写真は千葉県庁で動物愛護関連で署名提出の光景。
(参考、上原みなみさんブログより)
http://ameblo.jp/minami-uehara/theme-10035794416.html
3人の女性、左が千葉の水野ゆうき県議、真ん中が上原みなみさん、右が塩村あやか都議。
動物愛護のことは置きます。
あとで多少触れますが話の本筋ではありません。
そして、この署名は良いことだと思います。
本題はこちら。
都議会議員が訴訟、署名を示唆し東京都に圧力
また塩村さんッ。(*´Д`)
署名を集め、クラウドファンディングで資金を集め、訴訟を起こすと示唆しています。
そのうえで、Facebookのフォロワーに対して東京都に意見するように誘導。
(意見を送ると言う人もいて、なんだか情けないな…と)
発端は都の公報に自分の写真が載らなかったこと。
一人会派だけ写真が載らないルールだったそうです。
彼女の公式サイトに詳しく書いてあります。
のちに細かく見ていきますが、とりあえずリンクを添付。
都議会だよりに写真が載らない。平等か、差別か?
http://shiomura-ayaka.com/2015/11/14/column-1366.html
この記事の主張、もっともな部分もあるだろうけど、おそらく問題だらけです。
これで議員が訴訟をちらつかせ、署名や寄附まで示唆し、有権者を煽動って…。
いろいろ問題と思う点を書いておきます。
しかし、かなり厳しい批判に成らざるを得ない。
それだけでは後味が宜しくないので、千葉の水野ゆうき県議を比較にします。
それによって、この件で本来的に問うべきであろうことを考え、
批判だけに済ませない内容に近づければと思います。
というか誰か、塩村都議の暴走を止めてあげて。(*´Д`)
訴訟の正当性
塩村さんの場合、論外でしょう。
あの内容で、何を誰に訴えるのかは知りませんが…。
当然ですが、訴訟そのものが全否定されるものではありません。
たとえば、事実無根の記事を書かれて名誉棄損で訴ることはあること。(与党も検討してる)
維新分裂の件も、通帳を渡さない個人を訴えていたはず。
これは政治的な判断を含む微妙な案件で本当に個人の責任を問えるのか不明ですが、それでも個人に対象を選んで訴訟に臨んでいます。
不発のものとしては、安保法制の最終局面で、民主の津田議員が自民の大沼みずほ議員を投げ飛ばすという暴力沙汰がありましたが、ヒゲ隊長も軽く暴力を振るっていたため党同士で話を納めた例などもあります。ただし、次世代の党の和田政宗議員は、津田議員の行為は暴行わいせつ致傷罪にあたると明言もしています。
…で、塩村さんってば誰に何を訴えるの?(*´Д`)
知事? 東京都? 都議会? 憲法裁判?
写真掲載は都議会のルールどおりで法律にも反してませんから、
憲法14条の平等に反するって訴えなのでしょうか?
