“飼い慣らせないロック魂” 1/29 ベミーズ @北浦和エアーズ | ラフラフ日記

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ベミーズ
2015年1月29日(木) 北浦和エアーズ


前回の記事で 2014年のライブ記事は終わりなのですが、実は 12月に関ジャニ∞のライブに行ってきました。急に行けなくなった人がいるということで、友達が声をかけてくれたのです。初ジャニーズコンサートでした。私は横山くんが好きなのですが、渋谷くんかっこ良かったなぁ。あと、もともと好きですが、丸ちゃんが好きになりました。


というわけで、2015年。

1月、エンリケさんからメッセージがありました。

Enrique Bojaca - 浜崎あゆみさんファンの皆さんへ
https://www.facebook.com/enrique.bojaca.5/posts/877739648944402

浜崎あゆみをデビューから支え続けてくれたエンリケさん。
バービーボーイズのベーシストでありながら、浜崎あゆみというアイドルだかアーティストだかよくわからない一人の女性歌手のバックバンドを引き受けてくれて、17年間も共に歩き続けてくれた。

あゆとの絶妙な距離感が私は好きでした。
同じくデビューからギターを弾いてる野村義男=ヨッチャンとは、肩を組んだり、話も弾むあゆなのに、エンリケさんとは絶妙な距離感があった。

「ヨッチャンとは肩組んだりするのに、エンリケさんとはどうしてしないんですか?」みたいな質問があったっけ。
エンリケさんのスタイル的にスウィングしてるから、こっち側からだと、手をかけづらいとかなんとかあゆは言ってたけど、「じゃあ、どこかでエンリケさんと肩組むから見てて!」と宣言したら、案の定ちょっとぶつかりそうになりながら、ぎこちなく、お互いはにかみながら、あゆがエンリケさんの肩に手を置いた。

その距離感が私は大好きでした。

二人の間から見えたもの。

“飼い慣らせないロック魂”

浜崎あゆみがロックであり続けられたのも、エンリケさんのおかげです。

これからは、エンリケさんが隣にいなくても、浜崎あゆみはロックしなければいけません。


しかし、浜崎あゆみはソロアーティストです。

正直に言えば、私は最初、彼女のライブに行くとき、浜崎あゆみ以外は誰でも良かったです。

それが今や、あゆの左にはヨッチャン、右にはエンリケさんがいて欲しいと思う。

ヨッチャンやエンリケさんだけではないです。

それは両刃の剣で、一座の結束が強ければ強いほど、そしてそれに自分が触れれば触れるほど、反動も大きくなる。

では、触れなければ良いのかというと、触れなければ、今の浜崎あゆみもいないのだろう。

浜崎あゆみは今、ロックに触れた代償を支払うときに来ているのではないか。

そんなことを私は以前に書きましたが、これもそのひとつで、今度は、あゆがエンリケさんなしでロックしなければいけないのです!! いえ~い!!

しっかし、あゆ以外は誰でも良かったのに、今の私のこの気持ち。

この気持ちこそが私の宝物だよ。

エンリケさんも「卒業しても心は一座にあるよ!」だなんて、そんな言葉が出てくるなんて、浜崎あゆみはソロアーティスト、エンリケさんはバックバンドとか、そういうの超えてるじゃあねぇーかぁ!


前置きが長くなりました。

ベミーズのライブに行ってきました。



ベミーズのメンバーは、

エンリケ (ベース)
嘉多山信 (アコースティックギター)
阿部美緒 (バイオリン)
寺岡佐和子 (アコーディオン、ボーカル)


ハードロックやプログレッシブロックをアコースティックで演奏。打楽器もエレキギターも使わずに、歌はシャウトしなかったり、日本語詞だったり、まったく歌わなかったり。

きっかけはエンリケさんに会いたかったからですが、行って良かった!

