大リーグボール3号はシーズン終盤のセ・リーグで
猛威を振るった
飛雄馬は無敵の快進撃を続け、巨人のV6に向かって
大きく貢献するのだった
そんな中、突如来日したライバルのひとりオズマと再会
大リーグボール3号で対戦し、見事オズマを破る
しかしその後、飛雄馬に入った知らせは
アメリカに戻ったオズマ死去の知らせだった、、、、
さあいよいよ巨人の星も佳境に入ってまいりました!
今回のエピソードは巨人の星栄光の星編第173話
「壊れたピッチングマシン」です
ここから飛雄馬破滅の足音がはっきり聞こえてきます。。。。
見た目はかなり地味なのにセの強打者は
これが全くかすりもしない
飛雄馬に付けられたあだ名は「グラウンドの魔術師」(笑)
選手の感覚からどうやらバットを避ける魔球という
イメージが定着した
8回までカープの放ったヒットはたった2本
それもおそらくピッチャー
9回表もあっという間にツーアウトとなり
最後のバッター(名前は出てなかったが背番号から
興津立雄)もツーストライクと追い込まれ
飛雄馬7連勝達成
しかし勝ってもとくにはしゃぐ事もなく
淡々とベンチに帰るのが定番になっていた
その頃ライバル花形は、打倒3号のための
特訓を行っていたが・・・・
まず若手投手たちに出来る限り遅い球を投げさす
審査から行っていたw
しかしどうも花形の望むスローボールを投げられない・・・
「星投手と同じ球を投げろとは言わん!
しかしせめてまともなスローボール投げてくれよ、、、」
「監督・・・花形の特訓はどないでっか?」
「アカンな・・・焦るばっかしや、、、、」
ご丁寧にも飛雄馬と同じアンダースローで投げさせてる
背番号47というと、吉良という選抜優勝投手か?
ごっつい眼鏡がトレードマークのピッチャーのはずだが
球が速すぎて、ただのバッティング投手と変わらず
簡単に打ててしまう
勿論バットを避ける事もない
2番手は背番号43の選手だが、現実だと
川本浩次という外野手だぞ
「チィィィィィィッ、届きもしないぞっ
やっぱ野手じゃダメかっっっっ」
次は背番号42の選手だが、現実だと鏑木悦純という
7年目の二軍投手だ
この年限りで大洋にトレードされ、後に巨人の
バッティング投手になっていた
阪神はこれ以降42を付けた日本人選手は1988年の
麦倉まで18年間いなかった
これもオールスターのホームラン競争で投げる
投手役のやつみたいな球で、簡単にスタンドまで
行ってしまった
「クソッ、どいつもこいつもどうしてこんな役立たず
なんだっっっ」
発狂する花形
「こうなりゃ満足のいくスローボール投げるまで
何度でもやるぞっ
僕がぶっ倒れるまで投げろっっっっ」
「ムチャ言いよんなぁ・・・・そんな簡単に
大リーグボール3号投げられるんやったら
みんな投げとるわ、、、、」
「こりゃあきまへんな。。。。。
3日後からの巨人戦、星が登板したらオワコンですわ」
ついに見かねた村山監督がストップをかける
「花形ぁ、もうしまいやしまいっ!
この辺でやめとけ」
「いやっ、まだ打倒大リーグボール3号の練習には
全然なってませんっ!
せめて1球くらい近い球来ない限りは、時間の無駄に
なってしまうっ」
「おいっ、もうええ
終了や終了」
強制的に特訓は終わらされた
花形も実はバテバテだった
「ほら見てみい、お前もヘロヘロやんけ」
「焦る気持ちはわかるけどなぁ
お前の思っとる球は、星本人か
機械にしか投げられへんで・・・・ホンマ」
「無駄とは言わんけど、実際ここまで連日
スローボール投げさせてアカンとなると、星か
機械にしか投げられんのちゃうか言うとんねん」
『まさか星君本人に大リーグボール3号打つ特訓のため
投げてくれなんて言えるわけがないっ。。。。』
『となると機械しか・・・・・・ん?
機械っっっっっっっっっっ、そうだ機械だっっっっ』
「満かっ!
今何時だと思っとるっ
野球選手ってやつは、こんな非常識なのかねっ」
「やあ、坊ちゃんですね!
頼まれてた例のものは作ってありますよ」
「お忙しいとこ、ムチャ言ってすみません」
「いや、坊ちゃんの頼みですから」
左門はこういうとこで花形をひがんでいるのである
「最初社長からお電話いただいた時は驚きましたよ
はっはっはっは」
転がるダミー人形の残骸
この直後に花形はこれが飛雄馬の残酷な運命の姿だと
思い知る事に、、、
「ご迷惑じゃなかったですか?」
「いや、その逆ですよ
珍しい依頼なんでみんなノリノリでね(笑)」
「たかがスローボールに、えらく大規模なマシンなんですね」
「たかがと言いますが、それが工学的にはかなり
難しかったんですよ・・・・」
「星投手の肉体的特徴や動きを徹底分析した結果こんな
マシンになりました
おそらく理論通りなら、星投手と同じ大リーグボール3号を
投げられるはずですよ」
「本当ですか!
じゃあ早速試していいですか?
もし僕のバットをかわすようなら本物です」
ヒュワワワワワワン
「これだっ!
まさしく大リーグボール3号だっっっっ
続けておねがいしますっ」
しかし本家大リーグボール3号と同じく
花形のバットに当たらない
「くそぅ、わからんっ!
なんでバットに当たらないんだっ!?」
『どうやら制止させたバットには当たるらしい・・・
だがこれではよほど転がった場所が良くない限り
まずヒットにはならないっ』
「ふっふっふっふ・・・・なるほど
縦スイングなら当たるっ
これを僕の十八番のノックアウト打法のバットコントロールで
打てば・・・・・・」
「おっ、坊ちゃん何かコツを掴んだようですね!
じゃあジャンジャン行きますよ」