イヤイヤ期とイライラ/ゆうこ vol. 11 | ラ・テール ラ・メール ー小児科医 まゆこ&心理士 ゆうことのわかちあいの場

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子育て中のママさん応援ブログを始めました。子育てを頑張っている皆さん、あなたとあなたのお子さんは、祝福される存在であることをどうか忘れないでください。ハイジの国から、皆さんとシェアしたい情報やアイデアを発信していきたいと思っています。

こんにちは。ゆうこです。

 

今日は「ワガコのイヤイヤ期とママのイライラ」についてのお話です。

 

2歳前後の子どもが「イヤ!」を言い始める時期、日本では「魔の2歳児」「イヤイヤ期」と呼ばれていますね。ここスイス(仏語)でも「ノンの年齢」(Nonは英語のNo)といわれています。様々な言語で特別な呼び名がつくこの「イヤイヤ期」は、世界共通(!?)で、子どもが元気に育っている成長過程。自分と他人を区別できるようになる1歳半~2歳ぐらいから始まります。

 

子どもは鏡に映った自分が「自分」だと認識しはじめ、自分の好き、嫌い、やりたいこと・やりたくないことがわかってきます。でも、何かをやりたい気持ちがあっても、まだ漠然としていて、自分の好き嫌いを言葉で説明することはできません。脳の一部はゆっくり成長中で、ガマンする力も発達中です。なので、本人にとっても、何かともどかしい時期なのです。

 

さて、ママにとってはどうでしょうか?「イヤイヤ期」はワガコが成長していく過程の一つ。ほんの一時期のこと!とわかってはいても、目の前のワガコが朝から晩まで「イヤ!」と反抗し続けると、ママにとってももどかしい、本当に大変な時期になりますね!ママ自身、気持ちがめげたり、イラっとしたりすることもありますよね。

 

休みなしの子育て中、ワガコのイヤイヤの連発に悲しくなったり、怒りがこみ上げきたり、時には手がでそうになったり……。そして、怒鳴った自分に嫌気がさし、子育てがイヤになってくる時もあると思います。 でも、そんな時にはママ自身が、育児イヤイヤ期に突入しないように、心身の疲れ、イラっとする気持ちを和らげるよう心がけましょう。

 

🔶ココロとカラダの疲れを減らすには:

  •  1日中、おうちの中で自分と子どもだけで過ごしていると、孤独感に押しつぶされそうになりがちです。できるだけ、ワンオペ育児にならないよう、パートナー、家族やママ友と一緒に過ごす時間を意識的につくりましょう。公園や児童館などへ行き、ママ同士で困っていること、悩みを分かち合うのも大切なことです。
  •  自分の気力・体力の限界を感じる前に、できたら定期的に息抜き、気分転換できる時間を作りましょう。自分の代わりにワガコをみてくれる人、少しの時間でも子育てに協力してくれる人や場を探しましょう。
  • 何でも完璧にしなきゃ!と思わないこともとても大切です。ママの一日は、やることが多すぎて、あっという間に過ぎてしまいますよね。育児に自分の時間とエネルギーを費やしているのだから、家事にまで手が回らない時があって大丈夫!誰でも、疲れ過ぎていたら、イライラしやすくなります。疲れてイラっとしてきたら、深呼吸をしてすぐに一息つきましょう!好きなものを口に入れるだけでも、気分は違ってきます。

🔶イライラする気持ちを減らすためには:

 

  • ワガコに対して「また同じことして!昨日も言ったのに!」「同じことばかり言わせないで!」と思わない・言わないようにしてみましょう。このイヤイヤ期の子どもは、ママに言われたことをすぐに理解して、ママに言われたようにすぐに実行できるとはかぎりません。前の日に聞いたことを一日経って忘れていることもまだまだあります。ですから、昨日うまくできたことを今日できなくても当たり前と思いましょう。学びの時期は始まったばかり!? ママに説明されて、ちゃんと理解できることもあれば、家族や周りの人の態度、言葉を見聞きして、真似をしながら、いろいろ覚えていく時期ですよね。
  • イライラの原因は何かなあ、とちょっと考えてみてください。ワガコのイヤイヤ以外のこと?普段から、我慢したり不満に思ったりしていることはありませんか。
  • 自分はどんな時にイライラしやすいのか、ちょっと自分の一日、一週間を振り返ってみましょう。(子どもに着替えをさせる時、外出の準備をしている時、なかなか寝付いてくれない時、お風呂に入れるとき、夜ごはんの支度の頃、平日の夕方など)             

自分の中でイライラする原因や状況を把握したり、自分の期待どおりにワガコができない時があって当然!と思ったりすると、イラっとする気持ちを静めやすくなります。

 

子どもの成長過程の一つ「イヤイヤ期」。この時期は、特にワンオペ育児にならないように、気をつけましょう。ママ自身がイライラ(=不満)、育児イヤイヤにならないよう、同じような悩みをもつママたちとの交流、情報交換なども心がけてみてくださいね。

 

 

いつも以上に長いブログ、最後まで、お読みいただきありがとうございます!