
Pherrow's 2025SS展示会準備開始
ブログをご無沙汰していましたが、実は本職の展示会前ということで何かとバタバタしていた次第。
映画を見ることもままならず最後の追い込みに掛かっていますが、いよいよ会場準備の段となりました。
スタッフもスワッチの写真撮影に、オーダー票の打ち込みとてんやわんや(死語?)
内装の施工はいつも通り、伝説の古着屋・高円寺の『HIGH-LIGHT』を興した後、店舗デザインを含め施工まで一貫して行う新事業を展開する菊池くんに丸投げw
いつか彼のお洒落なアトリエで酒を酌み交わしながら昔話でもしてみたいものです。
それでは、お取扱店及び関係者の皆様、10月1日10時半の開幕に向けスタッフ一丸となり準備を進めてまいりますので、来季の素敵な商材をチェックに、ぜひ御来場くださいませ!
では
原点回帰⁉ 映画エイリアン:ロムルス
7年ぶりの『エイリアン』シリーズは、またも副題がスペース・シップ(研究施設?)の船名
『エイリアン:ロムルス』
エイリアン・シリーズの時系列でいうとⅠとⅡの間を繋ぐストーリーということ。
ノストロモ号でリプリー(シガニー・ウィーバー)に退治させた初代エイリアンの死骸から培養されたと思われるフェイスハガー(顔に張り付いてお腹に卵を産み付ける奴)が溢れかえる宇宙船に運悪く乗り合わせた5人の人間と1体のアンドロイド。
やがていつものように壮絶な戦いが繰り広げられる!
細かなストーリーに触れることはご法度としても、とにかく初代作品へのオマージュが物凄く詰め込まれた内容で、逸話間を繋ぐ作品というよりも初代『エイリアン』のリブートといっても過言でないほど似たシークエンスや演出が溢れかえっている。
(口を開けてから内包の歯が飛び出すまでの間は、相変わらず歌舞伎的w)
では、焼き直ししただけのつまらない作品かと言えばNOである。
息をもつかせぬ展開と恐怖の連続は、手に汗握らずにはいられない超弩級のジェットコースター・ムービーで、これまた傑作の『ドント・ブリーズ』で名を馳せたフェデ・アルバレス監督のエイリアン愛が爆発した作りとなっている。
ただ、上げて落とすわけではないのだが、シリーズを通しで観てきた者としては目新しさに欠ける部分は否めない・・・ ・
(いや、こいつは目新しいし、えぐいほどキモいんでお楽しみにw)
本作『ロムルス』の語源はローマ神話からの、オオカミに育てられた双子の追放者ロムルスとレムスから来ていると言われている。
のちに成長し、国をわがものにするため弟のレムスを手にかけるという数奇な生き様は、本作の登場人物である5人の関係や・・・ ・
アンドロイドとの繋がりにも色濃く反映されていて、ヒューマン・ドラマとしても巧く描かれていたと思います。
エイリアン・シリーズ中でも分かり易く楽しめる本作をぜひ巨大スクリーンIMAXでお楽しみください!
.9
では
久々の邦画は予想超え ラストマイル
劇場予告の時点で「これ、なんか面白そう・・・」と思い、公開を待ち望んでいた邦画『ラストマイル』
台風の合間を縫って2週目にしてやっと鑑賞出来ました。
本作は米国発信世界規模の通販大手(まあ皆さんが思い浮かぶGAFAの一角)がモデルとなった、日本支社の物流倉庫を舞台に繰り広げられるクライム・サスペンス。
ブラックフライデー前夜、多くの在庫を抱える巨大倉庫の中に爆弾が内蔵されたモノが紛れ込み、配送された商品の中でランダムに爆発を起こすという、EC全盛の世において背筋が凍るような事件が巻き起こる。
事の直前にセンター長として赴任してきたエレナ(満島ひかり)と爆弾犯の攻防が物語のカギとなるが、同時に物流を担う末端(ラストマイル)の配送作業員の悲哀や低賃金の是正など社会問題も組み込まれ物語に深みを与えている。
本作はドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』(どちらも未見)に関わった制作人が企画したということだが、監督、脚本、プロデュースと全員が女性ということもあるのか、主演を含め女性のキャラクターが重要なカギを握っているのが印象的であった。
また、両ドラマのキャラクターを役者そのままで登場させ脇を固めるという、クロスオーバー的なキャスティングも邦画の世界においては斬新な構成ではないだろうか。
ただ、個人的に一番インパクトを与えられた点は『デイリー・ファスト』という架空通販大手の物流倉庫の勤務形態だ!
