⭕️水瓶座イングレス
1507年1月。海王星 山羊座 29.31Wikipediaより。
宗教改革の直接の引き金となったのは、1515年に教皇レオ10世が贖宥状を発売したことである。
1517年、ルターはローマ教会に抗議してヴィッテンベルク市の教会、ヴィッテンベルクの城内に95ヶ条の論題を打ちつけた。これが、一般に宗教改革の始まりとされる。
当初ルターに新宗派を創設する意思はなく、あくまでもカトリック教会内部の改革を望んでいたのだが、対立は先鋭化し、1520年には教皇レオ10世はルターが自説の41か条のテーゼを撤回しなければ破門すると警告したが、ルターはこれを拒絶。1520年12月に回勅と教会文書をヴィッテンベルク市民の面前で焼いた。
⭕️魚座イングレス
1521年1月。海王星 水瓶座 29.33
これを受けて1521年にルターは破門され、ここでルターはカトリックと完全に絶縁し、新しい宗派を立てることとなった。
1521年4月、神聖ローマ皇帝カール5世はルターをヴォルムス帝国議会への召喚を行ったが、ルターはここでも自説の撤回を拒否し、両派の分裂は決定的なものとなった。
騎士戦争(1522年)
ドイツ農民戦争(1524年 - 1526年)
1530年にはカール5世はアウクスブルクで帝国議会を開き、再度事態の収拾を図った。プロテスタントはフィリップ・メランヒトンの起草したアウクスブルク信仰告白を提出し、旧教派と妥協を図ろうとしたが果たせず、新教禁止はそのままとなった。これに不満を持ったプロテスタント諸侯は、1531年にシュマルカルデン同盟を結び、皇帝派との対決姿勢を鮮明にした。
⭕️牡羊座イングレス
1535年1月。海王星 魚座 29.99
これに対し皇帝は1532年にニュルンベルク休戦を結んで一時休戦としたが、1544年に皇帝がフランス王フランソワ1世を破り国内に目を向けられるようになると、カトリックを支持する神聖ローマ皇帝と、ルター派の諸侯の間の対立は深まり、1546年にはシュマルカルデン戦争が勃発した。
宗教史と思想史、さらには文化史に大きな足跡を残したマルティン・ルターは、1546年2月18日に生まれ故郷のアイスレーベンでこの世を去り、同年2月22日にヴィッテンベルク城教会内に埋葬された。
⭕️牡牛座イングレス
1548年1月。海王星 牡羊座 29.10
1547年にミュールベルクの戦いでカール5世が勝利するとカトリック優位のアウクスブルク仮信条協定が締結されたが、1552年には両派の平和共存を謳ったパッサウ条約が成立し、最終的に1555年にアウクスブルクの和議が結ばれ、諸侯はカトリックと新教(ルター派)を選択する権利が認められたことでいったんこの戦争は終結を見た。
⭕️双子座イングレス
1562年1月海王星 双子座 1.01
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この海王星サイクルでは牡羊座より一つ前の魚座で戦争になっている。
血の気の多いはずの牡羊座時代は少なくともドイツに関してほとんどの期間で休戦状態にあった。
宗教改革は海王星の象意の一つである宗教がど真ん中のテーマであり、海王星を支配星とする魚座で猛威を振るったのだろうか。
魚座のサビアンにはこれがある。
魚座25度、「聖職の浄化」、精神主義の弊害を後始末する。
これはまさに聖職者の汚職を断罪する度数だが、近年では統一教会に解散命令が出た2023年に海王星がここに位置した。
海王星は救国済民を理想として人類個々の民族・国家に作用するようだが、16世紀の宗教改革もまぎれもなくその一つだろう。
宗教改革は1648年のヴェストファーレン条約にて終息した。
Wikipediaより。
この条約によって、ヨーロッパにおいて30年間続いたカトリックとプロテスタントによる宗教戦争は終止符が打たれ、条約締結国は相互の領土を尊重し内政への干渉を控えることを約し、新たなヨーロッパの秩序が形成されるに至った。この秩序を「ヴェストファーレン体制」ともいう。
1648年1月。海王星 射手座 11.38
新たなサイクルに入る水瓶座イングレスまで少し時間を残したが、この海王星サイクルはヨーロッパにおいて宗教改革を主題とし、倒幕運動の標的はカトリック教会だと見て間違いないだろう。
ちなみに三十年戦争が勃発した1618年は海王星 天秤座 7.41。
この天秤座は血気盛んな牡羊座の対極にあり、この星座時代も武力行使による理想の実現が起きやすいようだ。
たとえば尊皇攘夷から始まった幕末日本の海王星サイクルは日米開戦のこの日には天秤座イングレスの直前だった。
1941年12月。海王星 乙女座 29.60
Φシステムのサイクルの起点は水瓶座だが、ヒートアップするのは活動宮の牡羊座や天秤座が多いようだ。
Φシステムにおける海王星の標的は守旧派にとって始めは陰謀論に聞こえるほど突飛な対象が多い。
宗教改革も生類憐みの令も尊皇攘夷や倒幕も、当初は奇抜で得たいの知れない話に思えただろう。
だから現代のそれも牡羊座イングレスで交戦状態に陥らなければ誰も本気にしないようなトンデモ理論かもしれない。
アメリカ人が孤立を求め同盟国に自衛を課し、日本人が減税を願って財務省を解体する。
こんな話を誰が信じるか?
しかしこのくらい非現実的な理想論でないと海王星の範疇にならない。
海王星は人の夢を育て、理想の実現を後押しする。
あと15年くらいすれば海王星は牡羊座を抜け牡牛座に入る。
その頃には今回の海王星サイクルが何を標的にしたか明らかになってるだろう。
恐らくは今の我々にはビックリするような相手が打倒されるように思う。
それは確実に世の中をよくする流れになる。
そう言えばジャニーズ事務所が解散して松本人志や中居正広が活動休止または引退し、統一教会に解散命令が出て日枝会長が辞任した。
彼らの失脚は一昔前なら誰も信じず、実現したらヘソで茶が沸く青天の霹靂だったろう。
それがあっという間に現実になった。
あれもこれも海王星が促す救国済民の一貫なのかもしれない。









