まいちょいす。 -74ページ目

ある意味ストレッチです。

バッハ  プレリュード (無伴奏チェロ組曲1-1)




普通、ガットギターですので、鉄弦でやるとけっこう “きます” (´□`。)

「細石の巌となりて」。

読了
藤田友治【「君が代」の起源 】




まいちょいす。




この本を手にしたときに、ふたつ思い出だしたことがあって、


ひとつは、職務命令と拒絶する職員との板ばさみに自殺されてしまった高校の

校長先生の事件。国旗掲揚、国歌斉唱のあの事件。記事として事件が出て

こないのであれっ?って感じでしたが終盤で出てきました。そして国歌「君が代」

は強要されるものになってしまうのですね。。。

もうひとつは、鹿児島市の「維新ふるさと館」に行って「君が代」の原曲とされる

日本最古の吹奏楽の録音を聴いたのを思い出しました。日頃聴く粛々たる感

じではなくて、ポップでした♪ テンポも速かったのではないかと思い出します。




諸説(鹿児島では恋歌とされてました)のうち、死者を葬り送るときの歌「挽歌」を
我々日本人は祝賀、祝いの席に唱和しているのだ!というお話しです。


歌詞については、日本書紀から万葉集まで、特に詠まれている内容の解読、

解釈には諸説、すごいねという感想。異説、奇説もいろいろあって、そこまで良く

こじつけられるね、っていうのも含みます (^▽^;)



過半数の頁は「細石の巌となりて」にこだわって進みます。

「なんで小さい石が大きな岩石になるんだっ!」 という部分の解読です。



符合も、中には偶然もあるわけで、難しいのは歌もそうだけれど、作者自身が

「こういう意味だかんね!」、と説明をしてくれないこと。(あたりまえか。)


継承も書き写した者の趣意がちょっと縒れるだけで、後世の学者さんたちには

とんでもない難問に化けていることもきっとあると思うのですね。

最近では化学的検知が過去の歴史書を改めるほどの事実をあらわにしてくれ

ることもありますね。だから、面白いところなんですよね、きっと。いくら科学的

な根拠で裏付けできても、真実は当人でなければわからないから。





鹿児島中央駅から5,6分の「維新ふるさと館」に行ったのは、まだ

「篤姫特別展」とか熱のころで、友人との待ち合わせのアキ時間にフラッと

一人で見学させていただきました。出身県ながら初めての見学(笑)西郷隆盛

や大久保利通など名士のロボットらが、迫り上がってきたり、カクカク動きなが

らお話しをしてくれるステージなどありましたー (^∇^)


元気の海へ還ろう。

読了
五木寛之 【元気】



まいちょいす。




  「元気に生きて、元気に死にたい」



あとがきにあるのは「薄氷を踏むような思いで今まで暮らしてきた」という

五木さんの生死観。副題の「人はみな元気に生まれ元気の海へ還る」。
伯母を亡くしたこの時期に選り好んだわけでもなしに廻ってきた本。




落葉帰根、自然法爾。これは循環論でないことはわかる(わかっていると

思いたい)。個のいのちは、循環論ではなくて、現世(あえてこの世)大局

が命である。個が滅することは、大きな視点では一部分であるということ。




昨今使われない「暗愁」。 (もちろん漢字変換されないよ (´□`。) )

日本人の情緒にも触れながら「あんしゅう」への想いが綴られます。
「ふさぎの虫」はだれもが飼っていて(笑)、その暴れようも人それぞれで

しょうし、その感じ方、生活への影響の受け方も多様と思います。
でも、うまく付き合って行かないとならない。「暗愁」に浸ってばかりはいら

れないわ。おまんま食べないとならない。




  人は大海の一雫。



そう思う。  (以降、勝手な生死観です。)


地球資源は消費され続けている。実感ナシに生きてきて近代やっと気が

付いたこと。地球がやせ細ってきている、病んできていると言われる。
それでも地球外に資源を持ち出しているわけではなく、宇宙から何かを

持ち込んでいるわけでもないわけで、物質的にはエネルギー変換しつつ

も、地上が有しているもの、すべてであることに変わりはない。


そもそも文明の英知が、神への冒涜とか、自然破壊とかではない、と

わたしは思う。それじたいが大それた話しではないか。ヒトってそんなに

凄いのかなぁって。ヒトも地上の構成部位。自然の中のちっぽけな一部

分。原子力利用も、大気汚染も、大局、それさえ自然循環ではないのか

と思ってしまうのです。


イキモノすべてがこの世界で「何かに向けて」せっせと生き続けている。

人類なら栄枯盛衰、文明の中で生きて死んで、死んで生きて、連綿と命

のリレーが繰り返されています。天変地異、戦争に疫病。人類の歴史の

先端にわたし達が今いるのは、決して必然なんかではなくて、もの凄く、

チョー奇跡的なことなのだと考えていると「生かされている」ことを感じな

いわけには、わたしはいかない。

今を生きていると言うことは、ことごとく神代の時代から祖先の血と縁を
自身が引き継いでいると言うことに他ならないから。

人は「命を乗せたビーグル」であるのは確かで。本来、命の維持継承に

従順であるようにプログラムされているのも理解しているつもり。。。





日常に無意識に「死」を遠のけるのは当然で、地縁血縁で身近な死を感

じたときに、ひとは生きていることを実感していると思う。

五木さんおっしゃるに「葬式の帰りの焼香者のいきいきとしたことか」。。。
亡くなった方に礼を失するとかではなくて、生きている(生かされている)
ことに、普段あまりに気が回らないから。そんなとき人は死が無縁ではな