今までそういう裁判の事例があるのか知りませんが、
仮にこれが公報の写真で適用されてしまうと、とんでもないことになるんじゃないでしょうか。
行政機関や議会(国会であれば立法府に相当)を訴えて司法を介入させ、
分権のバランスに悪い影響を与え、地方自治もぶっ壊れていくかもしれません。
仮に公報写真の訴訟で不平等、差別が認められたら
過去の事例等は知りませんが、(無いと思うが)、素人的に想像を働かせます。
考える材料として、上の塩村都議の公式サイトの記事から一部引用してみます。
代表質問や決算特別委員会、予算特別委員間は一人会派にはない
引用終了
これは東京都の例。
他の自治体の例もあるでしょうけど、いちいち知らないので国政の例を見ます。
参議院
http://www.sangiin.go.jp/japanese/aramashi/keyword/kaiha.html
一部引用
参議院では、所属議員10人以上の会派に議院運営委員が割り当てられ、院内交渉会派と呼ばれています。
引用終了
ここで確認したいのは会派によって公報以外でも差があること。
地方議会も、国政も。
その個々のルールが妥当かは置くとして、会派ルールは合理的に議会運営するためにあり、それは国や地方の各議会で自治されるものであるはずです。
仮に公報の写真を平等に反すると主張して通るなら、他の全ての件で通らないとおかしい。
塩村都議は 「税金が使われる公報だから」と正当性を訴えますが、それなら議会も税金で運営されてますし、たぶん代表質問の権利など全て主張できるでしょう。
(参議院の10人以上の件は、過去に共産党が問題視していたようです。
訴訟をしたのかは知りませんが…)
そうやって、議会運営のルール制定に司法を介入させて変えていっていいのか。
これが横行すると政治家や立法府、地方自治体の自滅の様にも思えるけど、どうなんでしょう。
自治体によって、議員数、職員数など違って当然です。
それぞれに合わせた運営が必要なはずで、それは自治によってしか成されないはずです。
塩村あやか都議はFacebookで 「ネットで署名を集めて、クラウドファンディングで寄附を募って裁判をしてもいい位」 と書いています。
訴訟の副作用を、そんなに軽く考えて良いものでしょうか…?
訴訟等の仄めかしも問題
訴訟等の仄めかしは東京都への脅しだとも思います。
議員の資質を疑われても仕方ないし、炎上商法的な煽りは悪質です。
塩村都議が発言した 「ネット署名」 はChange.orgと思われますが、拡散性がある媒体です。
複数アカウントが利用でき、過去の署名では明らかにおかしい名前も見ました。
(nippon tarouなど)
責任者のハリス鈴木さんと塩村都議は友人で、一緒に動物愛護活動もしています。
やろうと思えば署名数の操作も可能であろうと懸念されている媒体なのに、メディアはその問題を指摘せずに署名の数を報道します。
これを現職議員が訴訟と寄附の道具に利用すると仄めかすことは、非常に問題があります。
東京都は毅然と対応すべきであって、むしろ塩村都議に対して指導や制裁を加えるべきです。
塩村議員の5つの主張
なんだかアホらしいけど、彼女の公式サイトの記事から個別に見ていきます。
まず5つの主張の前の文。
以下引用
私は第3回定例会で一般質問をしているにも関わらず、「顔写真が1人だけ掲載されていない」のです。
「1人会派の写真は掲載しない」決まりが都議会にあるそうです。
では、東京都を除く、46道府県はどうでしょうか?
「会派によって差をつける(つまり差別)をしている道府県はありませんでした」。
今回、当政調より各議会に文書で質問をしまし、全道府県から回答を得ました。ですので、間違いありません。
議会だよりを出していない県もありました。
写真を全員出さない県もありました。
誰が何を質問したか分からないよう、質問を一括、写真も質問者をまとめて一括の県もありました。
