2011 フランスへの旅 4. ブロカント
3日目。
パリから1時間ほどの、とある田舎のおうちで目覚める朝。
今日は木曜ですが、フランスでは祝日です。
(キリスト昇天祭)
近くで行われる大きなブロカント(がらくた市)に行くため、
彼は朝5時に起きてでかけていました。
私は、とてもじゃないけど5時に起きれないし、
彼も私が準備するのを待てないということで
お留守番。
といっても遅くまで寝ていただけですけどね・・・
さすがに10時ごろには起きだして身支度。
彼はお庭に出るドアの鍵もかけていったので
若干閉じ込められていましたが 笑
お昼過ぎに帰ってきました。
とりあえずの朝ごはんに
お庭でボンヌママンのマドレーヌ
(これおいしい!!のですが、日本では見かけない・・・)と
オレンジジュースを飲んでいる間に
彼はお昼ご飯の支度。
今日もいいお天気です。
おうちのお庭はいつ来てもすてき。
お庭の椅子に座っていて
聞こえてくるのは自然の音だけ。
鳥の鳴き声、
たまに虫の羽音、
隣の教会の鐘の音、
風の音・・・
それだけで、癒されます
先にバゲットと、ロゼワインを飲みながら
ごはんができるのを待ちます。
ほんと、こっちにいるときは
全く家事をしないわたし・・・
お客様か、子供のようです。
いちおう手伝おうとしてみるものの、
勝手がわからず結局なにもできない・・
食べた後のお皿をキッチンにもってくくらいかな 笑
逆を考えたら、
彼が日本に来たときは
別に手伝ってもらおうとか思わなかったしな。
それに、男の人が家事をやってくれるというのは
わたしたち日本人女子にとってなんだかうれしいものだったりしませんか?
ノエルはまるまっておひるね中・・・
今日のお昼は、ジャガイモのソテーとほうれんそうと、
彼の家に来た時の恒例、BBQのソーセージです。
ソーセージは3種類くらい味があります。
ほうれんそうは、「君の鉄のためにね!!」と付け合せてくれました。
(貧血なので・・・)
シンプルだけど、おいしい。
もりもりいただきました。
そして買っておいてくれたデザート。
(食べかけですみません )
シトロン&フランボワーズのムースとビスキュイが層になったケーキと、
カフェのルリジューズ。
自分で選ぶならルリジューズなので、
女の子だからってピンクが好きとは限らないんだけど・・・
などと若干思いましたが(買ってきてくれたのにずうずうしい)
食べてみると、意外と(?)おいしくて
けっこうな大きさなのにぺろりと食べちゃいました。
さて。
おなかもふくれたし
風は強めですがお天気もいいので
ヴェスパ(スクーターです)に乗って
ブロカント見物に出発!!
これまで何度か田舎のブロカントにはきていますが
ここはすごく規模が大きくて
たくさんお店がでていました。
こわっ・・・
こういう人形、絶対に、必ず、
どこのブロカントでも並んでいます。
かなりの確率で、こわい。
かわいらしく椅子に座らせているものがあっても、こわい。
フランスの子供には、必ずこういう人形が買い与えられるのでしょうか・・・
彼の部屋にも、一つ、あるんですよね。
無造作に部屋の隅においやられた人形が・・・
お店の看板などに使われる立体文字。
白い文字に赤茶のふちどりは、おそらくモノプリ。

メリーゴーランドの馬・・・ですよね??
他にも、街灯のランプ部分だけとか、
通りにあるプレートとか、
「どこで手に入れたの???」
と思うものがたくさん。
彼はあっさり、
「ぬすんだんじゃない?
それがフランスだよ!」
とか、言ってましたけど・・・
どこかで廃棄されているものをひろってくるんですかねえ・・・
フシギ。
無造作に配置されていても、
なぜかフォトジェニックなガラクタたち。
後ろの方の椅子なんて、座面崩壊もいいとこです。
日本だったら粗大ごみですよ・・・
古いものを大切にするフランス人、
購入する人は修復するのも楽しみのひとつなのでしょうね。
ペリエ。
こどもたちが大好きな、Barbe a Papa (バルブ・ア・パパ お父さんのひげ=わたあめ!)。
バーバパパのネーミングはここから来てるみたいです。
これはセルフ??
