巨人の星(栄光の星編)第173話 「壊れたピッチングマシン」後編 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

大リーグボール3号は誕生以来セ・リーグを席巻
飛雄馬はあっという間に7連勝を達成した

 

そんな中打倒大リーグボール3号に燃える花形は
特訓を開始するも、肝心の大リーグボール3号に
匹敵するスローボールを投げられる投手がいなかった

 

考えた末花形は、父親の会社の力を借りて
仮想大リーグボール3号を投射できるマシンを作らせる

 

それはまさに大リーグボール3号そのものだった

 

「これで打倒大リーグボール3号は時間の問題だっ」

 

歓喜する花形だったが、その直後マシンは
謎の爆発を起こしてしまう

 


無残なスクラップになった大リーグボール3号投射機泣くうさぎ

 


爆発に巻き込まれた技術者の柏木

 


「大丈夫ですか柏木さん!」
「すみません・・・・せっかくの特訓をこんな・・・ぐすん

 


「それはいいんです、でも一体これはどういう事なんです?」
「はっきりした理由はわかりません・・・・しかし・・・」

 


「何かの計算ミスがあったようです・・・汗

 


吹き飛ばされたメーター類を調べる柏木
「こっ・・・・これは!
予想以上の負荷がかかったんだアセアセ

 


「・・・・まあいいです
とりあえず大リーグボール3号攻略のヒントは
十分掴みましたよ」

 


「それは良かった・・・しっ・・・・しかし
それ以上に大変な事も判明しました!」

 


「えっ?」
「坊ちゃん、星投手は本当に今のマシンと同じ球を
投げてるんですか?」

 


「だとしたら、星投手は・・・・・
このマシンと同じ運命を、、、、、ガーン

 


「えっ・・・・・ええー-------っ叫びハッ
驚く花形

 


「例えば遅いだけの球ならなるべく角度をつけて
超山なりに投げればいいだけの話です」

 


「しかし星投手の大リーグボール3号は
それほど山なりにはならず、捕手にギリギリ届く角度の
限界で投げ続けいるわけです
これは全力投球で投げるより難しい」

 


「そこでこのマシンは、全力投球に近いエネルギーで
一旦射出後、そのエネルギーを急激に吸収させる事で
あのボールを投げられるようにしたのです」

 


「簡単に言えば300キロで走ってる新幹線を
一瞬で30キロまで減速させるようなものです」

 


「そんな事をしたら車体にもブレーキにも大きな負荷を
かける事になる・・・そんなのを何回も繰り返せば
どうなるでしょう?」

 


「ヘタをすればこのマシンのようにバラバラに
砕け散ってしまう・・・・驚き

 


「す・・・すると星君は生身の体でそれを
続けて大リーグボール3号を投げているとっっっガーン
ガーーーーーーーーーーーーーンびっくりマークびっくりマーク

 


『そんなバカなっっっっ、、、、、えーん
星君は破滅とわかっててあの球を投げているというのかっガーン

 


そして迎えた甲子園での阪神巨人戦

 


初回を終えて0-0
阪神の先発はエース江夏豊

 


巨人の先発は飛雄馬だ

 


当然投げる球は大リーグボール3号

 


阪神打線は三振の山を積み重ねていく

 


一方巨人打線も江夏の前にゼロを並べていく

 


「いやぁ青田さん、奪三振のシーズン記録を持つ
江夏も凄いですが、星の三振のペースも凄いですねえ」
「ええまあね・・・しかし星の場合割と早い回から
苦しそうな表情見せてます・・・やはりスタミナに
問題あるんじゃないかなぁ」

 


「それがよくわからないんですが、星はいまや速球派
ではなく完全に下手投げの軟投派に変わってます
ふつう軟投派の方がスタミナのロスは少ない気が
するんですが・・・・」
「うむ・・・・・・」

 


ここで花形の打席を迎えた

 


若手投手にはいろいろ注文つけて仮想大リーグボール3号を
要求してきたが、この打席が大リーグボール3号との
初顔合わせである

 


花形は柏木の作ったマシンと同じ原理で
大リーグボール3号を投げているのか
確かめるつもりらしいが・・・
「あっ?」

 


全く生気のない飛雄馬の目を見て驚く

 


ヒュワワワワワワンくるくるりんご

 


『こっ・・・・これが柏木さんのマシンと同じ
原理の球なのかっ!?』

 


花形、初球はバットにかすらず空振り

 


「うむむむむ・・・・スピードといい
球筋といいあの壊れたマシンと同じ感じだが・・・・汗

 


花形2球目も大振りをして空振り

 


『これではマシンと同じなのか違うのかわからんな・・・』

 


3球目はバントの構えを見せる

 


カツッハッ

 


しかしこれは王さんの猛ダッシュで1塁はアウト

 


「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

 


『バントで当たるのも同じか・・・・
だがまだだ、まだ同じとは限らんっ!』

 


「花形、惜しかったな
しかし狙いは良かったと思うでにやり

 


「いや、三振よりマシと苦し紛れにやっただけです・・・
それより・・・・」
「ん?
それよりなんや??」

 


「・・・・つ・・・次の打席では打って見せますよ
いや、必ず打ちますっ!」

 


「お、ホンマかいっ!
期待しとんでーグッド!

 


「はい・・・・・・ただその時は・・・・汗

 


「その時は・・・・って・・・・おい花形・・・・」

 


『もしその時は、僕も星君と共に終わりの時だ・・・・
という事さ・・・・』

 


『あの方法が通用したとなれば、あのマシンと
9割9分同じと確信できてしまう、、、、』

 


そして花形の2打席目
ここまで阪神のヒットは江夏の1安打のみである

 


『この打席で・・・・・全てがわかるっアセアセ

 


『もしこの方法で当たらなかったら、それは
僕の完全な思い違い、君の完全勝利だビックリマーク
だがこれで打てたらなら・・・・それは・・・それは
君と僕の破滅の時なのだっドクロ

 


ピシャァァァァァァァーーーーーーッキラキラ

 


ヒュワワワワワワンくるくるりんご

 


「でゃあああああああああああっムキー
花形の大根切り打法

 


これがモーレツなライナーとなって長嶋さんを襲い
長嶋さんこれを弾いてしまう

 


しかし飛雄馬のとっさの猛ダッシュで
これをダイレクトキャッチ

 


「おおっと、星
長嶋の弾いたライナーを見事キャッチ!
素晴らしいファインプレーですっっっっっ合格

 


「いやぁ、しかし今まで投手以外は良い当たりどころか
かすりもしなかったのに、見事ジャストミート!
これは惜しかったですよ」

 


だが当の花形は愕然としていた
アウトになった事とは別の意味で・・・・

 


『こっ・・・・・これで間違いないっっっっ叫び
大リーグボール3号は・・・・あの壊れたマシンと
同じだっっっっ、、、、あせる

この時花形のバットは真っ二つに裂ける

 


『これは・・・・・かつて甲子園の決勝で投げた
血染めのボールと同じだっ・・・・驚き

 


『星君っっっっっっっっっっっっっっっっっっっえーんガーン

 


『星君は血まみれだっ
あと1分の望みはあるが・・・そんなもの
ないに等しいっっっっっえーん

 


『ぐわああああああああああっ
やめろー---------っっっ叫び

 


花形の目には、飛雄馬の左手が
衝突テストでぶっ壊れ、ちぎれ飛んだあの
ダミー人形の左腕に見えた
巨人の星(栄光の星編)第174話 「白い血の秘密」
につづく