殆どは、質問と顔写真を一括で全員平等に出していました。
つまり、「出すなら全員を平等に出す、出さないなら全員平等に出さない」のです。
日本中の都道府県で、唯一東京都だけが「1人会派の写真は掲載しない」としてるのです。
引用終了
ここで塩村都議自身が書いている様に、各自治体で運営されて公報を出してないケースもあります。写真が無い自治体もあります。
それぞれの自治のもとに運営しているから。
塩村都議が一部を切り取って主張しているのは 「(東京都議会の中で)写真を平等に出す、出さない」 という点です。しかし視点を変えれば、「公報を出す、出さない」について各自治体判断の結果で地域に不均衡があり、「写真を出す、出さない」不均衡もあります。
では主張1
1、一般質問は議員に与えられた最低限の質問権(私は基本的人権に例えて、「基本的議員権」だと主張しています)その広報に差別がある。
(代表質問や決算特別委員会、予算特別委員間は一人会派にはないので、都議会だよりに質問で写真が掲載されるのは、一般質問時のみ。複数の議員が所属していれば、最大4回ほど都議会たよりに質問と写真が掲載される。みんなの党の時代は私は一般質問と決算特別委員会の年に2回は写真と質問が掲載されていました)
引用終了
個人的に、一人会派でも公報に写真を載せるのは良いと思います。
しかしこれを「基本的議員権の公報に差別」なんて言っちゃダメでしょう。
なぜなら先に記した様に、各自治体でも差があり、写真不掲載や公報そのものが無いところもあるのだから。加えて報酬も政務活動費も違いますよね。
塩村都議の言い分に従ってしまうと、基本的議員権の定義によっては、全国の地方議員の待遇を裁判沙汰で争って勝ち取ってしまえます。(活動費なども、より高い方に…とか)
地方自治も訴訟の嵐でぶっ壊れ、滅茶苦茶になります。
ですので、せめて 「東京都議会議員として当然の権利」 て言いましょうよ。
それを東京都の自治に判断させれば良いこと。
主張2
2、多様性の象徴のオリンピック・パラリンピックのホストシティである。
知事自らそう公言しているにも関わらず、議会が一人会派を差別扱いをしている。
(知事はまた「議会のことは議会で」と言うのでしょうね。冷たいことです)
引用終了
…。(*´Д`)
東京が一人会派を差別って主張してるけど…。
まず、彼女が好きそうな多様性の先進地域である欧州。
その「欧州議会」の事例から見ます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E3%81%AE%E6%94%BF%E6%B2%BB%E4%BC%9A%E6%B4%BE
会派を形成して協力することにつながる背景には、議会から財政面での支援が受けられたり、無所属議員には割り当てられないような委員会の委員の席が得られるようになったりする。
会派が議会において正式に認められるためには、議院規程の第30条の定めに従わなければならない。これによると、議員の出身国の構成が全加盟国の4分の1以上であり、議員の合計が25人以上でなければならない。
引用終了
ことほど左様に会派要件なんて、議会によってまちまち。
一人会派を認めてない議会もあります。
それは欧州議会のように700人越えの議会だけではありません。
たとえば亀岡市。
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/gijichousa/shise/gikai/shigikai/kose.html
一部引用
会派とは、市政に関して同じような意見や考えを持った議員がつくるグループのことです。議会運営をより合理的に進めることが出来る利点があり、本市では申し合わせにより所属議員3人以上で結成することができます。
引用終了
24議員で構成してるのに、3人いないと会派作れない地方自治体もあるんすよ。
