THE☆歌謡ROCKERS ~ エンリケさんインタビュー | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

1月に行って書いてなかったライブのことを。(これともう 1つあります)

 

THE☆歌謡ROCKERS
2024年1月20日(土) 北浦和エアーズ




この日は、あゆのライブで石川に行く予定だった。それが、能登半島地震の影響により延期になって、新幹線やホテルをキャンセルし……。

 

そんなとき、ふと目にしたライブのお知らせ。北浦和にエンリケさんのバンドが来る! その名も、THE☆歌謡ROCKERS。エンリケ(ベース)と八重樫浩(ギター)を中心に結成された、歌謡曲に ROCK魂を注入したカバーと秀逸なオリジナル曲で誰もが心底楽しめるライブをお届けするエンターテインメント・ロックバンドだという。これはもう行こうと!

 

調べたら、エンリケさんのバンドを観るのは 9年ぶりで 3回目。最初は 2012年に THE KEY PROJECT で。次が 2015年にベミーズ。どれも場所は北浦和エアーズ。

 

↑のブログ読み返したら、そうだ!ベミーズはアコーディオンがいたんだよなぁとか、2015年のときはエンリケさんがあゆ一座を卒業してすぐだったんだよなぁとか。そこでも、浜崎あゆみがスゴい(またはエラい)のは山を下りることもできるところだとか、それはこれから山を登る人にも勇気を与えるんだとか、あゆが登山も下山も繰り返してるから再会できる人がいるんだとか、いろいろ書いてるわ。

 

「サムライ」が聴けて嬉しかった! そりゃちょっとは期待してたよね。宮本浩次がカバーした曲も聴けるんじゃないかって。そしたら、サムライ!

間近で大音量でロックを浴びれる嬉しさ。しかも、地元。
エンリケさんも結構時事的なこと(?)話してた。

 

最後は「あの鐘を鳴らすのはあなた」。ボーカルの諷花(フウカ)さんカッコ良かった!

 

北浦和に来てくれてありがとうございます! また行きたいな。

 

 

そして、最近読んだエンリケさんのインタビュー。

 

 

あゆについて「彼女の根性は大したもんだったね」とか「彼女はセルフプロデュースに関するこだわりが、トップクラスだった。ほかのアーティストたちと段違いに強いものを持っていた」とか話してるんだけど、何より、(浜崎あゆみのバックバンドでは)「バンドマジックが起きない」とハッキリ言ってくれたこと。

 

やはり、バンドであってバンドでなかったんだ。あゆもそのことに気づき向き合ったからこその「今」だと思うんだ。ここで書いたように。

 

 

でも、そんなこと言ったら、テイラー・スウィフトだってユーミンだってバンドであってバンドでないと思うし(マドンナだって!)、今のポール・マッカートニーだって宮本浩次ソロだってバンドであってバンドでないと思うんだよ。エンリケさんはバービー(ボーイズ)が持っていたバンドマジックが起きないと言っているんだけど、そりゃバービーとは違うだろうなと思う。ポールの今のバンドがビートルズとは違うように。宮本浩次ソロのバンドがエレカシとは違うように。(※1)

 

で、私はユーミンのライブロックバンドとは違うバンドのかっこ良さに触れたし、どんな形であれ、「人が楽器を演奏する良さ」というのがあるよね。だから、エンリケさんがいた時代の浜崎あゆみバンドは終わってしまったけど、また新しいあゆにはあゆの「バンドの音」があると思うんだよなぁ。この前のカウントダウンライブ素晴らしかったし。

 

でも、浜崎あゆみのようなスーパースター(またはアイドル)のバックバンドって、どうしてもエンリケさんの言うように “ボーカル・浜崎あゆみのお友達” とか、あるいは “完璧な演奏に徹するバックバンド” みたいになりがちというか見られがちなのはあるのだろうね。そうすると、エンリケさんのようなバンドマンとやるのは限界になってくるのだろうし。でも、エンリケさんがいた時代の浜崎あゆみバンドにだって、エンリケさんが言うような「バンド」だった時もあったと私は思うんだけどね。それが完結したというだけで。

 

(※1)でも、ポールはビートルズから時間がたってるし、「ポール・マッカートニー」というのが確立されてるからわからないけど、宮本浩次の場合は、ファンもエレカシから来てる人も多いだろうから、「バンド」的であるかも知れない。いずれにしても、ポールや宮本浩次はバンドマンでありながらソロでもある・・・ということなんだろうなぁ。

 

エンリケさんのインタビューには続きがあった。

 

 

「もともと、打ち込みの音楽である浜崎さんの曲を、コンサートでは生演奏に置き換えている」

 

もうさ、ここだよね。

 

いや、あゆの曲には「生演奏」も入ってるんだけど、それはエンリケさんやよっちゃん(野村義男)ではなかったりする。それなら音源で弾いてる、例えば前に書いたようにドラムを多く叩いてる玉田豊夢がライブでも叩くとか、音源と同じ人がライブでも演奏するのを聴いてみたいというのはある。が、(音源が)全部同じ人というわけじゃないしね。

 

「人としてはいてほしいけれど、音としては欲しくないって言われているようなこと」というエンリケさんの言葉が刺さる。

 

だから私は、「バンドが良い」って簡単に言えない。

でもやっぱり、「バンドが良い」っていう葛藤。

 

音源は打ち込みでもライブでは生演奏でやる。その意味を。

↑の「浜崎あゆみとバンドについて」のブログでも書いたけど、バンドは音源を再現するためにいるのか? 浜崎あゆみにとってバンドとは?

 

それでも私は、あゆにはあゆの「バンドの音」があると思っているし、「浜崎あゆみとバンドについて」の記事に書いた、あゆの「バンド良いよね」という言葉に嘘は感じなかった。

 

【追記】

 

でも、こういうことってやはり、一人の話だけではわからないよね。だからシンプルに、あゆの求める音とエンリケさんの求める音が違っていったということだとも思うし。

「人としてはいて欲しいけど、音としては欲しくない」というのも、それは容易に分けられるものでもないと思うし。エンリケさんはわかりやすく話してくれたのだと。だって、逆ならどうだろう?とも思うもの。「音としては欲しいけど、人としては欲しくない」というのもどうかと思うじゃない? そっちの方が打ち込みでいいんじゃない?ともなりそうだし。う~ん。

 

そうか。エンリケさんもあゆも「人=音」(「人≒音」)だからこそなのか!?

 

結局(?)、浜崎あゆみの音楽が好きだ!っていう人がバンドをやるのが良いんじゃないかという、至極シンプルな話になっていくんじゃないか。