J-POPは、
「コード(和音)進行が複雑だ」なんてよく聞きます
私が昔、資料制作でザッと調べたところだと、
日本の歌もの曲が「J-POP」と呼ばれ始めたばかりの
90年代前半あたりからもうすでに複雑ですね
確か、意外にも「CHAGE&ASKA」が
いろんな曲で結構えぐいコード進行だったはず
さらにここ数年~現在のJ-POPでは
転調の回数や、テンションコードというジャズ等によく使われる
通常の3,4和音(Root,3rd,5th,7th)に付加音を入れるコード構成(9th,11th,13th)
がある曲も徐々に増え、より複雑になってきている印象です
そんな複雑なコード進行ならではの良さも、もちろんあるんですけど、
あえてシンプルな方が良い場合もありますよね
何より誰でも聴きやすいですし
ここ最近の記事でも私。「シンプルイズベスト」とはよく言ってますが。
(私が言う音楽でのシンプルは「簡単・簡素・単純」などそのまんまの意味だけではないですよ。
「ムダがなく洗練されている」という意味合いが大きいです)
コード進行がシンプルなのに良い曲代表といえば、
J-POPではないですけど、よく例で挙げられるのが
【Green Day】の [Minority]。
驚く事にこの曲。キーもハ長調(C。#も♭もないただのドレミファソラシ)な上に、
コード進行がほぼ「C(ド・ミ・ソ)」「F(ファ・ラ・ド)」「G(ソ・シ・レ)」だけで、
基本中の基本なコード進行のみに近い構成なんです
(トニック(C)・サブドミナント(F)・ドミナント(G)という主要三和音(スリーコード))
コード譜(←リンク)
作曲初心者が、最初にとりあえず作ってみたくらいのコード進行。
なのに、世界的大ヒット
彼らの代表曲だし、メロディーも口ずさみやすく曲自体も相当良いです
ね。この曲のように、難しいコード進行じゃなくてもいけるんですよ
J-POPでなら、私が今この記事書いていてふと浮かんだのだと、
シンガーソングライター「スネオヘアー」さんの [逆様ブリッジ] という曲
こちらもコード進行がかなりシンプルです
全体的にJ-POPらしい演奏とメロディアスな曲なのに、
一度だけ出てくるBメロを除き、イントロからラストまで
ほぼ全てのコード進行が一貫して「EM7→EM7→D#m7→G#m7」の繰り返しのみ
コード譜(←リンク)
洋楽やラップ曲ではこういった4小節の繰り返しコード進行はよくありますけど、
一定な演奏パターンなど、ループ曲独特のクセの強さは少なくとも感じます
しかし、この曲はずっと同じコード進行ループだとは感じませんよね
各パートのメロディーや演奏パターンが全く違うのに、コード進行は同じ。
これ何気に凄くないですか
そして私ね。前々から思ってる事があるんです
以前にこのブログの常連さんで、たまにコメントやり取りもしていた
某音大出身の作曲家の方が居たんですけど…
(現在はアメブロ退会されてます)
音楽スキルもそこらのプロ以上にあって、人より難解な事も出来るはずなのに
2つのコードだけで曲を作るとか、シンプルさをよく追求されていました
洋楽でもコードのみならず、音数(トラック数)も必要最低限になってきていますし
なのでもしかして、作曲を突き詰めたらそこに行きつくのではないのかと
いろんなラーメン食べてみたけど、結局は昔ながらの中華そばが一番みたいな笑
私自身は、まだまだ自分の作る曲はその域に達せてませんが、
最終的にそこが究極なのかなーとはさりげに考えています
…という、ここまでシンプルなコード進行の良さの話をしましたけど…
別に最近の曲の複雑さや転調多いのがダメだとか、決して否定している訳ではなく
J-POPのこの傾向は、私的に全然良い方向だと思います
私だって、今回の記事の内容とは裏腹に
自分の曲のコード進行は他の作曲者より多分複雑な方ですから
「どんな新しい事やってやろうか」という追求心は、
非常にものづくり日本気質らしくて素敵
シンプルでも複雑でもどちらにせよ、結果的にいい曲になれば万事OKなだけ。
ただあまり極端にどちらかとこだわり過ぎるのも、よろしくないかも知れませんね。
何にしても、曲作りは楽しく前向きで自由に素直に
Twitterもやっています!→(ukkiy@Lilveria)
【Lilveria】YouTubeチャンネル↓
サブチャンネル↓
他、Eggs(←リンク)という無料音楽配信サイトと合わせ、
オリジナル曲を公開しています。
もし気に入っていただけたなら、
チャンネル登録・フォローなど
ぜひ応援よろしくお願いします!
(最新曲)
DL・定額ストリーミング(サブスク)
各主要音楽配信サイトでも、オリジナル楽曲販売中!
1st Album [The Shadow of Parallel World]
(配信終了しました)
(1st&2nd Single PR動画)
(1st Album PR動画)
Lilveriaについて詳しくはQ&A(←リンク)から
ホームページ「Lilveria.com」(←リンク)
このブログ同様、
お気軽に訪問・アプローチしてくださいね♪