東京都のサイトも見ましょう。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/outline/factional.html
都議会も国会と同じように、「会派(政党)」を中心に活動しています。
引用終了
構成図に一人会派が確認できます。
ここでは待遇に差があることは置き、東京都だと構成図に認められていることに留意します。
では国会、参議院を。
まず構成図から。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/189/giinsu.htm
赤で囲った部分。
一人会派はいません。
そして赤枠の外に、会派に所属しない議員が5名います。
先に示した東京都の構成図と比べてください。
あちらが参議院より一人議員を認めていることは明白です。
(念のため、平成26年9月28日現在 の参議院構成図もリンクだけ貼っておきます。
似た構図です)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/186/giinsu.htm
次に参議院での会派についての説明を。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/aramashi/keyword/kaiha.html
会派は、2人以上の議員をもって結成することができます。
退会又は議員辞職等により会派の所属議員が1人となったときは、その会派は消滅することになります。
なお、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律は、「立法事務費の交付を受ける会派」について規定していますが、これは(1)議院運営委員会が会派の認定を行うこと、(2)所属議員が1人でも結成が可能なことの2点において院内団体たる会派との間で要件が異なります。
引用終了
赤字の部分の解説として、wikiの説明を引用します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%A2%E5%86%85%E4%BC%9A%E6%B4%BE
なお、所属議員が1人だけの会派(俗に「一人会派」)は制度上認められず、無所属(参議院にあっては「各派に属しない議員」)扱いとなる。ただし、当該無所属議員の所属する政党等が政治資金規正法上の政治団体に該当する場合は、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律(昭和28年法律第52号)の適用に限り会派と同等とみなされ、一人会派に対しても立法事務費が支給される(みなし会派)。
引用終了
会派は二人以上で構成。
これは他にも書かれているので、念のためリンクを添付。
http://lawinfo.crestec.jp/faq/?p=79
衆議院はルールが分からなかったですが、一人会派がおらず、逆に一人だけ会派なしの議員がいるため、やはり二人以上が構成要件のようです。
衆議院会派構成図のリンク先と画像。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/kaiha_m.htm
塩村あやか都議は東京都と知事を悪者扱いしていますが、
比較対象や見方を変えれば、むしろ優遇されてますよね。(*´Д`)
もちろん一人会派でも公報に写真が載れば良いとの意見は、一理あります。
しかし、そもそも国と同じ基準であれば、会派と認められなくても不自然でない一人会派。
これを東京都が構成で認めているため、その一人会派の議員が他会派と同等の権利を主張することになった、と見ることも出来ます。
なので、その運営については議論が分かれても当然でしょう。
「差別」を持ち出す話なのか疑問符が付きます。
塩村都議の場合、のちに見ますが自分の選択の結果、複数人会派から離脱して一人会派になっています。
これは、差別で生じたことでしょうか?
