アジアの真実 -35ページ目

・書籍紹介:「チベット大虐殺の真実」

チベット大虐殺の真実―FREE TIBET!チベットを救え! (OAK MOOK 216 撃論ムック)
西村幸祐
4775512056


 本日はチベット問題に関する書籍を紹介します。西村幸祐氏が編集されている『チベット大虐殺の真実』 です。

 内容は、チベット問題とは何か?から始まり、ダライ・ラマの記者会見の全文、これまでチベットで行われてきた虐殺・弾圧の実態から、中国の思惑、オリンピックとの関連性、そして今後日本に及ぼす影響が、西村氏の鋭い視点の論評の他、それぞれの各界の著名人により論述されています。


 中でも、チベットを実際訪れ、そこで起きている虐殺・拷問・弾圧の生の姿を見聞きしてきた大高未貴さんの「チベット探訪記 私が見た真実のチベットの姿」は、 公安警察により毎月行われる、ダライ・ラマのを信仰していないかの抜き打ち検査の実態、学校や職場行われる共産主義教育の姿、そして僧の格好をした共産党スパイが町や寺院に溢れているという現状の姿の他、26歳のときに共産党に逮捕され、その収容所で行われた壮絶な強姦と拷問の実体験、そして飢えのあまり死体の肉まで食べざるを得なかった囚人の話など、この現代でこのようなことが本当に起きているのかと、耳を疑いたくなるような話が掲載されており、チベット問題を今まで知らなかった人には強烈に印象に残ることでしょう。


 聖火リレーをきっかけに初めてチベット問題を知った方から、さらにチベット問題について深い見識を得たい方にもお勧めします。

 また、この書籍には当Blogもチベット問題を扱うBlogとして、また巻末の参考Blogとしても紹介頂いています。


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・東シナ海ガス田問題で中国側が譲歩? ~払拭できない疑念~

「白樺ガス田」共同開発、対象海域詰めへ…日中首脳で確認:読売

 福田首相と胡錦濤・中国国家主席が7日の首脳会談で確認した東シナ海のガス田問題を巡る「進展」が、日中中間線付近の中国側にある白樺ガス田(中国名・春暁)を含めた海域での共同開発であることが明らかになった。

 複数の日中交渉筋が明らかにした。同ガス田を含む共同開発の海域をどこまで広げるかや、出資方法、利益配分などは、今後詰めの協議を行う。日本政府は胡主席の再来日が予定されている7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)までに正式合意に達したい考えだ。

 この問題で日本は、中間線をまたぐ海域での共同開発を主張してきた。これに対し中国は、中間線より中国側の海域での共同開発に応じると、沖縄西側の沖縄トラフ(海底の溝)までの大陸棚に中国の権益が及ぶとする主張を取り下げることにつながるため、難色を示してきた経緯がある。交渉筋によると、今回の「進展」は、中間線の問題に触れないことで、中国の理解を得たという。

 両首脳は会談後の記者会見で具体的な「進展」の中身を示さなかったが、交渉筋は、白樺ガス田を巡る日本の主張に中国が理解を示したものであることを明らかにした。同ガス田は、中国による開発が最終段階にあると見られることから、日本が他のガス田に先駆けた共同開発を中国に打診していた。首相周辺は「7月の北海道洞爺湖サミットの際の胡主席再来日までに内容を詰め、発表できるだろう」としている。

 日中首脳会談では、このほか、首相が北京五輪の成功に向けた協力を約束し、チベット問題でダライ・ラマ14世側との対話を継続するよう求めた。地球温暖化問題に関しては、中国の石炭火力発電所が二酸化炭素など温室効果ガスの主要な排出源となっていることを踏まえ、発電所で二酸化炭素を回収し、これを中国の油田の地層に封入する事業に日本が技術協力することで合意した。歴史問題を巡っては、胡主席が「平和、友好、協力が日中の進むべき道だと歴史の教訓に教わった」と述べたが、1998年の江沢民国家主席(当時)の来日時に比べ、未来志向の立場を明確にした。

 首脳会談を受け、両政府は今後の協力関係の具体策を盛り込んだ合意文書の発表に向けた協議を行った。文書にはチベット問題などを念頭に、2000年以来中断されている「日中人権対話」の再開などが盛り込まれることになっており、8日に公表される見通し。

 胡主席は首脳会談後、主要各党の党首と個別に会談し、7日夜には皇居での宮中晩さん会に出席した。


 昨日の報道で発表されていた、日中首脳会談の要旨では、数々の問題に対して全く進展がない上辺の挨拶程度の内容だったため、本日のこの報道には少々驚かされました。これまで、東シナ海ガス田問題では幾度となく日中間で協議が行われてきましたが、日中中間線を絶対に認めたくない中国側は、「中間線をまたぐ白樺ガス田は全て中国側のものであり、共同開発などありえない。もし共同開発したいのであれば、日中中間線から奥深く日本側へ入った沖縄近海であれば話に乗らないこともない。」 こういう態度を取り続けてきました。

