巨人の星(雄飛編)第68話「おそるべき予言②」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

台湾キャンプであわやパーフェクトの好投を演じた
飛雄馬は、軽くても速球だけでやって行けると自負する

 

そんな頃、同じテレビ番組で共演した花形と左門は
もし今の飛雄馬と対戦したら必ず滅多打ちにすると
宣言した

 

同じ番組に出ていた金田は飛雄馬の新変化球に
期待していたが、飛雄馬自身がその気のない事に気付き
絶望してしまう

 

一方花形と左門が飛雄馬の欠点に気付いたと知った
一徹もまた絶望するのであった

 


そんな事とは知らない飛雄馬は台湾キャンプも終わり
帰国の途についていた飛行機

 


台湾での好投を早く父一徹に知らせたくて
うずうずしている

 


『きっと父ちゃんも俺の好投を知って
球の軽さは思い過ごしだったと安心してくれるに
ちがいないニヤリ

 


ようやく日本に帰ってきた飛雄馬

 


すぐに記者たちに囲まれた

 


『ははぁーん、台湾での好投を知って早速俺に
インタビューか・・・ふふっ、悪い気はしないぜニヤリ

 


だが記者から聞かされたのは、先日の花形と左門が
出演した番組の事だった

 


「ええっ、花形と左門がそんな事をっっっムキー

 


「なんか星君のピッチングには秘密があって
それさえわかってしまえば、君など滅多打ちするって
はっきり断言してたよニヒヒ
煽るマスゴミw

 


だがその言葉は飛雄馬の心に突き刺さるゲロー

 


『クソォ、左門だけでなく花形も俺の球の軽さに
気付いたというのか、、、叫び

 


だが飛雄馬
「俺の台湾での好投をろくに知りもしないくせに
なんで滅多打ちできるなんて言えるんだ!
あいつららしくないぞむかっ

記者に反論する

 


「い・・いや、俺たちにそんな事言われても・・・
あっ、そうだ!同じ番組に金田さんも出てたから
詳しく聞くといいよ」

 


早速飛雄馬、空港に迎えに来てたカネヤン発見

 


「金田さん、俺台湾で速球投手としての自信を
取り戻しました!
金田さんに貰ったアドバイスを無駄にして
申し訳ないですが、俺やっぱり速球派投手として
やっていきます!」

 


「わかったがや・・・・そんなに言うんなら
とことんまで勝手にやればいいだぎゃ真顔

 


金田の素っ気ない態度に驚く飛雄馬
「そ・・・そりゃ金田さんと約束した
新変化球を途中で投げ出したのは悪いけど・・・あせる

 


「だから好きにしろと言っとろーが!
もうわしゃ知らんだぎゃえー
とっとと行ってしまうカネヤン

 


『わかったぜ、好きにやらせてもらうぜ
それにしても花形と左門のやつは許せんっっっ
必ず俺の速球でキリキリ舞いさせてやるメラメラ

 


その日結局飛雄馬は実家には帰らなかったらしい

 


「帰って来たかっただろうが、あの花形と左門の
番組の事を知ってそれどころじゃなかったんだろう」

 


「帰ってくれば、お父さんから何か助言も
受けれたのに・・・」
「助言?・・・・ふふふふ」
「何がおかしいのお父さんっ」

 


「わしからやつに与えられる助言など
もうないわい・・・」

 


「ええっ!?」

 


「なあ明子、飛雄馬がもし巨人を戦力外になって
帰ってきたら
、暖かく迎えてやってくれんか」

 


意外な一徹親父の言葉に驚く明子

 


それに気付いた一徹親父
「なんだ、わしがこんな弱気な事言うのが
おかしいか?」

 


「いいえ、やっと普通のお父さんになったのね」
「普通のお父さん?」

 


やっと野球キ○ガイが治り、当たり前の親父に
戻ったと感動の涙を流す明子姉ちゃん
まあ気持ちはわかるよねニヤニヤ

 


「うむ、わしもこれまでメチャクチャやって来た
からのう・・・今更普通の親父になれる
自信はないが・・・」
このシーン、野球以外で初めて親父らしいセリフを
言う一徹だが、これが最初で最後の貴重なシーンだ

 


しかし明子姉ちゃん、ここで気を取り直し
「でも飛雄馬が負け犬のように戻って来るわけはないわ!」

 


「飛雄馬にはお父さんの血が流れてるのよ!」
試練の道を選んだ明子姉ちゃん

 


さてここは宮崎キャンプ

 


台湾キャンプに呼ばれなかった伴の姿もあった

 


「おーい、伴っっっ!」
台湾から帰ったばかりの飛雄馬も早速合流

 


久しぶりの再会に抱き合う2人

 


「ちゃんと練習してたかヘボキャッチャーニヤリ
いきなり毒舌の飛雄馬

 

「そっちこそ台湾で風俗に通ってたんじゃ・・・」

 


「あっ、いや失礼しました!
台湾でドエライピッチングしたそうで」

 


「な・・・なんだよ伴、急に改まって・・・
まあ一軍打者を手玉に取ったのは本当だけどな」

 


そこに宮崎キャンプ居残りだった他の選手も寄ってくる
みんな台湾での飛雄馬の好投をベタ褒めする

 


「こ・・・今シーズンは巨人のエースとして
2桁は勝ちます!」
調子に乗る飛雄馬

 


「おいおい、俺の立場はどうなるんだあせる
台湾に連れて行ってもらえなかった堀内さん
この年は14勝はしたが13敗とあまり良いシーズンではなく
150キロを超える速球も早くも劣化しはじめていたらしい

 


「いやぁ、巨人のエースは堀内さんでした」
『って一応言っとこうてへぺろ

 


ハハハハハハハハ

 


だが伴の心には一抹の不安もあった
『花形や左門がハッタリかますとも思えん・・・
もしやつらの自信が本物だったら・・・汗

 


この時伴はある事を思い出す

 


飛雄馬に来た手紙を渡し忘れていたらしい

 


差出人はなんと花形

 


「花形から俺に手紙・・・もしや暴言の謝罪文か?」

 


「なになに・・・・・」

 


読んだ飛雄馬の顔色が変わる

 


「なんじゃい、えーと・・・先日のテレビ出演で・・・」

 


『テレビ出演で言ったことは事実だ
しかし本人不在で言うのも礼儀に欠けると思い
直接手紙で断言する!

 


『君は必ず打たれる』

 


「うぬぬぬぬ、これは挑戦状じゃないか
花形の野郎っっっムキーッ
憤る飛雄馬

 


「あいつだけは絶対に許さんっ!
俺は今モーレツに燃えてきたぜメラメラメラメラメラメラメラメラ

 


しかしそれに追い打ちを掛けるように
もう一通飛雄馬にハガキが届く

 


今度は左門からだ

 


それは予告状だった

 


「クソー、どいつもこいつも俺を散々バカに
しやがってむかっむかっ

 


それに触発されたか、飛雄馬は狂ったように
投げ込みを始める

 


だが受ける伴の心に再び不安が再燃する

 


『もしかして星の好投には何か早合点が
あるんじゃないか・・・もしそうだとしたら・・・汗

 


『間もなく始まるオープン戦でその答えが
わかるはずじゃ!!

巨人の星(雄飛編)第69話「つかみとられたホームラン」
につづく