こんばんは、セッティングが大好きな石川です。
最近発売したMR-03は
箱から出した状態で良く走るようにセッティングしてありますが、
あらゆる路面で完璧な訳ではありません。
先日の頂いたアンケートで、
「もっと基本的なセッティングが知りたい!!」
というリクエストを頂きましたので、
今回は、ミニッツレーサーシリーズ、MR-015、MR-02、MR-03、
そしてAWDなどに共通して役に立つタイヤのセッティング方法を
ご紹介したいと思います。
シャシーのセッティングも重要ですが、
タイヤのセットさえ決まればマシンはそこそこ走ります。
スピンしたり、コーナーが曲がりきれないなど、
マシンの挙動がおかしい時は、まずはタイヤのセッティングです!!
ミニッツレーサー、AWDには数多くの種類のタイヤが用意されています。
お店ではこんなパッケージで売られています。
まずはラベルに注目してください。
ハイグリップタイヤ(30°) の4本入りということになります。
ハイグリップタイヤ→タイヤの種類
(30°)→タイヤの硬度(硬さ)
を示しています。
購入する際には、よ~く確認してくださいね。
それでも、たまに間違えちゃいますから。
では、どのタイヤを選択すれば良いのでしょうか?
(画像は拡大してご覧下さい。)
まずはタイヤの幅です。
基本的には、ノーマル(ナロー)とワイドの2種類から選択します。
セミワイドというのもありますが、
これはオプションのセミワイド用ホイールを使用するときに使います。
自分のマシンを良く見て下さい。
フロントにはノーマルサイズ。
リアにはノーマルサイズかワイドサイズのどちらかのサイズが付いています。
ご自分のマシンに合ったサイズのタイヤ幅を選んでください。
次に形状です。
これはノーマルとフラットの2種類があります。
通常は表面がラウンドしたノーマルを使用しますが、
路面によってはエッジが路面に引っ掛かるため、
フラットの方がグリップする場合があります。
しかしながら、エッジ部分が減るとノーマルと変わらなくなります。
次に硬度です。
タイヤは硬いとグリップが低く、
柔らかいとグリップが高くなります。
硬度は数字で表され、
20°30°40°50°60°の5種類があります。
ミニッツは、ストレートからノーブレーキでコーナーに進入しますので、
どうしてもリアのグリップが不足してスピンしやすい傾向にあります。
また、レーサーシリーズはリア駆動ですので、
鋭い加速をする為には、リアタイヤのグリップを上げる必要があります。
そこで、
フロントタイヤは硬め、リアタイヤには柔らかいタイヤを装着します。
基本的な選択としては、
MR-015 フロント:40°リア:20°
MR-02 フロント:30°リア:20°
MR-03N フロント:40°リア:20°
MR-03W フロント:30°リア:20°
AWD フロント:40°リア:20°
ウレタンコースのようにグリップが高くマシンが転がる場合には、
フロントタイヤの硬度をあと10°硬いものにしてください。
また、コーナーが曲がりきれなくて大回りする場合には、
フロントタイヤの硬度をあと10°柔らかいものにしてください。
夏場のウレタンコースのように、路面温度が高い場合には、
リアタイヤが20°だとゴムが柔らかすぎて腰が砕けるので、
30°にすると良い場合があります。
最後に、トレッドパターンですが、
ミニッツには、
実車では、スリックタイヤの方がグリップが高いのですが、
ミニッツの場合には、溝のエッジが引っかかる分、
ラジアルタイヤの方がグリップが高くなります。
(溝が無くなってしまうとほとんど同じです。)
(ラジアルというのは本当はタイヤの構造の名称で、
トレッドのパターンには関係がありません・・・・・・。)
まずは、フロントタイヤにはハイグリップタイヤを、
リアにはレーシングラジアルタイヤを装着すると良いでしょう。
走行させて、思ったほど曲がらない場合には、
フロントタイヤをレーシングラジアルに変更して微調整します。
ここまでがタイヤ選びの基本なのですが、
読んで下さっている方の多くは、
スピンに苦しんでいるのではないでしょうか?
もしくは、ウレタン路面でマシンが曲がりすぎて、
操縦が難しくなっているのではないでしょうか?
そんな方は以下の方法を試してみて下さい。
★フロントタイヤ径の調整
実は、フロントタイヤは擦り減ったほど曲がらなくなり、
運転が楽になるのです。
なぜ、タイヤ径が小さくなるとグリップが下がるのでしょうか?
これは、タイヤに加わる衝撃力によります。
タイヤ径が大きくて、ゴムが多く残っている場合、
車体がコーナーリングに進入する衝撃は、
ホイールから分厚いゴムを通して路面に伝わります。
対して、擦り減ったタイヤはゴムが薄いため、
衝撃がダイレクトに路面に伝わります。
その結果として、擦り減ったタイヤの衝撃は、
瞬間的にタイヤのグリップの限界を越えてしまい、
タイヤが滑ってしまうのです。
エキスパートの方になると、
擦り減ったタイヤ径を細かく揃えて、
マシンの曲がり具合を調整しています。
ミニッツカップでは、タイヤを故意に擦り減らす加工は禁止です。
きちんと走行させてタイヤ径の調整をするようにして下さい。
ここまでを、まとめますと、
タイヤのグリップは硬度で大きく調整して、
パターン又は直径で微調整します。
長くなってしましましたが、これでタイヤの基本は終わりです。
あとは走行させながら、
自分のフィーリングに合うものを見つけて下さいね!!
それが、ミニッツの楽しみのひとつですから。
皆様のRCライフが今年も素敵なものでありますように。
本日の担当は、セッティング大好きな石川でした。