ディープ・パープル、レインボー、レッド・ツェッペリン(アキレス最後の戦い!)、キッス等をベース/アコーディオン/ギター/バイオリンの編成で。ハードな曲の中に、繊細さや美しさ、男女混合で妖艶さも感じられて、新鮮だった。

ハードロックやプログレというと、「聴かなきゃ!」って肩に力が入りがちなんだけど、酒場やカフェ(!)などでふらりと演奏してる雰囲気もあり、緊張してるんだか緩いんだかわからない感じが独特で、惹き付けられました。

エンリケさんが三途の川でロックする「21世紀の精神異常者」最高だったな。

タマホーム!(笑)

【セットリスト】
1. KILL THE KING / RAINBOW
2. HIGHWAY STAR / DEEP PURPLE
3. Achilles Last Stand / LED ZEPPELIN
4. LOVE GUN / KISS
5. BURN / DEEP PURPLE
6. Twenty First Century Schizoid Man / KING CRIMSON
7. 坊主殺し / ベミーズ
8. Scatterbrain / JEFF BECK
ENCORE
ROCK AND ROLL ALL NITE / KISS ~ ROCKでいいじゃん / エンリケ

(ベミーズのフェイスブックを参照させていただきました)


寺岡佐和子さんの雰囲気。
チャランポ小春さんといい、アコーディオンを弾く女性は魅惑的だなぁ。

中学生みたいなことしてると嘉多山信さん。
穏やかな雰囲気だったけど、汗かいてらしたよね。

すごい若いという阿部美緒さん。

ドラムを入れたらどれだけ楽か!でも入れない!とエンリケさん。

ベミーズ。
昼間にも観てみたいと思った。カフェとかで。
カフェでハードロックって、なかなかなさそうじゃない?


それと、THE KEY PROJECT もまた観に行きたいなぁ。
あゆ以外のステージでエンリケさんを観たのは THE KEY PROJECT が最初で。
そのときのこと → http://ameblo.jp/laugh-rough-blog/entry-11525375773.html


そして、この日ベミーズのライブを観て、エンリケさんが浜崎あゆみ一座を卒業するのもわかった気がした。それを知って観てるから後付けかも知れないけど、なんとなくわかった気がした。エンリケさんの「この道で生きていくんだ」を感じたんだ。

でも私はそれを「道が別れてしまった」と思うのではなく、そんなもしかしたら会うことのなかった二人が出会って、「17年間も一緒に歩いてくれた」ことを感謝したいし、その出会いに感謝したいし、素敵だと思った。エンリケさんが「この道」を見つけたのも、あゆとの道があったからかも知れないし、それはお互い…。


この前、浜崎あゆみ Rock'n'Roll Circus ツアーのライブ映像をちらりと見たら、これが浜崎あゆみ一座のひとつの頂点だったのではないかと思った。黄金メンバー勢揃いって感じで、みんな良い顔してるんだ。

だけど、私は、浜崎あゆみがスゴい(またはエラい)のは、山を下りることができるところにあると思うのだ。山を登ったまま下りてこないのは遭難だと武田鉄矢さんが言っていたけれど、浜崎あゆみは下山もできるアーティストだと私は思ってる。

他の人から見たら、あゆも登ったまま下りて来れずに遭難しちゃってるように見える…かどうかは知らないけれど、あゆはちゃんと下山もしてると思う。下山をごまかしてる人の方が多いかも知れないものね。

今は背負ってきた荷物をひとつひとつ解いてゆく時期なのかな。
今まではその荷物によって登ってきたけど、これからはひとつひとつ解放してゆくときなのかな。
地面に降り立ったら、浜崎あゆみがよく見えるかも知れない!(笑)

そしてそれは、今山を登ってる人、これから登る人たちに、勇気を与えるかも知れないよ。
頂上から帰って来た人がいるって(笑)。

そして、下山ができるから、また新たな登山ができる。
(いつだって今だって本当は黄金メンバーなんだよ)

最近、「離れてたけど戻ってきた」というあゆファンの方を見かけた。

それは、あゆが登るだけじゃなく、登山や下山を繰り返してるから、再会できるんだと思う。


なんだか話がまとまらなくなってしまったけど、あゆがソロアーティストだというなら、ファンが変わらないメンバーになれたらな。