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昔のアニメは区分けされていた。
金持ち…サリーちゃん、花形満
普通…すみれちゃん
貧乏…よしこちゃん、星飛雄馬
昭和40年代まで格差があったけど、昭和50年代に入ると曖昧になり60年代になるとみんな中流に。だからアニメの貧乏、普通、金持ちという区分けは昭和40年代特有だね。
「巨人の星」の例があったように梶原一騎の作品は金持ちと貧乏の物語だった。 「巨人の星」の橘ルミと日高美奈もそうだし、「あしたのジョー」「タイガーマスク」もそうだった。 河崎実が『「巨人の星」の謎』で「花形満は親の財力に頼りすぎではないか」という問題を取り上げている。
花形はブラック・シャドーズ時代まで、10年もテニスの天才教育を受けていたらしい。これも親の財力のお陰だろう。
なお、プロ野球編の設定だと、花形は小時点で8歳か9歳である。
〔巨人の星(青雲編)第4話「死のノックアウト打法①」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)〕
星飛雄馬が花形や伴宙太と出会ったとき、一徹が青雲高校野球部に監督に就任したときも、貧富の差が強調されていた。
/巨人の星(青雲編)第14話「あざだらけのミット②」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/巨人の星(青雲編)第20話「のこりかす監督②」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
巨人の星(青雲編)第21話「テストされる星監督①」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)
1968年の台湾キャンプの紅白戦で飛雄馬は長嶋に一安打を許しただけの完封勝利。
これについて花形は「星君の快投は奇跡でも何でもない」と看破。
アニメでは割愛されたが、原作で花形は父の会社の台湾支社の助けを借りて台湾での報道を集めつくしたと言っていた。
凄いのは左門。花形のような人脈がないのに花形と同じく星飛雄馬の快投の秘密を見抜いていた。
/巨人の星(雄飛編)第68話「おそるべき予言①」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
花形が星飛雄馬の大リーグボール1号を打つために行なった鉄球と鉄バットの特訓。これも父の会社の下請けの自動車工場の助けを借りた結果。
/巨人の星(雄飛編)第80話「魔の鉄バット①」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
大リーグボール1号を打倒した花形は身体を痛め、長期入院を余儀なくされたが、これも金持ちの息子なので経済的には問題ない。
〔巨人の星(雄飛編)第83話「傷だらけのホームイン②-1」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)〕
左門は「花形君がうらやましい」と言った。左門は野球に生活かかかっているから、大きな出費を出して特訓し、長く休むことはできない。
/巨人の星(雄飛編)第84話「左門の築いた城①」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/巨人の星(雄飛編)第84話「左門の築いた城②」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
のちに左門が大リーグボール3号を打つために同様の特訓を思いついたが、こちらは弟たち、妹たちの協力によるもの。
/巨人の星(栄光の星編)第176話 「左門のスピン打法」前編 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
なお、星飛雄馬にとって最初の宮崎キャンプは台湾キャンプから帰国後である。日高美奈との出会いはその1年後。
/巨人の星(雄飛編)第68話「おそるべき予言②」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/巨人の星(雄飛編)第99話「運命の出合①-2」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
のちに飛雄馬が人間らしさを求めたのも生活水準の向上を目指したものだった。
/巨人の星(雄飛編)第93話「新しい年のはじまり①-2」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
そこで1969年当時、金持ちのような人気スター・橘ルミと貧しい山村の診療所で働く看護婦・日高美奈の対比があった。
/巨人の星(雄飛編)第97話「宮崎キャンプでの噂②-2」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/巨人の星(雄飛編)第99話「運命の出合①-2」 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
飛雄馬が大リーグボール3号を編み出すと、花形は父の会社の科学班に頼んで大リーグボール3号を再現できるピッチングマシンを作ってもらった。この機械、数球放っただけで爆発してしまった。豪快な出費である。
/巨人の星(栄光の星編)第173話 「壊れたピッチングマシン」前編 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/巨人の星(栄光の星編)第173話 「壊れたピッチングマシン」後編 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
しかし「新巨人の星」では花形も「不景気」を実感していた。
原作で花形は球界復帰に向け、バッティングセンターで打撃練習を開め、その結果、身体が引き締まったことを飛雄馬から指摘された。明子に対しては「不景気で痩せた」と苦しいわけをしていた。
/新巨人の星第44話「始動!宿命の星・花形」Bパート | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
「新巨人の星」でヤクルトに入団した花形はアニメ「新巨人の星II」で星飛雄馬の蜃気楼ボールを打つためにコンピューター等による大掛かりな装置を使って特訓した。花形モータース(花形コンツェルン)の人脈があってこそ可能だった特訓だろう。
/新巨人の星Ⅱ第21話 「激烈!!ツバメ返し打法」 Aパート | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
伴宙太は現役時代、野球のために伴自動工業のカネを浪費することはなかったが、引退して星飛雄馬と再会すると、飛雄馬の巨人復帰を助けるため、会社のカネを使いまくっていた。会長の伴大造は野球嫌いなのに会社に野球部ができていた。宙太の後押しがあったのだろう。
/新巨人の星第6話「謎のビル・サンダー」Aパート | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
/新巨人の星第11話「背番号90との再会」Bパート | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/
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