仮に彼女が選挙で、都議会改革と一人会派の待遇改善を訴え当選したのなら(顕著に票を伸ばせば特に)主張にも一定の正当性があるでしょうが、現在の彼女は自分で選んだ立場です。
その立場の限界があるのに、人に当たり散らしている様に見えます。
塩村都議の外圧のかけ方も、論法も、議員としての身の振り方も、何もかも滅茶苦茶です。
主張3
3、都議会だよりは「税金」で作成されています。
一般質問という、議員に平等にある権利の広報を、都民の税金で製作された広報誌での扱いに差をつけている。
つまり、権利に併せた面積になっていません。
引用終了
前提となる1と2の平等論と権利論・差別論がおかしいので、3も当然おかしい。
(論法がおかしいということであって、公報に写真を載せてとの希望がおかしいわけではない)
「税金」は、先に触れたとおり、議会運営全て(代表質問等)も当てはまります。
なので、「税金」が根拠で彼女の主張が通れば、なんでもかんでも通ります。
主張4
4、現状を変更しようと思っても、「議会運営委員会」に一人会派は入れない。
正式に訴える場所に、参加ができない。
つまり、このルールが決められた場に一人会派はいないということですよね(苦笑)
引用終了
先に見た通り、会派は二人以上とのこと。
個人的には一人会派の声も反映させた方が好ましいと思いますが、会派の趣旨が議会運営の「合理性」を重視するものであれば、それは場合によっては完璧に全ての声を平等に拾えないことかもしれません。
議会の自治の問題、バランスの取り方の問題であって、ルールに則ってやってるのに「差別」と言って相手を非難してしまうことは好ましく思えません。
(しかも訴訟やネット署名と寄附運動をチラつかせて圧力をかける手法、とても悪質です)
以前、柿沢議員の夫人、野上ゆきえ都議のことを書きましたが…。
(この日記の最期のほう)
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-12090600217.html
そこから引用ですが。
私も最初は塩村都議の言う通りと思ってました。
しかし様々な情報を得て、改めて見ると、野上っちが理不尽とも言い切れないのね。(*´Д`)
上田令子さんが優しいのは確かだけど、2人以上で会派と認めるのが参議院基準なので。
(この写真が恐いw)
ちなみに塩村都議、大阪は会派の条件なしで議会改革に参加できると書いてますね。
いちおうチェックすると、半ば嘘でした。
府議会の会派構成図を確認
http://www.pref.osaka.lg.jp/gikai_giji/others/270403ko.html
次に、このリンクから議会改革(委員会)の構成要員を確認。
http://www.pref.osaka.lg.jp/gikai_giji/kaikaku/kentou.html
いちおう、その画像を添付。(3つに分かれて、ちょっとズレちゃってますけど)
府議会の一人会派…だれも委員会に参加できてないじゃん。(*´Д`)
三人会派も不参加で、条件があることが推察できます。
三人会派、大志の会は平成26年9月に結成。(委員会の前)
http://www.pref.osaka.lg.jp/gikai_giji/others/260917idog.html
※
委員会が開かれた平成26年12月と、上に示した平成27年4月の府議会構成図の時差があります。
三人会派だけでなく、一人会派3つも調べました。
大阪摂津府民の会は平成27年3月に結成。(委員会と会派構成図の時差の期間)
http://www.sankei.com/west/news/150319/wst1503190077-n1.html
交野クラブは平成26年9月に結成。(委員会の前)
http://www.pref.osaka.lg.jp/gikai_giji/others/260922idog.html
府民クラブは平成23年5月に結成。
(委員会の数年前、急な会派結成でない。届が遅れて委員会参加資格がないと想像しにくい)
http://www.pref.osaka.lg.jp/gikai_giji/others/230530idog.html
従って、府議会会派構成図と委員会構成図に時差はあるものの、一人会派は排除されていると見て間違いないと思われます。
※
次に、大阪市議会の会派を確認
http://www.city.osaka.lg.jp/shikai/page/0000002245.html
もともと一人会派が居ない。(*´Д`)
大阪市のほうだけを考えれば 「条件がついてない」 と言った塩村都議が嘘ついてるわけじゃないけど、もともと一人会派が無いじゃん。
そして府議では一人会派は排除されている。
塩村さんの言葉のレトリックに騙されそう…。(汗)
主張5
5、そもそもが、その昔の議員の制裁だったことが、私(一人会派)に降りかかっている。
複数議員や議会局の説明が一致するのでそうだと思うのですが、昔に13分の一般質問の権利(年間)を年4回ある定例会のために、3分ずつに刻んで登壇をした一人会派がいて(毎回都議会だよりに写真と質問が掲載される)、その制裁だったと聞いた。(私に関係ないですよね…。全く会派も党派も違う、全く知らない人の罰ゲームを受け継いでいる。)
少し付け加えるなら、その方はルールの反してはいなかったのだから、写真掲載なしではなく、年に1度の質問にするように調整すべきだったと思う。
引用終了
ルールには出来た経緯があります。理由もあります。
それに従うのは普通です。
塩村都議の公式サイト記事、終りの部分を引用
ですから、これまで各会派にお願いをしてきましたし、議会局とも話をしてきました。
年に一度の今回のタイミングに間に合わなかった事は本当に残念です。
任期終了までに、あと1回しか本会議での質問はありません。
議長、副議長も代わりました。
各幹事長も変わりました。もう一度お願いに回り、せめて最低限の一般質問の広報に差別がなくなるよう訴えていきます。
引用終了
まぁ、個人的には一人会派でも年一回の写真掲載を認めるくらいはいいんじゃない?