 ところが今回の報道はそれを覆して、中国が中間線付近の今まで絶対に譲らなかった地点の共同開発に応じることで大筋合意したとすれば、それは2004年にこの問題が始まって依頼の大変な進展ということになります。これが本当なら、小泉-安倍ラインが作った日本の方向を根本的に覆すような言動しか取ってこなかった福田首相もここに来て大きな偉業を成したとも言えるかもしれません。
 しかし、正直私は大きな疑念を持っています。「中国が何の見返りもなく、易々とこのような譲歩をするわけがない。何か裏があるのではないか」と疑うのは、中国という国の本質を知っている人であれば誰もが持つ疑念のはずです。

 例えば、現在中国の最大のウィークポイントである北京オリンピックをだしに使い、首相の開会式出席と引換えにガス田問題で全ての譲歩を引き出した等というのであれば、日本も大した外交手腕を身につけたものだと関心するところですが、実際は広い目で見れば中国側圧倒的有利な取引をしたのではないかという疑念が払拭できません。上記の読売の記事上には、共同開発の海域などの詳細や利益分配はまだ今後ということですが、ここに落とし穴が隠されていないでしょうか。

 日本と中国、お互いが平等・円満に解決できるのは以下のラインです。


1.日中中間線をまたぐ海域では共同開発を行う。

2.共同開発の際の費用・利益分担は、地下埋蔵量の大小により平等に行う。

3.日中中間線より日本側の海域では日本が独自開発を行う。

4.日中中間線より中国側の海域では中国が独自開発を行う。


 これらのバランスが崩れれば、どちらかが大きく損をすることになります。例えば、今回1については合意。4も必然的に守られたが、3については日本側の領域も中国と共同開発で合意した。さらに2についても中国有利な条件で合意となれば、日本は中国に全て奪われたと言っても過言ではないのです。


 今回の報道で明らかになったのは上記項目の1の、それも一部のガス田だけの話です。2-4については今後どう転ぶかはわかりませんが、もし2-4については中国側に有利な状況で合意したとしたら、福田政権は取り返しのつかない失策を行ったことになります。

 この問題は今後も注意深く追っていこうと思います。国民も上辺だけの共同開発合意に騙されてはいけません。


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東シナ海が危ない!
上田 愛彦 杉山 徹宗 高山 雅司
4769813309


中国は日本を奪い尽くす
平松 茂雄
4569690009

・パンダのレンタル料は年1億円 + チベットの中国化を認めること ~パンダは友好の象徴ではない~

日中首脳会談 戦略的互恵関係の強化で合意 「2008年を日中関係飛躍の年に」:FNN
 福田首相は7日午前、首相官邸で、中国の胡錦涛国家主席との会談に臨んだ。会談では、戦略的互恵関係を強化することで合意し、日中関係の原則を確認する共同声明を取りまとめる見通し。首脳会談は、7日午前10時20分すぎから始まり、午前11時半現在も続いている。会談の冒頭、両首脳は、2008年を日中関係飛躍の年にしたいとの考えを強調した。
 福田首相は「パンダを貸与していただけるということで、日本国民に対するプレゼントと大変うれしく思っています。ことし(2008年)を将来にわたり銘記される日中関係飛躍の年にしようと、申し上げました」と述べた。
中国の胡錦涛国家主席は「今、中日関係はさらなる発展の新しいチャンスに恵まれています。先ほど『2008年は日中関係の飛躍元年にしたい』と、福田首相からお話がありましたが、わたしもそれに向けて努力していきたい」と述べた。会談では、戦略的互恵関係の強化を確認するほか、国際社会の注目が集まるチベット問題や、日中間の懸案となっている東シナ海のガス田開発問題、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件などについても、意見が交わされる見通し。しかし、ガス田とギョーザの問題については、日中両国の主張の違いが大きいことから、決着は難しい情勢となっている。
 また共同声明では、両首脳のいずれかが、年に1度、定期的に訪問することなどが盛り込まれ、チベット問題についての直接の言及は行われない見通し。


パンダつがいで年1億円 高額のレンタル料に疑問の声も:産経
 東京・上野動物園にジャイアントパンダがつがいで戻ってくることが決まった。6日夜の福田康夫首相との非公式夕食会で中国の胡錦濤国家主席が貸与を表明。約35年間続いた上野のパンダ展示は4月30日のリンリンの死で途絶えていたが、再開される見通しだ。

 ただ、パンダはそもそもチベットの動物。ワシントン条約で国際取引が規制されていることもあり、原則的に無償貸与もできない。このため、年間1億円以上ともいわれる高額のレンタル料を疑問視する声も上がっている。(中略)

 一方で、中国側では1950年代から各国にパンダを贈る「パンダ外交」を展開してきたが、近年はワシントン条約に抵触することから繁殖研究目的として原則、有償貸与している。また、パンダの生息する四川省が、チベット族が多く住む地域であるため「外交に使うのはおかしい」との声も上がっている。

 今回の貸与条件は不明だが、レンタル料はつがいで2頭を飼育している神戸市の王子動物園で年間計約1億円。しかし、純粋な増収効果は1億円に満たないといい、さらに研究費としても、年間5000万円が必要という。奥乃弘一郎副園長は「レンタル料ではなく、あくまで希少動物保護という動物園の役割を果たすために支払っているが、なければないで助かる」。(後略)


 日中首脳会談が終わりました。毒餃子、東シナ海ガス田、チベット、歴史問題・・・日中間にある山積の諸問題への解決については一歩も前進することのない、全く中身のない共同声明が採択されたようです。これについては後日詳しく書きたいと思いますが、今日はパンダについて。