なのか、子供がお手伝いで販売してるのか。
小で2ユーロって、わりと高いですよね。
今回は何も買いませんでしたが
みてるだけで楽しいブロカント。
彼は、主にレコードを物色するのですが
今朝持ち帰ったのは3~4枚だけだったかな?
たまに、家具も買います。
旅行者には、持って帰れないものが多いのが残念。
あちらに住んでいたら、もしくは、
日本でフランスっぽいカフェや雑貨屋さんをしている人には
ディスプレイに使えそうなものがたくさん、といったかんじです。
パリの蚤の市のほうが洗練されていて、状態もいいものが多いと思いますが
(大昔にヴァンヴしかいったことがないので定かではないですが)
田舎のブロカントはたまにただでくれたりとか、
パリとはまた違った雰囲気が味わえると思います。
さて。
日が長いので、まだまだ時間はあります。
次はどこにいこう??
5へつづく
2011 フランスへの旅 3. パリでの再会
2日目。
今日は、パリ在住の日本女子の方々とランデブーが二件
帰ってきたら、夜は彼の実家へ行きます。
昨日、オ・ルヴァン・ダンタンで買っておいた
タルト・オ・シトロンとミルクティー(彼はコーヒーを飲まないのでいつも紅茶)
が朝ごはん。
私は日本でも朝ごはんは甘いもの派なので
朝からケーキ、いけます。
タルト生地さくさくでおいしかった
いってきま~す
待ち合わせは、オペラ・ガルニエ前。
パリに来るたびお会いしているお姉さまと再会。
ほんとはレオン(ムール貝専門のチェーン店)に行こうと話していたのですが
友人の午後の予定がなくなったため時間ができたので
もっとゆっくりできるところに行こうということに。
が、残念ながら友人行きつけのビストロはお休みでした・・・
(フランスは明日からちょっとした連休なのでお休みにしているお店が多かった)
ので、ぶらぶら歩いて別のカフェに行くことに。
Le Cafe Qui Parle ル カフェ キ パルル
24 rue Caulaincourt 75018
結局18区まで戻ってきちゃいました。
テラス席で、12ユーロくらいのセットメニューを注文。
前菜。
スイカとメロンとチーズ。
(すいません、料理名とかよく覚えてません 汗)
シンプルだけど、スイカもメロンもあまーくておいしかった
チーズの塩けが合うんですよね~
生ハム&メロンとか大好きな私にはヒットなアントレ
メイン。
牛肉と、つけあわせにジャガイモのソテー。
これもソースがクリーミーでおいしかったです
日本であまりがっつり肉を食べることがないので
(だから貧血になる)
今回の旅では肉を食べよう!!と思っていたのでうれしい
ただ、このお肉すごーーく切りにくくて
私の技術が足りないのも大きいでしょうが、
それにしても苦労した・・・
スジがちょうどある場所だったんですよね。
お肉自体は固いわけじゃなかったんですけど。
おなかいっぱいになったので、
デセールは頼まずカフェを一杯。
ここのカフェは、店員さんのかんじがとてもよく、
お味もおいしかったのでおすすめです。
アベスあたりで食べるところに困ったらぜひ。
店名も、直訳すると 「話すカフェ」??
かわいいです
近くにアルノー・ラエールのパティスリーもあるので
ちら見してから次の待ち合わせへ向かいます。
やってきたのはマレ地区。
日本のガイドブックなどにも必ず載っている、
一度来てみたかったカフェで待ち合わせ
Le Loir dans la Theiere ル ロワール ダン ラ ティエール
3 rue des Rosiers 75004
アリスの壁画がかわいい、おしゃれなカフェ。
最初はお店付近でお友達を待っていたのですが、
そのあたりを通る人通る人、カフェにすいこまれていくのを見て
これは席をとっておかねば!!
と思いあわてて入りました。
そのぐらい、人気のカフェのようです
頼んだのはケーキと紅茶のセット。
何ユーロだったかなぁ、確か10ユーロ前後。
16時からのメニューで、まだ15時半すぎだったのですが
快く応じてくれました
選んだのは、 桃のタルト。
(ケーキは10種類くらいあったかな?