と思いますけど…仮にそれを認めるとしたら知事が「優しい」からであって、今の塩村都議の文句の言い方だと、なんだか彼女がワガママに見えてしまいます。
東京都の自治に則ったルールはルールだし。
もともと国政基準(東京都も同様と言ってる)だと会派は2人以上なのに、構成では認めてるし。
それを一期目の議員が当選時の公約でもないことで
「権利だから訴えてもいい位、ネット署名、クラウドファンディング、みなさん都に意見してください」 って…。
小学生かよ。(*´Д`)
塩村あやか都議が一人会派になった過程を確認
いちおう、押さえておきます。
あとで水野ゆうき千葉県議との比較にもなるので。
塩村都議は、もともと無所属で当選したわけではありません。
みんなの党で出馬して、最初7人いた議員が割れて4人残り、その会派に所属していました。
みんなの党の解党後、名前を変えて同じメンバーで4人会派は維持されました。
(かがやけTokyo)
しかし今年2月に浅尾慶一郎氏が立ち上げた「みんなの改革」に参加するため、塩村都議が「かがやけ」を離脱。
もしかしたら、かがやけの人間関係に問題があったとか内部事情はあったのかも知れませんが、タイミングを見ても「みんなの改革」の立ち上げとリンクしており、塩村さんが主体性を持って出て行ったと見るほうが無理が無いでしょう。
「みんなの改革」への東京からの参加者は、国会議員、都議、区議、市議含め塩村さんだけ。
神奈川の地域政党です。
その神奈川でも国会議員は2名。
しかし国政政党でないのに、政界再編路線。
塩村都議は再編の流れに乗るために今までの会派を離脱したはずで、誰かに強いられた孤独な闘いが始まったわけでは、ないはず…。
彼女の都合で一人会派になったのであって、その会派形態には以前から様々な制限がかかっていたわけです。
(というか、一人会派を認めない議会も、海外・日本の国政・地方自治体を問わず存在する)
これらを見ても、彼女が差別と言って改善を求めるのは…いささか都合が良すぎるように思います。
正当性があるとすれば、議会改革や一人会派の待遇改善を選挙で訴え当選した場合ではないでしょうか。
お門違いなマスコミ批判
いちおう確認です。
塩村都議の被害妄想と、他人に対する配慮の無さを見ます。
メディアの人が気を使ってますが…。
これ、無所属と言いながら 「みんなの改革」 の選挙応援に積極参加してた塩村都議が悪い。
有権者に対してもメディアに対しても、騙しみたいなもんでしょう。
それを 「メディアが萎縮」 って…どんだけ勘違いの上から目線。
しかもフォロワーも、塩村さんのミスリードに乗ってメディア叩き。
これほどクレーマー気質の議員とフォロワーも珍しい…。
再編路線なのに松野維新を批判 大阪維新を支持
ここも押さえておきます。
おそらく、浅尾氏の再編路線に同調する彼女にとって、全く必要ない意思表明だったと思いますが。
切り取りと二項対立を仕立て、誰かを不必要に批判する姿勢を見ておきます。
これだけでも松野維新を悪者に設定し過ぎで、再編路線の政治家としては軽率に見えますが…。
このリツイート。(*´Д`)
さらに。
小学生かよ。(*´Д`)
松野維新を批判して、もう再編路線はやめて橋下派? かと思えば。
浅尾慶一郎氏の仲間である中西けんじ議員はじめ、みんなの改革で会食。
ただの会食ならともかく、わざわざFacebookでアピールするところに 「関東維新をバッシングしても再編に乗るツテ(中西氏)との関係は確保する」 と見えてしまいます。
ご都合主義すぎるのですよね…。
動物愛護を訴えるため命の差別
以前、日記に書いた通り。
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-12090366558.html
塩村さんとTOKYOZEROなら、殺処分される犬を10頭救うことはできたはず。
それをせずに撮影し、画像を添付して、その悲惨さを印象付け自分の正当性を主張。
数日後には、他の犬の里親募集の情報を流していたりします。
そこにあるのは間違いなく 「助ける動物」 と 「見捨てて死にざまを晒す動物」 の差別です。
一方で、塩村さんの記事を見て動物殺処分への気づきを得る人も居るだろうから、全否定するのは酷なのだけど。
しかし、
ある時は命の差別をしても自分の主張を訴える。
ある時は都議会だよりの写真不掲載が差別だと訴える。
この塩村流差別論は、随分ご都合主義だと思うのです。
二元代表制と国政政党と会派
ここまで見て、ようやく水野ゆうきさん。
ハフィントンポストの記事群のリンクを貼ります。
http://www.huffingtonpost.jp/news/nigendaihyosei/