 来日前から、パンダを貸与できるか検討したいと含みを持たせ、来日したらとっておきのお土産のようにパンダ貸与を発表。福田首相も「日本へ対するプレゼントして大変うれしく思う」などと冒頭から下手に出る発言をしています。パンダの貸与は単純に中国の好意であり、多少政治的思惑が含まれていたとしても、貸与先の国とその後の外交関係を円滑にする為のきっかけ程度の意味だと思っている人も多いと思いますが、上記の産経の記事はそれを全く否定しています。

 年間1億円という高額なレンタル料。これはもはや中国の”パンダビジネス”と言って良いのかもしれません。実際パンダは希少動物であり、中国側も保護活動などに多額の経費を使っているでしょうから”無料”とまでは言わないにしても、貸与に手放しで喜べる話ではありません。

 さらにこのレンタル料よりも問題なのは、上記記事にあるとおり、もともとチベットの動物であるということ。つまりパンダを中国の顔のようにして各国へ貸し出すことで、「チベットは中国領土である」という政治的アピールにもなるのです。材料が”パンダ”に変わっただけで、オリンピックを政治利用しようとしているのと根本的に変わりません。


 このような事情を知ってか知らずか、「日本へ対するプレゼントして大変うれしく思う」などとへりくだった発言を平気で行う福田首相。高額なお金を取られ、チベット侵略を正当化しようとする政治的思想を強要されている側の態度とは思えません。一方で、高額のレンタル料とチベット侵略正当化という一挙両得側である胡錦涛氏は「仕方ないから貸与してやる」という態度。今の日中関係を象徴している光景です。

 

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日本と中国は理解しあえない
日下 公人 石 平
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チベット大虐殺の真実(OAK MOOK 210 撃論ムック) (OAK MOOK 216)
西村幸祐
4775512056

・福田首相が北京五輪開会式出席の意向 ~中国が感じるのは「借り」ではなく「忠誠心」~

対中外交にらみ「貸し」 米との共同歩調も考慮 :中国新聞

 チベットの人権問題を理由に欧州各国首脳が北京五輪開会式出席を見送る中、福田康夫首相が出席する方向になった背景には中国側に「貸し」をつくることで、今後の対中外交を有利に展開したいとの思惑がある。ブッシュ米大統領も出席する考えを堅持しており、日米が共同歩調になることも後押ししたようだ。

 ただ、チベット問題の決着が見通せない段階での出席判断には、内外の対中国強硬派による反発が予想される。七月に主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を控え、首相が厳しい批判にさらされる可能性も否定できない。

 五輪開会式に誰を出席させるのか、政府は回答を迫る中国側に対し、具体的な言及を避け続けてきた。胡錦濤国家主席の来日を目前に、五輪出席問題は「東シナ海のガス田問題などで譲歩を引き出す強力な外交カードになる」(政府関係者)として、慎重に判断のタイミングを探っていた。

 「中国政府が努力している最中に、五輪に参加しないとか言うべきではない」。首相はこれまでチベット問題で対話推進を促す一方、中国に批判的な欧州諸国の立場とは一線を画してきた。政府筋は「中国側の出方次第では、自分が開会式に行ってもいいというシグナルだった」と、発言の意図を解説する。

 中国側もこうした日本の対応に一定の配慮を示してきた。中国外務省が四月二十五日にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世側との対話再開に向けた準備を進めていると公表した際、日米両政府に外交ルートを通じて内容を事前通知したのは、その表れだ。


 「本当にこの首相は何をやっているんだろう。」というのが正直な感想です。こんなことをこのタイミングで発表して本気で「貸し」が作れるなどと思っているのであれば、これほど政治センスがない人物も珍しいと言えるでしょう。

 北京オリンピックの開会式へ日本の首相が出席することを今意思表示することで、中国が感じるのは「借り」ではなく「日本の忠誠心」です。毒餃子問題は全く解決しておらず、靖国問題をはじめとする歴史問題も未解決、東シナ海ではガス田の盗掘が続けられ、さらには世界中が非難しているチベット問題。日中二国間だけでこれだけの懸念材料を抱えているのです。その上、中国は世界中から非難の集中放火を浴びている真っ最中。そこへ何の見返りもない状態で、のこのこと出かけていくと言うのですから、中国からすれば、「日本は毒餃子問題があろうと、資源を盗掘しようと、チベット問題で世界中から非難されていようとも、ちゃんと言うことを聞く本当に扱いやすい属国だ」としか映らないでしょう。

 中国は北京オリンピックはなんとしても成功させたいのです。それなのに、EU各国の首脳は開会式のボイコットを続々と決定し、開会式からつまずいてしまっている。だから成功をアピールするために、大国の首脳を一人でも多くかき集めたい。これが今の中国にとって最大の弱みなのです。

 例えば、開会式出席の態度を保留し続け、胡錦涛氏が来日するときに、「○○問題の解決の糸口がつけば開会式には出席できるだろう。」とでも発言し、なんらかの譲歩を引き出す、または中国を牽制するような発言がなぜできないのか。

 なんの見返りもなく、こんなタイミングで突然「行きます」と発表して貸しなどできるわけがないのです。今回の報道は、福田氏の政治センスを本当によく見せつけてくれた気がします。


