エールフランスは燃料費の上昇を理由に、長距離航空便の価格を平均7~8%値上げすることを発表。
パリとグアドループの往復航空券は、これまでの447ユーロ(60,000円)に40ユーロ(5,400円)追加。エールフランスの提携会社であるエール・オーストラルが運航するパリとレユニオンン島の往復航空券は、これまでの料金に30ユーロ(4,000円)追加。
エールフランスは、「燃料費とその他外部費用の上昇により、エールフランスはすべての長距離航空便における、航空券の値上げを実施する」と、声明を発表。
すでにエミレーツ航空、日本航空が同様の方策を発表。デルタ航空も200ユーロ(27,000円)の航空券に、15~20ユーロ(2,000~2,700円)の追加を予定。燃料費は航空便の距離の長さによって異なるものの、航空券の25%前後を占めるもの。
通常、主要航空会社はジェット燃料(ケロシン)代の変動に左右されないよう、燃料を備蓄している次第。ルフトハンザは今年の航空便の65%を補う燃料を備蓄しており、エールフランスKLMも50%を備蓄。
エールフランスKLMは、「2022年3月17日より燃料価格の上昇につき、長距離航空便における航空券の価格値上げを実施している」と、スポークスマンが発表。
実はロシアのウクライナ侵攻が始まる前まで、航空産業の専門家らはパンデミックの後で乗客を呼び戻すべく、各航空会社に航空券の値下げを提唱していたところ。
「ジェット燃料費は昨年10月より2倍に跳ね上がり、これを航空券に反映させると20%の価格上昇をもたらす」という、アンティル諸島(西インド諸島の主要部)とインド洋諸島を運航する、フランスの航空会社、コルセール・インターナショナルの代表は、「しかしながら、顧客の足が遠のくのを避けるべく、値上げは7~8%に抑える」と解説。
これに対し、短距離(5時間以内)を運航する格安航空会社は、燃料費の値上げに伴う航空券の値上げを実施しておらず。ライアンエアはすでに、今夏の航空券に燃料サーチャージを乗せないと宣言。
短距離便はパンデミックでも多くの顧客の利用を受け、格安航空会社の経営はまずまず。ライアンエア、イージージェット、ウィズエアは、長距離便に足を引きずられるエールフランス、ルフトハンザ、ブリティッシュエアウェイズが、短距離便の値上げも余儀なくされれば、自分たちが市場を占有できると密かに期待するところ。
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ヨーロッパ内の短距離便は、値上げを免れそうですね。ロシアのウクライナ侵攻がなければ、航空券は値下げになる予定だったとは!
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