ブラックフライデー前夜ということがあるかも知れないが、常勤・非常勤併せて数千人のスタッフが仕分けや配送を担い、それを取りまとめる正社員がたったの9人という驚くべき構造となっている。
数年前の作品『ノマドランド』の中にAMAZON倉庫での季節労働のシーンが描かれていたが、その時はそれほど驚く印象はなかった。
しかし本作での”新宿駅の通勤ラッシュ”を彷彿する朝の出勤風景には寒気すら感じました。
寒気といえば、この事件・・・ ・ 実際に起こりそうでリアル社会の通販事業者にとって、にわかに戦々恐々となったのでは・・・ ・
とにかく大手通販会社の深部を垣間見るという点においても実に有意義な作品であった
.9
では
映画モンキーマンは猿真似?
まさかの本作がシネコンに掛かるとは!
の!『モンキーマン』を観てきました。
『スラムドッグ$ミリオネア』で一躍名を馳せたデーヴ・パテールが11年間の構想を経て制作、監督、脚本、主演と一手に引き受けた○ナニー映画!
もとい復讐劇!
幼いころ悪の組織に最愛の母を○され、以来復讐の鬼と化したキッドは猿のマスクをかぶり”モンキーマン”として地下格闘技の世界で殴られ役として生計を立てていた。
その間、地道な情報収集の努力が実り母○害の首謀者に近づくタイミングを得る。
ここから本作売りの怒涛のアクション劇へとなだれ込んで行く!といったお話。
もう主演パテールのキアヌ・リーブス&ブルース・リー&ジャッキー・チェンへの憧れ感が半端なく(これ主観ですが)
「あー、これあの作品のあの場面だ・・・」的な演出てんこ盛りw
鑑賞後、そういえば”インド映画”なのに”踊り”出んかったな・・・ ・ などと思っていたが、これアメリカ映画だったのね!?
ただ、インド風味で良かったと思いますよ。
舞台がNYCとかLAだったら、それこそ『ジョン・ウィック』の出がらしになってただろうし・・・ ・
11年の構想も空しく自己満作品の枠は超えられずといったところか。
本作も例にもれずラストシーンが数バリエーション撮られていたと推測されますが・・・ ・
「ここで○○にすれば続編行けるで!」なんて思惑もあったのかも知れませんが、制作サイド多数が「いや、これでおしまいにしましょうよ・・・」となった空気感をスクリーンから読み取れる結末?
ちょっと期待外れで
では
フェローズデニムが出来るまで 続編
スマクロ二子玉川デラ店長のオリジナル・デニム生産工程を追ったレポート
前回①をお伝えしましたが、工程も佳境を迎えたため改めてUpさせて頂きます。
是非ご覧ください!