いことになんとなくではなくて、リアルに気付くのだと思います。


だから生きることに理由が欲しいし、死ぬことにも意味があると考えたい。





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元気の「気」は“メ”であるとシメだすと忌み嫌われ、

“米”が入ると八方に広がる「氣」と、縁起を担がれるもの。

どっかで聞いた話しだったけれど、五木さんも語られてました。 (^∇^)



『 THE BOAT 』

読了
ナム・リー【ボート】


まいちょいす。




ナム・リー32歳。1月の新刊は20代に創作された処女作。

7作品、350頁超えの束。


ベトナム出身、ボートピープルという先入観がはさまってきますが、


イイです。。。



最初の作品 「愛と名誉と憐れみと誇りと同情と犠牲」 (...長いな 笑 )


父親との会話は、成人した青年とその父親とのありがちな関係が

そっけないのだけれど、温かい。

作者には家族の愛情につつまれた生活があったと思われます。


自叙伝と読ませるような作品からはじまるので、全篇そんな感じかな

と読み進めましたが、予想外に幅広くて良いほうに裏切られました。



エアー感あります。


叙情的なクダリには新緑のような感性を感じます。

才能あるなー。これからの作品がすごく楽しみ。

(もちろん、訳者の小川高義さんのセンスもいいから)





  ガッツリ読みたいヒトには是非、おススメです。





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ついに繁忙期突入。  (´□`。)


締め切りに追われる日々が5月まで続きます。


ちゃんと寝ましょう。
ちゃんと食事しましょう。
ちゃんと風呂入りましょう。   ...ちゃんちゃん。




岸部さん『花』Cover version.



 岸部眞明さんの「花」。


以前に音楽配信サイトで音源だけアップしたことのある曲です。

この曲のメロディは大好きです。演奏していて和みます~ (^∇^)



(和んでもらえるかしら 笑)

みゆきさん『時代』Cover version.



 久しぶりに歌ってみましたー。




サイズが大きくなってしまいリファイルしたら

やっぱり見難くなってしまいました。。。

春に。



 『 やっぱり暖かいな ... 』




鹿児島の季節に 早めの春を感じた。


東京へ戻ると 思いがけずも


しっかり春めいた空気になっていて 驚いた。




まるで 東風と一緒に 吹き戻されたかのようだ。







火葬場からの帰路、


陶磁と桐箱を通して 膝に伝わってくる温かさは


火葬炉の余熱ではなく


伯母の体温のごとくに感じられた。




そう思うと 堪えどころ無くなり



 またも 泣けてしまった。






本当に温かかった。



伯母の気遣いや優しさに 自分はどのくらい


お返しができたのだろうか と自問するまでもなく、


気の利かないわたしは 凹んでしまう。





280㎞を車で走り 通夜も0時を過ぎる頃に


宮崎の延岡市から 焼香に来てくださる元寮生がいた。


三十年が経つというのに


「寮母さん」 と慕ってくださる方たちがいるのだ。





伯母を「もう一人の母だ」と憚らないのは、


彼らの優しさもあるし、何より


伯母の親ごころの “本当” があったからだと思う。




そんな伯母を わたしは誇らしい。




 そんな人間に なりたいと思う。




全冊一緒に帰りたい。

 ナム・リー【ボート】
 グレイス・ペイリー【人生のちょっとした煩い】
 五木寛之 【元気】
 新潮社編 【敗者の生きざま】



まいちょいす。




ナム・リー 【ボート】
ベトナム出身の新進作家。ナム・リー32歳。先月の新刊。
こういう前情報ナシで出会えた本って、楽しみ。
通し読みがなかなかできないから短編集はありがたいな。
途中で“投げたくなる”ことも少なし 笑   楽しみ ♪



グレイス・ペイリー【人生のちょっとした煩い】
村上春樹さん訳。村上さんは気に入った作品はとことん訳する方

だから面白さはほとんど保証付きって感じかな。

そういうことでも楽しみ ♪



五木寛之 【元気】
イツキヒロユキ?むずかしいん?読まずぎらいのヒトは

わたしは結構いらっしゃると思っています。

いえいえ、楽に読めます。ためになります。
人生に、死に、興味がないヒト“以外”は読んでください。

読んでいない一冊に感謝。



新潮社編 【時代小説選手権・敗者の生きざま】
ひえーっ、25人の作家競演。600頁越えなので

普通の文庫本3冊分ぐらいの量。こういうのは、もちろん順に

読んでもいいし、アットランダムでもいいし、作者を選びながら

自分の感覚で飛び飛びに読んでも面白い。

(なんだ、どう読んでもいいってことになってる (´□`。) )
【勝者の生きざま】というペアタイトルになっていました。

そっちはまた今度。





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   全部、帰省のカバンに、 持っていきたい  (´□`。) ムリー....