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異形の大国 中国―彼らに心を許してはならない
櫻井 よしこ
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チベット大虐殺の真実(OAK MOOK 210 撃論ムック) (OAK MOOK 216)
西村幸祐
4775512056

・マスコミで報道されなかった聖火リレーの現場 ~長野県警の差別の実態と聖火リレーが伝えたもの~

長野聖火リレーから一夜明けましたが、ネット上では、現地へ行った方が撮られた数多くの動画がアップされ、マスコミのフィルタがかかっていない生の姿がわかってきました。それらを見ると、予想以上に現地の状態は酷かったようです。中国当局に動員された中国人達の無法振りもさることながら、警備に当たった長野県警が、中国人達の違法行為を含む問題行動は野放しにし、逆にチベット支援側や日本人に対しては厳しく取締や規制をするといった、差別的な警備体制を取っていた問題も、これらの動画によって明らかになってきました。

一部の動画を紹介します。

長野駅前の公共のモニュメントに中国人達がよじ登り、占領したかのように大きな旗を振り続けているのに対し、警察は注意するどころかなんと彼らを警護。それに抗議する日本人には立ち去るように注意するという問題映像です。


日本人の用意したプラカードを奪って破壊する中国人と、それを逮捕するどころか見て見ぬふりをする長野県警
 

中国国旗を車から振りながら走行する中国人の車列。多くの警官が道路にいる上に、パトカーが後ろから警護するように追走していますが、取締を受ける様子は一切ありません。



 それに対して、チベット国旗を一人でバイクの後ろに乗せていただけで取締を受けた日本人男性


正直、これらはかなり衝撃的な動画です。
ちなみに、この中国人らは走行するに当たって、警察署長の許可を事前に受けていなかったとしたら完全に道路交通法に違反しています。
長野県道路交通法施行細則
第 22条法第77条第1項第4号の規定により警察署長の許可を受けなければならないものとして、
公安委員会が定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
(6) 道路において、一般交通に影響を及ぼすような方法で旗、のぼり、看板、あんどん、
その他これらに類するものを持ち、若しくは楽器を鳴らし、又は特異な装いをして広告又は宣伝をすること。


つまり、長野県では中国の国旗を掲げていれば、道路交通法を無視しても取締を受けることはないということがこの動画から証明されます。

「こんな旗を持ってたら迷惑だし挑発になるでしょ?」と説明する長野県警。しかし中国人がおなじ事をやってもなぜ注意されないのか。バイクの日本人男性の言うとおりです。長野県警はこの矛盾について納得のいく説明を国民に対してすべきです。

長野県警抗議先(メールアドレス有)


 携帯電話などで、誰もが簡単に写真や動画が撮れるようになったこと、そしてインターネットという情報媒体の発達のおかげで、マスコミでは報道されない事実も簡単に我々は手に入れることができるようになりました。皆さんはこれらの動画を見てどう思われたでしょうか。
  
 私も含めて、当Blogで毎度取り上げているような問題に普段多く接している人は、今回の長野での聖火リレーで中国人らの行動を見ても、ある意味”慣れ”てしまっていますが、そうでない人にとっても、今回の聖火リレーを取り巻く大量の中国人と赤い旗には強烈な違和感を覚えたという方も多かったのではないでしょうか。昨日、当Blogにコメントを頂いた”いろいろdiary”というBlogを紹介させて頂きます。他の記事を見ても、普段は特に政治問題などについては触れられていない、主婦の方が自分の生活をつづった綺麗なBlogですが、昨日の長野での大量の赤い旗を見て、「言葉も無い。なんなんだ・・・あの真っ赤は。TVで見て、ここはいつから中国になったんだ?とア然。これに関しては、個人の思想や主義もあり意見も分かれると思う。私的には、とっても不愉快だった。」という言葉が載せられており、私にはとても印象に残りました。

 昨日も書きましたが、チベット問題と中国へ対する抗議を世界に知らしめるという意味を持った聖火リレーは、着実にその任務を果たしながら、世界を廻っているようです。


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参考書籍:

誰も報じない中国の真実 (OAK MOOK 180 撃論ムック)
西村幸祐
477551069X

中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男

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・長野聖火リレーで叫んだチベット人の思い ~抗議の声はしっかりと聖火へ込められた~

「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー:産経
何のための、だれのための「平和の炎」なのか。26日、3000人規模の厳戒態勢の中で行われた北京五輪の聖火リレー。沿道を埋め尽くす真っ赤な中国国旗と、時折揺れるチベットの雪山獅子旗。出発式会場に一般客は入れず、平和の祭典を象徴するイベントは「市民不在」で進んだ。「チベットに自由を」「ゴーゴーチャイナ!」。チベット問題を訴えるプラカードも掲げられ、タレントの萩本欽一さんや卓球の福原愛さんが走行中には男が取り押さえられる場面もあった。善光寺で知られる仏都・長野市は終日騒然とした空気に包まれた。(林英樹、永原慎吾)

 ハプニングは突然起きた。JR長野駅や善光寺周辺と比べて、比較的観客の数が少ないコース中ごろの沿道。「フリーチベット!」。チベットの旗を握りしめた男がロープをまたいで車道へ飛び出し、聖火ランナーの列に飛び込んだ。警官隊に取り押さえられ、地面に顔を押さえつけられながらも、「フリーチベット」の泣き叫ぶような声は消えない。