では

マーベル作品1年越しの鑑賞はデッドプール&ウルヴァリン
昨今のディズニー作品、特にマーベル関連は期待感も薄くスルーの連続だったが『デッドプール&ウルヴァリン』という2大看板に加え、多くの未見キャラが登場するという噂を耳にしては「久々に観てみるか!」ということでシアターへ。
やはり・・・想像通りというか・・・ ・ ○ぬほど退屈な内容でマーベル作品史上初(わたくしが鑑賞した中で)最後まで着座することを苦痛に感じた迷作であった。
本ブログで何度も書いていることだが、マーベル・シネマティック・ユニバースに”マルチバース”(複数の宇宙)という概念が持ち込まれて以来、夢落ちの様なご都合主義や○んだはずの者の安易な復活など、どうとでも出来る安っぽい設定が作品の重厚感やリアリティを欠落させ、どの作品を観ても既視感ありありの退屈なお話に収まってしまう。
ただ本作で唯一の収穫は、劇中デッドプールがこの”マルチバース”をけちょんけちょんに非難するというシーン。
これは製作者サイドでもこの都合の良い設定に反発を覚える者の悲痛な叫びだったのではないだろか・・・ ・
また、ディズニー+のドラマシリーズ『LOKI』を観ていないと、まったく意味不明なシークエンスに突入
この流れに着いて行けた観客はいったい何人いたのだろう・・・ ・
ここまで一日本人の主観で語ってきたが、米国在住ファンにのみ通じる小ネタ等わたくしには理解不能の見落としがあっての不満だったのかもしれない。
が、あくまで日本公開の作品を観た有料観客として言わせてもらえれば、せっかく作り上げてきた2大キャラクターを自ら貶めてしまったと言わざる得ない駄作であった・・・ ・ 合掌
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では
スカーレット・ヨハンソンが光り輝く 映画フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
日曜日の明け方
オリンピック・サッカー日本代表vsマリ戦を観戦後、二度寝なんてしたらアッ!という間に1日を失うことは火を見るより明らかw
ということで、08時過ぎから上映の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を観に109シネマズ・グランベリーパークへと向かう。
流石にこの時間帯はパークも閑散とし、澄んだ空気が流れているようで気持ちがいい。
本作は前々から気になっていた上にバッチリの開始時間だったのでチケットを即予約。
しかし早朝にもかかわらずシアターは結構な入りでした。
さて、事前情報では'70sに公開された『カプリコン1』からヒントを得て作られた・・・ ・
と聞いていたが、そこまでシリアスなものではなくウィットに富んだ物語が用意されていた。
また、要所に我々日本人にも馴染みのある情報(事実)が織り込まれ、1950~60年代生まれの方は懐かしく感じたんではないだろうか。
(オメガ・スピードマスター この時計メッチャ欲しかった!w)
ソビエトとの冷戦に加え、宇宙開発にしのぎを削る'60sのアメリカでいち早く月へと降り立つべく挑むNASAであったが、湯水の如く消えていく資金を調達するため、ニクソンから直名を受けたシークレット・エージェントが敏腕広報担当をNASAへと送り込む。
その人物こそがスカーレット・ヨハンソン演じるケリー。
時はヴェトナム戦真っ只中、国民の目は戦争へと向けられ宇宙開発どころではない世相。
そんなご時世ゆえ資金調達するためには手段を選ばないケリーのやり方に反発を抱くプロジェクト責任者コール(チャニング・テイタム)だったが次第にお互い理解を示すようになり、いよいよアポロ11号打ち上げの時を迎える。
しかし、それと並行して極秘裏にある計画が進んでいたのだ・・・ ・
ざっとこういうお話なのだが、まず本作の魅力と言えば60年代の街並みや車、そしてファッションが丁寧に描かれていることだろう。
また、シーンごとに変わるケリーの衣装がバービー人形の様に可愛らしい。
(その点メンズどもはちと寂しい)
一方チャニング・テイタムといえば主観ではあるがチャラ男役専門のイメージであったが、ストアブランドのニットを常に着用し、押さえた演技がなかなかの好感度w
そしてヨハンソンであるが『ジョジョ・ラビット』他でのシリアスな演技は認知されてはいるものの、近年若干スーパー・ヒロインというかアクション女優の色が強めであったがこのケリー役、抜群のハマり具合でまさに”周囲を翻弄”するために生まれてきたようなゲスな姉ちゃんを見事に演じ切っていましたよ(もちろんいい意味で!)
前回の韓国映画『THE MOON』に続き”月面着陸”をテーマにした作品が2本同時期上映というのも珍しいのでは?
なんとこの韓国映画でのメインテーマが『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。
本作でも嫌ってほどこの曲を聞かされるんだろうな(きらいではないが)と思いきや、終盤にとある演者がくちずさむのみ⁉
いやー最後までお洒落な演出に、技あり合わせ技一本というところでした!
