こんにちは、リブラです。

今回は、今、巷をお騒がせしているウイルスについての第6弾です。今回でウイルスシリーズは終わりです。

 

新型コロナウイルスが世界的に拡がり注目されたおかげで、ウイルスと細菌が無生物(DNAかRNAかの片方しか持たない部品みたいヤツ)か生物かぐらい違うものなのかに、少しは興味を持っていただけたと思います。

 

実は、ウイルスはわたしたち人類の進化に関わっているという「ウイルス進化説」が、近年ヒトゲノムの研究が進むにつれ有力になってきています。

 

エイズウイルスで有名になった逆転写酵素(1本鎖RNAを鋳型にしてDNAを合成(逆転写)する酵素)を持つレトロウイルスを運び屋(ベクター)にして遺伝子を乗せて感染させると、後天的にその遺伝子を補充して働かせることで治療する方法もすでに成功しています。

 

日本でも1995年に、ADA欠損症(アデノシンデアミナーゼを作る遺伝子が欠損して生まれると、リンパ球を増殖させることができないため免疫不全を起こす)の4歳児が、レトロウイルスをベクターとしてADAを作る遺伝子を補充することで無菌的な環境から出ることが可能となり、幼稚園に通うことも小学校に通うことも可能になったケースがあります。

 

ウイルスを多量に取り込むことは、前回お話したサイトカイン血症を招く怖れもあるため、まだ実験領域の治療法ですが、必要な遺伝子を運んだウイルスに感染することで、後天的に遺伝子を補充できるという可能性は、開かれているのです。

 

こんなことが可能になる仕組みが明らかにされたのは、ヒトゲノム(ヒトの遺伝子の総体)にある非コード領域(俗にジャンクDNAと呼ばれている)が、わたしたちの身体を作る上で必要不可欠な情報を搭載していると注目されたからです。

 

つまり、レトロウイルスが遺伝子の逆転写という得意技を披露してくれたおかげなのです。

 

ゲノムには、身体の遺伝コードが刻まれたエクソン(コード領域)とイントロン(非コード領域)があります。

遺伝子コードが詰まったエクソンはたった2%で、余白みたいなイントロンが98%も占めているので、この非コード領域をジャンク(ガラクタ)DNAと呼んでしまったわけです(余白98%でそこに意味不明な落書きが書き込まれていて、実用的な内容が2%の本だったら、余白を「ガラクタ」と呼びたくなる気持ちはわかります)。

 

ジャンクDNAと呼ばれた非コード領域は、身体の遺伝子そのものを刻む場所ではないけれど、遺伝子コードのスイッチの「オン―オフ」をして、遺伝子コードの管制塔的な役割をすることが、近年わかってきたのです。

 

非コード領域は、通常ではタンパク質の合成をしませんが、タンパク質の合成に不可欠なRNA(DNA情報をアミノ酸配列に翻訳してタンパク質を作り出すことができる)は、非コード領域でも作ることが可能なのです。

 

その非コード領域で作られたRNAは、2つのタンパク質をつなげて1つの複合体を作ることが可能で、合成したタンパク質の細胞内での行き先を指示する役割を持っていたのです。

 

料理のレシピに例えれば、コード領域には材料が記録され、非コード領域には料理手順が記録されているようなイメージです。

ですからどちらも揃わないと料理は完成に至らないのです。

 

わたしたちも、料理の材料は同じでも、料理手順を少し変えて同じ料理を作ることがありますよね?

コード領域は変え難い内容になっているのですが、非コード領域は莫大なスペースがあり、後から書き込み可能な領域のようです。

 

ですから、宿主にとりついて自分の遺伝子情報を作らせるウイルスが非コード領域に遺伝情報を書き込んでいる可能性があるのです。

 

いまのところレトロウイルスがその性質を持っていることがわかってますが、鳥→豚→人間と自身のレセプターを変異させながら感染可能な宿主を拡げる機能をインフルエンザウイルスもコロナウイルスも持っているわけですから、とりついた宿主に自分の情報を残していくのは自然なことで、感染する度に他の宿主の情報を残していっている可能性もあります。

 

ちょっと、SFっぽく想像を巡らせると、世界的に蔓延しているコロナウイルスが人類の遺伝子を収集して配布しているような感じもします。

もしかしたら、地球上ではそんなことが起こる度に、非コード領域の遺伝子管制塔の役割が改変されて、新しい人類が生まれてきたのかもしれません。

 

みずがめ座土星入りももうすぐですし、新しもの好きなみずがめ座時代の幕明けを感じさせる出来事のようにも映ります。

 

わたしが検査技師をしていた頃、怖かったなと感じたのは、2004年にベトナムで鳥インフルエンザウイルス(N5N1型)の感染が拡がり、パンデミックが懸念されると報道されたときでした。

 

鳥インフルエンザウイルスの致死率は53%と言われ、医療従事者の死者も多かったのです。

当時は、インフルエンザウイルスの検査をする側でしたので、発熱している患者さんの鼻汁を綿棒で採取する業務をたくさんやっていました。

 

ワクチンは必ずして受けていましたし、サージカルマスクもしていましたし、それなりの注意を払って検査していましたが、患者さんがくしゃみをすると(くしゃみを浴びた感じがしなくても)、その日の帰りには悪寒がして発熱してインフルエンザに罹っていました。

 

その度にタミフルを飲んで回復していましたが、そんなに何度も飲んでいたら鳥インフルエンザウイルスが流行したとき効かなくなるかもしれないと不安になり、何か他の方法はないだろうか?と思ったのです。

 

そこで、昔、勉強会で教えてもらった医師が「わたしはいつも葛根湯を持ち歩いています」と言ったのを思い出したのです。

葛根湯は発汗作用があります。つまり、体温を上げることでウイルスを弱らせ、白血球の活動を活発にさせる作用があるのです。

 

白血球だけでは叩ききれないほどウイルスが増殖してしまうと効果はないのですが、悪寒がしたらすぐ飲むくらいの早さで飲むとかなり効果がありました。

 

寒気を感じたらすぐ飲めるように、職場にも、カバンにも、家にも葛根湯を常備していました。

葛根湯は、持病がなく発熱に耐えられる体力があれば、飲むことができる漢方薬です。

 

38~39度くらいの熱が出て、悪寒が消えて暑さで汗が出るくらいになるとウイルスが駆逐され、熱が下がってきます。

わたしの場合、夕方に悪寒がしてすぐ葛根湯を飲み始めて発熱が始まり、夜中に汗で濡れたものを着替えて眠ると次の日の朝方には通常以上の爽快感で目が覚めて完全回復をしていることを、インフルエンザ検査シーズンはいつもやっていました。

 

感染初期でウイルスを撃退することが一番大切と自覚しているので、コロナウイルスのときも葛根湯を早めに飲んで身体を暖め、白血球に活躍してもらうと思っています。

 

次回はティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、次々回は「パスワーク」の解説を、その後「みずがめ座土星のヴォイスダイアローグ」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。