 男は、台湾に住む亡命チベット人2世の古物商、タシィ・ツゥリンさん(38)。「私はオリンピックに反対しているわけではない。ただ、チベットの惨状を全世界に訴える絶好の機会だと思っている」。この日朝、沿道の別の場所でチベットの旗を広げていたタシィさんは記者にそう話していた。

 タシィさんは、中国のチベット侵攻後の1959年、チベットからインドに亡命し、その地で生まれた。紛争は直接経験していないが、父親の壮絶な体験がタシィさんの心に刻み込まれている。

 父親は紛争の最中、政治的理由で中国公安当局に拘束され、死刑を宣告された。しかし執行の前日、一か八か、小さな窓から絶壁に向かって飛び降りて脱走、一命を取り留めた。その後、夫婦で当時7歳だった兄を連れて2週間かけて、命からがらヒマラヤ山脈を越えたという。

 「チベット独立は両親の悲願でもある。それを実現するためには、残りすべての人生を犠牲にする覚悟がある」

 チベット難民として暮らしたインドでは、常に「どこにも所属しないホームレスのような感じだった」。しかし、ダライ・ラマ14世の言葉に接し、考え方が変わった。「チベットはチベット人のもの。暴力を使わず、平和的に訴えることで、私たちの『自由』を取り戻したい」。

 タシィさんは25日夜に長野入り。タイの聖火リレーでも抗議活動に参加したが、そのときと比べると、日本のほうがチベット支援者が多いことに驚いたといい、「応援してくれる日本のみなさんに感謝している」と述べていた。


 穏健にチベット問題を訴える人たちもいた。市民団体「SFT日本」の代表を務める亡命チベット人2世、ツェリン・ドルジェさん(34)=名古屋市=らも長野入りし、「チベットに自由を チベットに人権を」と書かれた横断幕を握りしめた。

 「私たちは聖火リレーを妨害するつもりはない。ただ、中国政府にオリンピック精神に立ち返ってほしいだけ。自分の思うこと、感じること、自由に発言できる社会にしたいだけだ」

 SFTでは事前に、抗議をする場所や抗議方法について、長野県と協議を重ねていたが、ツェリンさんらの周りには、「ワン・チャイナ」と連呼し、中国国旗を翻す大勢の中国人たちが詰めかけ、その声はほとんどかき消された。

 チベットの中心都市、ラサでは中国人の人口がチベット人を超え、子供たちも中国語を話すようになっているといい、「このままでは私たちの文化や宗教は確実に跡形もなく消えてしまう」。

 この日、長野を訪れたチベット人らの多くは3グループに分かれて抗議活動に出かけた。あるチベット系中国人男性は「チベットに残してきた家族が中国の公安当局に尋問を受けており、顔や名前を出して抗議活動をするのは正直怖い」とこぼした。



 本日聖火リレーが長野で行われました。ここ長野でも聖火リレーは本来の意味を忘れ、チベット問題に抗議する在外チベット人や支援団体と、それをかき消そうとする大量の中国人のみのイベントとなりました。

 テレビで中継を見ていても、チベット国旗を持つチベット側の支援者と、中国当局の指示により全国から大量に集められた赤い旗を振る中国人達が埋め尽くす中、大量の警察官に囲まれた”よくわからない何か”が移動しているという、異常としか言葉が見つからない光景でした。市民が声援を送る中、平和の火がリレーされていくという聖火リレーの光景とはかけ離れています。


 既に聖火リレーはその本来の目的を忘れ、チベット問題に対する中国への抗議を世界中でリレーするイベントと化しており、ここ日本でもそれをはっきりと証明してくれました。危険を顧みず、聖火に飛び出して「フリーチベット」と叫んだチベット人の「チベットの惨状を全世界に訴える絶好の機会だと思っている。チベット独立の為に自分の人生を犠牲にしてもかまわない」という声が心に響きます。マスコミは何よりもこういった声を報道するべきです。

 ここ日本でもチベット独立の願いと、虐殺と弾圧を繰り返す中国へ対する抗議の念は間違いなく聖火に蓄積されました。聖火リレーは世界中で抗議の声を蓄積し、それを北京に届ける役割を担っています。開会式当日に聖火台に移され、オリンピック期間中燃え続ける炎は、世界中の人々のチベット独立へ対する願いと中国への抗議の声を燃料として燃え上がるでしょう。



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参考書籍:

中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男
477004030X


囚われのチベットの少女
フィリップ ブルサール ダニエル ラン Philippe Broussard
4901510061

・中国製の偽情報機器が米政府機関で多数発見 ~中国政府主導の破壊活動か~

中国製のシスコ製品のニセモノが米政府機関で多数発見、FBIが本格捜査に着手 :Technobahn
 中国製と見られるシスコ製品のニセモノが米空軍、米海兵隊、米連邦航空局(FAA)、米連邦捜査局(FBI)が米連邦政府機関向けに大量に販売され、ネットワーク障害や火災などの事故が多数起こっていたことが21日までにFBIが情報公開を行った捜査資料によって明らかとなった。

