天野部長の采配に不満を持った伴会長は
新監督捜しを本格的に始めた
巨人の川上監督から良い人材を紹介してもらおうと
訪れたところ、意外な人物を推薦される
それは飛雄馬の父、一徹だった
そこで初めて一徹が元巨人の名三塁手
だった事を知る
早速星家のある下町の長屋を訪れる伴会長
だが、そこで聞かされた星一徹の評判は最悪だった
「あの男は酔っぱらいのキ○○イですわ・・・
この間も酒喰らって大暴れで、うちの壁を
蹴って壊して行きよった・・・( ̄^ ̄)」
「もういい、新監督は自力で探すわい」
怒って一徹に会わずに帰る伴会長
翌日、ニヤニヤしながら飛雄馬のもとへ来る伴w
「フハハハ、お前水臭いやつじゃのう( ̄∀ ̄)
まさかお前の親父さんが・・・ぬふふふ」
「なんだ?気持ち悪いやつだなぁ」
飛雄馬「それより、天野部長ガチで監督クビに
なりそうだぜ・・・しかしこの野球部じゃあ
新監督は大変だろうよ」
伴「え・・・そうなのか?」
「ふうむ・・・そんなに大変か・・・新監督」
ニヤニヤが止まらない伴www
「天野先生ついに監督クビだぜ父ちゃん
どっちにしろ、あんな野球部纏められる監督なんて
いないよ・・・もう最悪だね」
一徹親父に不満をぶちまける飛雄馬
「お前・・・自分のチームの事よくもそう
ムチャクチャ言えるな・・・」
「だって事実だし」
一方伴会長は、思い当る人物に次々手を回すも
なかなか良い返事はもらえない(´_`。)
だいたい有名どころの指導者が無名の高校の
監督をすんなり引き受けてくれるはずも
なかった、、、
そんな中、社会人野球で有名らしい島根という
人物が一応「チームを見てから判断する」と
言ってきた
島根ってモデルは明大の島岡監督か?
「なんじゃあ?親父のやつ
誰か連れてきおったぞい・・・・」
「あ・・・あれ社会人野球の島根監督じゃ
ないのか?」
「うむ・・・このチームを半月あまりで
甲子園出場できるようにしろと・・・」
「そうです、アンタならできるはずじゃ!」
「悪いですが、とても無理ですな・・・
どんな名監督が来ても、答えは同じですよ」
思いっきり断られてしまう
これには飛雄馬も驚いたが
『父ちゃんがそんなもん引き受けるわけがない』
と内心思っている
伴会長は川上監督からの推薦で・・・と一徹を
褒めちぎって説得するが・・・
「伴会長、その前に仰る事が
おありなんでは?」
と一徹
「あなたそもそもこんな貧乏長屋に住む
日雇い人夫の男などに依頼する気はなかった・・・
いろんな所に声を掛けて全て断られたから
仕方なくうちに来た・・・違いますかな?」
「あぁ・・・うぐぐ、、、」
「申し訳ないっっっ、その通りでございますっっっ」
あっけなく認めてしまう伴会長(^_^;)
「お・・・親父ぃぃぃ・・・図星なのかよ、、、
な・・・なんて無礼なマネを」
「わ・・・わしは花形モータースの社長に一泡
噴かせてやりたいのですっっっ
あの甲子園で、花形の倅のいる紅洋を叩きのめして
やるために必死だったんです!」
引き受けましょう!!」
「と・・・父ちゃんっっっ!?」
即座に断ると思ってた一徹がすんなり
引き受けた事に驚きを隠せない飛雄馬
「ああ、わかっとるよ」
「わかってないっ、わかってないぜ~父ちゃん」
「星よぉ、何を言うとるんじゃ?
元巨人の名三塁手の親父さんが監督なら
鬼に金棒じゃないか」
「よしっ、そうと決まればこの伴大蔵
星さんの心意気に100万出しましょう!」
「お・・・親父。。。」
「私には野球の事はわからないけど、お父さんが
監督なんて素敵じゃない
伴さんからいただいたカステラよw
飛雄馬もいただきましょうよ」
「見損なったぜ父ちゃん!
あんな伴のクソ親父の言いなりになるなんて
金に目がくらんだのか」
「父ちゃんは・・・・伴の親父に負けたんだ・・・
あんな金満親父の言いなりになった、、、」
こんなもんっっっ」
またも家を飛び出す飛雄馬w
「父ちゃんだけは・・・父ちゃんだけは
他の大人と違うと思ってたのにぃぃぃ~」
屈辱感に打ち震える飛雄馬だった
巨人の星(青雲編)第21話「テストされる星監督」
につづく
さて、一徹の青雲高校監督就任の場面は原作にも
あるシーンなのだが、アニメ版だけ見てると
なぜ飛雄馬が「伴の親父に負けた」と屈辱感に
震えたのか、いまひとつ説得力がなく見方に
よっては滑稽なシーンでもあった
この後飛雄馬の口から一徹監督反対の理由は語られる
のであるが、「のこりかす監督」に何故あそこまで
拘ったのかはイマイチわかり難いのだ
ただ原作を読むとこの時点で、「まあ飛雄馬の
気持ちもわかるかな?」と思えたりする
以前にも書いたけど原作の一徹は
この時日雇い労働の疲労が蓄積して療養中の身である
また原作の明子姉ちゃんもガソリンスタンドでバイトは
してなくて無職だ
ガソリンスタンで働くのはずっと後の話
つまりこの時点で星家は完全無収入なのである
喉から手が出るほど金が欲しいのが本音なのだ
しかし他人の力を必要とせず、自力だけで学費の高い
青雲に入れてくれた父のプライドを飛雄馬は信じていた
なのに傲慢な伴親父から、のこりかす監督を札束で
引き受ける一徹にショックだったんだな(´□`。)
そりゃ、天野みたいになる一徹は見たくないもんね