英語の規則動詞の過去形には、後ろに "-ed" が付き、不規則動詞はそれ以外の "変則な変化" があります。
また、" cut - cut - cut"、”put - put - put” のように、”変化しない”動詞もあります。
不規則動詞は、不規則といっても原形と似ていたり、不規則の中にも多少の規則性があったりで比較的覚えやすいものが少なくありませんね。
例えば、
drive - drove - driven
rise - rose - risen
のように。
be動詞は、"is - was - been"、"are - were - been" となりますから過去形は結構特殊です。
今日の本題は、「行く」という意味の動詞『go』です。
『go』の過去形は、ご存じ『went』です。
『go』の過去分詞形は『gone』ですので、他の不規則動詞と同様に、ある程度予想が可能です。
中学校時代にこの”go - went - gone"を習った時は、
「何故、goだけが過去形がこんなに似ても似つかない単語なのだろう。」
と感じていました。
しかし、特に突っ込むことはせず、「そんなものか」と考えていました。
特に気にしていませんでしたので、そのままにしていましたが、
数年前に、その理由が分かりました。
その理由は、「行く」という意味の英単語として『go』の他に『wend』という単語があるからということです。
辞書には次の様に説明されています。
『スーパーアンカー英和辞典』
wend [動詞] (文語)
(過去形は「wended」)
(進路を)進む、たどる
(goの過去形wentは元来この語の過去形)
『ニューカレッジ新英和中辞典』
wend [動詞]
(過去形は「wended」、《古》「went」)
(~ one's wayで)(文語)行く、旅行する
〔古期英語「まわる」の意;goの過去形は、この過去形《古》wentから〕
以前は「goed」という過去形もあったようですが、私の中型の辞書には記載はありませんでした。
言葉が時代によって変化することは理解できますが、『go』の過去形が『goed』ではなくなって『went』が採用された理由は分かりません。
どなたか『went』が採用された背景などをご存じの方がいらしたら教えて下さい。
大学の英文科などで英語を勉強された方は、皆さん学ばれてご存じということもあるのでしょうか。