お店の一角に並んでいて、説明してくれます。
ショーケースにも入らず、常温・・・なところがさすがパリ 笑)
とにかく大きい!!ボリュームたっぷりのケーキですが、
桃がさわやかで意外とペロリ食べちゃいました。
おいしかった
紅茶は、大き目のポットでサーブされ、
こちらもわりと選択肢がありました。
私はフリュイ・ルージュ(赤い果物)にしました
店内には、日本人の女の子もちらほら。
店員さんのかんじもよかったので、
旅行者の一人カフェでも気後れしなそうな雰囲気です。
ゆっくりおしゃべりするのにちょうどいい、
居心地のいいカフェでした
さて、お友達とも別れて
本日の予定終了。
彼に予告していたより30分くらい遅れて帰宅。
これから電車に乗ってピカルディー地方の彼の実家に行くのですが、
今回はそのままノルマンディーにも足をのばす予定なので、
次にパリにもどってくるのは日曜の夜。
(今日は水曜)
となるとそれなりの荷物も必要なので
バッグ二つをパンパンにして
北駅から電車で向かいます。
去年おじゃましたときも、
彼のご両親はちょうど旅行中で妹さんとしか会えなかったのですが
今回も、この連休を利用してエジプトへ旅立っているとのこと。
なので、家では私と彼だけ・・・
と、猫のノエル!!!!
実は今回、ノエルが生きているかどうかがかなり心配だった私。
縁起でもないですが、彼が「もうすぐ死ぬよ・・・」と
メールで知らせてきたので、
何事かと思っていたのです。
でも要するに、
もう老齢なので・・・ということらしいです。
確かに、去年まではそんなことなかったのに、
前足をひきずって歩いていました
私はこれまで動物を飼ったことはないのですが、
やっぱり動物が家にいるとかなり癒されますね・・・
私があまりにノエルを追いかけまわすので
「emiko はノエルと結婚すれば??」
と彼にあきられるほど。
だってかわいいんだもん。
例によって疲れていた私、
(若干車酔いもしていた)
しかも北の方はやっぱりさむい・・・
ちょっと口数が少なくなってしまいましたが
ラザニアとロゼワインとお庭でとれたサラダ菜で晩御飯をすませ
(もちろん彼が全部用意してくれた・・)
屋根裏のお部屋で眠りにつきました・・・
4につづく
2011 フランスへの旅 2. 到着
出国前のドタバタっぷりに
若干放心状態で飛行機の座席におさまったあたし。
乗れてよかった・・・・
さすがに疲れていたのか
離陸前後はうとうと・・・
と、ドリンク&おつまみが配られ始めました。
えっ
なくなったとおもってたのに・・・!
年末に搭乗時 、いきなり食事から始まって
「経費削減!?」と思っていたのですが、
あれはなんだったんだろう・・・
何にしろ、復活してよかった
そしてごはん。
豚の角煮弁当
ここで食べておかねば後でおなかすく!!
と思い、もりもり。
が、
食後に予想外のハーゲンダッツのアイス配布!
え~アイスも復活??
やはり改善したのだろうか・・・
か、乗る便によるのだろうか・・・
うれしいですけど、おなかいっぱいだったので
がんばって食べました。
CAのみなさまの胸にも、この文言のはいったバッチが光っておりました。
行きの飛行機はあまり眠れないので
映画は三本鑑賞。
「ジュリエットからの手紙」
(主演の女の子がかわいい&ヴェローナの街並みがきれい。
ガエルガルシアベルナルの役どころが残念すぎる。)
「抱きたいカンケイ」
(なんといっても、アシュトン・カッチャーの実家で飼われていた
白い子犬がかわいすぎた!!)
「塔の上のラプンツェル」
(ディズニー王道の、ミュージカル仕立てプリンセスもの。
とにかくCG映像がキレイです)
どれも、わりとおもしろくて満足。
到着前の軽食は、恒例ホットドッグ。
さ~あと少しで到着だ!!!