地方議会は二元代表制なのに、政党政治に翻弄されている事を指摘し続けています。
改革派政党(解党したと書いてあるのでみんなの党と思われる)が、一律で地方公務員の削減を打ち出し、それが各々事情の違う地方自治体にとって非常に迷惑であるとも。
これは現在の大阪維新や関東維新にも問われている問題ですし、我々有権者にも問われていることです。
先日の我孫子市議会議員一般選挙の結果をブログで報告。
http://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-12096002270.html
無所属で政策一致の議員を応援とのこと。
自分が無所属で筋を通すだけでなく、応援も普段の主張と一貫してます。
安倍宏行氏の記事も参考に。
http://blogos.com/article/112135/
一部引用
地方政治は国政と異なり二元代表制である。多数会派が与党化し、首長の提案にすべて賛成に回るようになれば、議会のチェック機能は形骸化してしまう。千葉県議会議員の水野ゆうき氏(元千葉県我孫子市議)は、会派のデメリットについて、「自分の意見よりも会派の意見に左右されてしまうこと。会派の縛りが生じること」を挙げている。会派拘束がかかれば、議員個々の自由度が奪われ、市民の多様な声に答えることが出来なくなるのだ。
引用終了
地方議会に対する根本的な指摘と挑戦を続けています。
比べて、塩村あやか都議の 「基本的議員権」 なる主張は、あまりにセンスが無さすぎます。
彼女が一人会派の不遇(公報の写真不掲載)から出発するのは分かります。
しかし着地点はヘンテコですし、手法は悪質です。
そもそも問われるべきは、地方自治体が会派政治や国政政党に惑わされる実態。
その実態の改善を考えれば、二元代表制の在るべき姿を取り戻すという政治信念と行動に行きつく。
水野ゆうき議員が示している様な、センスのある問いかけにすべきです。
または、国政政党と連携して地方再生を進めるとの立場から、政党に所属する地方議員の在るべき姿を示し、水野議員と堂々と渡り合える持論を持つべきです。
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おわりに
塩村あやか都議がご都合主義の差別論に終始して、訴訟や署名・クラウドファンディングを仄めかしつつ東京都への意見を煽る様子は、非常にみっともない光景です。
この日記で見てきたように、塩村都議の主張で捨象されたことをチェックして拾い上げ、彼女の切り取りと相対比較してみたり、これまでの彼女の行動・言動の数々を見てみると、もの凄く自己中心的な主張をしていることに気づかされます。
もちろん、公報の写真不掲載はやや気の毒なのですけど、彼女自身の都合で一人会派になった経緯も考えれば、これに不満だから46道府県の状況をチェックして知事や各会派に意見して回ることが、果たして有権者に求められていることと言えるでしょうか?
おそらく何だかんだで得になりそうなら、ツテを頼ってでも再編路線に乗る人です。
なので、結局のちに多人数会派に移るのであり、その時に一人会派問題の解決に動ける(運営委員なれる、もしくは会派同僚に託せる)ことは容易に想像がつきます。
いま訴訟をチラつかせネット署名、クラウドファンディングでの寄附などを示唆することは、仄めかし自体で悪質な手法ですし、仮に本当に訴訟をやれば 「差別された一人会派」 であるうちに大声を出して目立つことが目的と見透かされます。
(その炎上商法的なクラウドファンディングの寄附集めは、確実に問題視され自滅しますが)
そして仮に塩村都議の主張が認められれば、それは彼女にとって絶好のアピールポイントになります。自分が議会を変えた実績として…。
その「実績」は、彼女が主張する 「差別」 をそのまま信じるフォロワーには凄いことに見えるかも知れません。しかし、この日記の内容を把握する人にとっては、通してはいけないワガママであることも察しがつくはずです。
塩村都議に対して必要なのは、一人会派の写真掲載でもなく、それによる議会改革を進めたという虚構のアピールポイントでも無く、東京都や先輩議員からの指導と制裁です。
塩村都議は方針を変えたほうが賢明です。
彼女は、まず各議会の自治を認め、地方議会や会派についての考えをハッキリさせたほうが良いでしょう。
差別された存在として知事や各会派に乞食の様にお願いに回り、その一方でならず者のように訴訟やネット署名・寄付を示唆して東京都への批判を煽り、圧力をかける。
この様な軽蔑される活動は止めて、議員らしい言動を心がけるべきだと思います。