学習に関するご相談をお受けしている中で、
「中学数学」につまづく方に共通しているのは
「計算力が低い」ことです。
計算力といっても、
連立方程式や二次方程式の話ではなく、
「小学校レベルの計算」のことです。
足し算、引き算、掛け算、割り算はもちろん、
小数、分数の計算がままならない方が非常に多いです。
分数のかけ算はできても、足し算、引き算は通分が必要です。
1/2+1/2=2/4になってしまう方が多いのです。
そのため、中学レベルの公式は型通りできても、
単純な計算でミスをしてしまい、結果が出ないということが起こります。
小学校3年生レベルで習う、複数桁の割り算もままなりません。
計算でミスをしてしまうので、点数が思ったように出ません。
そのためやる気を失い「数学嫌い」が生まれることになります。
「数学が苦手でも、他の科目ができていたらいいじゃないか」というご意見もあると思います。
高校レベルになると、それでもいいのですが、
中学レベルだと数学ができない=他の科目も苦手になることが多いのです。
理由としては、数学が時間がかかる科目だからです。
問題集を解くにも、それなりに時間がかかります。
そうなるとテスト前には数学に時間が取られることになります。
そのため他の科目に時間を費やせず、他の科目も結果が出なくなります。
また数学は「論理」でできています。
数学ができないということは国語や英語にもダイレクトに関わります。
数学は学問の基礎といっても過言ではありません。
計算でつまづいている方は、
小学校レベルのドリルを繰り返すことが効果的です。
「中学生にもなって小学校レベルをやらないといけないのか」と思われると思いますが、
計算ができるようになるだけで数学の負担はぐっと下がります。
また小学校レベルといっても時間をかけません。
1週間ほどで集中して復習するのです。
たった1週間の努力でこれまで結果に繋がらなかった問題が
解決するようになります。
計算は数学の基本です。
できるだけ早く正確に解けるようにすることで、
少なくとも中学校レベルの数学はできるようになります。