降り立った5か月ぶりのシャルル・ド・ゴールは
湿気のないひんやり感と香水の匂い。
また来てしまった・・・
いくら彼がいるとはいえ、
半年スパンで海外は、あたしにとってけっこうすごいこと。
こんなフランスばっか来てていいのかね・・・
おそらく最終の預け荷物であったためか
ほぼ一番に近い順番で出てきたスーツケース。
CDGではほとんど待ったためしがないんですよね~
いつもかなり最初の方に出てくる。
いつも預けるのが遅いのかしらん・・・ 汗
いつもどおり、彼は迎えになんて来てくれませんので
RERで一人パリへ向かいまーす
飛行機であれだけいた日本人が、
パリへ行くRERにはほとんど見当たらない。
みんなバスとか送迎とかなのかな。
空港駅でけっこう待ったので、彼に予告していたよりは
だいぶ遅れて到着。
あ~着けてよかった~
(乗り遅れそうになったことは、なんとなく彼にはないしょ 笑 )
18時すぎてもまだまだ明るい、
夏時間のパリ
家にいるのももったいないので、
とりあえず、近くをお散歩することにしました。
オ・ラパン・アジル Au Lapin Agile
かつてピアフも出演していたという老舗シャンソニエ。
ピンクとグリーンが基調のかわいらしい建物。
この目の前に、パリで唯一の小さな小さなぶどう畑があります
(人物抜きの写真がない )
犬と、石畳と、路上駐車。
これぞパリ。
モンマルトルには、こういうフォトジェニックな小さなお店やレストランがたくさん。
坂道沿いなので、ふと振り返るとパリの街が一望できたりして、
クラシックで、肩肘のはらないパリ散歩を楽しむにはうってつけの場所だと思います。
途中、
「パリで一番のブーランジェリーに行こう!」
と彼が立ち寄ったのがココ。
オ・ルヴァン・ダンタン Au Levain D'Antan
6 rue des Abbesses 75018
アベス駅にほど近い、青いファサードが鮮やかなパン屋さん。
「あ、ここ知ってる!
今年のコンクールの一位のとこでしょ」
わ~いさっそくおいしいバゲットにありつけるとは
ひっきりなしにお客さんが訪れる店内には、
おいしそうなパティスリーもずらり。
バゲットの他に、
私はタルト・オ・シトロンを、彼はカフェエクレアを買いました。
歩きながら、焼き立て、かりかり、もちもちのバゲットをもぐもぐ。
・・する彼に、おすそわけをもらいあたしももぐもぐ 笑
この、歩きながら買いたてのバゲットを食べるという芸当(?)は、
たぶん住んでみないと自然には身につかないと思う行動のひとつ。
だって、日本だったら、
買ったパンをそのまま食べ歩きしてる人がいたら、
「よっぽどおなかすいてたのね・・・」
とか、思いませんか!??
よく食べ盛りの男子中高生はやってますけど、
普通の大人はあまりやらない行動ですよね??
でも、なぜかフランス人がやっているのを見ても、
お行儀が悪いとは思わないフシギ。
そりゃあ焼き立てのバゲットは、一秒でも早く食べた方が
おいしいに決まってますもんね。
とはいえ、積極的にもぐもぐするには
まだまだ修行がたりないあたしです 笑
途中、野外ステージで演劇が行われていました。
こんなところもさすが芸術の街。
青空の下のサクレ・クールはひさしぶり。
少し歩き疲れたので、
坂道をちょっと下ったところにあるカフェのテラスで赤ワインを一杯。
(微妙な写真しかなくてすみません・・)
最近全然飲んでなかったから
ワインがおいしい!!
あ~バカンスだわ
と、実感するのがこういう瞬間。
このときすでに21時くらいだったのですが、
日が長いので遅い時間までだらだらできるのもバカンス気分を盛り上げます。
今日は、疲れているし、
そんなにおなかもすいてないので(私は)
おうちごはんにすることに。
帰る前に、モノプリで食料調達。
フランスの野菜は、とにかく大きい。
今日の晩ごはんは
トマトとモッツァレラチーズをオリーブオイルとバルサミコ酢であえたサラダと
あと、
あと、
・・・
到着当日に何を食べたか。
この問題にここ数日記憶の糸をたぐりにたぐっているのですが
いまだ、思い出せず・・・・
たぶん、冷凍食品の何かだと思うんですけどね~。
肉か、魚か。
思い出せんな~・・・
フランスにいる間は家事はすべて彼まかせなので
食べてるだけのあたしはどうも記憶が・・・ 汗
あと、ワインを湯呑で飲んでたことしか思い出せません。
そんなこんなで長い一日が終了。
3へつづく