 FBIによると米政府部内で確認されたシスコ製品のニセモノとはCisco 1721「アクセスルーター」などを始めとする製品。Cisco 1721はVPN対応のルーターとして政府機関や大企業などで広く利用されている製品の一つとなる。

 Cisco 1721の場合、シスコ製の本物が1375ドル(約14万円)であるのに対して、ニセモノは234ドル(約2万4000円)前後と非常に安価な価格で販売されているのが特徴。外見は本物とほとんど見分が付かないが、故障率が非常に高いこと、重複したMACアドレスのパケットを流すとネットワークをダウンさせることが可能なこと、製品から発火が起きる可能性があることなど、多数の問題が抱えており、FBIではイーベイ(eBay)などのネットオークションサイトを通じて販売された形跡もあるとして政府部外でも同種の製品を使っている場合には製品が本物がどうか、確認をするように注意を呼びかけている。

 このニセモノ、FBIでは今のところ、中国政府か中国の犯罪組織か、あるいはその両方が米国政府のネットワークに対してバックドア(不正アクセス用の侵入口)を設ける目的で米国政府向けに破格の値段で販売したのではないかと見ている。




  当Blogでも中国製品不買運動 を呼びかけていますが、毒入り餃子事件をきっかけに中国製の食品は購入していないという人も多いと思います。しかし、このニュースを見ると家電や情報機器なども十分に注意しなければならないことがわかります。

 故障や発火というだけでも一般家庭にとって十分脅威ですが、ネットワーク機器に不正アクセスの侵入口を製品に仕掛けてあるというのは、国家の安全保障に重大な影響を及ぼします。この中国製の偽者、アメリカ国内にも広く出回っていたということですから、日本の地方自治体や政府機関にも同種の製品が出ていても全くおかしくないでしょう。日本の地方自治体や政府機関の情報機器の多くは、業者の入札という方法で販売されます。複数の業者に対して、必要な機器の種類や台数を指定した情報と期日を伝え、一番安い価格を提示した業者から一括で取引するしくみです。契約を取るため、業者が安い仕入先を当たった結果、それがバックドアが仕込まれた中国製だったという可能性は十分にありえます。

 

 まだ疑惑の段階ではありますが、中国政府がスパイ目的や、有事の際に敵国のネットワークを麻痺させるなどの軍事的目的でこのような活動を行っている可能性というのも十分に考慮しなくてはなりません。今回のような有名メーカーの偽物という手段の他に、日本のメーカーであっても中国工場で生産さえれていれば、これにも不正な仕掛けをつける事は可能でしょう。また、最近では世界に出回っている情報機器で言えば、レノボ等、元々が中国の会社の製品であるものもあります。つまり、不正な仕掛けをつけようと思えば、いくらでも手段はあるのです。そしてそれを使う側はあまりにも無防備であることもまた事実です。

 

 食品だけではなく様々な点で、そして個人だけではなく国家レベルで中国製に対する防衛策を講じる必要を感じさせるニュースでした。

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参考書籍

中国危険産物取り扱い読本
椎名 玲
4584130256


中国禁止! 完全ガイド保存版―買うな、食べるな、使うな、危険な中国 (OAK MOOK 169 撃論ムック)
西村 幸祐
4775510177


・日韓首脳初会談が終了 ~今後の李大統領の言動に注目~

北朝鮮核、連携を強化=「成熟した関係」目指す-日韓首脳会談:時事通信
 福田康夫首相は21日午前、首相官邸で韓国の李明博大統領と会談した。両首脳は北朝鮮の核放棄に向け、日米韓3カ国の連携を強化する方針を確認。盧武鉉前政権時代に冷え込んだ日韓関係について、経済や環境など幅広い分野で協力する「日韓新時代」の具体化を通じ、「成熟したパートナーシップ関係」に格上げすることで一致した。両首脳は、会談内容を共同プレス発表にまとめて発表した。
 首脳会談では北朝鮮問題について、核保有を容認せず、日米韓が連携して北朝鮮に対し核計画の「完全かつ正確な申告」を迫る方針で一致。首相が拉致、ミサイル問題を合わせた包括的解決を目指す日本の立場を説明して理解を求めたのに対し、大統領は「拉致問題の解決のためできるだけ協力したい」と表明した。
 日韓関係では、中断している経済連携協定(EPA)交渉再開に向け、実務者協議を6月に開催することで合意。気候変動問題や途上国支援で協調するほか、ワーキングホリデー制度など人的交流を拡大していく方針で一致した。
 首相は日中韓3国の信頼関係を醸成するため、定期首脳会談を年内に日本で初開催することを提案、大統領も同意した。また、首相は今年後半に韓国を訪問すると伝えた。
 会談後の記者会見で、大統領は歴史認識の問題について「過去にとらわれて、未来に向かうに当たって支障となってはならない」と述べ、未来志向の関係を目指す方針を強調。天皇陛下の訪韓については「特に問題はないと申し上げたい」と述べた。会談で大統領は、在日韓国人の地方参政権付与問題について前向きな対応を要請した。 