200万ドル持ってたホームレス。


 読了

 カレン・キングズベリー【ギデオンの贈りもの】



まいちょいす。



「赤い手袋の奇跡」シリーズの一作目。


クリスマスに読んだ同シリーズ【サラの歌】に続きました。元気でない人。シア

ワセに薄いと思っちゃっている人。だれかれと上手くいっていないひとに是非。

アメリカでは2005年にテレビドラマ化されたらしい。家族みんなで楽しめる

おはなしということで、愛とは何か?という悠久のテーマを一片の翳りもなく、

“カンペキ”なハッピーエンドで綴られます 笑

信じるものは救われる、というフレーズは聖書だと憶えますが、まさに宗教観

を抜きには語れないストーリーではないかなーと思いました。


お金で買える欲しいものは何でも手に入るけれどシアワセを感じられない人。

赤貧洗うが如き毎日でもシアワセだ、といえる人。どっちもリアルな人生だね。




家族を不慮の事故で失った主人公は神を呪う。自暴自棄から人としての道を

自ら外れて、ホームレスとなる。身内、知人もすべて捨て、人として持たなけ

ればならないものまで捨てさる。どこかで野垂れ死にすることを目標にするが

ごとく。白血病の少女、ギデオンの無垢な愛に鳥肌をたてるように毛嫌いする

ホームレスのアール。

カンペキなクリスマスを夢見る彼女にそれをプレゼントしたのはアール。そし

て彼の夢を、真実の愛につつまれるその日をプレゼントしたのはギデオン。

彼女の願いは叶えられるのだ。第二の希望のカンペキなクリスマス。そして

アールが幸せになりますようにという第一の願いも叶えられる。。。


アールが人として立ち直ることを願いながら、ギデオンは神の下へ召される

のかなと思いきや、アールの資金援助で移植手術を受けて幸せな日々を過

ごす。ギデオンの結婚式にはアールも参列するのでした。



このシリーズ一作目【ギデオンの贈りもの】は、作者が

両親の結婚四十周年に送った物語りだそうです。



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このお話しは出所が語られている。

作者カレンの実際の家族との思い出であるとのこと。


「 わたしの家族は、感謝祭の日はいつもレストランで食事をした。
  そして食べきれなかった料理はペーパートレイなどに持ち帰った。
  車で帰る途中、ホームレスたちを探してその料理を分けてあげる

  のが家族のイベントであった。。。 」




このエピソードに感想の例をふたつ。


A:  ああ、なんとすばらしい家族であろう!


B:  飽食の末に食いきれなかった残飯をホームレスに恵んでやる。
    それもわざわざ街中を探し回って、そういう輩に神のご加護を

    などどノタマイながら残り物をさばいているじゃね!?



あまりに純粋すぎるからだろうか、悲しいかな穢れたわたしなど ....




        Aではなかった。      ((((´□`。)



狼男と豚女。


 読了
 マリー・ダリュセック 【めす豚ものがたり】



まいちょいす。



デビュー作でこれだけの賞賛と成功は、サガンの【悲しみよこんにちは】に匹敵
するという評です。すごいね。。。


変身譚としては、カフカに系譜を連ねる、とされていたのは知っていたから

【変身】ファンとしてはとっても期待して“とっといた”部類の作品でした。
(また、楽しみが減ったけど)


勢いがあります。さすが若さというか情熱的にタイピングしている様が訳されて
いるとはいえ、行間から伝わりますよ。訳者の高頭麻子さん言われるところの

「装われた無邪気さ」の語り口っていうのも、きっと上手く日本語になっている

のではないかなーと思いました。




イントロダクションは豚が書いているんです。 ・・というか、つまり全篇だ 笑


本文中に「豚がこうやって苦労して書いている」ってクダリがあるからネタバラ
シにはならないと思いますが、そっから豚になってしまうまでの「トンでも生活」
(笑)が、綴られている、という展開です。


勢いはある種の“ドタバタ”調子にもなってしまうから陰惨とか、自暴自棄とか
あまり破戒的な展開には感じられない。(読みようによって怖いかな)


最後に暮らす彼氏は、彼女と同じような身の上のオオカミ男。

【真ク・リトル・リトル】もそうだけれど、読み手が元気でいないと作品に
“負けてしまう”という感じで「あー。おもろかったわぁ ♪」とはなれないことが

あります。



中学生のときだったと思います。【変身】読んだのは、たしか。
しばらくは、寝起きはなの半覚醒状態がいやで、飛び起きていた気がする。


(単なる怖がりか ... (´□`。)  )