ビジネスレターで、次の単語を頻繁に見かけます。
kindly
相手に何かお願いする時に使われています。
書き手は、
「ご親切にもこれをしてくれたら有難いです。」
「このお願いを聞いてくれたら、親切な方だと思います。」
といった意味合いで書いているように読めます。
しかし、「そうではない場合がある」という説明を目にすることがありますので、気になっています。
私自身は、上記のような意味でkindlyをあまり使わないようにしています。
kindlyの使い方の正解は分かりませんが、インタネット、辞書などの情報を纏めてみます。
① NHKラジオ講座『実践ビジネス英語』
2021年3月3日の講座のテキストに、次のように書かれています。
kindly:(副詞) (命令文で)どうか[すみませんが]
「(命令文で)」とあります。
この講座では、kindlyという単語が、次のストーリーで使われています。
ストーリーのテーマは、「ネット上いじめ(cyberbullying)」です。
「ネットいじめを見かけたら無視しないで!どうか、関わって!」
と強調しています。
この「どうか、関わって!」の英語が次の命令文です。
"Kindly get involved."
この文は、「~してくれたらあなたは親切な方です」という意味ではなく、
「そうすべきと考えます」という意味で読む方がすっきりするように思います。
② 英和辞典『スーパーアンカー英和辞典』
この辞書で "kindly" を調べると、次のように書かれています。
kindly (副詞)
1.優しく、思いやり深く、親切にも
2.[依頼文で]どうか
(pleaseと違ってしばしば話者の不快の念や相手に対する優越感を示すので注意が必要。)
Would you kindly stop talking?
いい加減に話を止めていただけません?
Kindly mail this letter for me on your way to school.
悪いけど学校へ行く途中でこの手紙を投函してよ。
(命令文では文頭に置く)
この辞書によると、
「話者の不快の念や相手に対する優越感を示すので注意が必要」
ということです。
ここに示されている例文も「ご親切に」ではありません。
どうも、「あなたは(これをしてくれたら)親切な方ですね」とは少し違うようです。
③辞書『NEW COLLEGE 新英和辞典(研究社)』
②の辞書と同様に、「pleaseより皮肉となることが多い」と書かれています。
ただ、純粋に感謝の意味でも使われているような例文も掲載されています。
Thank you kindly.
本当にありがとう。
I would take it kindly if you would speak to him about this.
このことを彼に話して頂けたらありがたいのですが。
④インタネット情報
インターネットで「kindly」を検索すると、多くはポジティブな意味が紹介されています。
それでも、一部に次の様な説明もありました。
・古めかしい言い方
・kindly よりも、please を使う方がよい
・kindly は、インド人はよく使うが、アメリカ人、イギリス人には古い表現と思われる。
正解は分かりません。
使っても大きな問題にはならないようですが、少し気にして情報収集を継続しようと思います。
「使っても問題ないですよ」
こういうご意見は多くあると思いますが、
「要注意」
という情報を何かご存じの方がいらっしゃれば、教えて頂けますと幸いです。