 来日した韓国の新大統領と福田首相の会談が無事終わり、共同プレスが発表されました(共同プレスの要旨は長文の為省略しますのでこちら で確認して下さい)。

 この初会談、いったいどんな話が飛び出すだろうかと正直懸念していました。ワーキングホリデー制度拡大や、日中韓の3国首脳会談の決定という少々首を傾げざるを得ないような話もありますが、全体的に特別驚くような内容はなかったように思えます。

 実は、私はこの会談で在日への参政権付与について良からぬ発表や合意がなされないかと心配しておりました。この李明博大統領、前日には在日の代表団と会談し、日本での参政権獲得に向けて福田首相に働きかけると約束していた他、今年1月には民主党の小沢代表と在日の参政権獲得について間接的に接触しており、民主党にも在日の参政権獲得への協力を依頼しています。

 反日政策は取らないと明言しているこの大統領は何故か在日の参政権獲得だけは非常に積極的なのです。その為、首脳会談時に強く協力を求められた福田首相が下手な約束をしてしまわないかと非常に心配しておりましたが、福田首相は「本件については国会等での議論の行方に引き続き注意を払っていきたい」と述べたに留まったようで多少安心しました。しかし、これ以上参政権について要求するようであれば、日本政府は厳しく拒否をすべきです。外国人への参政権付与問題は完全に国内問題であり、他国の大統領が口出しをできるレベルの問題ではありません。

 

 まあその他は全体的に友好的ムードで、特筆すべきことはないように思えますが、盧武鉉前大統領のように、支持率が下がると一転して盲目的反日主義に陥ってしまった前例もあります。今後この新大統領の言動を注意深く見守っていきたいと思います。

 そういえばこの大統領、本日TBSのNEWS23に出演予定です。反日的思想の強い番組ですので、どのような放送になるか注目に値すると思います。


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参考書籍:
在日韓国人の終焉 (文春新書)
鄭 大均
4166601687

李明博革命――保守主義が韓国を救う
趙 甲済 李 英
486182186X

・小沢代表が中国を矛盾していると批判 ~自分の言動が矛盾していることには気づかないのか~

チベット暴動、中国の矛盾露呈=民主・小沢氏 :時事
 民主党の小沢一郎代表は17日夕、北海道釧路市内で講演し、中国のチベット暴動について「中国が抱えている矛盾がこの問題を契機に持ち上がってきた。共産党政権が本当に生き延びようとするなら、時代の変化に応じて自分自身が変化しなければいけない」と述べ、胡錦濤政権に民主化を促した。
 小沢氏はまた、中国の改革・開放政策に触れ「経済の自由化は結果として政治の自由化を求める。共産主義独裁の政権は原理からいって成り立たない」とも指摘した。


 このニュースを見て皆さんはどう感じられたでしょうか。私が感じたのは強烈な違和感と不信感です。言っていることは至極真っ当です。本来は日本政府として言わなければならないことであり、それをしないでいる情けない福田首相や現内閣に変わり、野党第一党として、中国に対して言うべきことをしっかり言った。これが本心からであれば、これほど頼もしく真っ当な野党はないと思えるところですが、この人物は過去の言動と今回の発言が全く一致していません。

 みさなんは覚えているでしょうか?当Blogでも取り上げましたが 、昨年12月に小沢代表は民主党議員45名、民間人400人あまりの合計450名もの大訪中団を結成して中国政府に対する忠誠を示すツアーに出かけました。そのとき、国会では新テロ特措法などの今後の日本の行方を左右するような重要法案の審議中だったにも関わらず、50名もの国会議員が抜けたことで国会は審議の停止を余儀なくされました。日本の国会議員が日本の運営を捨ててまで中国詣でに行ったのです。私はこのとき、胡錦涛氏の目の前で「握手して頂いて光栄です」と発言した小沢代表の言葉と、へりくだった笑顔が忘れられません。日本なんかより中国が一番であるということを行動で証明した事件でした。

 ところが、日本の国会審議を中止してまで中国の靴を舐めに行ったのに、国際社会が中国を非難すると、一転してそれに迎合するかのように、しかも教科書通りの文句を使って中国共産党批判。いったい何が本心なのだと問いたくなります。

 小沢氏の「中国が抱えている矛盾が露呈した」とのお言葉ですが、場合によってコロコロと変わる自分の言動については矛盾していると気がついていないのでしょうか。


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参考書籍:
小沢民主党は信用できるか
中西 輝政 高市 早苗
4569697941

民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る
田村 重信
4880862126  

・櫻井よしこ氏が語る”中国のチベット侵略史と日本の役割” ~チベット問題は日本と無関係ではない~

【櫻井よしこ 福田首相に申す】チベット弾圧抗議せよ:産経
 いま、どの国よりもチベット問題で中国に物を言うべきはわが国である。

 日本は、武力よりも、民主主義と国際法、人間の自由、文化・文明の尊重を以て戦後の道を切り開きたいと望んできた。同時に米国の占領政策によって、日本文明の粋を失う哀しみを味わってきた。だからこそ、ダライ・ラマ14世が「チベット文化の虐殺」と呼ぶ中国の弾圧に、率先して抗議しなければならない。日本と多くの価値観を共有し、日本に友好的であった国、チベットのために発言することは、日本が依って立つ基盤を守ることである。福田康夫首相が望むよき日中関係の構築も、日本が発言して初めて可能になる。

