こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。

 

 

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2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリング

担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

GWの最中ですが、あいにくお天気が悪いですね。。

いかがお過ごしでしょうか?

 

 

昨日は疲れて9時半に寝てしまいました。

たっぷり睡眠をとって今日はスッキリです。

 

 

眠れるってステキなことだと思います。

眠れない時代が長かったので。。。

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今日は、夫婦という過酷①

理想化とこき下ろし

というテーマで書きます。

 

 

前回のブログから、

岡田尊司先生の「夫婦という病」河出文庫

を読んだ感想をシェアしてます。

 

 

 

巻末の解説を書かれた人工知能研究者で作家の黒川伊保子さんが、

「夫婦」とは、過酷なシステムである

 

 

そう仰っていたのです。ご自身の人生を振り返って、

「結婚って本当に過酷。でも若い人に私は結婚したらいいよって言います」とのこと

 

 

私も結婚生活は長いのでとても刺さる解説でした~ニコニコ

ぜひ読んでいただきたいです。

 

 

この本には22のパターンの夫婦が出てきます。

どれも過酷なパターンで苦しみを伴うケースです。

 

 

出会った時はラブラブであったのに

夫婦になると相手に幻滅し、憎しみ合い、いがみ合い、別れることになる

 

 

そうなってしまう原因は、幼少期に親とどんな愛着を形成したかで

考えてみるとよくわかるということが書かれています。

 

 

前回のブログはこちらです。

下矢印

 

 

今日は誰もが持っている自己愛から夫婦問題を考えてみます。

 

 

自己愛の問題、未熟な自己愛を抱えた人が夫婦となった場合、

その関係はどうなるでしょうか?

 

    

本書P36より

 

(フロイトの時代には、自己愛は、他者に対する愛が発達してくる以前の未熟で

未分化な性的エネルギーと考えられ、不健全で、病的なものと考えられていた。しかし、その後)

 

自己愛は、

 

自分を大切にするために必要な能力であり、

自己愛が成熟を遂げることで、自分を信じる力、つまり自信が育まれるとともに、

人を救う気持ちや、理想や志を成し遂げようとする力も生まれると考えられるようになった。

 

 

    

未熟な自己愛は2つの側面を持っている。

 

 

自分自身を偉大な存在のように思う面で、

自己顕示欲と万能感が特長だ。

例)自分がスターになりたい!

 

 

偉大な存在を他者に見出す面で、理想化という形で表れる。

例)あのスターは私の理想!と陶酔すること

 

 

 

    

自己愛が未熟の夫婦に当てはめてみると、

 

 

夫婦のどちらか一方がもう片方を理想化する

理想化された方は、自分を崇拝するものの上に君臨することで、自己顕示欲と万能感を満たす

例)俺はアイドルを手に入れた!

私は夫にとってのスターなのよ!

理想化と崇拝が続く限りは関係が維持される

しかし、現実の存在に幻滅し、理想化が崩れるとともに、破綻する

 

 

矮小な自己愛しかもたない人は、憧れと尊敬の対象を理想化し、救世主のように思いこんでしまう。
 

ある夫婦、A子とC夫の例をあげると、

 

 

A子:

複雑な家庭に育ち愛着が不安定な不安型

父親に愛されなかった寂しさをC夫に埋めてもらいたい。

裕福な医者の家庭のC夫は私の救世主に違いない。A子は理想の父親をC夫に投影する。C夫を理想化してしまう。

結婚後もC夫を称賛しては一生懸命に尽くす。

 

C夫:

裕福な医者の家庭で育ったが、母親の愛情や関心は跡取りの兄に注がれていたため、自己愛を肥大させて過剰な自信と周囲を見下す態度を身に着けていた。

それ故に、自分を崇拝し称賛してくれる存在を切実に求めていた。

A子は母とは違って自分を敬ってくれるのが嬉しい。

A子と一緒にいると安心する。

 

 

この二人の結婚は最初のうちは上手くいく。

しかし、子供が出来て妻が子供の世話に時間を取られるようになった時、夫の自己愛は傷つく。妻に見捨てられたように感じた。

 

 

傷ついた夫が取った行動とは

妻を攻撃する、出来ていない所を責め立てる、自分のルールや価値観を押し付け従わせようとする。

 

 

夫から思わぬ攻撃を受けた妻がとった行動とは

夫を理想化していたことに気づき、現実の夫の姿に幻滅する。

それでも夫に愛されなければならないから夫に従い続ける。

我慢に我慢を重ね、やがて堪忍袋の緒が切れる。

今まで夫に傷つけられてきた自己愛が爆発し、反乱を起こす。

夫はもはや救世主などではなく迫害者、圧制者じゃないか。。

 

 

 

自己愛が傷ついた者同士が夫婦となり、相手に幻滅した時、

お互いの自己愛は更に傷つき、自己愛にとりつかれる。

 

その様は権力闘争、覇権争いのようである。

 

どっちが正しいのか

どっちが優れているのか

どっちが強いのか

どっちが上なのか

どっちが勝ちなのか

 

 

そこにいたわりや優しさはない

共感や協力といった言葉も存在しない

 

 

 

お互いの自己愛の問題を解決していないと、

このように相手への理想化とこき下ろしをしてしまいます。

 

 

このような夫婦が争う時、

どちらが悪いとは言えないと思います。

 

 

夫の方が暴君で悪いように見えますが、

妻は夫を理想化して、

崇拝しては嫌なことでも我慢して付き従ったために

夫の自己愛をより肥大させてしまったのですから。

 

 

どっちもどっち

どちらにも原因はある

 

私はそう思います。

 

 

結婚当初は蜜月であったのに、

「子は鎹」になるはずなのに、

 

 

権力闘争、覇権争いになってしまう

関係が破綻し、お互いが傷つくことになってしまう

 

 

何でこんなことになったのかわからない。。。

このようなケースは多いのではないでしょうか?

 

 

また続きを書きます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

 

 

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