YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)に関する今回の記事を書くにあたりまして、
今年の1月に高橋幸宏さん、3月に坂本龍一さんご逝去の報に接し
謹んでお悔やみ申し上げます。
まだお二人とも70代になられたばかりでしたので、残念でなりませんが
追悼番組として、YMOが過去ゲスト出演していた番組が再放送されていたんです。
昔NHKで放送されていた「YOU」というTV番組の
「YMOの音楽講座」という回でした。
作曲する身としては、これはぜひとも拝見したくなるタイトル
ですが、リアルタイム放送日が1983年6月と思ったより昔でね。
今からちょうど40年前
もちろん、現在30代の私は生まれてません
それでも大変参考になりましたので、今回の記事は
この番組内容の気になった部分をかいつまみつつ、ザッと感想を書いてみます
まず、チラッと手書きの楽譜が映っていた場面での
コード(和音)の記譜に関して。
メジャー(M)は「△(三角)」マイナー(m)は「-(マイナス)」と書かれていました。
(例えば「CM7」なら「C△7」、「Am7」なら「A-7」と)
このコード表記の仕方は、Lilveriaブログでも以前記事にしています
「プロでこういう書き方の人は絶対に居る」と。(←過去記事リンク)
YMOももれなくですね
若いクリエイターや独学だと知らない人居そうなので、
将来の為にも、ぜひ参考にしてください。
そして、YMOの使用楽器といえばこれ。
使っているシンセサイザー(電子楽器)の話になりまして、
まずは高橋さんがリズム(ドラム)マシンの解説をしていました
もうこの頃からリズムマシンはあったんですね。
(調べたところ、多分番組内で使ってた機材がこちら↓(LINN LM-2)
当時は乗用車1台分かそれ以上ほどの価格だったそうです)
で、次に細野さんがシンセベースの解説。
生音をマイクで録音してフロッピーディスクに記録し、シンセで再現しているという
シンセベースというかサンプラーにも近い話でしたけど。
それより何よりビックリしたのが、
コンピューターによるプログラミング自動演奏までもう出来てたという事
(「自分は演奏中突っ立ってるだけでもいい」とか言ってました)
こちらも私。過去記事で、
「昔の打ち込み(自動演奏データ入力)は大変だった」(←過去記事リンク)
と、書いてはいますが…
40年前、すでに打ち込みでの自動演奏があった事までは知りませんでした
小室さんの時代くらいからだと勝手に思い込んでて
ラストに坂本教授のシンセ解説でしたが、
これが私的に面白くてね
シンセで作った音色の管理に、教授は機材にメモ張ってて
「キラキラ」や「雪っぽい」だとか、結構アバウトなイメージのメモだったんですよ
メモにしてももう少し、ノコギリとかサインだとか
音波形の性質くらいまではしっかり書き留めている人だと思ってたんですけども。
ちなみに私。年末年始に音源の整理をやってましたけど(←記事リンク)
私も同じく「キラキラ」やら、音の性質やファイル名じゃなく感覚イメージで
手書きでノートにメモってましてね。
「低音カエル潰れ音」みたいな
「あの教授でも似たようなメモり方だったんだ」なんて思ったら、
ちょっと嬉しかったです
他に気になった部分だと、坂本教授以外のお二人は
デビュー後に譜面を書けるようになったというお話。
これは意外でした。
番組司会の糸井重里さんも言ってましたが、
昔は「曲を作る=楽譜を作る」だったそうですから。
(そこでいう昔は、40年前当時ですからさらに昔の話なんですけど)
あと、三人の初作曲
高橋さんと細野さんは中学生から。
細野さんは、もう最初からアメリカでトップを獲るつもりで作曲始めたそうでして
歌詞も全て英語で作ってたんですって
中学生で作曲ってのも、当時の音楽環境を考えればかなり凄いんですけど
何と!坂本教授は初作曲が幼稚園児
しかも、その曲覚えているとか。
やっぱ後に世界で活躍する人ってのは、子どもの頃からすでに意識が高いですね
最後に「自分が曲を作ると、どこからかパクっちゃう」という観客の質問に
坂本教授は、「作曲は自分もマネから入った。
でも似てても何にしても一曲は完成させた方がいい。」という回答。
これは私もそう思います
簡単な演奏でいいから、初心者はとにかく最後まで一通り作ってみる。
「完成させた」という事実があるだけで、間違いなくその後の自信になります
いきなり本格的なのなんて、まずムリですからね。
最初のうちは色々やりたいアイデアがあっても、一曲を作りきる事が優先
ですが、アマチュアでもオリジナル曲で絶対に人の曲をパクっちゃダメ
犯罪行為です
当時は著作権の意識が、今より少々緩かったのかも知れませんけど。
そんな番組内容だったんですが、
この番組は若者向けだったのか、たくさんの若者の観客の前で
YMOメンバーがトークをするというスタイルでして。
きっかり今から40年前ですから、そこにいた若者は現在60歳前後ですよね。
なので私の親とほぼ同世代。
そう思うと、何となく不思議な感覚で観てました
…んですけども、この番組を観ててすごく気になった事が一つあるんです。
その若者らが会話の際にYMOに対して、
男女問わずまあまあタメ口だったんですよ笑
敬語も入るんですが、「俺はさー」「そんでー」「なんだよねー」とか
それでも目立って。
YMOがこの頃は30歳ちょいくらいなので、年上にしかも有名人にタメ口。
今の10代20代の子の方が、まだ言葉遣いしっかりしています
「そういう時代だったから」と一言で片付けてしまえばそれまでなんでしょうけど、
ある意味これが一番参考になりました
…それはそれとして、そこから40年後の曲作り(2023年現在)
現在は、DTMなどのPC等を用いたデジタル音楽制作が主流となり
テクノポップでなくてもジャンル問わず、
打ち込みやシンセは当たり前なものになっています
この最先端だった、YMOの功績は大きいですよね
ちなみに槇原敬之さんは、YMOの音楽に影響を受けて曲作りを始めたそうですが
実は私。その槇原さんから、子どもの頃に音楽の影響を大きく受けていまして
つまり、超大げさに言いますと
大元のYMOが居なければ、私は今音楽やってないです
これといった実績のない私なんぞが言うのも図々しいですけど、
元の本人には知らず知らずそういうバトンが、少なくともどこかで繋がり
音楽は自然と後世に脈々と受け継がれていってるものなのかも知れません
Twitterもやっています!→(ukkiy@Lilveria)
【Lilveria】YouTubeチャンネル↓
サブチャンネル↓
他、Eggs(←リンク)という無料音楽配信サイトと合わせ、
オリジナル曲を公開しています。
もし気に入っていただけたなら、
チャンネル登録・フォローなど
ぜひ応援よろしくお願いします!
(最新曲)
DL・定額ストリーミング(サブスク)
各主要音楽配信サイトでも、オリジナル楽曲販売中!
1st Album [The Shadow of Parallel World]
(配信終了しました)
(1st&2nd Single PR動画)
(1st Album PR動画)
Lilveriaについて詳しくはQ&A(←リンク)から
ホームページ「Lilveria.com」(←リンク)
このブログ同様、
お気軽に訪問・アプローチしてくださいね♪