 しかし、チベット人の抵抗運動について、首相は「中国の内政問題」とし、「人権にかかわるようなことがあれば心配、懸念を表明せざるを得ない」と語るにとどまる。弾圧の中の沈黙は中国共産党の共犯者となることだ。

 中国のチベット侵略は1950年6月の北朝鮮の韓国侵攻以前から始まっていた。人民解放軍の調査隊がチベット軍の前哨基地があった東チベットのデンゴに入ったのだ。10月、彼らは東チベットを襲い、わずか11日で占拠した。

 翌年5月、中国共産党はチベットに17条協定への署名を強要した。協定は、まず、チベットは祖国(中国)の大家族に復帰するとうたい、事実上、チベットが中国の一部だと明記した。だが、甘言も書き込まれていた。チベット軍は中国人民解放軍に吸収されるが、チベットの仏教、信仰、風俗習慣は尊重され、僧院も保護されると明記されていたのだ。

 亡命を視野に入れていたダライ・ラマ14世は16歳、法王を取り囲む僧たちの17条協定についての意見は分かれた。身ひとつで亡命する、過酷な運命の予兆におびえる者もいた。そして彼らは若き14世に説いた。「われわれが中共を刺激さえしなければ、仏教が弾圧されることはない」と。

 51年9月、法王が開いた議会では、結局、毛沢東のチベット支配は象徴的支配にとどまり、僧院も仏教も、ダライ・ラマの神聖さも侵されはしないという希望的観測を結論とした。結果として、法王は「チベット地方政府」の名において、毛沢東に17条協定承認の手紙を送ったのだ。

 この半世紀余の歴史を振りかえれば、チベットと台湾に対する中国人支配の構図が似通っているのに気づかされる。共産党か国民党か、イデオロギーは異なっても、彼らは異民族支配の第一に中国人への同化政策を置く。

 チベットで、中共軍は17条協定をすぐに反故(ほご)にして、寺院の9割以上を破壊し、財宝を奪い、仏教を否定し毛沢東主義、共産主義の学習を強要した。今回の、3月10日以来のチベット人の抵抗に直面して、中国政府は僧侶らに対する共産党大会の文献学習や愛国主義教育を強化したが、同種の政策はすでに60年近くも続いてきたのだ。

 さらに、チベット人からチベット語を奪い、中国語を習わせた。子供へのチベット語の命名を禁じた。

                  ◇

 人民解放軍の兵士をはじめ、多くの中国人をチベットに送り込んだ。中国人男性とチベット人女性の結婚は許すが、その反対は許さないのだ。こうしてチベット人は宗教と言語と民族の血を奪われつつある。

 中国は、チベットは中国領で、当然だと主張する。しかし、チベットは歴史的に見て中国の一部ではない。清国政府はチベットの宗主国としての立場を主張したが、チベットを支配したわけではない。

 国民党も台湾を一度も支配したわけではなかったけれど、中共との戦いに敗れて逃れた先の台湾を自分たちの領土だと宣言した。

 両者の主張は日本固有の領土の尖閣諸島や東シナ海に対する主張と同じである。チベット問題は台湾問題であり、尖閣問題であり、より大きな枠組みでの日中問題なのだ。

 チベット人がいま、命を賭して訴えているのは、彼らが最も大切にする信仰を軸としたチベット民族としての暮らしを守る戦いを、21世紀の文明社会はただ傍観するのか、それでよいのかという問いである。確実にチベット民族の消滅につながる中国の弾圧に目をつぶり、北京五輪を支援するのかと問うているのだ。

 人権にかかわれば、と首相は語った。答えは明らかだ。幾千年も続いたひとつの高貴な文明が弾圧の末に滅されようとしているのである。

 文明の危機に直面する深い哀しみを共有する日本であればこそ、首相は中国に、直ちに抗議しなければならない。国際社会の前で、ダライ・ラマ法王と話し合い、チベット人虐殺と弾圧を止めよと。国際機関をチベットに常駐させ、チベット人の望む高度の自治を実現させ、チベット仏教の再生を可能にせよと。

 それも言えないとしたら、福田首相には、日本を代表する資格はないのである。したがって、私は失望と憤りをこめて、一日も早い首相の辞任を望むものである



 10日ほど前の産経に記載された櫻井よしこ氏の文章です。長文ですが、中国のチベット侵略・弾圧の歴史について非常に分かりやすくまとめられている上、これが日本にとって少しも無関係ではないことをとてもわかりやすく解説されていますので全文を掲載させていただきました。

 この文章に対して私があまり解説することもないと思いますが、この文章を読むと尖閣諸島や東シナ海を同じ手法で奪われようとしているチベット問題に対して、中国を非難するどころか、擁護するような発言さえ行っている上、来月には胡錦涛氏を日本に迎える予定だと言うのですから、「日本はチベット侵略を歓迎します。中国様にはどこまでもついていきます。」と言っているようなものです。福田首相と日本政府に対して、あらためて憤りを感じました。 

 櫻井氏のような方が首相になってもらえるとこの国も随分変わってくるのではないかと思うのですが・・・


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参考書籍:
日本人の美徳 誇りある日本人になろう [宝島社新書] (宝島社新書 262)
櫻井 よしこ
4796661204


日本よ、「歴史力」を磨け―「現代史」の呪縛を解く
櫻井 よしこ
416369420X