることたびたび![]()
![]()
本著では、この「自己愛人間」の特徴を
大罪として7つあげています。
本著P19~
自己愛人間の大罪7つ
・恥を知らない
・歪曲して、幻想を作り出す
・傲慢な態度で見下す
・ねたみの対象をこき下ろす
・特別扱いを求める
・他者を平気で利用する
・相手を自分の一部とみなす
「恥を知らない」「歪曲して幻想を作り出す」「傲慢な態度で見下す」
「特別扱いを求める」については以前のブログで書いています。
今回は、特別扱いを求める
について書きます。
大罪その5 特別扱いを求める
自分の主観だけでしかものごとを見られない。
特権意識=自分は特別な人間である
周囲は「ただ自分に同意し、自分に従い、自分を褒めちぎり、自分を慰めるために存在する」という考え
![]()
自分は特別な人間
だから
特別待遇を受けて当然
無条件に褒められるべき
周りは自分を話題にすべき
自分に興味をもつべき
自分の要求に応じるべき
![]()
周囲がこれに応じない場合は
傷つき、激しい怒りを露わにする
自己愛人間の特権意識はどうやって生まれるのか?
それは、幼児期の自己中心的な発達段階から持ち越されたものだ。
P42~
わたしたちは誰でも、1、2歳の頃に正常な誇大感を体験する。
自分が特別で重要な存在だと感じる誇大感は、成長する上で欠かせない正常な感覚であり、幼児期の一時的な段階に顕著な特徴にすぎない。
やがて子供は、世界のしくみの中で自分が持つ本当の力や立場を自覚して、その自覚と誇大感とをうまく統合させながら成長していく。
つづき
ところが、自分が特別だという誇大感の風船が破裂しない子供がいる。
もしくは、親や養育者が恥の意識を与え過ぎたか、恥を与えたあとにその痛みを充分にやわらげなかったために、風船の破裂が急激で過酷すぎた子供もいる。
どちらの場合にしろ、その子供は、自分が世界の中心だという思い込みをうまく棄てられず、相手を尊重するということを学べなかった。
そして大人になって、相互関係が築けない「特権意識モンスター」になってしまった。
あるいは、自分のすばらしさを映し出す鏡の役目を相手に要求し、承認や称賛を要求する傲慢な大人に成長した。
相手のことなどお構いなしの、専制君主のような態度を取る者もいる。
つづき
特権意識が満たされないと、幼児は激しい怒りを覚える。
だからこそ、親の助けを借りて、その感情をうまく処理する方法を学ばなければならない。
「幼児の自己愛」から生じる怒りは、いわゆる「魔の2歳児」の頃にピークを迎える。
この時期に必要なのは、子供に必要以上の屈辱や脅威を与えない「最適なフラストレーション(欲求阻止)である」
自己愛人間になるかならないかのカギは、
「魔の2歳児」の頃の母親、養育者の対応にある
子供が興奮している時の親の対応は
発達中の子供の脳に記憶される
イヤイヤ
イヤ~
ダメ~![]()
これがしたい!![]()
これが欲しい!![]()
ってなっている時、
![]()
親が怒りや軽蔑の顔を見せたり、からかったりすると、![]()
この時の記憶が呼び出されて激高するようになる
OR
親が穏やかに応じた場合
親が手に負えない幼児の行動や態度を受け入れた場合は、![]()
この時の親の態度は子供に取り入れられる
やがて子供の自尊心の一部に組み込まれる
P45より引用
自己愛人間は、特権意識を振りかざす、1、2歳児の幻想の世界に生きている。
自己愛人間が特権意識を持つ時、彼らが感じているのは本当の自尊心ではない。
自分は尊敬されて当たり前
でも相手には敬意を払う必要はない
努力はしないけど結果を求める
不快な出来事のない人生を望む
などの、自分で運命を切り開くのではなく周囲に幸せにしてもらいたいと思っている。
これが思い通りにならないと、激しい怒りを爆発させる
自己愛人間は、
2歳の子がそのまま大人になったような人である。
私には孫がいるのですが、
ちょっと前の2歳の頃はまさに自己愛爆発の頃でして![]()
私は心理セラピストですから
「ほうほう、これが自己愛か」ってじっくり観察していました。
「自分は周囲の大人にとって特別な存在だ」![]()
孫は確かにそう思っているのだなあって感じました。
周囲の大人はそれを充分に満たしてあげる必要があるのです。
「そうだよ!あなたは特別よ!大好きだよ!」って
ですが毎日のことですから根気が要ります。
母親である娘が一番大変なのですが、周りの大人も正直ぐったりします。
この頃の子育って大事なんですね。
この頃の屈辱や脅威の感覚は一生引きずるのですから。
私の両親は、おそらく私の幼少期に、
「ここで甘やかしたら碌な大人にならない」とばかりに、
厳しく(冷たく)接したのだろうなと想像できます。
→昭和あるあるなのですが。
自己愛人間は、魔の2歳児の世界観で生きているのです。
「自分は特別な人間だ」と思っている→幻想です。
だからこそ、
自分の思い通りにしたい
それが通らないと
キレる
しかも、
無自覚
依存的
一方、たいがいの大人は、
(幻想ではなく)
現実の世界で
大人ルールで
相互依存の関係を望んでいるので、
かみ合わない
ということになります。
また続きを書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
リトリーブサイコセラピーを作った人&セラピーの師でもあります、
和姐さんの3冊目になります新刊本が青春出版社より
4月16日に発売になりました![]()
3刷増版決定したそうです![]()
おめでとうございます![]()
![]()
![]()
只今、モニター様を募集中です。
電話カウンセリング、対面カウンセリング、対面セッションのお申込みはこちら
![]()
リトリーブサイコセラピーとは?
![]()
心理セラピーとは?
![]()
和姐さんの2冊目の書籍です。
ワークもついてておススメです。
![]()

新刊発売「自分を縛る禁止令を解く方法」 | 株式会社ユアエクセレンス(リトリーブサイコセラピー) (yourexcellence.jp)
インナーチャイルドワークのCD、音源データも発売中です。
和姐さんの音声の誘導でインナーチャイルドと繋がってみては?
![]()

https://www.yourexcellence.jp/shop/inner-childcd/
リトリーブサイコセラピー大阪基礎コース17期スタートしました!