.9
終映後のパークはガラッと変わってこの人いきれ!w
おまけ
寝室のお宝、NASAで焼かれたバズ・オルドリンのサイン入りオリジナル・プリント。
これがリアルな月面で撮られたかは定かでないw
では
久しぶりのシアター映画THE MOON & ルックバック
いや~久しぶりに映画館へ足を運ぶことが出来ました!
忙しぶってる訳ではないのですが、なんやかんやと野暮用が続きタイミングを逸していた次第、でもって2本続けての鑑賞と相成りましたw
まずは外せないスペース物ですが、なんと韓国作品です。
『THE MOON』
題名の通り月を舞台としたSFパニック?映画。
米国に次ぎ月へ降り立つという壮大な計画のもと、3名の宇宙飛行士を乗せた1号機が飛び立つも発射直後に機体が爆発し失敗に終わる。
その5年後・・・2号機を開発、各軍部から優秀な兵士3名を選抜し再度難関へ挑むというザクッとこんな感じのあらすじ。
まあ、すんなりと3名全員無事にミッションをこなし帰還とはいかず、月の軌道上で事故にあい孤立無援となった船を地球上から制御するにも通信が途絶え、コントロールルームの責任者が窮地での対処を委ねられるも役不足、1号機の設計ミスを見逃して辞職し田舎に引っ込んだ天才技師が引っ張り出される。
傍らには自身の立場のみを慮る政府高官、間抜けそうで重要なカギを握る助手、NASAに勤務する元妻と絵に描いたようなキャラクターが勢ぞろい!
たたみかけるアクシデントの数はハリウッド作品の数倍はあるんじゃないかというゴージャスさ!
『ゼロ・グラビティ』を静の緊迫感とすれば本作は動の極み!
でもって十分ハラハラドキドキ感は満喫出来ました。
それにしてもポスタービジュアルがそっくりw
『ゴジラ-1.0』でアカデミー視覚効果を受賞したものの、まだまだ韓国映画に先を行かれてる感は否めないほど立派なVFXには驚嘆しましたし、良くできた作品には間違いないです!
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さて、40分のインターバル後の2本目はアニメ作品の
『ルックバック』
なんの予備知識もなく原作マンガが『チェンソーマン』の方だということも知らず「絵を描く人なら絶対観ておくべき!」と息子に勧められての鑑賞。
まず驚いたのが、学割やシニア割もない一律¥1,700という強気なのか弱気なのか分からない料金設定。
「絶対に受けるからこれで行こう!」or「あまり見込めないので割引なしで行こう・・・」なのか果たしてどっち?
いやー、観終わって言えるのは間違いなく前者だな!
確かに良かった!
1時間弱という短い上映時間にギュッと詰め込まれた切ない物語。
4コマ漫画の達者な自信家:小学生の藤野が、もっと画力の有る”引きこもり”の同級生:京本に出会うところからストーリーが展開していく。
やがて2人は共著でマンガを描くこととなり、プロの道をひた走るも方向性の違いから別々の道を歩みだす。
(やはり達者な絵描きは左利きか)
その先に待っていたこととは・・・ ・
ちょっとだけネタバレを言いますが、これってもしかして、あの京アニ事件の惨劇をヒントに産み出されたの?
あの子の名前も京本だしね・・・ ・
時系列など調べていないのでどちらが先か分からないが、それと思わせる展開に胸がギュッとなった・・・ ・
ルックバック=振り返る・遡及などという意味だと思うのだが、わたくしの大好きな作品『バタフライ・エフェクト』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などのシークエンスを彷彿させるシーンなどもあり、シンプルだが緻密な計算の上に作り上げられたストーリーには正直驚かされた。
やはり日本のマンガはすごいわ!わたくしからしても絶賛お勧めの作品でありました。
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深夜眠りにつく前にブログにどう書こうと反芻するも ルックバック>>>>>THE MOONと、前者のシーンしか浮かんでこない・・・ ・
あんなに度肝抜くシーンの連続だったTHE MOONはいったいどこへ飛んで行ってしまったのか!?
やはり映画は1日1本に限ると戒められた週末であった。
では