「放送法遵守を求める視聴者の会」
ケントギルバードさんのブログでチラリと見ましたが…。
とりあえず産経の記事を。
http://www.sankei.com/entertainments/news/151126/ent1511260015-n1.html
あとは、早川忠孝先生の記事を二つ。
危険な兆候ー報道機関に対する不当な圧力
http://blogos.com/article/146793/
個性的なキャスターの個性的な意見を
力づくで捻じ伏せるように見えるのが問題
http://blogos.com/article/146849/
(この記事には私もコメントしました。変な絡まれ方してるけどw)
ブロゴスのコメントでは案の定の有様ですが、私は早川先生が正しいと思います。
あの人たち(チャンネル桜系)をほっといたら、だいたい滅茶苦茶になるんですよね…。
まだYoutubeの動画も見てないし、彼らの言ってることを詳しくは見てないですが、現状気づく点だけでも随分やばい。
おそらく記者会見等を見る前に感想を書いておく方が、見た後の感想と比較できるから先に日記を書いておきます。
(取得した情報が少ないうちに書くことにも意味があります。
情報量の非対称性は人と比較しても違うし、個人の中でも時系列で異なってきますから。)
個人的にTBSと岸井氏はわりとどーでもいいし、ケントさんやすぎやまさんや上念さんが言ってることも全部ダメってわけじゃないんでしょうけど、それでも問題だらけ。
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まずは、広告から。
http://media.wix.com/ugd/5fed6f_915f771e9f744b42b2cb4f8b344b5d87.pdf
あの目はなんなんすかね。
いきなり宗教臭いんだけど…。(汗)
まぁ、それはともかく…。
えっとですね。
もう何から書けばいいのか困りますが…。
放送法を遵守すべきと言いつつ
総務省の公式見解に噛みつく謎
これで、ほぼ終わってますね。
この広告…。
あの広告を簡単に書くと、
・放送事業者は放送法4条を遵守すべき。
・TBS岸井氏の番組は重大な放送法違反と考える。 (彼らがそう考える理由を云々)
・総務省の見解に従うと、TBS藤井氏の番組が不適切とは言えない。
・総務省の見解が間違っている。
・放送局全体のバランスでは無く、個々の報道番組でバランスをとるべき。
こんな感じで、何が言いたいのか分かり難いのですが。
署名とかやってるなら、シンプルにやれよと…。(*´Д`)
たぶん吉松育美より酷い…。
「自分達の思ってる放送法の解釈と違うから放送法違反」 なのに
「放送法を遵守しろ」 と言ってるので、滅茶苦茶です。
実際の違反かどうかよりも 「主観で違反と思う」 をベースにして遵守しろって…。
総務省の見解に従えば違反とは言えないんだったら、
そこでもう遵守しろ論は捨てないとおかしい。
またはストレートに結論の部分を大きな見出しにして
「総務省は放送法の見解を変えろ」 とか 「放送法を変えろ」 とか、
分かり易く主張できなかったんでしょうかねぇ…。
あの広告に幾ばくかもっともな主張があったとして、しかしそれを自らぶっ壊すほど、言ってることが滅茶苦茶になってます。
個々の番組に噛みつく副作用
ブロゴスの早川先生の記事にコメントしたので、それを引用します。
以下、引用
ありゃりゃ。
早川先生の問題意識が妥当なのに。コメント酷すぎ。
この広告。
http://media.wix.com/ugd/5fed6f_915f771e9f744b42b2cb4f8b344b5d87.pdf
私も早川先生同様、色んな意味でぞっとします。
総務省への異論と円グラフとか、もうね・・・。
「放送法」で各番組に注文付ける流れになると、「報道番組」から「ドキュメンタリー」等にどんどんイチャモンつけれる。
たとえば同じ番組で 「今回は靖国参拝する遺族会の目線」 「今回はA級戦犯合祀反対の人の目線」 から2回に分けて放送したらどーすんの。
右派、左派、両方のクレームで番組が潰れて何も作れない。
従って、放送局の放送全体でバランスが取れていれば、それで済む話。
早川先生が全く正しくて、個別番組や個人攻撃の波及効果を考えれば、これは問題視したほうが良い。
しかも政府側の意見に与する時に 「電波利用権を取り上げるべき」 ・・・て。
これは一番自重しないといけないこと。
引用終了
電波利用権云々は、他のコメントに対してです。
自分のコメントでは想定される副作用について、靖国のドキュメント番組を仮定して例えとしています。
おそらく本質的な問題点は、副作用よりも電波利権でしょう。
放送法を口実にしたメディア介入で言論空間を息苦しくするのではなく、逆に放送免許をテコにした政府とメディアの利権関係を批判して電波利権をぶっ壊し、今の様な放送法が不要になって風通しを良くすることがネットの仕事だと思うのですが。
しかし電波利権のことは、今は置きます
副作用について。
あの広告の大きな問題点は、放送法で報道番組について問題視してるはずが、着地点(コメントでは「流れ」と書いています)が報道番組に留まらず政治的な放送全てに及ぶ懸念があること。
報道番組へアプローチしてる様で、そこが法的着地点になっておらず、総務省の見解を(彼らの考えに従って)変えていくことなので、広告発信者の意向に関係なく誰かが横槍を入れれば、報道番組以外で個々の番組(政治を扱うもの)に対しても、放送法をテコに(法が着地点になってないので解釈で)介入できることになります。
ですので番組製作者が萎縮した結果、本来作られる番組が成立しなくなります。
成立しなかったものは 「潰された」 という分かり易い事例でないため、気づかないうちに番組が成立しなくなり国民の知る権利が損なわれます。
もちろん現在の番組も 「偏っている」 と判断されれば潰されます。
左右関係なく。
(そしてもちろん、誰が 「偏ってる」 を判断できるのか…という議論は発生するでしょう)
田勢康弘さんなんて、維新分裂騒動の時に橋下氏を呼んで独占インタビューしてたわけで、松野維新の人は呼んでなかったわけです。
他の時は民主の岡田氏をよんだり…一回一回の放送では 「偏って」ます。
(週刊ニュース新書、テレビ東京)
広告にある様なことをやり出すとそれもダメになるわけで、国民の知る権利もぶっ壊れるわけで、どんどん息苦しくなっていくのですよね…。
他にも幾らでもツッコミどころがありそうな広告ですが…。
とりあえず、こんなところで。